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第六章 それぞれの兆し
6-11 アリス ~モデルさんたちの集い
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お茶を飲んでマッタリしている**にモデルの一人が言った。
「先生、私どもの話がまだなんですけれど。」
モデル組合代表のミシェルが言った。
「あら、ごめん。
忘れてたわ。
マイク、それにアリス、もう一つお願いがあるの。
うちのモデルも含めて、スタッフたちがミシェルにほだされてね。
一緒にお願いしたいってついてきたの。」
「あの、もしかして、また、披露宴の招待の話ですか?」
「そんなんじゃないけれど、まぁ、虫のいい話には違いないわね。
ミシェル、貴方からお願いなさい。
貴方が仮にも代表なんだから。」
「はぁ、・・・。
実は、モデルたちが年に一度、職場の垣根を越えて集まる集会が有るんです。
普通はデザイナーの元で働いているモデルがそんなことをしたら雇い主が余りいい顔をしないのですが、年に一度の会合ならいいだろうと内々の許しを得て開いています。
勿論、このメィビスだけのモデルなんですけれど。
その打ち合わせの会議で出たのが、マイクさんとアリスさんに出席していただけないかという話なんです。
たった一度の舞台でしたけれど、お二人もモデルをされた仲間には違いないということで、何とかモデル達の希望を叶えてもらえないでしょうか。」
「でも、どうして私たちなの。
私達が参加したからと言って何かいいことがあるわけじゃないでしょう?」
「そんなことは無いですよ。
お二人は私達モデルにとっては、アイドル以上に夢であり、希望であり、スターなんです。
モデルというのは容姿だけの頭が空っぽというのが世間の常識なんです。
モデルは寿命が短いんです。
稀に長く持つ人がいるけれどそれでも10年ぐらいが最高でしょう。
普通は4、5年、短ければ2、3年で終わりなんです。
普通のモデルは17か18でこの世界に入ります。
だから高学歴はあり得ない。
そうして寿命が来た時にハタと困ってしまう。
華やかなモデルをやって来ただけに華美な生活に慣れてしまって、質素な生活には戻れないんです。
おまけに女だっていうのに家事はほとんどできないし、男だってろくな仕事が出来るわけもない。
体育会系じゃないから、力仕事だってできやしない。
でもお二人は違ってます。
学歴は高いし、モデル体型なのに陸上競技で世界記録を連発した。
社交ダンスでも世界一に輝いた。
有名な音楽家を唸らせる天才で、流行歌の作詞作曲家でもあるし、ハイスクールの生徒達を指導して、ブラビアンカというひのき舞台で脅威的なほど活躍させた。
モデルを辞めて玉の輿に乗ったからと言って必ずしも幸せとは限らない。
花の盛りに寄ってくるミツバチみたいなもので、盛が終わった時見捨てられた人は何人もいます。
さっきも言ったようにモデルしかやったことの無い子に家事や子育てが満足に出切るわけも無いんです。
勿論、そうじゃない子もいるんですよ。
でも半数以上がやがて堕ちて行く世界なんです。
そんな中に貴方たちがほんの一時だけでも我々の仲間に入った。
そうして羽ばたいて途轍もない光の中へ入って行った。
さっきも言いましたけれど、お二人は私達の夢であり、希望なんです。
だからもう一度だけ私達と一緒に語り合ってくれたならと・・・。」
マイクがあっさりと言った。
「いいよ。
いつでもというわけじゃないけれど、時間が有れば参加する。
で、いつなの?」
「ええ、実は、・・・そのう、今夜なんです。」
「今夜?
そりゃぁ、参ったね。
うーん、マスコミを引き連れて行くことになるかもしれないけれど構わないかい?」
「マスコミ?
