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黒ヒロイン
(黒)ヒロインが私達の側に来た。
「ニコラ様ぁ~おはようございます」
「おはよう。だが、毎日のように言っているが名前で呼ぶことを許していない。一年も経つのに理解できない君がAクラスにいられることが不思議だよ」
「ひどぉ~い。
あ、アレン様とエヴァン様も同じクラス何ですね。
マナ 嬉しい」
「名前で呼ばないでよ、汚らわしい」
「次に名前で呼んだら学園に通えなくなるぞ」
「だってカルデックさんと呼んだらお二人が返事をしてしまうでしょう?」
「呼ばなきゃいい」
「用事無いし」
「〈うわっ 黒ヒロインにもブレないのね。頼もしい……ダメダメ、ファラルたんのミッションはR18!〉
アレン様、エヴァン様。もう少し優しくしてあげてもいいのではありませんか?」
「あ、この子知ってます。男爵家の子なのにアレン様とエヴァン様に付き纏っている子ですね」
「おい、大人しく自分の席に座れ。私の視界に入るな。メイはカルデック公爵家が望んだ令嬢だ。おまえ如きが軽々しくカルデックの意向に口出しをするな。私は殿下のように優しくはないぞ。メイへの謂れ無き侮辱にはしっかり制裁をする」
「酷いです グスン」
「また家名で呼ばなかったね。君はわざとやっているんだよね?僕達にも殿下にも。私は市井育ちで分かりませんってフリで馴々しくして、咎められたら婚外子で市井育ちだから差別されると言い出すんだよね?
だけどさ、辻褄が合わないよ。家庭教師が付いている貴族達を押し除けてAクラスに最初からいるんだからさ。
僕、そういう狡猾な女は嫌いだ。それをメイに向ける女は顔の形が分からなくなるくらい殴りたくなるほど大嫌いなんだよ。
早くあっちに行ってくれよ。君の席は一番前だろう?同じ空気を吸うのも嫌なんだからさ。自分の席で泣く演技を続けたらいいよ」
アレン様に続いてエヴァン様がはっきりとキツいことを言った。
「今まで私が何も言わなかったのは あなたが殿下に媚を売っていただけだからよ。だけどメイを侮辱したりするなら許さないわよ。見苦しいから消えて」
セレス様、凛々しい!
「みなさん騙されてます!こんなのおかしいです!」
「メイ。無視していいのよ。私が守ってあげるわ」
「メイは私達が守る」
「私とメイは友人だ。君とは違う。もう話しかけないでくれ。挨拶も断る」
殿下、友人宣言は余計です!
嫌な予感。
「虐めはよくありません!」
「は?」
5人全員声を揃えた。
「彼女が誘導して、私を虐めるよう仕向けているのですね!酷いです!」
ガラッ
「席に着いてください」
先生が現れてくれて良かった。
生徒に席につけと言われても、私達の側で立ったまま ハンカチで目元を拭うライヤーさんを気にもとめずに、席に着くよう再度促した。
「そこのあなた。Aクラスから脱落したいのであればそのまま立っていてもいいですよ」
「っ!」
ライヤーさんは慌てて席に着いた。
つまり分かっていてやっている可能性が高い。
本当にこの性格が本物なら、先生の言葉を聞き流して、“酷い、虐められた”と騒いでいただろう。
「さて、みなさんはもう二年生です。一年生だからと許されてきた甘えは通用しません。私が秩序を乱す者に寛容になることはありません。どんな身分でも罰を与えます。最下位クラスへ落としたり退学もあり得ることです。今の言葉をご両親にお伝えして家族で話し合ってください。以上です。
授業の準備をして静かに待つように」
担任の先生は教室から出て行った。
先生はほとんどライヤーさんを見ていた気がする。
きっと一年生の時のAクラスの担任から申し送りを受けたのね。感謝感謝。
屋敷に戻ると少し様子がおかしかった。
執事がアレン様に耳打ちをしている。
そして言い辛そうに私に尋ねた。
「メイ。君の兄と名乗る者が来ているらしい。
妹に合わせて欲しいと言っているようだ。
追い払うか?」
どうしようかな。
「会わなくたっていいんだよ」
「会います」
「分かった」
