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第四章 学院生活(中等部編)
4ー39 致死性感染症? その二
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ヴィオラですえ。
学院中等部での最後の夏休みなのに、急遽ライヒベルゼン王国南部にあるベルナルド辺境伯領に出かけなければならない事態になってしまいました。
別に誰かから行ってくれと頼まれたわけではありませんよ。
でも、放置したならライヒベルゼン王国全域に拡大しそうなとっても危ない感染症なんです。
私(ヴィオラ)の大事な家族やロデアルの住民を危険に晒すことは何としても避けなければなりません。
ですから感染防護服を造ってから、出陣なのです。
スパイ・インセクトが感知している一連の症状からは、前世にあったと云うエボラ出血熱若しくはマールブルグ出血熱、またはペストに酷似した黒死病当たりの症状に似ているかも知れないんです。
でも、実際に現場に行って、種々の確認をしないと医療行為は何もできません。
ウィルス性の病原体が原因の場合、治癒魔法のヒールでは効かない場合が多いのです。
ヒール自体はどちらかというと生体細胞の活性化を促す魔法なので、場合により、病原体の活性化も促してしまうことがあり、そのような場合にはそもそもヒールが利かずに、悪化することさえあります。
薬師はと云うと、この世界の薬師が使う薬剤は、膨大な経験則から生まれた漢方薬によく似ていますからね。
どちらかと云うと、使用する薬草等の効力に依存しているものなんです。
逆にいうと、病気に合う薬草や薬剤が無ければ、何も治療ができないということでもあるんです。
従って、薬師の持つ経験が生かせないとなれば、一から効力のある薬草若しくは薬剤を探さなければならないわけで、試行錯誤であるために極めて時間がかかりますので、そもそもそうした薬効成分が見つけられないうちに患者が死亡してしまうケースが多いのです。
今回の場合はまさにそのようですね。
薬師は、既存の薬草を試していますが、どれ一つとして病気に効果のあるものはありません。
従って、感染を防げないばかりか、患者との無防備な接触によって感染を拡大している有様です。
いずれにしろ、原因を特定し、その上で対抗策を見出さねば、チートな私(ヴィオラ)でも何もできません。
ルテナにアカシックレコードを確認してもらっていますが、今のところ該当する症状の病気の記録は見つかっていません。
前世において、エボラ出血熱とマールブルグ出血熱も、特効薬が見つかっておらず、対処療法だけにとどまっている筈でした。
◇◇◇◇
私(ヴィオラ)は、転移魔法を繰り返してベルナルド辺境伯領の最南端にあるノルグ村に着きました。
魔境と呼ばれる地域からは少なくとも50キロほど離れた場所にある集落ですが、人口は200名足らずの小規模な村ですね。
山岳部の稜線を境に魔境と接しているんですが、幸いにしてこの稜線を超えて来る魔物が少ないために、村は存続できていたのです。
私(ヴィオラ)が訪れた時点では、村人の半数以上が死亡、残り半数も大なり小なり病気に侵されている状況のようです。
奇病が発生したとの知らせにより、領都ベルグランなどから治癒師や薬師それに将兵も派遣されていますが、これまで何もできずに終わっており、却って派遣された人達が感染して被害を広げている状況です。
遺体は、当初は村人たちの手によって埋葬されていたようですけれど、今では埋葬をするだけの余力もなく、そのまま放置されている状況ですね。
隠蔽魔法と認識疎外をかけた状態で、最初に訪れたのは、最近死亡したと思われる一家の家です。
粗末な家の中に死体が四体ありました。
親子四人、ベッドの中で三人、もう一人の母親と思しき人物はそのすぐそばの床で死んでいました。
腐敗は左程進んでいないようですが、夏場でもあって、すぐに腐敗が進行するでしょう。
四つの遺体から体液と内臓の元生体細胞であったサンプルをいただきました。
このほかの二か所の家にあった遺体五人分からもサンプルを採取、そうして、未だ生存している患者さんからも体液のサンプルを内緒でいただきました。
但し、生きている患者さんからの生体細胞の採取は遠慮しておきました。
