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本編
第19話 夜は更けて。
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甘~い香りが鼻腔をくすぐる。香りにつられて重い瞼を持ち上げる。
そして身体がダルい。主に下半身が。
「う~っ…まだ何か挟まってる感じがする…」
どれだけ貪られたのか、途中から記憶が無いワケで。
身体は何も纏っていないけど、さっぱりしているので私が意識を手放した後にキレイにしてくれたんだと思う。
日の高さからしてもうすぐお昼になる頃だろう。
寝ていても仕方ないからベッドのから起きようと身体を起こしたらナカからトロリと夜の名残がこぼれた。
慌ててバスルームに駆け込もうとしたけど下半身に力が入らずヘナヘナと床にへたり込む。
「アリヤ、起きたのですか?」
ガタガタ音が聞こえた寝室を覗くとシーツを巻きつけたアリヤが床にへたり込んでいた。散々無理をさせたせいだろう。
「…立てない」
眉毛をハの字にした困り顔の彼女に運びますよ、と一言断りを入れてシーツ事抱き上げるとバスルームまで抱えてゆく。
「身体、洗いましょうか?」
浴室用の椅子に腰掛けさせながら問う。まぁ、予想した通り丁重にお断りされた訳で、シーツを回収し、何かあれは遠慮なく声を掛ける様にいい含めバスルームを後にした。
バスルームから水音が聞こえてきた。本当なら一緒に入りたい所だけど、昨日散々貪り無茶をさせたから大人しく出てくるのを待つとしよう。
さて。
仕上げをするか…
バスルームでシャワーを浴びながら改めて身体を見るとあちこちに紅い花が咲いていた。一歩間違うとなんかヤバイ病気の様。服で隠れる所だからギリ許容範囲かな。
だいたいはキレイにしてくれてはいたみたいだけど、丁寧に昨日の名残を洗い流してゆく。
そうして湯船に浸かればふか~いため息が出たけど、仕方ないと思う。多分だけど、アレクには色々たくさん聞かなければいけない事がある様な気がするから。
そんな事を考えながらなんとかワンピースに着替え、よろよろとキッチンに向かう。
バスルームから出る音が聞こえた。多分キッチンに来るだろう。さっき焼き上げたパンケーキに果物やクリームを添えてテーブルにセッティングする。後はお茶でも入れればいいだろうか。
甘くて美味しそうな匂いに釣られてキッチンに真っ直ぐ向かう。
キッチンにはアレクがいて、テーブルに何かを運んでいる。
「いい匂い…」
振り向くアレクが私を見る瞳は甘くて、やっぱり恥ずかしい。でもお腹も空いている。
ポテポテとテーブルに近づき、確認すればこんがりきつね色に焼けたパンケーキにクリームがトロリとかかっていて、カットしたフルーツ、そして紅茶が用意してあった。
「これ、アレクが…?」
と聞けばそうだと言う。正直こっちに飛ばされる前からほぼ自炊だったので誰かに作って貰うなんて本当に久々だ。
「アリヤの為に作りました。ついでに彼らの分も。」
そう言った途端にフェニー達が現れ私の無事を確認すると、各々パンケーキを頬張りはじめた。
アリヤはここ、と有無を言わさず案の定というか、やっぱりというべきか、アレクの膝の上です。
膝の上に座らさせて甲斐甲斐しく給餌されています。一口大にカットしたパンケーキにクリームと蜂蜜かけて、はい、あーんして、のあーん地獄ですよ!
でも、アレクの焼いたパンケーキはふわふわで絶品。本来の姿は大きな狼なのに驚き。
「美味しいですか?果物もどうぞ。」
絶妙のタイミングのあーん、でパンケーキをペロリと食べきって。
先に食べ終えていたフェニー達が生温い視線で見ていたのは気にしない事とする。…じゃないと私が耐えられない…
「あ、クリームが…」
その言葉とともにペロリとほっぺを舐められ、そのままちゅ、とキス。
パンケーキも甘かったけどアレクはもっと甘かった。
なんだろう、いろんな意味でいたたまれないんですけど!
