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第59話 日蝕・最後の晩餐と。
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すっかり時間の感覚がなくなっている私は、お腹の空き具合と眠気でなんとなく時間を測るか、素直に時計を見るか。
精霊てあるフェニー達や、アレクは体内時計が余程高性能なのか、時計を使わなくても大体の時間が分かるらしい。便利だな。そんな彼らはいそいそとお茶の準備をして、昨晩作ったメレンゲクッキーを持ってきた。
「アリヤも一緒にお茶をしましょうね。」
アレクはそう言って私を膝の上に抱き上げる。早速クッキーを摘んであーん攻撃が始まった。お茶は熱いから自分で飲むと申告し。
その代わりになんともいいタイミングでクッキーを口元に運ばれて。頬張る度に何がそんなに嬉しいのか分からないけど、シッポはフリフリ通り越してブンブンだ。モフモフのケモ耳も嬉しそうにピコピコ動いている。
「美味しいですか、もっと食べますか。」
お茶のお代わりが欲しいと伝えると一旦膝から降ろされるけど、すぐ用意して戻ってくるとまた私を膝に乗せる。
クッキーはもういいと言えば一瞬残念な表情をするも私が大人しく膝に収まっているからか、機嫌はいいみたいだ。
「じゃあ、今度は貴女が私に食べさせて下さい…」
と言うとあーん、と口を開けて待っている。恥ずかしいけど、クッキーを一つ摘み口元に運ぶ。パクリ、とクッキーと一緒に指まで口に含まれて舐められた。なんだかデジャブ…
妖しい雰囲気を感じつつそれを回避すべく。
「今晩は天ぷらうどんにしようと思います。」
と、いきなり宣言すれば。天ぷら?と3人が聞き返す。ふふふ、興味が移りましたね?よしよし。
野菜とかに「ころも」というモノをつけて油で揚げるんですよ、と教える。サクサクして美味しいですよ、と言えば3人のうち、グランが特に興味を持ったみたいで。見たい、と言い出す。
「では、その前に。天ぷらにする具材の用意です!」
ハイハイ、と3人に指示をだす。枝豆の中身を出してもらったり、とうもろこしの粒を外したり、人参やネギを細切りにしたり、んで。
今回の目玉は。
半熟タマゴの天ぷら。
コカトリスのタマゴを半熟に茹でて。慎重に殻を剥く。ヤル気に満ちてるグランにやってもらったけど。触ればぷにょぷにょしているから多分いい感じで半熟にできているハズ。
一晩寝かせたうどん玉をアレクに任せ茹でてもらう。その間に私は天ぷらだ。枝豆やとうもろこし、細切り野菜でかき揚げを作り。大葉もさっくりと揚げ。半熟卵も衣をつけ、揚げる。どれもカラリと揚がりいい感じだ。
そうしているうちにうどんも茹で上がる。醤油と、出汁はちょっと洋風になるけど野菜から取ったブイヨンを使い、温かいうどんを用意し、そこに揚げたての天ぷらをのせて。
さぁ、天ぷらがしなしなにならないうちに食べよう。
「「いただきます!」」
その言葉に続いてサクサク、ツルツルッと言う音が響く。
みんな無言で天ぷらうどんを啜る。ツルツル、サクサク、ずるるっ…
コトン、と器を置き。
「「美味しかった!ご馳走様!」」
特に玉子が美味しかったとみんな絶賛してくれた。ちょっと頑張った甲斐があったね。
準備にはそこそこ時間が掛かるけど、食べるのは一瞬だ。あっという間にみんなの胃袋に収まってしまった。
日蝕も後僅かであけるようだ。アレク曰く一晩寝れば朝日で目覚められますよ、と。
一筋の光も無い暗闇というのは時間感覚がおかしくなり、永遠にこの暗闇から出られないんじゃ無いだろうか、とか、妙に寒く感じたり。もしも一人だったら耐えられずにこの暗闇の中に飛び出していたかもしれない。
本当に一人でなくて良かった、と思った。
今夜を乗り切ればお日様が見れるんだ。
精霊てあるフェニー達や、アレクは体内時計が余程高性能なのか、時計を使わなくても大体の時間が分かるらしい。便利だな。そんな彼らはいそいそとお茶の準備をして、昨晩作ったメレンゲクッキーを持ってきた。
「アリヤも一緒にお茶をしましょうね。」
アレクはそう言って私を膝の上に抱き上げる。早速クッキーを摘んであーん攻撃が始まった。お茶は熱いから自分で飲むと申告し。
その代わりになんともいいタイミングでクッキーを口元に運ばれて。頬張る度に何がそんなに嬉しいのか分からないけど、シッポはフリフリ通り越してブンブンだ。モフモフのケモ耳も嬉しそうにピコピコ動いている。
「美味しいですか、もっと食べますか。」
お茶のお代わりが欲しいと伝えると一旦膝から降ろされるけど、すぐ用意して戻ってくるとまた私を膝に乗せる。
クッキーはもういいと言えば一瞬残念な表情をするも私が大人しく膝に収まっているからか、機嫌はいいみたいだ。
「じゃあ、今度は貴女が私に食べさせて下さい…」
と言うとあーん、と口を開けて待っている。恥ずかしいけど、クッキーを一つ摘み口元に運ぶ。パクリ、とクッキーと一緒に指まで口に含まれて舐められた。なんだかデジャブ…
妖しい雰囲気を感じつつそれを回避すべく。
「今晩は天ぷらうどんにしようと思います。」
と、いきなり宣言すれば。天ぷら?と3人が聞き返す。ふふふ、興味が移りましたね?よしよし。
野菜とかに「ころも」というモノをつけて油で揚げるんですよ、と教える。サクサクして美味しいですよ、と言えば3人のうち、グランが特に興味を持ったみたいで。見たい、と言い出す。
「では、その前に。天ぷらにする具材の用意です!」
ハイハイ、と3人に指示をだす。枝豆の中身を出してもらったり、とうもろこしの粒を外したり、人参やネギを細切りにしたり、んで。
今回の目玉は。
半熟タマゴの天ぷら。
コカトリスのタマゴを半熟に茹でて。慎重に殻を剥く。ヤル気に満ちてるグランにやってもらったけど。触ればぷにょぷにょしているから多分いい感じで半熟にできているハズ。
一晩寝かせたうどん玉をアレクに任せ茹でてもらう。その間に私は天ぷらだ。枝豆やとうもろこし、細切り野菜でかき揚げを作り。大葉もさっくりと揚げ。半熟卵も衣をつけ、揚げる。どれもカラリと揚がりいい感じだ。
そうしているうちにうどんも茹で上がる。醤油と、出汁はちょっと洋風になるけど野菜から取ったブイヨンを使い、温かいうどんを用意し、そこに揚げたての天ぷらをのせて。
さぁ、天ぷらがしなしなにならないうちに食べよう。
「「いただきます!」」
その言葉に続いてサクサク、ツルツルッと言う音が響く。
みんな無言で天ぷらうどんを啜る。ツルツル、サクサク、ずるるっ…
コトン、と器を置き。
「「美味しかった!ご馳走様!」」
特に玉子が美味しかったとみんな絶賛してくれた。ちょっと頑張った甲斐があったね。
準備にはそこそこ時間が掛かるけど、食べるのは一瞬だ。あっという間にみんなの胃袋に収まってしまった。
日蝕も後僅かであけるようだ。アレク曰く一晩寝れば朝日で目覚められますよ、と。
一筋の光も無い暗闇というのは時間感覚がおかしくなり、永遠にこの暗闇から出られないんじゃ無いだろうか、とか、妙に寒く感じたり。もしも一人だったら耐えられずにこの暗闇の中に飛び出していたかもしれない。
本当に一人でなくて良かった、と思った。
今夜を乗り切ればお日様が見れるんだ。
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