13 / 14
婚約する
しおりを挟む
婚約を解消した私は平穏を取り戻す努力をした。
なんとか卒業したが、夜会は出られない。
レオナールに女の子が産まれ、妾として迎えたと聞いた。そして別の令嬢と婚約した。
「レイナは焦らなくていい。無理に結婚しなくていい」
「ありがとうございます、お父様」
さらに月日が経ち、レオナールが結婚した。
「レイナ、行きたいところはないのか」
「特にないわ。キナコもいるし」
「すっかり懐いたね」
「エルネストにも懐いているわ」
エルネストが他国から買い付けた猫を私の誕生日に贈ってくれたのだ。
ソマリに似た猫は薄い茶色からキナコと名付けた。
「これ、キナコの新しい首輪だよ」
猫なのにとんでもない値段で作っただろう首輪をしている。
「レイナにも」
「私はついでなのね」
「ハハッ」
「しかもキナコとお揃い」
「可愛いだろう」
ちゃっかりエルネストの瞳そのものと言いたくなるくらいの美しい宝石が揺れている。
1年前に結婚を申し込まれたが断った。
待つと言われて変わらぬ態度で接してくれる。
王家はそれでいいのだろうかと思ったが、王太子夫妻が大丈夫だと笑っていたから放っておいたがそれでは駄目だろう。
「ねえ、エルネスト。
そろそろお妃様を探したら?」
「見つけたよ。気長に待つことにした。
言っておくけど、君が望まない限り閨ごとはしない。
口付けはするけど」
「貴方は王族なのよ?」
「なら王族辞める」
「もう!」
「キナコ!おいで!」
「ニャ~」
「早くご主人様を口説いてくれよ。3人で暮らしたいだろう」
「ニャ~」
「そうしたら嫁さんを手に入れてやるからな」
「ニャ~」
「そんな美味しそうなのでキナコを釣らないで!」
「レイナも食べる?」
「食べない!」
さらに2年後、レオナールと正妻との間に男児が産まれている。
今日は王太子殿下が国王に即位する日だ。
“カッコつかないからパートナー役をやってよ”
そう言われて昼過ぎからの式典のために王宮に来て、磨かれてドレスを着せられている。
「もう!また作ったの!?」
豪華なエルネスト色の宝飾品に呆れ気味だ。
「お金の管理をしてる人に怒られないの?」
「怒られるわけがない」
「? とにかく、高価すぎるから次は質素なのにして!」
「次があるんだね。良かったよ」
「そういうつもりじゃ」
「今日は私だけを見ていて。余所見したら駄目だよ」
「新国王と新王妃様を見ないと」
「見なくていい」
そんなことを言いながら会場に向かった。
ほとんどエルネストしか見なかった。
他に目線を向けようとすると顔をグイッと戻される。
新国王陛下が呆れた顔で見ているのにエルネストはお構いなしだ。
新王妃様はニヤニヤしてるし。
第二王子は我関せずな感じだ。
無事戴冠式が終わり、パーティとなった。
三番目に第二王子夫妻と私達が踊る。
ふと思った。大丈夫そう。
曲が終わると私はエルネストに告げた。
「お受けします」
「え?」
「プロポーズ」
エルネストは大きく目を見開くとその場で崩れ落ちた。
まさに土下座状態だ。
「やっと、やっとだ……」
ダンスホールのほぼ中央で私の足元に土下座スタイルで泣き崩れるエルネストを第二王子は冷静に言葉をかける。
「エルネスト、邪魔だ。無様だとフラれるぞ」
エルネストはサッと立ち上がり涙と鼻水を拭うと私を抱き上げて退場した。
後日、第二王子妃のお茶の席に呼ばれた。
「すごい噂になっているわよ」
「何がですか?」
「冷酷王子を公衆の面前で土下座させ、泣いて詫びをいれさせた最強の令嬢ってね」
「!! 」
ん? 冷酷??
