【完結】救済版:ずっと好きだった

ユユ

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ライアン達の子

恨み

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【 オルテオ第二王子の視点 】


僕は国王陛下と側妃のと間に産まれた第二王子だ。

正妃から男児が一人しか生まれていないので僕の母が娶られたが、僕を産んだ数日後に死んだ

王妃は僕が嫌いみたい。

そんな風に睨まれたってさ、婚姻から10年以内に王子が二人生まれなければ、別の妃を迎えるって法律じゃないか。あんたもその法律を知っていて嫁いだわけでしょ?

そもそもあんたがさっさと二人目の男児を孕んでいれば僕の母はこんなところに来なくて済んだんだ。


母は幼馴染の令息と恋仲だった。

だけど二人目の妃選定に入ったとき、家門に問題がなく、年頃で生娘で健康で、容姿もいい伯爵家以上の令嬢で婚約解消させても然程影響がない令嬢が母しかいなかった。

母は嫌がったが無理矢理嫁がされ、幼馴染の恋人との初夜のために大事にしていた貞操を国王に奪われた。お願いしても駄目だった。
国王はすっかりその気になっていて止める気はなかった。

抵抗したが男の力には敵わなかった。
暴れたために余り準備が整わなかった。
国王は“このままだと痛むぞ”と言ったが嫌なものは嫌だった。

のしかかられ、脚を開かされ、強い痛みが走った。抵抗しなければもっと優しくしてくれたのだろう。

痛みと、二度の吐精と、溢れ出る子胤に、もう愛しい幼馴染の元へは戻れないのだと諦めた。

その後も、国王も男だから、新しい体に夢中になったのか毎夜母の部屋に通い詰めた。
一年以上それは続いた。その間、一度も王妃との閨は無かったらしい。だが母の悪阻が始まって、やっと王妃の元を訪れるようになった。

それでも月に二度程度。つまりは国王は王妃を処理にしか使わなかった。

出産一週間後、国王が医師に聞いたのは、閨事の再開の時期だった。

その翌日、母は死んだ。


なぜこんなことを知っているのか、それは母の日記を見つけたから。そしてそこに唯一信用できる掃除メイドの話が頻繁に出てきた。
そのメイドにこっそり聞いた。母の日記を補足する事実を。

毒によるものなのは知っているみたいだが、どう接種したかは分からないと言われた。
王家にとってスキャンダルだった。だから病死とされた。

母との閨の再会を希望していた国王はあり得ない。
だとしたら王妃しかいないと思った。


母の死後、僕はずっと王妃に目の敵にされてきた。
だけど代わりのいる王妃よりも王子が大事だし、国王は王妃が僕や僕の母のことを何か言うたびに口を噤ませた。

王妃を殺したい。  
だけどそれでは苦しみを与えられない。

だから第一王子むすこの恋人を横取りしようと思った。

異母兄のゼインは僕に優しい。だけどあの王妃の子で、王妃が大事にしている子だから仕方ない。

兄上に婚約者ができたが、兄上は彼女を好きでも嫌いでもないことが分かった。
兄上は条件で数人残し、そこから国王が決めたらしい。

交流しているところも微笑んではいるが兄上に愛はない。

数年後、学園で流れている噂を茶会で聞いた。

“バトラーズ家の令嬢がゼイン殿下を狙っていて、ゼイン殿下は夢中だ” と。

暫くして兄上が外出した。
侍従が聞いてきた話では、実は兄上の片思いで、そのせいで令嬢が嫌がらせを受けていたことに謝罪に行ったらしい。

バトラーズ家の令嬢リリアン。僕の一つ上だ。
来年には兄上は卒業して二年のリリアンと一年の僕だけになりチャンスは二年。

その間に口説き落として身も心も僕に捧げてもらい、リリアンが卒業して娶ろうとしたら手遅れだった…となれば兄上は傷心し王妃も心を痛めるだろう。

勿論 兄上が他の令嬢を妃に迎えたら手を出すつもりだ。自分の子か僕の子か分からないなんて楽しそうだし、言うことを聞く女なら兄上のときだけ避妊薬を飲ませれば確実だ。

そんなことを考えていたのは、僕は母に似て兄上よりも美しく生まれたから。
兄上もそれなりに端正な顔立ちだが僕には敵わない。

貴族籍を持つメイドの中にはお手付きを狙っている者が何人かいて、抱いて欲しそうだが、絶対にそんなことはしない。

そして王子妃云々よりも僕の顔に寄ってくるメイドもいる。夜這いをかけてきた場合はそのまま上で腰を振らせて、吐精すると指を鳴らして護衛騎士を入れる。

女が驚いた隙に倒して手首を掴み、頭の上で押さえる。
叫ぼうとすれば不敬罪か、暗殺未遂として捉えると言えば大人しく体を差し出す。元々生娘ではなかったし、死刑になるくらいならと大人しくなる。

騎士が交代で犯した後は避妊薬を飲ませて、騎士を外に出してから女に忠告した。

「夜這いに来るくらい男に飢えていたんだ。気持ち良かっただろう?王子も人気あるけど王宮騎士も人気があるんだろう?
一度に王子と騎士を味わえたんだから楽しめたはずだ。

余計なことを言えば早死にするよ?
それより、また楽しみたいなら歓迎するからおいで」

大抵は二度と姿を現さないが、中にはハマるメイドもいる。
僕の護衛騎士なんか、その女の姿を見ただけで勃ってしまう。

僕の後だから、解す必要も無い。
そのまま突っ込んでさっさと高めて出せる一般の女はそういない。前戯が必要だったり相手を気持ちよくさせたりしないとならない。娼館に行けばいいが金がかかる。 
金も不要、前戯も気遣いも不要、疲れて溜まった体には最高のご褒美だと言っていた。



ここに至るまで、段階を踏んでいる。

夜に部屋の前に立つ専属の護衛騎士は、僕が素行調査の結果を見て選んだ。
特定の女がいない騎士。できればよく娼館に通う者や女遊びが激しい者を選んだ。

その後は、一般メイドの夜這いの受け入れだ。
僕の担当のメイドと処女には手を出さない。
身体検査をさせてから奉仕をさせる。

その次は部屋の中に護衛騎士を立たせるようにした。

騎士達は身体検査で女の体に触れ、その後女の裸体を見て、僕に奉仕する姿も見届ける。
騎士達の欲求は高まる一方だ。


騎士狙いのメイドを見かけて交渉した。
僕達と遊ばないかと。
手に金貨を握らせた。

彼女は僕と交わると、次は騎士だと分かっていた。
騎士に手招きをして側に来させた。

“彼女が君達とも交わりたいって”

女は自らベッドに仰向けになり股を開いた。

騎士達は急いで甲冑を外した。
そして陰茎だけ露出させて挿入した。
僕は女の手首を掴み押さえた。

女も騎士も興奮した。

終わると避妊薬を飲ませてメイドのポケットにもう一枚金貨を入れた。口止め料だと囁いた。

もう護衛騎士達はこの流れが普通だと思っている。

僕とヤって、脅して押さえていたとしても薄暗いし、興奮していて気が付かないまま二人はメイドの体を使う。

メイドは僕の担当でもないし、夜這いだ。自ら足を運べば、何を言おうと信用されない。
身体検査をしても痣も傷もない。膣にもない。
虚偽で王族を貶めようとしたと死罪になるだけだ。

そんなことをして過ごすうちに待ち侘びた瞬間がやってきた。

噂の令嬢が登城していると聞きつけた。












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