メイの兄に会うために応接間へ向かった。
「ニコラ様ぁ~おはようございます」
「おはよう。だが、毎日のように言っているが名前で呼ぶことを許していない。一年も経つのに理解できない君がAクラスにいられることが不思議だよ」
「ひどぉ~い。
あ、アレン様とエヴァン様も同じクラス何ですね。
マナ 嬉しい」
「名前で呼ばないでよ、汚らわしい」
「次に名前で呼んだら学園に通えなくなるぞ」
「だってカルデックさんと呼んだらお二人が返事をしてしまうでしょう?」
「呼ばなきゃいい」
「用事無いし」
「〈うわっ 黒ヒロインにもブレないのね。頼もしい……ダメダメ、ファラルたんのミッションはR18!〉
アレン様、エヴァン様。もう少し優しくしてあげてもいいのではありませんか?」
「あ、この子知ってます。男爵家の子なのにアレン様とエヴァン様に付き纏っている子ですね」
「おい、大人しく自分の席に座れ。私の視界に入るな。メイはカルデック公爵家が望んだ令嬢だ。おまえ如きが軽々しくカルデックの意向に口出しをするな。私は殿下のように優しくはないぞ。メイへの謂れ無き侮辱にはしっかり制裁をする」
「酷いです グスン」
「また家名で呼ばなかったね。君はわざとやっているんだよね?僕達にも殿下にも。私は市井育ちで分かりませんってフリで馴々しくして、咎められたら婚外子で市井育ちだから差別されると言い出すんだよね?
だけどさ、辻褄が合わないよ。家庭教師が付いている貴族達を押し除けてAクラスに最初からいるんだからさ。
僕、そういう狡猾な女は嫌いだ。それをメイに向ける女は顔の形が分からなくなるくらい殴りたくなるほど大嫌いなんだよ。
早くあっちに行ってくれよ。君の席は一番前だろう?同じ空気を吸うのも嫌なんだからさ。自分の席で泣く演技を続けたらいいよ」
アレン様に続いてエヴァン様がはっきりとキツいことを言った。
「今まで私が何も言わなかったのは あなたが殿下に媚を売っていただけだからよ。だけどメイを侮辱したりするなら許さないわよ。見苦しいから消えて」
セレス様、凛々しい!
「みなさん騙されてます!こんなのおかしいです!」
「メイ。無視していいのよ。私が守ってあげるわ」
「メイは私達が守る」
「私とメイは友人だ。君とは違う。もう話しかけないでくれ。挨拶も断る」
殿下、友人宣言は余計です!
嫌な予感。
「虐めはよくありません!」
「は?」
5人全員声を揃えた。
「彼女が誘導して、私を虐めるよう仕向けているのですね!酷いです!」
ガラッ
「席に着いてください」
先生が現れてくれて良かった。
生徒に席につけと言われても、私達の側で立ったまま ハンカチで目元を拭うライヤーさんを気にもとめずに、席に着くよう再度促した。
「そこのあなた。Aクラスから脱落したいのであればそのまま立っていてもいいですよ」
「っ!」
ライヤーさんは慌てて席に着いた。
つまり分かっていてやっている可能性が高い。
本当にこの性格が本物なら、先生の言葉を聞き流して、“酷い、虐められた”と騒いでいただろう。
「さて、みなさんはもう二年生です。一年生だからと許されてきた甘えは通用しません。私が秩序を乱す者に寛容になることはありません。どんな身分でも罰を与えます。最下位クラスへ落としたり退学もあり得ることです。今の言葉をご両親にお伝えして家族で話し合ってください。以上です。
授業の準備をして静かに待つように」
担任の先生は教室から出て行った。
先生はほとんどライヤーさんを見ていた気がする。
きっと一年生の時のAクラスの担任から申し送りを受けたのね。感謝感謝。
屋敷に戻ると少し様子がおかしかった。
執事がアレン様に耳打ちをしている。
そして言い辛そうに私に尋ねた。
「メイ。君の兄と名乗る者が来ているらしい。
妹に合わせて欲しいと言っているようだ。
追い払うか?」
どうしようかな。
「会わなくたっていいんだよ」
「会います」
「分かった」
メイの兄に会うために応接間へ向かった。
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