生体細胞の採取をすることで病気がより進行することを恐れたのです。
因みに領都ベルグラン等から派遣されて来た治癒師、薬師共に全員が大なり小なり感染しており、警護の兵士も半数が感染している状況です。
状況から見て、現在の患者は十日後には全員が亡くなっているでしょうし、今元気そうな者も接触感染若しくは空気感染で体内に病原体を取り込んでいることでしょう。
今のところ潜伏期間は不明ですが、発症の連絡を受けてから薬師等がノルグ村に到着したのは二日後であり、現在は四日目に入るところですので、潜伏期間は非常に短い可能性があります。
取り敢えず、この段階で出来ることは余りありませんので、私(ヴィオラ)の亜空間にラボを造り、そこでまずは病原体の究明に努力を傾注しましょう。
当然このラボは、危険な病原体を扱うので厳密な隔離施設でなければなりません。
確か、BSL-4(biosafety level-4)って言うはずですけれど、非常に危険な感染症ウィルス等を取り扱う研究施設で最も高度な隔離実験施設のはずですが、それよりも隔離度の高い施設を亜空間に造りました。
完全な密閉施設であり、外部から物品や大気等は通常の方法では中に出し入れしません。
私のテレポートのみで中へ放り込み、廃棄物(気体を含む)は、金属容器に押し込めて貯蔵し、後に太陽に投げ込むことにします。
ラボでの操作は、全てテレコキネス又はテレポーテーションで行います。
従って、当該隔離施設の外にいる私(ヴィオラ)には感染は及ばないはずです。
また、ラボでの実験に時間がかかると、それだけ大勢の命が失われることになりますので、亜空間の時間を必要に応じて早めることもします。
さて、外見上、亡骸から採取した体液と生体細胞であったものは、いずれも暗赤色を呈しており、特に体液は粘度の高い液体になっています。
これらを使って様々な試験を行った中では、体液を加熱することによって、最終的には水分が蒸発して固化することになるのですが、その過程で面白い現象が見られました。
小さなフラスコに入った極少量の液体が移動し、壁に張り付くような動きを見せたんです。
まるで体液が生き物のように熱を避けたのじゃないかと思えました。
私の作った顕微視の魔導具でも、ウィルスの特定には至っていないのですけれど、もしかしてこの体液がアメーバーやスライムのような細胞の群生体であるならば、このような現象が生じるかもしれません。
そうして生きている患者さんから採取した体液にも同じ実験をしてみましたが、体液の極一部が似たような動きを見せました。
つまりは、患者の体液の中に潜んでいる何かが悪さをしている?
その可能性が高くなりましたね。
遺体から採取した内臓の体細胞は血液が凝固したような症状を呈しており、弾力性がありません。
腐敗の影響もあるのかもしれませんが、細胞核やミトコンドリアが溶解して固化しているように見えますね。
ついでにこの体細胞を加熱してみましたが、この状態では体液に認められたような異常な動きはありませんでした。
但し、更に加熱し、若しくは、デシケーターで体細胞を完全に乾燥させると、非常に微細な粒子が発生し空気中を浮遊することが分かりました。
フラスコやデシケーターは、栓をしていますから内容物の蒸気を含めて外部に漏れることは無いのですけれど、仮にこの微粒子が感染源だとすれば空気感染が疑われます。
従って、この微粒子のみを採取して顕微視の魔導具でじっくりと観察しました。
その結果、タンポポの胞子にも似た微小な綿毛状の組織が存在することが分かりました。
タンポポの胞子は、綿毛を含めると小さいものでも1センチほどありますけれど、私が魔導具で見つけたものは凡そ5ミクロン(千分の五ミリ)未満の大きさですね。
こういう時に次にやるべきは、実験ですよね。
野ネズミを数匹捕まえて、モルモット代わりにします。
私(ヴィオラ)の『時を調整できる亜空間』の中で、野ネズミの保育箱であるガラスケースにこの微細な胞子を数個入れてやったところ、実時間換算では1日余りでネズミに異常が発生しました。
外見上では、発熱、嘔吐、下痢、発疹の症状が出現し、患畜の思考を探ると、倦怠感、筋肉痛、頭痛、喉の痛みを感じている様子です。
そうしてこの症状が出てからほぼ1日で、野ネズミは死亡しました。
