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本編
第13話 邂逅
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タケノコ祭りも大好評で終わった、翌日。
いつもの様に散歩していると、確かに何やら視線を感じる。でも見つけられない。
気になるけど今日は村まで足を運ぶことにした。何か情報あるかもしれないし。
『ついてきてる…』
フェニーが囁く。
「姿、見えないよね。なんだろう…」
でも少し離れた草叢がザワザワ動いてるのが判る。明らかに風に吹かれた動きじゃ無い。
これ以上近づく雰囲気は無い。取り敢えずはこのまま村に行こう。村迄はついてこないだろう。
…ついてこないよね?
ビクビクしながら村に入る。ここ最近よく買い物をする様になった八百屋さん(色々あるけど青果が充実しているから勝手に八百屋さん。)に足を運び仲良くなったおかみさんに聞く。
「最近何か噂ある?」
と聞けば教えてくれたのは、やはり森で姿は見えない何かが居て、小動物が減ったり、何故か魔物も減っているとの事。
「厄介な魔物が減ってくれるのはありがたいんだけどねぇ。食糧にできる小動物や魔物が減るのはちょっとね。」
おかみさんの言葉に「ん?」となる。
「食糧になる魔物って?」
聞けばイッカク(ウサギの魔物)は魔物でも狩がしやすく、毒もなく優秀な食材だそうで、ツノも皮も余す事なく使えるとの事。他にも食用に出来る魔物はいるそうで。
「肉はシチューにすれば美味しいし、ツノは色々な物に加工できるしね。」
この間買っていったスプーンもそうだよ、と言われびっくりした。柄の細工が可愛くて思わず購入したアレがツノからできていたとは。
いや、今はそうじゃなくて。
村でも異変を感じていて、まだ大きな被害は無いって事は分かった。
「そういや、アリヤは森に住んでるんだろ?大丈夫なのかい?」
おかみさんが心配そうに聞いてくる。
「取り敢えず家の周りは魔物除けの結界があるから大丈夫。」
そうかい、女の子一人なんだから危なそうなら暫く泊めてあげるから、いつでもおいで、とおかみさんからありがたい言葉をもらった。
うん、いざとなったらお願いしよう。
外出して家に帰ってきたら家裏を確認するのがルーティンになりつつある。
孟宗竹から始まり紫蘇、大葉と続き最近は大豆が増えていた。どう言うカラクリなのか全くわからないけど、お酒の友が増える訳で。
ビア(あっちのビールとほぼ同じ)の存在を知り、時々村の酒場で飲んだりしてる。そうそう、あの裏庭の大豆、こっちで生えてるから酒場に持ち込んでもオーケーって事だよね?
今度おかみさんと枝豆をつまみに一杯やろう。食べ頃の房を選び収穫する。次の種まきに使えるようにある程度残す。
このまま完熟するまで置けば種として使えるから。村でも栽培してもらったら枝豆もだけど、豆乳や豆腐もあと納豆(これは好き嫌い別れそうだけど。)なんかもいけるかも。
驚く事が多い裏庭だけど、食が充実していくので楽しみだったりする。
そんな事を考えながら扉に手を掛けた瞬間、強い視線を感じて振り向けばそこに居たのは琥珀色の瞳に見事な銀毛の生き物だった。
「っ…!お、狼?!」
雰囲気が犬と違う。多分狼が一番近い。でも大きさが出たら目だ。
人ひとり、平気で咥えられそうなくらいの大きさがある。こんなに大きいのにどうやって隠れて?
動けない。動いたらヤラれる。扉を背に完全に動けなくなってしまった。
いつもの様に散歩していると、確かに何やら視線を感じる。でも見つけられない。
気になるけど今日は村まで足を運ぶことにした。何か情報あるかもしれないし。
『ついてきてる…』
フェニーが囁く。
「姿、見えないよね。なんだろう…」
でも少し離れた草叢がザワザワ動いてるのが判る。明らかに風に吹かれた動きじゃ無い。
これ以上近づく雰囲気は無い。取り敢えずはこのまま村に行こう。村迄はついてこないだろう。
…ついてこないよね?
ビクビクしながら村に入る。ここ最近よく買い物をする様になった八百屋さん(色々あるけど青果が充実しているから勝手に八百屋さん。)に足を運び仲良くなったおかみさんに聞く。
「最近何か噂ある?」
と聞けば教えてくれたのは、やはり森で姿は見えない何かが居て、小動物が減ったり、何故か魔物も減っているとの事。
「厄介な魔物が減ってくれるのはありがたいんだけどねぇ。食糧にできる小動物や魔物が減るのはちょっとね。」
おかみさんの言葉に「ん?」となる。
「食糧になる魔物って?」
聞けばイッカク(ウサギの魔物)は魔物でも狩がしやすく、毒もなく優秀な食材だそうで、ツノも皮も余す事なく使えるとの事。他にも食用に出来る魔物はいるそうで。
「肉はシチューにすれば美味しいし、ツノは色々な物に加工できるしね。」
この間買っていったスプーンもそうだよ、と言われびっくりした。柄の細工が可愛くて思わず購入したアレがツノからできていたとは。
いや、今はそうじゃなくて。
村でも異変を感じていて、まだ大きな被害は無いって事は分かった。
「そういや、アリヤは森に住んでるんだろ?大丈夫なのかい?」
おかみさんが心配そうに聞いてくる。
「取り敢えず家の周りは魔物除けの結界があるから大丈夫。」
そうかい、女の子一人なんだから危なそうなら暫く泊めてあげるから、いつでもおいで、とおかみさんからありがたい言葉をもらった。
うん、いざとなったらお願いしよう。
外出して家に帰ってきたら家裏を確認するのがルーティンになりつつある。
孟宗竹から始まり紫蘇、大葉と続き最近は大豆が増えていた。どう言うカラクリなのか全くわからないけど、お酒の友が増える訳で。
ビア(あっちのビールとほぼ同じ)の存在を知り、時々村の酒場で飲んだりしてる。そうそう、あの裏庭の大豆、こっちで生えてるから酒場に持ち込んでもオーケーって事だよね?
今度おかみさんと枝豆をつまみに一杯やろう。食べ頃の房を選び収穫する。次の種まきに使えるようにある程度残す。
このまま完熟するまで置けば種として使えるから。村でも栽培してもらったら枝豆もだけど、豆乳や豆腐もあと納豆(これは好き嫌い別れそうだけど。)なんかもいけるかも。
驚く事が多い裏庭だけど、食が充実していくので楽しみだったりする。
そんな事を考えながら扉に手を掛けた瞬間、強い視線を感じて振り向けばそこに居たのは琥珀色の瞳に見事な銀毛の生き物だった。
「っ…!お、狼?!」
雰囲気が犬と違う。多分狼が一番近い。でも大きさが出たら目だ。
人ひとり、平気で咥えられそうなくらいの大きさがある。こんなに大きいのにどうやって隠れて?
動けない。動いたらヤラれる。扉を背に完全に動けなくなってしまった。
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