別にかまわないですよ。
いくら彼らだって私的な会合を邪魔する権利はないはずですから。
無理やり押しかけて来るなら、私達が何とでもします。
私達がキャーとでも騒げば怖気づくのは彼らの方です。」
「なるほど、僕ら二人よりも君たちの方が余程強そうだね。」
アイリーンが言った。
「ふーん、面白そう。
ねぇねぇ、未成年だけれど私も行ってもいいかしら。」
慌ててマネージャーが止めに入る。
「アイリーンさん、それはちょっと・・・。」
アイリーンが即座に反発する。
「ロザリーさん、いいじゃない。
今日は久しぶりのオフなんだし。
マイク兄さんやアリス姉さんと一緒なんだから大丈夫よ。
ロザリーさんが嫌なら一人で帰って。」
「それは、できません。
アイリーンと一緒に居なければ私の責任が果たせません。」
「うん、わかった。
じゃぁ、ミシェルさん、私とマネージャーの二人追加を認めてくれる?」
ミシェルは苦笑しながら言った。
「モデルにも未成年は居るから、いいわよ。
でも夜の9時には引き上げてもらう。
未成年の子たちはそれが条件なの。」
「了解でーす。
で、何処に行けばいいのかしら。
「マリオン・ホテルの宴会場です。
午後6時半集合になっています。」
「わかったよ。
じゃぁ、6時半前には何とかして着くようにするけれど、さっきも言ったけれどここの下にいる連中が多分相当数ついてくるはずだから、何とか撃退する方法を考えて置いてくれる。
余り無茶な方法は取らないでね。」
ミシェルは途端に悪戯っぽい笑みを浮かべた。
「あはっ、大丈夫ですよ。
でも、面白い余興になりそうだわ。」
それを期に、ダイアンとその連れは引き揚げて行った。
ヘンリエッタが独り言のように言った。
「何か凄い話ですね。」
「ん、何が?」
「だって、あのたくさんの記者さんたち引き連れて行くんでしょう。
その前に、ここから無事に出なければならないし・・・。」
「うん、そうだね。
ヘンリエッタも行く?」
「いいえ、私は、両親にも内緒で来ちゃったし、暗くなる前に帰らなければいけないです。」
「家はどちらなの?」
「ローランド街区です。」
「ああ、じゃぁ左程遠いわけじゃない。
お父さんは何をされているの?」
「父は、建設会社の社長をしています。」
「建設会社?
あれ、じゃぁ、もしかしたらグレイソン建設の?」
「はい、そうです。
マイクさん、父を御存じなんですか?」
「いや、多分、お父さんと会ったことはないだろうね。
ただ、僕が発注している工事を請け負っているのがグレイソン建設と聞いているから。」
「あら、父のお客様なんですね。
でもそんな工事の話、市内ではなかったような気がしますけれど。」
「市内じゃなく、ちょっと離れたバームルトンという場所なんだ。」
「あ、バームルトンでしたら、聞いたことが有ります。
物凄く広い原野を整地して、何か新たに施設を造るんだとか。」
「うん、まぁ、そうなんだけれど・・・。
他に御父さんから何か聞いている?」
「いいえ、父も何を作っているのかよくわからないとだけ・・。
一体何を造るんですか?」
「そうだなぁ、誰にも内緒の話だけれどいい?」
ヘンリエッタはこくんと頷いた。
「今から600年も前の人が夢見たことを実現しようと思ってね。
その準備のための施設だよ。」
「今から600年前と言ったら、まだこのメィビスも発見されていない頃。
一体どんな夢を見ていたんでしょう。」
「さぁて、それは内緒だね。
今のところは親しい人にも話せない。
それを話したら夢が消えてしまうかもしれないからね。
よし、じゃぁ、そろそろ暗くなってくるからヘンリエッタは帰りなさい。
ジューエムスが君の家まで送ってくれる。
アイリーンも時々訪ねて来るけれど、ヘンリエッタも遊びに来るといい。
ルーシーは料理上手だし、カレンは裁縫上手だ。
楽器の演奏なら僕もアリスも教えてあげられる。
但し、今日みたいにご両親に内緒で来ちゃいけない。
きちんと行く先を言って、許しを貰ってから来なさい。
