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第二章 異変
2ー8 石垣島のドラゴンと政府の動き
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サハリンでの狩りでグリフォンを倒した時に、俺は気づいていなかったんだが、コルサコフの住人でやたら冒険心の強い若者が居たみたいで、グリフォンの映像を望遠レンズ付きのVTRで撮影していたようだ。
で、俺の姿もその映像の端っこに小さく映っていたらしい。
これが二か月ほど後になって、ネットに掲載されて大フィーバーになっちまった。
サハリン州から西へのラインは死んでいるんだが、東のラインは何とか復活したようで、その復活と共にネットに投稿された映像だった。
最初は、かなりフェイク映像として疑われたようだ。
何せ、よくわからん状況で、餌をついばんでいたと思われるデカいモンスターが瞬時に横倒しになったような映像だからな。
でもその後サハリン州の公的機関が、このグリフォン死体を確保してその際の映像も公開したから、この映像が実写と確認されたわけだ。
俺の服装は上から下まで黒尽くしで、頭部も目だし帽で覆っているから、おおまかなシルエットの外形だけはわかるんだが、あの映像だけでは人物特定は難しいだろうな。
元々がグリフォンに焦点を当てていたわけだし、拡大しても俺の映像が遠すぎて粗いから詳細には見えないんだ。
それでも米国のオタクさんが、この映像からAIを駆使して分析した結果を発表したのが年明けの三月だったな。
いくら分析しても俺の人物特定まではできないんだが、俺の能力の一つはバレたな。
俺が空間転移をしている瞬間が映像に移っていたんだ。
最初はバグと間違われていたんだけれど、小さな手振れの瞬間に確かに人物の映像が出現し、その後消えたのが確認されちまった。
ネット上では、超能力者がグリフォンを退治したとの噂が一気に駆け巡ったぜ。
当然のことながら元々の映像が注目されて、件の勇敢な若者は結構な額の臨時収入を得られたらしいぞ。
それからガーゴイルの方は、無難に倒しておいた。
ガーゴイルは何を餌にしているのかはわからんが、とにかく生き物を殺しまくっていたな。
グリフォンみたいに殺して食べているわけじゃない。
黄さん曰く、あれは殺すことにより生気を奪っているのじゃないかと言う話だった。
従って、あいつと直に接触することは避けろと言われたよ。
無論、そんなに近づくつもりは無い。
元々左程に俊敏な動きをしないモンスターのようだから、50mも離れた場所から、核の位置を特定し、そいつをアポートするだけの作業だった。
こいつはどうやって増えているのかわからんのだが、サハリン北部のボキビという町の近郊に四匹もまとめて居たな。
黄さんに言われて、その対岸の沿海州にまで踏み込んでガーゴイルを17体退治しておいたよ。
間もなく冬がくれば生きている魔物は、活動を止めるかも知れないが、ガーゴイルは生態が良くわからないだけに、寒波ではその活動を止められないかもしれないから今のうちにやっておけと言われたんだ。
この調子では、時折サハリンに来なければならないかもしれないな。
サハリンでは、人口が45万から一気に10万ほどにまで減少したが、その内モンスターに殺戮されたのはおよそ5万人弱だ。
残りはみんな隠れて生きていた連中か、北海道へ船で渡って来た避難民だな。
避難民の数は実に30万人もいて、日本政府は悲鳴を上げている。
サハリンのモンスターが何故か退治されたようだとの情報はあるものの、対岸の大陸の様子がわからず、避難民はサハリンへ戻ろうとしないのだからどうしようもない。
これから寒い冬を、迎える北海道で避難民を野外に放置する訳にも行かず、国際機関も巻き込みながら、避難民の援助を進めている日本政府である。
◇◇◇◇
中国に一番近い台湾領域は金門島だが、一方で台湾本島に一番近い中国の島は平潭(へいたん)島であり、ここから台湾までは140キロ足らずなので飛行能力を持つモンスターが台湾には飛来するのだ。
因みに対岸の福州は既にモンスターの巣に変わり果てている。