検体の数匹全部が同じ症状を呈して死亡しましたので、この微細な埃にも似た綿毛上の胞子が感染源の一形態に間違いないようです。
それにしても、血液を加熱した際にはこの胞子が現れず、死滅しているはずの体細胞を加熱した時に生じるのは何故でしょう。
謎は深まるばかりですけれど、野ネズミの病状進行過程では、肺に吸い込まれた胞子が肺の中でのガス交換等の段階で、その一部が血液中に入り込み、血液の中で増殖するのではないかと推測されました。
従って、死滅した体細胞が乾燥した状態で胞子状になるのが第一形態、血液の中で液状になって増殖するのが第二形態、さらに全身の内臓に入り込み、細胞を溶解若しくは固化させるのが第三形態の段階ではないかと思われるのです。
一応体内で増殖した感染源は、当該生物が死滅することでワンサイクルを終えるわけですが、死体の細胞が乾燥することによって微細な胞子が生まれることにより、再度のサイクルが始まるようです。
これを生き物と捉えて良いかどうかは不明ですけれど、この活動サイクルを見る限りは死滅した体細胞から胞子を生み出す過程で、多量の水分があると活動できない可能性が高いですね。
もしかすると元々砂漠等の乾燥地帯で発生しやすい病原菌なのかもしれません。
さてここからが問題です。
空気感染を防ぐには絶対にフルフェイスの防護マスクが必要ですね。
乾燥して空気中に拡散された状態では、既に活性化しているようですから血液等の体液に付着するだけで、増殖を始める可能性があります。
例えば唾、汗、涙等々、触れてしまうと汗腺や涙腺から体内に侵入してしまう恐れが大ですから、怪我を負っている人は非常に危険ですし、そもそも鼻からの呼吸だけでも粘膜から感染するでしょうね。
やっぱり、防護するには私(ヴィオラ)の作った宇宙服のような防護服が必要になってしまいますが、これは作るのが結構大変ですから、少なくとも王国国民全てあるいは大陸に住むすべての人々に行き渡る数を造るわけにも参りません。
学院中等部での最後の夏休みなのに、急遽ライヒベルゼン王国南部にあるベルナルド辺境伯領に出かけなければならない事態になってしまいました。
別に誰かから行ってくれと頼まれたわけではありませんよ。
でも、放置したならライヒベルゼン王国全域に拡大しそうなとっても危ない感染症なんです。
私(ヴィオラ)の大事な家族やロデアルの住民を危険に晒すことは何としても避けなければなりません。
ですから感染防護服を造ってから、出陣なのです。
スパイ・インセクトが感知している一連の症状からは、前世にあったと云うエボラ出血熱若しくはマールブルグ出血熱、またはペストに酷似した黒死病当たりの症状に似ているかも知れないんです。
でも、実際に現場に行って、種々の確認をしないと医療行為は何もできません。
ウィルス性の病原体が原因の場合、治癒魔法のヒールでは効かない場合が多いのです。
ヒール自体はどちらかというと生体細胞の活性化を促す魔法なので、場合により、病原体の活性化も促してしまうことがあり、そのような場合にはそもそもヒールが利かずに、悪化することさえあります。
薬師はと云うと、この世界の薬師が使う薬剤は、膨大な経験則から生まれた漢方薬によく似ていますからね。
どちらかと云うと、使用する薬草等の効力に依存しているものなんです。
逆にいうと、病気に合う薬草や薬剤が無ければ、何も治療ができないということでもあるんです。
従って、薬師の持つ経験が生かせないとなれば、一から効力のある薬草若しくは薬剤を探さなければならないわけで、試行錯誤であるために極めて時間がかかりますので、そもそもそうした薬効成分が見つけられないうちに患者が死亡してしまうケースが多いのです。
今回の場合はまさにそのようですね。
薬師は、既存の薬草を試していますが、どれ一つとして病気に効果のあるものはありません。
従って、感染を防げないばかりか、患者との無防備な接触によって感染を拡大している有様です。
いずれにしろ、原因を特定し、その上で対抗策を見出さねば、チートな私(ヴィオラ)でも何もできません。
ルテナにアカシックレコードを確認してもらっていますが、今のところ該当する症状の病気の記録は見つかっていません。
前世において、エボラ出血熱とマールブルグ出血熱も、特効薬が見つかっておらず、対処療法だけにとどまっている筈でした。