それと来る時にはできるだけその前に電話で連絡しなさい。
僕らがいつもいるとは限らないからね。」
マイクはメモ用紙に電話番号を書くと、ヘンリエッタに渡した。
「これが、電話番号。
でもできるだけ人には知らせないでほしい。
特にマスコミ関係は知られると拙いんでね。」
「はい、誰にも知らせません。」
「ジェイムス、ヘンリエッタを家まで浮上車で送ってくれるかい。
ローランド街区だそうだ。」
ジュイムスは頷き、ヘンリエッタは別れを告げて去って行った。
「先生、私どもの話がまだなんですけれど。」
モデル組合代表のミシェルが言った。
「あら、ごめん。
忘れてたわ。
マイク、それにアリス、もう一つお願いがあるの。
うちのモデルも含めて、スタッフたちがミシェルにほだされてね。
一緒にお願いしたいってついてきたの。」
「あの、もしかして、また、披露宴の招待の話ですか?」
「そんなんじゃないけれど、まぁ、虫のいい話には違いないわね。
ミシェル、貴方からお願いなさい。
貴方が仮にも代表なんだから。」
「はぁ、・・・。
実は、モデルたちが年に一度、職場の垣根を越えて集まる集会が有るんです。
普通はデザイナーの元で働いているモデルがそんなことをしたら雇い主が余りいい顔をしないのですが、年に一度の会合ならいいだろうと内々の許しを得て開いています。
勿論、このメィビスだけのモデルなんですけれど。
その打ち合わせの会議で出たのが、マイクさんとアリスさんに出席していただけないかという話なんです。
たった一度の舞台でしたけれど、お二人もモデルをされた仲間には違いないということで、何とかモデル達の希望を叶えてもらえないでしょうか。」
「でも、どうして私たちなの。
私達が参加したからと言って何かいいことがあるわけじゃないでしょう?」
「そんなことは無いですよ。
お二人は私達モデルにとっては、アイドル以上に夢であり、希望であり、スターなんです。
モデルというのは容姿だけの頭が空っぽというのが世間の常識なんです。
モデルは寿命が短いんです。
稀に長く持つ人がいるけれどそれでも10年ぐらいが最高でしょう。
普通は4、5年、短ければ2、3年で終わりなんです。
普通のモデルは17か18でこの世界に入ります。
だから高学歴はあり得ない。
そうして寿命が来た時にハタと困ってしまう。
華やかなモデルをやって来ただけに華美な生活に慣れてしまって、質素な生活には戻れないんです。
おまけに女だっていうのに家事はほとんどできないし、男だってろくな仕事が出来るわけもない。
体育会系じゃないから、力仕事だってできやしない。
でもお二人は違ってます。
学歴は高いし、モデル体型なのに陸上競技で世界記録を連発した。
社交ダンスでも世界一に輝いた。
有名な音楽家を唸らせる天才で、流行歌の作詞作曲家でもあるし、ハイスクールの生徒達を指導して、ブラビアンカというひのき舞台で脅威的なほど活躍させた。
モデルを辞めて玉の輿に乗ったからと言って必ずしも幸せとは限らない。
花の盛りに寄ってくるミツバチみたいなもので、盛が終わった時見捨てられた人は何人もいます。
さっきも言ったようにモデルしかやったことの無い子に家事や子育てが満足に出切るわけも無いんです。
勿論、そうじゃない子もいるんですよ。
でも半数以上がやがて堕ちて行く世界なんです。
そんな中に貴方たちがほんの一時だけでも我々の仲間に入った。
そうして羽ばたいて途轍もない光の中へ入って行った。
さっきも言いましたけれど、お二人は私達の夢であり、希望なんです。
だからもう一度だけ私達と一緒に語り合ってくれたならと・・・。」
マイクがあっさりと言った。
「いいよ。
いつでもというわけじゃないけれど、時間が有れば参加する。
で、いつなの?」
「ええ、実は、・・・そのう、今夜なんです。」
「今夜?
そりゃぁ、参ったね。
うーん、マスコミを引き連れて行くことになるかもしれないけれど構わないかい?」
「マスコミ?