で、台湾の軍隊が必死に防衛線を繰り広げてはいるんだが、中には入りこまれて、そこから更に東へと飛来してきたワイバーンもいるんだ。
そうしてワイバーン二体の突然の襲撃を受けたのは与那国島である。
この一連の事件の端緒が始まる前は、大国であったC国の海洋進出の脅威があった所為で、与那国島には自衛隊の駐留部隊が居り、台湾までの飛翔生物の侵攻情報もあって石垣島周辺を中心に護衛艦隊が出張っていた。
与那国島で結構な被害は生じながらも、何とか撃退をしたのが翌年5月のことである。
俺は、三年生になっており、残り1年足らずで高校を卒業することになるが、先行き不透明だな。
お隣の大国とD国経済が壊滅、更には一部東南アジアにまでモンスターによる被害が拡大している状況では中々経済が回らないので、世の中は物価高となっているのである。
深刻なことには、仮にマラッカ・シンガポール海峡辺りが通行できなくなれば、石油が入りにくくなるし、それより以前に中東にまでモンスターが侵攻すると、原油そのものの供給が断たれる可能性がある。
モンスターの大量出現で明らかに世界は変わりつつあった。
俺の場合、将来的にはサラリーマンかなと思っていた時期もあったし、特異な能力を持ってからそれを活用して新たな商売も夢見たりしていたんだが、それも平和な社会と流通経済が健全であって初めて成り立つんだ。
梓ちゃんだって同じだろうな。
梓ちゃんの場合は、薬学の研究者を目指しているはずだけど、そもそも今後の社会がどうなるか見えて来ないとそれだって難しいんだ。
薬の必要性が無くなることはないだろうけれど、その原材料が得られないことも考えねばならない。
日本はほとんどの物資について輸入に頼っているから、この輸入が止まれば、江戸時代の自給自足に戻るしかないんだ。
暇な人が計算していたけれど、日本が完全な自給自足を始めたら、人口は三千万から四千万にまで減るそうだ。
そんな状況に陥ったなら、先ず生き抜くことが第一で、大学になんぞ行っている余裕はないかもな。
で、どうするかなんだが、俺も覚悟を決めなければならないだろうな。
家族と梓ちゃんなどの俺の知人たちの安寧な生活を守るためには、モンスターたちの殲滅を図るしかないだろう。
身バレ?
まぁ、できるだけ身バレしないように頑張るけれど、その過程でバレるのは仕方がないよ。
その時は、その時になってから考える。
6月になって台湾に複数のドラゴンが襲来した。
台湾軍も、日本の自衛艦隊も派遣されて頑張ったようだが、生憎とドラゴンはほぼ無敵だった。
近代兵器が使えない以上は撤退に次ぐ撤退になってしまった。
ついでに与那国島を通り越して石垣島にまで飛龍が侵攻してきた。
沖縄は流石に遠い。
俺の視界範囲の転移では、沖縄諸島までは何とか行けそうなんだが、その先の八重山群島までは200キロを超えるので転移が難しいんだ。
で、久米島から宮古島へ移動するのに、魔法の絨毯を使ったら、残念なことに配備されていた新鋭自衛艦に見つかってしまい、宮古島の到着迄知られてしまったよ。
宮古島からは転移で石垣に渡り、できるだけ早く飛龍を退治したんだが、どうも宮古島では密な監視体制が敷かれていて、黒づくめの俺の姿がついに公的機関に撮影された。
そこからは逃げの一手なんだが、魔法の絨毯で飛ぶしかなくって、久米島に飛んで、それから連続の転移で自宅まで逃げ帰ったわけだ。
まぁ、その事件が有っておよそ一月後、俺の家に自衛官がやって来た。
一人は陸上自衛隊姫路駐屯地の猪狩三佐、もう一人は神山一尉と名乗った。
秦山家を訪れたのに「こちらに秦山英一郎さんはおられますか?」と最初に用件を明かしたようだ。
まぁ、学校に来られるよりはましだったかな。
俺は家に居たから、やむなく応接室で母親や祖父母が立ち会って面会したよ。
因みに二人の訪問が平日の午後6時頃だったから、親父は会社からまだ戻っては居なかった。
自己紹介の後で猪狩三佐が言った。
「私は内閣府の調査要請により、こちらにお邪魔しております。
ここ最近の話ですが、石垣島に於いて台湾経由で襲来した飛龍が退治されたことに関する調査です。