「冷酷って誰のことですか?」
「エルネスト様よ。貴女にだけ猫被っているのよ」
「ええっ!」
「知らなかったの?」
「最初は喧嘩したこともありましたが、それ以降は楽しくて優しい友人でした」
「貴女限定なのよ。
そのエルネスト様を涙と鼻水に塗れさせた上に床に額を付けさせるなんて」
「ち、違います!」
「ふふっ、分かっているわ。
義父様達も、国王様たちも色んな意味で喜んでいたわ」
喜んでいいのですかね…。
「なんで承諾したの?」
「ふと、エルネストなら大丈夫と感じたのです」
「そう」
「エルネストはまだでしょうか」
「あ~、色々と注文をしてるから長引いているのかもしれないわ」
まさか!
「それ、宝石商ですか!?」
「当たり!」
「もう!婚約する前から散財して!
前から止めてって言っても止めてくれないのです」
「まあ、予算はある程度使わないとね」
「えっ?」
「ずっと貴女に第三王子の婚約者として予算が付いてるの。貴女が卒業する直前からずっとね」
「ええっ!! 横領になっちゃうじゃないですか!」
「だって、貴女と以外、絶対結婚しないと言うんだもの。決まったようなものじゃない」
「私、断ってますけど」
「エルネスト様が諦めるわけがないじゃない。精巧な猫の被り物だったのね」
「では、私が承諾しなければ…」
「独身のまま一生付き纏ったでしょうね」
「ヒィッ!」
「怯えないで。レイナには甘々なんだからいいじゃない」
バン!
「ごめんね、レイナ!待った!?」
「エルネスト様、私もおりますわよ?」
「義姉様、こんにちは。
レイナ!明日ドレスを作ろう!」
「嫌よ」
「レイナ~!」
「じゃあ、さっき頼んだ宝石をキャンセルしてきてくれたらドレス作ります」
「レイナ~! グスン」
「何で泣くの!」
「レイナが冷たいから」
「冷たくない」
「じゃあ、レイナのために別荘でも建てようかな~」
「は?」
「愛の城だよ!時々過ごしに行く建物のことだよ」
「そうじゃない!要らないから!」
「シャルム家を建て直そうかな」
「明日何時ですか!」
「時間は気にしなくていいよ。泊まりだとお義父上に連絡したから」
「エル!」
「義姉上!聞きましたか!
レイナが私のことを“エル”と呼んでくれました!」
「はいはい、お祝いしなきゃいけませんね。お祝いと言ったらケーキですよ。厨房に行って直接指示をしてきたらどうですか?」
「行ってくる!」
バタン!
「これで1時間は静かになるわね」
「つ、強い」
「ん?」
「素敵です!」
「あら、ありがとう」
なんとか卒業したが、夜会は出られない。
レオナールに女の子が産まれ、妾として迎えたと聞いた。そして別の令嬢と婚約した。
「レイナは焦らなくていい。無理に結婚しなくていい」
「ありがとうございます、お父様」
さらに月日が経ち、レオナールが結婚した。
「レイナ、行きたいところはないのか」
「特にないわ。キナコもいるし」
「すっかり懐いたね」
「エルネストにも懐いているわ」
エルネストが他国から買い付けた猫を私の誕生日に贈ってくれたのだ。
ソマリに似た猫は薄い茶色からキナコと名付けた。
「これ、キナコの新しい首輪だよ」
猫なのにとんでもない値段で作っただろう首輪をしている。
「レイナにも」
「私はついでなのね」
「ハハッ」
「しかもキナコとお揃い」
「可愛いだろう」
ちゃっかりエルネストの瞳そのものと言いたくなるくらいの美しい宝石が揺れている。
1年前に結婚を申し込まれたが断った。
待つと言われて変わらぬ態度で接してくれる。
王家はそれでいいのだろうかと思ったが、王太子夫妻が大丈夫だと笑っていたから放っておいたがそれでは駄目だろう。
「ねえ、エルネスト。
そろそろお妃様を探したら?」