◇◇◇◇
私(ヴィオラ)は、転移魔法を繰り返してベルナルド辺境伯領の最南端にあるノルグ村に着きました。
魔境と呼ばれる地域からは少なくとも50キロほど離れた場所にある集落ですが、人口は200名足らずの小規模な村ですね。
山岳部の稜線を境に魔境と接しているんですが、幸いにしてこの稜線を超えて来る魔物が少ないために、村は存続できていたのです。
私(ヴィオラ)が訪れた時点では、村人の半数以上が死亡、残り半数も大なり小なり病気に侵されている状況のようです。
奇病が発生したとの知らせにより、領都ベルグランなどから治癒師や薬師それに将兵も派遣されていますが、これまで何もできずに終わっており、却って派遣された人達が感染して被害を広げている状況です。
遺体は、当初は村人たちの手によって埋葬されていたようですけれど、今では埋葬をするだけの余力もなく、そのまま放置されている状況ですね。
隠蔽魔法と認識疎外をかけた状態で、最初に訪れたのは、最近死亡したと思われる一家の家です。
粗末な家の中に死体が四体ありました。
親子四人、ベッドの中で三人、もう一人の母親と思しき人物はそのすぐそばの床で死んでいました。
腐敗は左程進んでいないようですが、夏場でもあって、すぐに腐敗が進行するでしょう。
四つの遺体から体液と内臓の元生体細胞であったサンプルをいただきました。
このほかの二か所の家にあった遺体五人分からもサンプルを採取、そうして、未だ生存している患者さんからも体液のサンプルを内緒でいただきました。
但し、生きている患者さんからの生体細胞の採取は遠慮しておきました。
生体細胞の採取をすることで病気がより進行することを恐れたのです。
因みに領都ベルグラン等から派遣されて来た治癒師、薬師共に全員が大なり小なり感染しており、警護の兵士も半数が感染している状況です。
状況から見て、現在の患者は十日後には全員が亡くなっているでしょうし、今元気そうな者も接触感染若しくは空気感染で体内に病原体を取り込んでいることでしょう。
今のところ潜伏期間は不明ですが、発症の連絡を受けてから薬師等がノルグ村に到着したのは二日後であり、現在は四日目に入るところですので、潜伏期間は非常に短い可能性があります。
取り敢えず、この段階で出来ることは余りありませんので、私(ヴィオラ)の亜空間にラボを造り、そこでまずは病原体の究明に努力を傾注しましょう。
当然このラボは、危険な病原体を扱うので厳密な隔離施設でなければなりません。
確か、BSL-4(biosafety level-4)って言うはずですけれど、非常に危険な感染症ウィルス等を取り扱う研究施設で最も高度な隔離実験施設のはずですが、それよりも隔離度の高い施設を亜空間に造りました。
完全な密閉施設であり、外部から物品や大気等は通常の方法では中に出し入れしません。
私のテレポートのみで中へ放り込み、廃棄物(気体を含む)は、金属容器に押し込めて貯蔵し、後に太陽に投げ込むことにします。
ラボでの操作は、全てテレコキネス又はテレポーテーションで行います。
従って、当該隔離施設の外にいる私(ヴィオラ)には感染は及ばないはずです。
また、ラボでの実験に時間がかかると、それだけ大勢の命が失われることになりますので、亜空間の時間を必要に応じて早めることもします。
さて、外見上、亡骸から採取した体液と生体細胞であったものは、いずれも暗赤色を呈しており、特に体液は粘度の高い液体になっています。
これらを使って様々な試験を行った中では、体液を加熱することによって、最終的には水分が蒸発して固化することになるのですが、その過程で面白い現象が見られました。
小さなフラスコに入った極少量の液体が移動し、壁に張り付くような動きを見せたんです。
まるで体液が生き物のように熱を避けたのじゃないかと思えました。
私の作った顕微視の魔導具でも、ウィルスの特定には至っていないのですけれど、もしかしてこの体液がアメーバーやスライムのような細胞の群生体であるならば、このような現象が生じるかもしれません。
そうして生きている患者さんから採取した体液にも同じ実験をしてみましたが、体液の極一部が似たような動きを見せました。
つまりは、患者の体液の中に潜んでいる何かが悪さをしている?
