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2回目
目が覚めるとお茶会の日の朝だった。
小さな体、若い専属メイド。
鏡を見て時が巻き戻ったのだと思った。
そして7歳のデニス様の笑顔に、今度こそはと決意を固めた。
領地にいる為、会うのは月に1度だったがお母様に頼んで王都の流行に合わせてドレスを仕立ててもらい、優秀な淑女教育の先生を雇ってもらった。
デニス様が学園に通うのと同時に私は王都の親戚の家に居候をした。毎週彼に会う為だ。
隙を与えないようにしたかった。
それでもレジュール侯爵令嬢と出会うことは止められない。周知してもらう必要があるので屋敷で会うことを望んだデニス様を制して外で毎週会った。
デビュータントも噂好きの令嬢の所にデニス様をお連れして婚約者だと紹介した。
入学した後、クラスの女子からノーディング伯爵令息の婚約者であることを羨ましがられた。
周知はできた。安心していたのに…。
「エマ、婚約者のと仲は大丈夫?」
「えっ」
「レジュール侯爵令嬢と噂になっているわよ」
血の気が引いた。
「どんな?」
「夜会で休憩室に消えたらしいの。
校内でも口付けをしている2人を見かけた方もいるわ」
「……そうなのね」
前回のように自由なお金の使い方をさせないように父にお願いをしておいたので、毎月帳簿の確認を第三機関に依頼して報告書をもらっている。
5歳のあの日、私は父に婚約の条件を教えてもらい、何に使われてるか分からないから怖いと言ったらそうなった。
週末は彼の屋敷で会うことにした。
冷静に話をしなくてはならないと思ったからだ。
「話とは?」
「デニス様はレジュール侯爵令嬢と公にできない関係になっていると聞き及びましたわ」
「噂だろう」
「レジュール侯爵令嬢に聞いてもよろしいのですよ。場合によっては調査をします」
「君は何なんだ!」
「落ち着いてください。私達の婚約には約束事があります。不貞をしないこと。それは贈り物や夜会などのパートナーや外出にも及ぶものです。
なのに夜会で休憩室へ篭られたとか」
「具合が悪くなった友人の介抱をしていただけだ」
「ではデニス様はパートナーでは無かったと?」
「そうだ」
「ならば、介抱はレジュール侯爵令嬢のパートナーか屋敷のメイドに任せるべきですわね。扉を閉める必要もありませんわ。
友人と主張なさるのなら、友人のために異性の貴方が2人きりになるなんて選択はとらないと思いますわ。
婚約者のいる令嬢の名誉のために」
「っ!」
「性欲が抑えられないと仰るなら私がお相手いたします。
だから私達のためにもレジュール侯爵令嬢のためにも不貞はおやめください。お願いします」
「お前が解消するというのだな」
そう言って彼はドレスも脱がせず乱暴に抱いた。
痛みで叫ぶ私の顔にクッションで押さえ無遠慮に突いてすぐ果てた。
クッションを外された私は空気を求め咽せた。
「済んだから帰ってくれ」
「デニス様?」
「性欲の捌け口とはこういうことだ。お前が言い出したことだろう。
来週は色気のある下着にしろよ。痛いなら自分で何か用意しろ。
来週はこの宿屋で特別室を取れ。昼から夜までお前の名前でな」
彼から渡された紙には宿屋の名前が書いてあった。
ドレスを整えて帰った。
性器はしばらく痛かった。
メイドは心配したが同意の上だからと内緒にしてもらった。
翌週、予約していた特別室でワンピースドレスを脱ぎ、用意した大人向けの下着に着替えガウンを羽織って待った。
性器には痛み止めを少し塗っておいた。
ノックがして扉を開けると鞄を持ったデニス様がいた。
鍵を閉め鞄から紐を取り出した。
「ガウンを脱いでベッドに横になれ」
ガウンを脱ぎ横たわると両手を縛られてその先の紐をベッドに繋がれた。
「お前はただ言う通りにすればいい」
そう言って壁の扉を開けた。
続き部屋になっているとは知らなかった。
そこから3人の男が入ってきた。
「嫌っ!デニス様!毛布を被せてください!」
「ここは防音だから叫んでも聞こえないし、この紐を引いて知らせない限り時間まで誰も来ない。つまり大人しくしていた方が身のためということだ」
「デニス様?」
「今日の相手は彼らがするよ」
若い男2人と中年がひとり。
「デニス、いいのか?」
「自分から性欲の捌け口になると申し出たんだ。先週開通は済ませたが、まだ未使用に近い。存分に楽しんでくれ。御者の君は最後だけどね」
「若い女を抱けるだけでありがたいことです。女自体ご無沙汰で」
「ベテランの技を知りたいから是非ご指導願いたい」
「場末の女しか相手をしておりません。令嬢には酷かと」
「かまわない。そいつは金にものを言わせて好き勝手に振る舞う女だ。男とはどんなものか教えてやってくれ」
「お仕置きですね。お任せください」
小さな体、若い専属メイド。
鏡を見て時が巻き戻ったのだと思った。
そして7歳のデニス様の笑顔に、今度こそはと決意を固めた。
領地にいる為、会うのは月に1度だったがお母様に頼んで王都の流行に合わせてドレスを仕立ててもらい、優秀な淑女教育の先生を雇ってもらった。
デニス様が学園に通うのと同時に私は王都の親戚の家に居候をした。毎週彼に会う為だ。
隙を与えないようにしたかった。
それでもレジュール侯爵令嬢と出会うことは止められない。周知してもらう必要があるので屋敷で会うことを望んだデニス様を制して外で毎週会った。
デビュータントも噂好きの令嬢の所にデニス様をお連れして婚約者だと紹介した。
入学した後、クラスの女子からノーディング伯爵令息の婚約者であることを羨ましがられた。
周知はできた。安心していたのに…。
「エマ、婚約者のと仲は大丈夫?」
「えっ」
「レジュール侯爵令嬢と噂になっているわよ」
血の気が引いた。
「どんな?」
「夜会で休憩室に消えたらしいの。
校内でも口付けをしている2人を見かけた方もいるわ」
「……そうなのね」
前回のように自由なお金の使い方をさせないように父にお願いをしておいたので、毎月帳簿の確認を第三機関に依頼して報告書をもらっている。
5歳のあの日、私は父に婚約の条件を教えてもらい、何に使われてるか分からないから怖いと言ったらそうなった。
週末は彼の屋敷で会うことにした。
冷静に話をしなくてはならないと思ったからだ。
「話とは?」
「デニス様はレジュール侯爵令嬢と公にできない関係になっていると聞き及びましたわ」
「噂だろう」
「レジュール侯爵令嬢に聞いてもよろしいのですよ。場合によっては調査をします」
「君は何なんだ!」
「落ち着いてください。私達の婚約には約束事があります。不貞をしないこと。それは贈り物や夜会などのパートナーや外出にも及ぶものです。
なのに夜会で休憩室へ篭られたとか」
「具合が悪くなった友人の介抱をしていただけだ」
「ではデニス様はパートナーでは無かったと?」
「そうだ」
「ならば、介抱はレジュール侯爵令嬢のパートナーか屋敷のメイドに任せるべきですわね。扉を閉める必要もありませんわ。
友人と主張なさるのなら、友人のために異性の貴方が2人きりになるなんて選択はとらないと思いますわ。
婚約者のいる令嬢の名誉のために」
「っ!」
「性欲が抑えられないと仰るなら私がお相手いたします。
だから私達のためにもレジュール侯爵令嬢のためにも不貞はおやめください。お願いします」
「お前が解消するというのだな」
そう言って彼はドレスも脱がせず乱暴に抱いた。
痛みで叫ぶ私の顔にクッションで押さえ無遠慮に突いてすぐ果てた。
クッションを外された私は空気を求め咽せた。
「済んだから帰ってくれ」
「デニス様?」
「性欲の捌け口とはこういうことだ。お前が言い出したことだろう。
来週は色気のある下着にしろよ。痛いなら自分で何か用意しろ。
来週はこの宿屋で特別室を取れ。昼から夜までお前の名前でな」
彼から渡された紙には宿屋の名前が書いてあった。
ドレスを整えて帰った。
性器はしばらく痛かった。
メイドは心配したが同意の上だからと内緒にしてもらった。
翌週、予約していた特別室でワンピースドレスを脱ぎ、用意した大人向けの下着に着替えガウンを羽織って待った。
性器には痛み止めを少し塗っておいた。
ノックがして扉を開けると鞄を持ったデニス様がいた。
鍵を閉め鞄から紐を取り出した。
「ガウンを脱いでベッドに横になれ」
ガウンを脱ぎ横たわると両手を縛られてその先の紐をベッドに繋がれた。
「お前はただ言う通りにすればいい」
そう言って壁の扉を開けた。
続き部屋になっているとは知らなかった。
そこから3人の男が入ってきた。
「嫌っ!デニス様!毛布を被せてください!」
「ここは防音だから叫んでも聞こえないし、この紐を引いて知らせない限り時間まで誰も来ない。つまり大人しくしていた方が身のためということだ」
「デニス様?」
「今日の相手は彼らがするよ」
若い男2人と中年がひとり。
「デニス、いいのか?」
「自分から性欲の捌け口になると申し出たんだ。先週開通は済ませたが、まだ未使用に近い。存分に楽しんでくれ。御者の君は最後だけどね」
「若い女を抱けるだけでありがたいことです。女自体ご無沙汰で」
「ベテランの技を知りたいから是非ご指導願いたい」
「場末の女しか相手をしておりません。令嬢には酷かと」
「かまわない。そいつは金にものを言わせて好き勝手に振る舞う女だ。男とはどんなものか教えてやってくれ」
「お仕置きですね。お任せください」
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