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過去の恋人達
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最初の恋人は結婚前だ。
当時、婚約者が私を抱きたくないと漏らしていたのを知っていたし、愛人もいたことから私を加えた当主同士が話し合い恋人を持つことに同意してもらった。
彼とは夜会で知り合った。
具合が悪くなった私の面倒を見てくださったのだ。
次の夜会で再会して、日中会うようになった。
まだ在学中の私に合わせた付き合いをしてくれた。
25歳の彼は隣国の公爵だった。
仕事で2ヶ月滞在しているだけなので期間限定のプラトニックな恋人だった。
帰国を控えた2週間前、私は初めてをもらって欲しいとお願いした。
彼は戸惑ったが優しく抱いてくれた。
その後は堰を切ったかのように身体を求められた。彼にとっては相性が良かったようだ。
帰国を控えた5日前、プロポーズをされた。
「アリエル、愛している。私と結婚して欲しい」
彼はすぐに公爵夫人と別れると言い出した。
「結婚はできないわ。
私は政略で結ばれた婚約なの。貴族の務めを果たさないと。
国を離れるつもりはないし、それに子が産まれたばかりだと言ったじゃない。
愛のない結婚だったとしても敬意を持たなくてはダメだわ。
私は貴方と結婚できない」
予定通り彼は帰国し、関係は終わった。
次の恋人は結婚後。
彼は独身で子爵家の三男だった。
夜会で彼の持っていた飲み物が私のドレスにかかってしまったことがきっかけで親しくなった。
彼はいつも激しく私を抱いた。
鋼鉄のように反り勃つモノは可愛らしい大きさだった。
一生懸命なのは伝わったが私は疲れるだけであまり気持ち良くない。
3ヶ月も経たないうちに疎遠になってしまった。
次の恋人はひとつ歳下だった。
仕事で知り合った弁護士の卵だった。
私に一目惚れをしたらしく口説きはしなかったが私と関わろうと必死だった。
そんなところが可愛くて付き合うことにしたのだがすぐに別れを告げた。
避妊に関して意見が割れてしまったのだ。
避妊方法は3つある。
男が手術をして子種を排出しないようにする方法、男性器に薄い避妊具を付ける方法、女が避妊薬を飲む方法。
いずれもデメリットがある。
手術は1度受けたらもう子は作れないようだ。避妊具は腸詰のような感じのものだが快楽が減るようだ。避妊薬は副作用があり飲んでいるうちに子が出来なくなる。
彼より前の2人は避妊具を付けてくれた。
彼は拒んだ。
外に出すから大丈夫と言って譲らない。
仕方ないからその日はそのまま交わり、すぐに帰って避妊薬を飲んだ。
すぐに彼が会いたいと手紙を寄越した。
私は会って別れを告げた。
なかなか同意してくれず、彼の上司を雇って付き纏わず別れるよう交渉したらすぐ同意した。
その次の恋人は騎士だった。
王宮のパーティに参加をしている時に、男からしつこく言い寄られたところを非番の彼に助けてもらった。
1ヶ月くらい後に武器の店で再会した。
私は剣の装飾につかう宝石を持って契約書を交わしに閉店時間を見計らって行った時に、最後にいた客が彼だった。
「待っているから飲みに行きませんか」
お礼もしたかったので承諾した。
何度か会ううちに身体をかさねるようになった。
モノが大き過ぎて心配だったが入るものだなと感心した。
やっぱり快楽は得られなかった。
もうここまでくると私に問題があるのだなと理解した。
だから性行為に快楽を期待するのは止めた。
数ヶ月が経つと彼が聞いてきた。
「気持ちいいのは俺だけ?」
私は言葉に詰まってしまい、嘘がつけなかった。
「痛いわけじゃないし、不満もないの」
仕方なく正直に答えた。
彼は私の快楽を探すように抱くようになった。
舐めてもらって初めて達した時には驚きと強い刺激に涙が出た。
彼は嬉しそうだった。
少し挿入で快楽を得られるようにはなったが達することはなかった。
それでも良かったのだけど彼は別れたいと言った。
「分かったわ。今までありがとう。素敵な貴方と一緒にいられて楽しかったわ。元気でね」
そういうと、悲しそうな顔をされた。
別れを切り出されたのは私の方なのに。
なんだか疲れてしまってしばらくは恋人を作らなかった。
次に口説いてきたのは夫の友人だった。
流石に断ったがいい人だったのでこっそり友人になった。
彼が2店舗目の宝石店を出店するにあたり、私(母方の祖母から受け継いだヴォイエット子爵)の王都の物件を融通した。
その後、彼の妻ごと友人になった。
レオンス・シーファ
キャシリー・シーファ
伯爵夫妻だ。
彼等も政略結婚だが友人のような間柄。
子は娘が1人いる。
夫妻からの紹介で新たな友人が数名できて彼らとの交流が楽しかったせいか、そのまま恋人を作っていなかったが、サシャ様が現れた。