別にかまわないですよ。
いくら彼らだって私的な会合を邪魔する権利はないはずですから。
無理やり押しかけて来るなら、私達が何とでもします。
私達がキャーとでも騒げば怖気づくのは彼らの方です。」
「なるほど、僕ら二人よりも君たちの方が余程強そうだね。」
アイリーンが言った。
「ふーん、面白そう。
ねぇねぇ、未成年だけれど私も行ってもいいかしら。」
慌ててマネージャーが止めに入る。
「アイリーンさん、それはちょっと・・・。」
アイリーンが即座に反発する。
「ロザリーさん、いいじゃない。
今日は久しぶりのオフなんだし。
マイク兄さんやアリス姉さんと一緒なんだから大丈夫よ。
ロザリーさんが嫌なら一人で帰って。」
「それは、できません。
アイリーンと一緒に居なければ私の責任が果たせません。」
「うん、わかった。
じゃぁ、ミシェルさん、私とマネージャーの二人追加を認めてくれる?」
ミシェルは苦笑しながら言った。
「モデルにも未成年は居るから、いいわよ。
でも夜の9時には引き上げてもらう。
未成年の子たちはそれが条件なの。」
「了解でーす。
で、何処に行けばいいのかしら。
「マリオン・ホテルの宴会場です。
午後6時半集合になっています。」
「わかったよ。
じゃぁ、6時半前には何とかして着くようにするけれど、さっきも言ったけれどここの下にいる連中が多分相当数ついてくるはずだから、何とか撃退する方法を考えて置いてくれる。
余り無茶な方法は取らないでね。」
ミシェルは途端に悪戯っぽい笑みを浮かべた。
「あはっ、大丈夫ですよ。
でも、面白い余興になりそうだわ。」
それを期に、ダイアンとその連れは引き揚げて行った。
ヘンリエッタが独り言のように言った。
「何か凄い話ですね。」
「ん、何が?」
「だって、あのたくさんの記者さんたち引き連れて行くんでしょう。
その前に、ここから無事に出なければならないし・・・。」
「うん、そうだね。
ヘンリエッタも行く?」
「いいえ、私は、両親にも内緒で来ちゃったし、暗くなる前に帰らなければいけないです。」
「家はどちらなの?」
「ローランド街区です。」
「ああ、じゃぁ左程遠いわけじゃない。
お父さんは何をされているの?」
「父は、建設会社の社長をしています。」
「建設会社?
あれ、じゃぁ、もしかしたらグレイソン建設の?」
「はい、そうです。
マイクさん、父を御存じなんですか?」
「いや、多分、お父さんと会ったことはないだろうね。
ただ、僕が発注している工事を請け負っているのがグレイソン建設と聞いているから。」
「あら、父のお客様なんですね。
でもそんな工事の話、市内ではなかったような気がしますけれど。」
「市内じゃなく、ちょっと離れたバームルトンという場所なんだ。」
「あ、バームルトンでしたら、聞いたことが有ります。
物凄く広い原野を整地して、何か新たに施設を造るんだとか。」
「うん、まぁ、そうなんだけれど・・・。
他に御父さんから何か聞いている?」
「いいえ、父も何を作っているのかよくわからないとだけ・・。
一体何を造るんですか?」
「そうだなぁ、誰にも内緒の話だけれどいい?」
ヘンリエッタはこくんと頷いた。
「今から600年も前の人が夢見たことを実現しようと思ってね。
その準備のための施設だよ。」
「今から600年前と言ったら、まだこのメィビスも発見されていない頃。
一体どんな夢を見ていたんでしょう。」
「さぁて、それは内緒だね。
今のところは親しい人にも話せない。
それを話したら夢が消えてしまうかもしれないからね。
よし、じゃぁ、そろそろ暗くなってくるからヘンリエッタは帰りなさい。
ジューエムスが君の家まで送ってくれる。
アイリーンも時々訪ねて来るけれど、ヘンリエッタも遊びに来るといい。
ルーシーは料理上手だし、カレンは裁縫上手だ。
楽器の演奏なら僕もアリスも教えてあげられる。
但し、今日みたいにご両親に内緒で来ちゃいけない。
きちんと行く先を言って、許しを貰ってから来なさい。
それと来る時にはできるだけその前に電話で連絡しなさい。
僕らがいつもいるとは限らないからね。」
マイクはメモ用紙に電話番号を書くと、ヘンリエッタに渡した。
「これが、電話番号。
でもできるだけ人には知らせないでほしい。
特にマスコミ関係は知られると拙いんでね。」
「はい、誰にも知らせません。」
「ジェイムス、ヘンリエッタを家まで浮上車で送ってくれるかい。
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