「見つけたよ。気長に待つことにした。
言っておくけど、君が望まない限り閨ごとはしない。
口付けはするけど」
「貴方は王族なのよ?」
「なら王族辞める」
「もう!」
「キナコ!おいで!」
「ニャ~」
「早くご主人様を口説いてくれよ。3人で暮らしたいだろう」
「ニャ~」
「そうしたら嫁さんを手に入れてやるからな」
「ニャ~」
「そんな美味しそうなのでキナコを釣らないで!」
「レイナも食べる?」
「食べない!」
さらに2年後、レオナールと正妻との間に男児が産まれている。
今日は王太子殿下が国王に即位する日だ。
“カッコつかないからパートナー役をやってよ”
そう言われて昼過ぎからの式典のために王宮に来て、磨かれてドレスを着せられている。
「もう!また作ったの!?」
豪華なエルネスト色の宝飾品に呆れ気味だ。
「お金の管理をしてる人に怒られないの?」
「怒られるわけがない」
「? とにかく、高価すぎるから次は質素なのにして!」
「次があるんだね。良かったよ」
「そういうつもりじゃ」
「今日は私だけを見ていて。余所見したら駄目だよ」
「新国王と新王妃様を見ないと」
「見なくていい」
そんなことを言いながら会場に向かった。
ほとんどエルネストしか見なかった。
他に目線を向けようとすると顔をグイッと戻される。
新国王陛下が呆れた顔で見ているのにエルネストはお構いなしだ。
新王妃様はニヤニヤしてるし。
第二王子は我関せずな感じだ。
無事戴冠式が終わり、パーティとなった。
三番目に第二王子夫妻と私達が踊る。
ふと思った。大丈夫そう。
曲が終わると私はエルネストに告げた。
「お受けします」
「え?」
「プロポーズ」
エルネストは大きく目を見開くとその場で崩れ落ちた。
まさに土下座状態だ。
「やっと、やっとだ……」
ダンスホールのほぼ中央で私の足元に土下座スタイルで泣き崩れるエルネストを第二王子は冷静に言葉をかける。
「エルネスト、邪魔だ。無様だとフラれるぞ」
エルネストはサッと立ち上がり涙と鼻水を拭うと私を抱き上げて退場した。
後日、第二王子妃のお茶の席に呼ばれた。
「すごい噂になっているわよ」
「何がですか?」
「冷酷王子を公衆の面前で土下座させ、泣いて詫びをいれさせた最強の令嬢ってね」
「!! 」
ん? 冷酷??
「冷酷って誰のことですか?」
「エルネスト様よ。貴女にだけ猫被っているのよ」
「ええっ!」
「知らなかったの?」
「最初は喧嘩したこともありましたが、それ以降は楽しくて優しい友人でした」
「貴女限定なのよ。
そのエルネスト様を涙と鼻水に塗れさせた上に床に額を付けさせるなんて」
「ち、違います!」
「ふふっ、分かっているわ。
義父様達も、国王様たちも色んな意味で喜んでいたわ」
喜んでいいのですかね…。
「なんで承諾したの?」
「ふと、エルネストなら大丈夫と感じたのです」
「そう」
「エルネストはまだでしょうか」
「あ~、色々と注文をしてるから長引いているのかもしれないわ」
まさか!
「それ、宝石商ですか!?」
「当たり!」
「もう!婚約する前から散財して!
前から止めてって言っても止めてくれないのです」
「まあ、予算はある程度使わないとね」
「えっ?」
「ずっと貴女に第三王子の婚約者として予算が付いてるの。貴女が卒業する直前からずっとね」
「ええっ!! 横領になっちゃうじゃないですか!」
「だって、貴女と以外、絶対結婚しないと言うんだもの。決まったようなものじゃない」
「私、断ってますけど」
「エルネスト様が諦めるわけがないじゃない。精巧な猫の被り物だったのね」
「では、私が承諾しなければ…」
「独身のまま一生付き纏ったでしょうね」
「ヒィッ!」
「怯えないで。レイナには甘々なんだからいいじゃない」
バン!
