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リヨード一家の結託
隣の領地のリヨード侯爵邸にお兄様と遊びに来た。
テレサも婚家から戻ってきてくれた。
ク「信じられないな。屋敷内で虫を見かけたら排除するのは当たり前だろう」
テ「そうよ。髪の毛燃やして追放してやればいいのよ!」
私「テレサ、物騒だわ」
夫人「当然よ。ウィストン家の娘にメイド如きがあり得ないわ。サリオン様?」
兄「私の監督不行き届きです」
私「私がいけないのです。
でも夢に出てくるほどダメで…。
靴の中にムカデがいたときもショックでした」
全員「は?」
私「ネグルワ子爵家の話です」
侯「そうだ、エステル。リヨード領に店を出さないか?」
私「叔父様?」
侯「噂が立っているぞ。エステルがいかに尽力して領地のために頑張ったか、店を出して繁盛店にしたとか」
私「ネグルワ領だからですわ。リヨード領は比べ物になりません。とても私など」
ク「出そうよ。時々一緒に様子を見に行こう」
兄「私とな」
テ「私も行く」
夫人「楽しみだわぁ」
ちょっと…叔母様。断れない雰囲気出すの止めてください!
侯「一軒から始めてみないか?」
私「失敗したらご迷惑になりますし、今後のためには節約しておかないと」
全員「……」
夫人「リヨードじゃ魅力が無いのね」
ク「私の継ぐリヨードなのに」
侯「不甲斐なくてすまないな」
テ「ぐすん」
私「わ、分かりましたっ」
家族仲良過ぎよ!
兄「では視察に連れていってもらえますか?
空き物件や、周りにどんな店が出ているのか下調べも必要です」
侯「明日行こう」
夫人「どこから回りましょうか」
ク「先ずは物件を確認しないと」
テ「何着て行こうかな。婚家の側の町にも出してよね」
兄「忙しくなるな」
私「……」
そして夜はテレサと一緒のベッドに入った。
「毎日一緒に寝たい」
「テレサ達がいてくれると元気がもらえるわ」
「叔父様達はどこまで旅行に行っているのかしら」
「多分仕事込みだと思うわ。新薬やこっちでは採取できない薬草とか調べたり販路を探ってそう」
「じゃあ完全にサリオン兄様頼りね」
「だけどもういい大人よ?いつまでも実家を頼る気はないの。余裕のある平民の生活レベルなら働かなくても一生生きていけるし、つまらなかったら従業員として働いてもいいの。店を出すと失敗したときに資産が大きく減るから避けたかったの」
「あのね。ウィストンの血が流れているのにそんなことが許されると思うの?
叔父様達が帰ってきたら鎖で繋がれるわよ」
「まさか」
「ネグルワ子爵家との婚姻だって、エステルが結婚するって言ったから叔父様達は許したのよ?
学園で出会って、だんだん好きになったのかもって。
彼がエステルに告げるんじゃなくてウィンストンに求婚状を送っていたら断ったわよ。
それに叔父様達は、ネグルワの財政状況は良さそうではないと知っていたけど援助などの話は一切なく、会ってみたらエステルに惚れているのが分かったから承諾したの。
全然帰ってこないけど贈り物は欠かさないしマメに手紙をくれるし、趣味で店を出したから忙しいって言葉を信じたの。
次は何を言っても信じてもらえないわよ」
「怖いこと言わないでよ」
「私ならやるわよ。絶対に。見張も付けるわ」
「テレサ…」
「さあ、手を繋いで寝ましょう」
もう30歳なんだけどなぁ。
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