彼は手術済みの人で妊娠の心配はない。
当時、婚約者が私を抱きたくないと漏らしていたのを知っていたし、愛人もいたことから私を加えた当主同士が話し合い恋人を持つことに同意してもらった。
彼とは夜会で知り合った。
具合が悪くなった私の面倒を見てくださったのだ。
次の夜会で再会して、日中会うようになった。
まだ在学中の私に合わせた付き合いをしてくれた。
25歳の彼は隣国の公爵だった。
仕事で2ヶ月滞在しているだけなので期間限定のプラトニックな恋人だった。
帰国を控えた2週間前、私は初めてをもらって欲しいとお願いした。
彼は戸惑ったが優しく抱いてくれた。
その後は堰を切ったかのように身体を求められた。彼にとっては相性が良かったようだ。
帰国を控えた5日前、プロポーズをされた。
「アリエル、愛している。私と結婚して欲しい」
彼はすぐに公爵夫人と別れると言い出した。
「結婚はできないわ。
私は政略で結ばれた婚約なの。貴族の務めを果たさないと。
国を離れるつもりはないし、それに子が産まれたばかりだと言ったじゃない。
愛のない結婚だったとしても敬意を持たなくてはダメだわ。
私は貴方と結婚できない」
予定通り彼は帰国し、関係は終わった。
次の恋人は結婚後。
彼は独身で子爵家の三男だった。
夜会で彼の持っていた飲み物が私のドレスにかかってしまったことがきっかけで親しくなった。
彼はいつも激しく私を抱いた。
鋼鉄のように反り勃つモノは可愛らしい大きさだった。
一生懸命なのは伝わったが私は疲れるだけであまり気持ち良くない。
3ヶ月も経たないうちに疎遠になってしまった。
次の恋人はひとつ歳下だった。
仕事で知り合った弁護士の卵だった。
私に一目惚れをしたらしく口説きはしなかったが私と関わろうと必死だった。
そんなところが可愛くて付き合うことにしたのだがすぐに別れを告げた。
避妊に関して意見が割れてしまったのだ。
避妊方法は3つある。
男が手術をして子種を排出しないようにする方法、男性器に薄い避妊具を付ける方法、女が避妊薬を飲む方法。
いずれもデメリットがある。
手術は1度受けたらもう子は作れないようだ。避妊具は腸詰のような感じのものだが快楽が減るようだ。避妊薬は副作用があり飲んでいるうちに子が出来なくなる。
彼より前の2人は避妊具を付けてくれた。
彼は拒んだ。
外に出すから大丈夫と言って譲らない。
仕方ないからその日はそのまま交わり、すぐに帰って避妊薬を飲んだ。
すぐに彼が会いたいと手紙を寄越した。
私は会って別れを告げた。
なかなか同意してくれず、彼の上司を雇って付き纏わず別れるよう交渉したらすぐ同意した。
その次の恋人は騎士だった。
王宮のパーティに参加をしている時に、男からしつこく言い寄られたところを非番の彼に助けてもらった。
1ヶ月くらい後に武器の店で再会した。
私は剣の装飾につかう宝石を持って契約書を交わしに閉店時間を見計らって行った時に、最後にいた客が彼だった。
「待っているから飲みに行きませんか」
お礼もしたかったので承諾した。
何度か会ううちに身体をかさねるようになった。
モノが大き過ぎて心配だったが入るものだなと感心した。
やっぱり快楽は得られなかった。
もうここまでくると私に問題があるのだなと理解した。
だから性行為に快楽を期待するのは止めた。
数ヶ月が経つと彼が聞いてきた。
「気持ちいいのは俺だけ?」
私は言葉に詰まってしまい、嘘がつけなかった。
「痛いわけじゃないし、不満もないの」
仕方なく正直に答えた。
彼は私の快楽を探すように抱くようになった。
舐めてもらって初めて達した時には驚きと強い刺激に涙が出た。
彼は嬉しそうだった。
少し挿入で快楽を得られるようにはなったが達することはなかった。
それでも良かったのだけど彼は別れたいと言った。
「分かったわ。今までありがとう。素敵な貴方と一緒にいられて楽しかったわ。元気でね」
そういうと、悲しそうな顔をされた。
別れを切り出されたのは私の方なのに。
なんだか疲れてしまってしばらくは恋人を作らなかった。
次に口説いてきたのは夫の友人だった。
流石に断ったがいい人だったのでこっそり友人になった。
彼が2店舗目の宝石店を出店するにあたり、私(母方の祖母から受け継いだヴォイエット子爵)の王都の物件を融通した。
その後、彼の妻ごと友人になった。
レオンス・シーファ
キャシリー・シーファ
伯爵夫妻だ。
彼等も政略結婚だが友人のような間柄。
子は娘が1人いる。
夫妻からの紹介で新たな友人が数名できて彼らとの交流が楽しかったせいか、そのまま恋人を作っていなかったが、サシャ様が現れた。
彼は手術済みの人で妊娠の心配はない。
応援ありがとうございます!
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