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回収(サリオン)
【 サリオンの視点 】
先にオルフォード男爵家に圧力をかけることにした。
2ヶ月が過ぎた頃、会いたいと手紙が届いた。
エステルはテレサと観劇や買い物に行かせた。
クリスには“エステルが会いたくない相手が来るからエステルと時間を潰して欲しい”と言ったら 誰か聞くので“元夫の愛人の父親だ”というと、“ならばリヨード侯爵邸でやってください”と言うのでそうすることにした。
当日、クリスの父デニス侯爵も同席した。
男「あ、あの。 ウィストン家とリヨード家は」
侯「昔から家族ぐるみで交流していて子供達は親友です。エステルは私にとって娘のような存在なんですよ」
男「な、なるほど」
私「それで? どうされましたか」
男「その、薬の供給を…戻していただきたく」
私「他所から買えばいいではありませんか」
男「ですが、効き目が…命に関わるので」
私「うちは国営じゃないんです。何処に売ろうが誰も指図できませんよ」
男「指図じゃなくて、お願いに、」
私「どちらにしても、うちの薬草は要らないということですので南西へ流すのを止めたんです」
男「要らないなんて言っていません!」
私「エステルはウィストン家の唯一の実子ですよ?
そのエステルから夫も金も奪うということは そういうことでしょう」
男「あれは娘が勝手に、」
私「だとしても、オルフォード男爵家に籍を置く学生なら、責任をとるのは男爵では?」
男「……お金は奪っていないかと」
男爵の前に貸付帳簿を出した。
男「こ、これは」
私「エステルがネグルワ領のために無利息で貸し付けて立て直しをしていました。
長期でネグルワ家から返済をしてもらうはずが、王都の屋敷の夫婦の間で男爵令嬢が夫を寝とっている真っ最中の姿を見てしまいましてね。
フィリップと繋がったまま“子爵夫人になりたい”と主張をしていたようですよ。エステルと息子の前で」
男「……」
私「先代のネグルワ子爵も、フィリップも無能な男でね。投資に失敗して多額の貯蓄を失った挙句、領地の対応をせず金だけは使っていたんですよ。
見かねたエステルが 父から財産分与された金を元手に頑張っていたんです。
支出を抑えようとドレスも買えず、食事も栄養不足になる程慎ましくしたようです。
王都の屋敷の維持費はエステルに渡したウィストンの金から出していたんです。
男爵令嬢が屋敷に来る度に応対する使用人や不貞行為の後の湯浴みの用意や洗濯する使用人も、御者も馬車も、使う石鹸ひとつウィストンがエステルに渡した金で維持していたんです。
愛人が自分の座を奪うために使っていたと知ってどれほどショックだったか。
2人は政略結婚ではないんですよ?
しかもネックレスや他の物も強請っていたとか。
それもウィストンがエステルに渡した金で買っているんですよ?」
侯「確かに、これならウィストン家を敵に回していると思われても不思議ではないですな。
リヨード家もウィストン家に倣いますよ」
男「そんな」
私「実情を知って離縁になりました。運営者が居なくなったので貸し付けた金が戻って来ませんよ」
男「もし、この額を立て替えたら…」
私「それは誠意を見せてくれたとして水に流し、当然 供給を再開します」
男「…分かりました。では債権を買取ります」
私「それは良かったです」
男爵はすぐにエステルの口座に全額振り込んだ。
次は元凶フィリップの番だ。
先にオルフォード男爵家に圧力をかけることにした。
2ヶ月が過ぎた頃、会いたいと手紙が届いた。
エステルはテレサと観劇や買い物に行かせた。
クリスには“エステルが会いたくない相手が来るからエステルと時間を潰して欲しい”と言ったら 誰か聞くので“元夫の愛人の父親だ”というと、“ならばリヨード侯爵邸でやってください”と言うのでそうすることにした。
当日、クリスの父デニス侯爵も同席した。
男「あ、あの。 ウィストン家とリヨード家は」
侯「昔から家族ぐるみで交流していて子供達は親友です。エステルは私にとって娘のような存在なんですよ」
男「な、なるほど」
私「それで? どうされましたか」
男「その、薬の供給を…戻していただきたく」
私「他所から買えばいいではありませんか」
男「ですが、効き目が…命に関わるので」
私「うちは国営じゃないんです。何処に売ろうが誰も指図できませんよ」
男「指図じゃなくて、お願いに、」
私「どちらにしても、うちの薬草は要らないということですので南西へ流すのを止めたんです」
男「要らないなんて言っていません!」
私「エステルはウィストン家の唯一の実子ですよ?
そのエステルから夫も金も奪うということは そういうことでしょう」
男「あれは娘が勝手に、」
私「だとしても、オルフォード男爵家に籍を置く学生なら、責任をとるのは男爵では?」
男「……お金は奪っていないかと」
男爵の前に貸付帳簿を出した。
男「こ、これは」
私「エステルがネグルワ領のために無利息で貸し付けて立て直しをしていました。
長期でネグルワ家から返済をしてもらうはずが、王都の屋敷の夫婦の間で男爵令嬢が夫を寝とっている真っ最中の姿を見てしまいましてね。
フィリップと繋がったまま“子爵夫人になりたい”と主張をしていたようですよ。エステルと息子の前で」
男「……」
私「先代のネグルワ子爵も、フィリップも無能な男でね。投資に失敗して多額の貯蓄を失った挙句、領地の対応をせず金だけは使っていたんですよ。
見かねたエステルが 父から財産分与された金を元手に頑張っていたんです。
支出を抑えようとドレスも買えず、食事も栄養不足になる程慎ましくしたようです。
王都の屋敷の維持費はエステルに渡したウィストンの金から出していたんです。
男爵令嬢が屋敷に来る度に応対する使用人や不貞行為の後の湯浴みの用意や洗濯する使用人も、御者も馬車も、使う石鹸ひとつウィストンがエステルに渡した金で維持していたんです。
愛人が自分の座を奪うために使っていたと知ってどれほどショックだったか。
2人は政略結婚ではないんですよ?
しかもネックレスや他の物も強請っていたとか。
それもウィストンがエステルに渡した金で買っているんですよ?」
侯「確かに、これならウィストン家を敵に回していると思われても不思議ではないですな。
リヨード家もウィストン家に倣いますよ」
男「そんな」
私「実情を知って離縁になりました。運営者が居なくなったので貸し付けた金が戻って来ませんよ」
男「もし、この額を立て替えたら…」
私「それは誠意を見せてくれたとして水に流し、当然 供給を再開します」
男「…分かりました。では債権を買取ります」
私「それは良かったです」
男爵はすぐにエステルの口座に全額振り込んだ。
次は元凶フィリップの番だ。
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