その可能性が高くなりましたね。
遺体から採取した内臓の体細胞は血液が凝固したような症状を呈しており、弾力性がありません。
腐敗の影響もあるのかもしれませんが、細胞核やミトコンドリアが溶解して固化しているように見えますね。
ついでにこの体細胞を加熱してみましたが、この状態では体液に認められたような異常な動きはありませんでした。
但し、更に加熱し、若しくは、デシケーターで体細胞を完全に乾燥させると、非常に微細な粒子が発生し空気中を浮遊することが分かりました。
フラスコやデシケーターは、栓をしていますから内容物の蒸気を含めて外部に漏れることは無いのですけれど、仮にこの微粒子が感染源だとすれば空気感染が疑われます。
従って、この微粒子のみを採取して顕微視の魔導具でじっくりと観察しました。
その結果、タンポポの胞子にも似た微小な綿毛状の組織が存在することが分かりました。
タンポポの胞子は、綿毛を含めると小さいものでも1センチほどありますけれど、私が魔導具で見つけたものは凡そ5ミクロン(千分の五ミリ)未満の大きさですね。
こういう時に次にやるべきは、実験ですよね。
野ネズミを数匹捕まえて、モルモット代わりにします。
私(ヴィオラ)の『時を調整できる亜空間』の中で、野ネズミの保育箱であるガラスケースにこの微細な胞子を数個入れてやったところ、実時間換算では1日余りでネズミに異常が発生しました。
外見上では、発熱、嘔吐、下痢、発疹の症状が出現し、患畜の思考を探ると、倦怠感、筋肉痛、頭痛、喉の痛みを感じている様子です。
そうしてこの症状が出てからほぼ1日で、野ネズミは死亡しました。
検体の数匹全部が同じ症状を呈して死亡しましたので、この微細な埃にも似た綿毛上の胞子が感染源の一形態に間違いないようです。
それにしても、血液を加熱した際にはこの胞子が現れず、死滅しているはずの体細胞を加熱した時に生じるのは何故でしょう。
謎は深まるばかりですけれど、野ネズミの病状進行過程では、肺に吸い込まれた胞子が肺の中でのガス交換等の段階で、その一部が血液中に入り込み、血液の中で増殖するのではないかと推測されました。
従って、死滅した体細胞が乾燥した状態で胞子状になるのが第一形態、血液の中で液状になって増殖するのが第二形態、さらに全身の内臓に入り込み、細胞を溶解若しくは固化させるのが第三形態の段階ではないかと思われるのです。
一応体内で増殖した感染源は、当該生物が死滅することでワンサイクルを終えるわけですが、死体の細胞が乾燥することによって微細な胞子が生まれることにより、再度のサイクルが始まるようです。
これを生き物と捉えて良いかどうかは不明ですけれど、この活動サイクルを見る限りは死滅した体細胞から胞子を生み出す過程で、多量の水分があると活動できない可能性が高いですね。
もしかすると元々砂漠等の乾燥地帯で発生しやすい病原菌なのかもしれません。
さてここからが問題です。
空気感染を防ぐには絶対にフルフェイスの防護マスクが必要ですね。
乾燥して空気中に拡散された状態では、既に活性化しているようですから血液等の体液に付着するだけで、増殖を始める可能性があります。
例えば唾、汗、涙等々、触れてしまうと汗腺や涙腺から体内に侵入してしまう恐れが大ですから、怪我を負っている人は非常に危険ですし、そもそも鼻からの呼吸だけでも粘膜から感染するでしょうね。
やっぱり、防護するには私(ヴィオラ)の作った宇宙服のような防護服が必要になってしまいますが、これは作るのが結構大変ですから、少なくとも王国国民全てあるいは大陸に住むすべての人々に行き渡る数を造るわけにも参りません。
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