退治された場所と時間は、ほぼ特定されておりますが、誰が、如何なる方法で退治したのかは、今以て不明です。
但し、その前後の時間帯で、沖縄県久米島及び宮古島において各二度、不審な人物が監視カメラ等により発見されております。
生憎と、上から下まで黒の扮装をして、なおかつ覆面をしておりましたために人物の特定はできていませんが、その映像を詳細に分析した上で、全国の監視カメラに映った被写体から、中央に於いてAIを使って同人物の選別特定を試みておるところでございます。
現時点では、そのシルエットと動きから、非常に似通った人物として全国で三十数人を選択しております。
で、その中に秦山栄一郎さん、あなたも入っているのです。
あなたが未成年であるということを重々承知しておりますが、是非我々の調査にご協力をお願いします。
現時点で疑わしい三十数人については、各地の自衛隊で我々同様に聞き取り調査に赴いております。
実は、久米島及び宮古島で見かけられた不審人物と共に不審な飛翔物体が傍にあったことが判明しており、以前にも、詳細不明な飛翔物によく似た形状の物体がこのF市近郊において、レーダー映像で捉えられたことがあります。
その少し前に於いては、九州阿蘇山の山頂付近で黒龍が謎の死を遂げていました。
そうして、その際は、当該飛翔物件のレーダー映像が、豊後灘沖からこのF市内上空まで飛翔したことが判明しており、F市付近で映像が消失しております。
一方で、今回の石垣島の一件では、事前・事後ともF市近傍でレーダーでは不審物体は捉えられていません。
おそらくは、何らかのステルス技術が使われたものと推測はされておりますが、真偽のほどはわかりません。
さて、以上のことを踏まえて三十数名の候補者の中で、最も疑わしい人物としてAグループに名前が挙がっているのはF市内に居住する二名のみ。
そのうちの一人があなたなのです。」
まさかAIによるシルエットや動きの形状から人物の特定を図るとは思っていなかったよなぁ。
どこまで、とぼけるかだが、アリバイを聞かれると困ることになりかねんな。
中国大陸でのモンスター退治はそのほとんどが夜間に行ったから、アリバイの不在証明は自衛隊でも難しいのかな。
サハリンも同じ。
ただ阿蘇山の場合は、F市内上空までレーダーで追跡されいたようだから、どうしようもない。
良い子はおねんねの時間だから寝ていたと言えばそれまでかな?
で、俺の姿もその映像の端っこに小さく映っていたらしい。
これが二か月ほど後になって、ネットに掲載されて大フィーバーになっちまった。
サハリン州から西へのラインは死んでいるんだが、東のラインは何とか復活したようで、その復活と共にネットに投稿された映像だった。
最初は、かなりフェイク映像として疑われたようだ。
何せ、よくわからん状況で、餌をついばんでいたと思われるデカいモンスターが瞬時に横倒しになったような映像だからな。
でもその後サハリン州の公的機関が、このグリフォン死体を確保してその際の映像も公開したから、この映像が実写と確認されたわけだ。
俺の服装は上から下まで黒尽くしで、頭部も目だし帽で覆っているから、おおまかなシルエットの外形だけはわかるんだが、あの映像だけでは人物特定は難しいだろうな。
元々がグリフォンに焦点を当てていたわけだし、拡大しても俺の映像が遠すぎて粗いから詳細には見えないんだ。
それでも米国のオタクさんが、この映像からAIを駆使して分析した結果を発表したのが年明けの三月だったな。
いくら分析しても俺の人物特定まではできないんだが、俺の能力の一つはバレたな。
俺が空間転移をしている瞬間が映像に移っていたんだ。
最初はバグと間違われていたんだけれど、小さな手振れの瞬間に確かに人物の映像が出現し、その後消えたのが確認されちまった。
ネット上では、超能力者がグリフォンを退治したとの噂が一気に駆け巡ったぜ。
当然のことながら元々の映像が注目されて、件の勇敢な若者は結構な額の臨時収入を得られたらしいぞ。
それからガーゴイルの方は、無難に倒しておいた。
ガーゴイルは何を餌にしているのかはわからんが、とにかく生き物を殺しまくっていたな。