そして身体がダルい。主に下半身が。
「う~っ…まだ何か挟まってる感じがする…」
どれだけ貪られたのか、途中から記憶が無いワケで。
身体は何も纏っていないけど、さっぱりしているので私が意識を手放した後にキレイにしてくれたんだと思う。
日の高さからしてもうすぐお昼になる頃だろう。
寝ていても仕方ないからベッドのから起きようと身体を起こしたらナカからトロリと夜の名残がこぼれた。
慌ててバスルームに駆け込もうとしたけど下半身に力が入らずヘナヘナと床にへたり込む。
「アリヤ、起きたのですか?」
ガタガタ音が聞こえた寝室を覗くとシーツを巻きつけたアリヤが床にへたり込んでいた。散々無理をさせたせいだろう。
「…立てない」
眉毛をハの字にした困り顔の彼女に運びますよ、と一言断りを入れてシーツ事抱き上げるとバスルームまで抱えてゆく。
「身体、洗いましょうか?」
浴室用の椅子に腰掛けさせながら問う。まぁ、予想した通り丁重にお断りされた訳で、シーツを回収し、何かあれは遠慮なく声を掛ける様にいい含めバスルームを後にした。
バスルームから水音が聞こえてきた。本当なら一緒に入りたい所だけど、昨日散々貪り無茶をさせたから大人しく出てくるのを待つとしよう。
さて。
仕上げをするか…
バスルームでシャワーを浴びながら改めて身体を見るとあちこちに紅い花が咲いていた。一歩間違うとなんかヤバイ病気の様。服で隠れる所だからギリ許容範囲かな。
だいたいはキレイにしてくれてはいたみたいだけど、丁寧に昨日の名残を洗い流してゆく。
そうして湯船に浸かればふか~いため息が出たけど、仕方ないと思う。多分だけど、アレクには色々たくさん聞かなければいけない事がある様な気がするから。
そんな事を考えながらなんとかワンピースに着替え、よろよろとキッチンに向かう。
バスルームから出る音が聞こえた。多分キッチンに来るだろう。さっき焼き上げたパンケーキに果物やクリームを添えてテーブルにセッティングする。後はお茶でも入れればいいだろうか。
甘くて美味しそうな匂いに釣られてキッチンに真っ直ぐ向かう。
キッチンにはアレクがいて、テーブルに何かを運んでいる。
「いい匂い…」
振り向くアレクが私を見る瞳は甘くて、やっぱり恥ずかしい。でもお腹も空いている。
ポテポテとテーブルに近づき、確認すればこんがりきつね色に焼けたパンケーキにクリームがトロリとかかっていて、カットしたフルーツ、そして紅茶が用意してあった。
「これ、アレクが…?」
と聞けばそうだと言う。正直こっちに飛ばされる前からほぼ自炊だったので誰かに作って貰うなんて本当に久々だ。
「アリヤの為に作りました。ついでに彼らの分も。」
そう言った途端にフェニー達が現れ私の無事を確認すると、各々パンケーキを頬張りはじめた。
アリヤはここ、と有無を言わさず案の定というか、やっぱりというべきか、アレクの膝の上です。
膝の上に座らさせて甲斐甲斐しく給餌されています。一口大にカットしたパンケーキにクリームと蜂蜜かけて、はい、あーんして、のあーん地獄ですよ!
でも、アレクの焼いたパンケーキはふわふわで絶品。本来の姿は大きな狼なのに驚き。
「美味しいですか?果物もどうぞ。」
絶妙のタイミングのあーん、でパンケーキをペロリと食べきって。
先に食べ終えていたフェニー達が生温い視線で見ていたのは気にしない事とする。…じゃないと私が耐えられない…
「あ、クリームが…」
その言葉とともにペロリとほっぺを舐められ、そのままちゅ、とキス。
パンケーキも甘かったけどアレクはもっと甘かった。
なんだろう、いろんな意味でいたたまれないんですけど!
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