「ごめんね、レイナ!待った!?」
「エルネスト様、私もおりますわよ?」
「義姉様、こんにちは。
レイナ!明日ドレスを作ろう!」
「嫌よ」
「レイナ~!」
「じゃあ、さっき頼んだ宝石をキャンセルしてきてくれたらドレス作ります」
「レイナ~! グスン」
「何で泣くの!」
「レイナが冷たいから」
「冷たくない」
「じゃあ、レイナのために別荘でも建てようかな~」
「は?」
「愛の城だよ!時々過ごしに行く建物のことだよ」
「そうじゃない!要らないから!」
「シャルム家を建て直そうかな」
「明日何時ですか!」
「時間は気にしなくていいよ。泊まりだとお義父上に連絡したから」
「エル!」
「義姉上!聞きましたか!
レイナが私のことを“エル”と呼んでくれました!」
「はいはい、お祝いしなきゃいけませんね。お祝いと言ったらケーキですよ。厨房に行って直接指示をしてきたらどうですか?」
「行ってくる!」
バタン!
「これで1時間は静かになるわね」
「つ、強い」
「ん?」
「素敵です!」
「あら、ありがとう」
592
あなたにおすすめの小説
『胸の大きさで婚約破棄する王太子を捨てたら、国の方が先に詰みました』
鷹 綾
恋愛
「女性の胸には愛と希望が詰まっている。大きい方がいいに決まっている」
――そう公言し、婚約者であるマルティナを堂々と切り捨てた王太子オスカー。
理由はただ一つ。「理想の女性像に合わない」から。
あまりにも愚かで、あまりにも軽薄。
マルティナは怒りも泣きもせず、静かに身を引くことを選ぶ。
「国内の人間を、これ以上巻き込むべきではありません」
それは諫言であり、同時に――予告だった。
彼女が去った王都では、次第に“判断できる人間”が消えていく。
調整役を失い、声の大きな者に振り回され、国政は静かに、しかし確実に崩壊へ向かっていった。
一方、王都を離れたマルティナは、名も肩書きも出さず、
「誰かに依存しない仕組み」を築き始める。
戻らない。
復縁しない。
選ばれなかった人生を、自分で選び直すために。
これは、
愚かな王太子が壊した国と、
“何も壊さずに離れた令嬢”の物語。
静かで冷静な、痛快ざまぁ×知性派ヒロイン譚。
【完結】ロザリンダ嬢の憂鬱~手紙も来ない 婚約者 vs シスコン 熾烈な争い
buchi
恋愛
後ろ盾となる両親の死後、婚約者が冷たい……ロザリンダは婚約者の王太子殿下フィリップの変容に悩んでいた。手紙もプレゼントも来ない上、夜会に出れば、他の令嬢たちに取り囲まれている。弟からはもう、婚約など止めてはどうかと助言され……
視点が話ごとに変わります。タイトルに誰の視点なのか入っています(入ってない場合もある)。話ごとの文字数が違うのは、場面が変わるから(言い訳)
公爵令嬢の一度きりの魔法
夜桜
恋愛
領地を譲渡してくれるという条件で、皇帝アストラと婚約を交わした公爵令嬢・フィセル。しかし、実際に領地へ赴き現場を見て見ればそこはただの荒地だった。
騙されたフィセルは追及するけれど婚約破棄される。
一度だけ魔法が使えるフィセルは、魔法を使って人生最大の選択をする。
第一王子は私(醜女姫)と婚姻解消したいらしい
麻竹
恋愛
第一王子は病に倒れた父王の命令で、隣国の第一王女と結婚させられることになっていた。
しかし第一王子には、幼馴染で将来を誓い合った恋人である侯爵令嬢がいた。
しかし父親である国王は、王子に「侯爵令嬢と、どうしても結婚したければ側妃にしろ」と突っぱねられてしまう。