グリフォンみたいに殺して食べているわけじゃない。
黄さん曰く、あれは殺すことにより生気を奪っているのじゃないかと言う話だった。
従って、あいつと直に接触することは避けろと言われたよ。
無論、そんなに近づくつもりは無い。
元々左程に俊敏な動きをしないモンスターのようだから、50mも離れた場所から、核の位置を特定し、そいつをアポートするだけの作業だった。
こいつはどうやって増えているのかわからんのだが、サハリン北部のボキビという町の近郊に四匹もまとめて居たな。
黄さんに言われて、その対岸の沿海州にまで踏み込んでガーゴイルを17体退治しておいたよ。
間もなく冬がくれば生きている魔物は、活動を止めるかも知れないが、ガーゴイルは生態が良くわからないだけに、寒波ではその活動を止められないかもしれないから今のうちにやっておけと言われたんだ。
この調子では、時折サハリンに来なければならないかもしれないな。
サハリンでは、人口が45万から一気に10万ほどにまで減少したが、その内モンスターに殺戮されたのはおよそ5万人弱だ。
残りはみんな隠れて生きていた連中か、北海道へ船で渡って来た避難民だな。
避難民の数は実に30万人もいて、日本政府は悲鳴を上げている。
サハリンのモンスターが何故か退治されたようだとの情報はあるものの、対岸の大陸の様子がわからず、避難民はサハリンへ戻ろうとしないのだからどうしようもない。
これから寒い冬を、迎える北海道で避難民を野外に放置する訳にも行かず、国際機関も巻き込みながら、避難民の援助を進めている日本政府である。
◇◇◇◇
中国に一番近い台湾領域は金門島だが、一方で台湾本島に一番近い中国の島は平潭(へいたん)島であり、ここから台湾までは140キロ足らずなので飛行能力を持つモンスターが台湾には飛来するのだ。
因みに対岸の福州は既にモンスターの巣に変わり果てている。
で、台湾の軍隊が必死に防衛線を繰り広げてはいるんだが、中には入りこまれて、そこから更に東へと飛来してきたワイバーンもいるんだ。
そうしてワイバーン二体の突然の襲撃を受けたのは与那国島である。
この一連の事件の端緒が始まる前は、大国であったC国の海洋進出の脅威があった所為で、与那国島には自衛隊の駐留部隊が居り、台湾までの飛翔生物の侵攻情報もあって石垣島周辺を中心に護衛艦隊が出張っていた。
与那国島で結構な被害は生じながらも、何とか撃退をしたのが翌年5月のことである。
俺は、三年生になっており、残り1年足らずで高校を卒業することになるが、先行き不透明だな。
お隣の大国とD国経済が壊滅、更には一部東南アジアにまでモンスターによる被害が拡大している状況では中々経済が回らないので、世の中は物価高となっているのである。
深刻なことには、仮にマラッカ・シンガポール海峡辺りが通行できなくなれば、石油が入りにくくなるし、それより以前に中東にまでモンスターが侵攻すると、原油そのものの供給が断たれる可能性がある。
モンスターの大量出現で明らかに世界は変わりつつあった。
俺の場合、将来的にはサラリーマンかなと思っていた時期もあったし、特異な能力を持ってからそれを活用して新たな商売も夢見たりしていたんだが、それも平和な社会と流通経済が健全であって初めて成り立つんだ。
梓ちゃんだって同じだろうな。
梓ちゃんの場合は、薬学の研究者を目指しているはずだけど、そもそも今後の社会がどうなるか見えて来ないとそれだって難しいんだ。
薬の必要性が無くなることはないだろうけれど、その原材料が得られないことも考えねばならない。
日本はほとんどの物資について輸入に頼っているから、この輸入が止まれば、江戸時代の自給自足に戻るしかないんだ。
暇な人が計算していたけれど、日本が完全な自給自足を始めたら、人口は三千万から四千万にまで減るそうだ。
そんな状況に陥ったなら、先ず生き抜くことが第一で、大学になんぞ行っている余裕はないかもな。
で、どうするかなんだが、俺も覚悟を決めなければならないだろうな。
家族と梓ちゃんなどの俺の知人たちの安寧な生活を守るためには、モンスターたちの殲滅を図るしかないだろう。
身バレ?
まぁ、できるだけ身バレしないように頑張るけれど、その過程でバレるのは仕方がないよ。
その時は、その時になってから考える。
6月になって台湾に複数のドラゴンが襲来した。
台湾軍も、日本の自衛艦隊も派遣されて頑張ったようだが、生憎とドラゴンはほぼ無敵だった。
近代兵器が使えない以上は撤退に次ぐ撤退になってしまった。
ついでに与那国島を通り越して石垣島にまで飛龍が侵攻してきた。
沖縄は流石に遠い。
俺の視界範囲の転移では、沖縄諸島までは何とか行けそうなんだが、その先の八重山群島までは200キロを超えるので転移が難しいんだ。
で、久米島から宮古島へ移動するのに、魔法の絨毯を使ったら、残念なことに配備されていた新鋭自衛艦に見つかってしまい、宮古島の到着迄知られてしまったよ。
宮古島からは転移で石垣に渡り、できるだけ早く飛龍を退治したんだが、どうも宮古島では密な監視体制が敷かれていて、黒づくめの俺の姿がついに公的機関に撮影された。
そこからは逃げの一手なんだが、魔法の絨毯で飛ぶしかなくって、久米島に飛んで、それから連続の転移で自宅まで逃げ帰ったわけだ。
まぁ、その事件が有っておよそ一月後、俺の家に自衛官がやって来た。
一人は陸上自衛隊姫路駐屯地の猪狩三佐、もう一人は神山一尉と名乗った。
秦山家を訪れたのに「こちらに秦山英一郎さんはおられますか?」と最初に用件を明かしたようだ。
まぁ、学校に来られるよりはましだったかな。
俺は家に居たから、やむなく応接室で母親や祖父母が立ち会って面会したよ。
因みに二人の訪問が平日の午後6時頃だったから、親父は会社からまだ戻っては居なかった。
自己紹介の後で猪狩三佐が言った。
「私は内閣府の調査要請により、こちらにお邪魔しております。
ここ最近の話ですが、石垣島に於いて台湾経由で襲来した飛龍が退治されたことに関する調査です。
退治された場所と時間は、ほぼ特定されておりますが、誰が、如何なる方法で退治したのかは、今以て不明です。
但し、その前後の時間帯で、沖縄県久米島及び宮古島において各二度、不審な人物が監視カメラ等により発見されております。
生憎と、上から下まで黒の扮装をして、なおかつ覆面をしておりましたために人物の特定はできていませんが、その映像を詳細に分析した上で、全国の監視カメラに映った被写体から、中央に於いてAIを使って同人物の選別特定を試みておるところでございます。
現時点では、そのシルエットと動きから、非常に似通った人物として全国で三十数人を選択しております。
で、その中に秦山栄一郎さん、あなたも入っているのです。
あなたが未成年であるということを重々承知しておりますが、是非我々の調査にご協力をお願いします。
現時点で疑わしい三十数人については、各地の自衛隊で我々同様に聞き取り調査に赴いております。
実は、久米島及び宮古島で見かけられた不審人物と共に不審な飛翔物体が傍にあったことが判明しており、以前にも、詳細不明な飛翔物によく似た形状の物体がこのF市近郊において、レーダー映像で捉えられたことがあります。
その少し前に於いては、九州阿蘇山の山頂付近で黒龍が謎の死を遂げていました。
そうして、その際は、当該飛翔物件のレーダー映像が、豊後灘沖からこのF市内上空まで飛翔したことが判明しており、F市付近で映像が消失しております。
一方で、今回の石垣島の一件では、事前・事後ともF市近傍でレーダーでは不審物体は捉えられていません。
おそらくは、何らかのステルス技術が使われたものと推測はされておりますが、真偽のほどはわかりません。
さて、以上のことを踏まえて三十数名の候補者の中で、最も疑わしい人物としてAグループに名前が挙がっているのはF市内に居住する二名のみ。
そのうちの一人があなたなのです。」
まさかAIによるシルエットや動きの形状から人物の特定を図るとは思っていなかったよなぁ。
どこまで、とぼけるかだが、アリバイを聞かれると困ることになりかねんな。
中国大陸でのモンスター退治はそのほとんどが夜間に行ったから、アリバイの不在証明は自衛隊でも難しいのかな。
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