ボクとセンセイの秘密

七町 優

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第5章 夏休み(前編)

25.先生が……

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こうして無事に食事が終わると思っていた俺は普通に店を出て麻衣を家まで送ることにした。まだ時間は8時だし人通りもあったが、流石に女子を一人で帰すのはまずいかな、と思い、今に至る。

「ありがとう、わざわざ送ってくれて。」

「あ、それは全然ええで、気にせんといてや!」

麻衣の家に着いた。

「じゃ、また今度機会あればね。」

「うん、ありがとう~」

そのタイミングで、麻衣の家から誰かが出てきた。

「じゃあお母さんまた来るね~ありがとう」

(ん?)

嫌な予感は的中した。

「あ、お姉ちゃん来てたんや!!」

「久しぶりに休み取れたし、暇やったから。」

「そうなんや!!」

「麻衣はどこへ行ってたん?」

(言うんじゃねぇ~)

俺は心の中で大絶叫。

「焼肉食べに行ってた~」

「誰と??」

「友達~」

(よしっ!麻衣ナイス!)

「男?女?」

(めっちゃ先生聞くやん…)

「男やで?」

「やのに一人で帰ってきたん?」

「いや、そこまで送ってくれたから、まだおると思うで?」

「じゃあどんな子か紹介してよ~ちょっと家で話しよ~」

(えっ!?マジですか!?)

「けどもう帰ってもたんちゃう?」

俺は近くの電柱の裏にいたので、そこから離れることも出来ず

「じゃあ電話で呼んでよ~」

(これ先生だいぶ酔ってる?これは上手くかわせるかも。)

ブーブー

(やべーっ!!バイブレーションが……!!)

「あれっ!?近くにまだおるかも~」

(来るんじゃね~よ!バレちまう。)

「何してるん?」

あーあ、バレちゃったよ……顔を上げると

「せ、先生!?」

「那、須、く、ん、?」

「今日は寝坊して、私の補習は受けなかったのに、私の妹とご飯は行くんや?」

「いや、これには、深い事情が……」

「事情よりを説明するより、なにか言うことでもあるんちゃうん?」

「すみませんでした。」

「結構怒ってるで?」

「ホンマにごめんなさい。」

「もう家帰って説教やな~」

俺は怒られることに腹を括った。

「一真くんばいばーい!!」

「お、おう。」

「私の車で、連れて帰るわ~」

「えっ!?先生の車で俺帰るんですか?」

「帰るって言ってネットカフェで泊まられたら、説教出来ないしね?」

(どこまでお見通しやねん。)

「てことで連れて帰るからね?」

「わかりました。お願いします。」

「説教のついでに麻衣との関係も聞かないと行けないね……?」

先生は少し怖い顔をしていたように俺は思えた。
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