第一王子は渋々この婚姻を承諾するのだが……しかし隣国から来た王女は、そんな王子の決断を後悔させるほどの人物だった。
【完結済】次こそは愛されるかもしれないと、期待した私が愚かでした。
こゆき
恋愛
リーゼッヒ王国、王太子アレン。
彼の婚約者として、清く正しく生きてきたヴィオラ・ライラック。
皆に祝福されたその婚約は、とてもとても幸せなものだった。
だが、学園にとあるご令嬢が転入してきたことにより、彼女の生活は一変してしまう。
何もしていないのに、『ヴィオラがそのご令嬢をいじめている』とみんなが言うのだ。
どれだけ違うと訴えても、誰も信じてはくれなかった。
絶望と悲しみにくれるヴィオラは、そのまま隣国の王太子──ハイル帝国の王太子、レオへと『同盟の証』という名の厄介払いとして嫁がされてしまう。
聡明な王子としてリーゼッヒ王国でも有名だったレオならば、己の無罪を信じてくれるかと期待したヴィオラだったが──……
※在り来りなご都合主義設定です
※『悪役令嬢は自分磨きに忙しい!』の合間の息抜き小説です
※つまりは行き当たりばったり
※不定期掲載な上に雰囲気小説です。ご了承ください
4/1 HOT女性向け2位に入りました。ありがとうございます!
二度目の婚約者には、もう何も期待しません!……そう思っていたのに、待っていたのは年下領主からの溺愛でした。
当麻月菜
恋愛
フェルベラ・ウィステリアは12歳の時に親が決めた婚約者ロジャードに相応しい女性になるため、これまで必死に努力を重ねてきた。
しかし婚約者であるロジャードはあっさり妹に心変わりした。
最後に人間性を疑うような捨て台詞を吐かれたフェルベラは、プツンと何かが切れてロジャードを回し蹴りしをかまして、6年という長い婚約期間に終止符を打った。
それから三ヶ月後。島流し扱いでフェルベラは岩山ばかりの僻地ルグ領の領主の元に嫁ぐ。愛人として。
婚約者に心変わりをされ、若い身空で愛人になるなんて不幸だと泣き崩れるかと思いきや、フェルベラの心は穏やかだった。
だって二度目の婚約者には、もう何も期待していないから。全然平気。
これからの人生は好きにさせてもらおう。そう決めてルグ領の領主に出会った瞬間、期待は良い意味で裏切られた。
婚約破棄された令嬢は、“神の寵愛”で皇帝に溺愛される 〜私を笑った全員、ひざまずけ〜
夜桜
恋愛
「お前のような女と結婚するくらいなら、平民の娘を選ぶ!」
婚約者である第一王子・レオンに公衆の面前で婚約破棄を宣言された侯爵令嬢セレナ。
彼女は涙を見せず、静かに笑った。
──なぜなら、彼女の中には“神の声”が響いていたから。
「そなたに、我が祝福を授けよう」
神より授かった“聖なる加護”によって、セレナは瞬く間に癒しと浄化の力を得る。
だがその力を恐れた王国は、彼女を「魔女」と呼び追放した。
──そして半年後。
隣国の皇帝・ユリウスが病に倒れ、どんな祈りも届かぬ中、
ただ一人セレナの手だけが彼の命を繋ぎ止めた。
「……この命、お前に捧げよう」
「私を嘲った者たちが、どうなるか見ていなさい」
かつて彼女を追放した王国が、今や彼女に跪く。
──これは、“神に選ばれた令嬢”の華麗なるざまぁと、
“氷の皇帝”の甘すぎる寵愛の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる