ゆびわ

riina

文字の大きさ
1 / 1

ゆびわ  1話

しおりを挟む
「ただいまー」
母もわたしにつられて「おかえりー」
そんな会話がいつまでも続くと思っていた


~2月9日~
「そーだー!美夏にこれあげる!!」
「えぇー!なんで!?いいの!?」
私はキラキラと輝いた指輪に目がいった
それは母がずっっと大切にしていた物。
「もうお母さんには似合わないからねぇアハハ」
私は母と2人で笑顔を見せあった
「うぅぅ...。」
「え、お母さん!?ねぇ!?お母さん!?」
母が倒れてしまった。
私は必死で揺すり声をかけ続けた。

父が帰ってきて病院へ行くと...。
「もう少し早く来てくれれば助けられたんですけどねぇー残念ながら...。」
私と父はもう涙が出てこなくなるのではないか。というほど泣き叫んだ。
私がすぐに病院につれて行っていれば...。
私がすぐに電話していれば...。
私がすぐに救急車呼んでいれば...。
私が...私が...お母さんを殺してしまった...。
ごめん、ごめんねお母さん。。。


私は泣き疲れて車で寝ていたらしい
起きてすぐに目に入ったのは
最後に母にもらった指輪。
キラキラ輝いている指輪。
そんな指輪を見ていると余計に胸が苦しくなる



~4月1日~
「では今から始業式を始めます!起立!例!」
毎年通り私の学校では始業式が始まる
式が終わるとそれぞれの人が家へ帰っていく
だれ、だろう...。
私の目に入ったのは怒鳴っている1人の男の子
「お前とは付き合わねえの!だからもう話しかけんな!わかったな」
あぁ、告白されたのか。高3かな?
んっっっ!!!!彼が近づいてくる。
「お前、盗み聞きして何が楽しいの」
「ち、ちがうんです!」
「何がちげえんだよ」
「ごめんなさい」
「まぁいーわ」
あっ、行っちゃった。もうなんなの。


あれからと言うもの、廊下で彼とすれ違う事が多数ある。毎回声かけられるけどいつも聞こえないふり。そう。あの人とは話したくない。


うわぁ、まただ。あいつだ。
「よっ!」
フンッ!聞こえないふり聞こえないふり。
「いい加減にしろ!ちゃんと人の話聞けよ!」
えっっ、「な、なんなのですか。毎回毎回。」


            ~続く~


しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

盗み聞き

凛子
恋愛
あ、そういうこと。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

離婚した妻の旅先

tartan321
恋愛
タイトル通りです。

不倫の味

麻実
恋愛
夫に裏切られた妻。彼女は家族を大事にしていて見失っていたものに気付く・・・。

私に告白してきたはずの先輩が、私の友人とキスをしてました。黙って退散して食事をしていたら、ハイスペックなイケメン彼氏ができちゃったのですが。

石河 翠
恋愛
飲み会の最中に席を立った主人公。化粧室に向かった彼女は、自分に告白してきた先輩と自分の友人がキスをしている現場を目撃する。 自分への告白は、何だったのか。あまりの出来事に衝撃を受けた彼女は、そのまま行きつけの喫茶店に退散する。 そこでやけ食いをする予定が、美味しいものに満足してご機嫌に。ちょっとしてネタとして先ほどのできごとを話したところ、ずっと片想いをしていた相手に押し倒されて……。 好きなひとは高嶺の花だからと諦めつつそばにいたい主人公と、アピールし過ぎているせいで冗談だと思われている愛が重たいヒーローの恋物語。 この作品は、小説家になろう及びエブリスタでも投稿しております。 扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。

次期国王様の寵愛を受けるいじめられっこの私と没落していくいじめっこの貴族令嬢

さら
恋愛
 名門公爵家の娘・レティシアは、幼い頃から“地味で鈍くさい”と同級生たちに嘲られ、社交界では笑い者にされてきた。中でも、侯爵令嬢セリーヌによる陰湿ないじめは日常茶飯事。誰も彼女を助けず、婚約の話も破談となり、レティシアは「無能な令嬢」として居場所を失っていく。  しかし、そんな彼女に運命の転機が訪れた。  王立学園での舞踏会の夜、次期国王アレクシス殿下が突然、レティシアの手を取り――「君が、私の隣にふさわしい」と告げたのだ。  戸惑う彼女をよそに、殿下は一途な想いを示し続け、やがてレティシアは“王妃教育”を受けながら、自らの力で未来を切り開いていく。いじめられっこだった少女は、人々の声に耳を傾け、改革を導く“知恵ある王妃”へと成長していくのだった。  一方、他人を見下し続けてきたセリーヌは、過去の行いが明るみに出て家の地位を失い、婚約者にも見放されて没落していく――。

離婚すると夫に告げる

tartan321
恋愛
タイトル通りです

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

処理中です...