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59 明らかになる秘密
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ヘルル様はその後、私の母であるティアについて教えてくれた。
「ティアは正式に言うと、暁と輝きの女神なの」
「暁と輝き?」
「そうよ。その力を司る彼女は、すべてを見通す力を持っていた。だから、一人ここに居る私に気付いて、よく遊びに来てくれていたの」
そこまで言うと、途端に彼女の顔色が曇った。まるで、悲しみと諦めを滲ませたかのような表情だった。
「だけど、彼女は来なくなった。それからしばらくして、主神からの便りが届いたことで、彼女が不死性を失って亡くなったと知ったの」
「そんなっ! 母は私を産む前、ヘルル様に何もお伝えしなかったのですか?」
「あなたにだけ教えると、好きな人がいる話を聞かせてもらった。それが彼女と会った最後だったわ」
懐かしむようにどこか遠くを見つめるヘルル様が、そっと私に視線を戻した。
「あなたは私の大切な友、ティアの子よ。好きなだけここに居ると良いわ。あなたが思うままに過ごしてね」
「っ……ありがとうございます」
儚げに微笑を湛える彼女の表情を見て、なぜか感傷的な気持ちになる。しかし、ふとあることに気付き、私は気持ちを切り替えた。
「ところで、ヘルル様。一つ質問してもよろしいでしょうか?」
「ええ、どうしたの?」
「母はどこからこの冥界にやって来ていたのですか?」
「天界からよ」
さらりと告げられた言葉に、私は違和感を覚えた。
――よく来てくれたってことは、行き来していたってことよね?
ということは、確実に冥界から出られる方法はあるっ!
ロキオという神でさえも不可能だという無謀な脱出に、一筋の光が見えたような気がした。
逸る気持ちでヘルル様に訊ねる。
「天界からということは、母は冥界に出入りできたということですよね? どうやって帰っていたんですか?」
「彼女は自身の輝きの力を使って、冥界の曇天を貫き行き来していたわ。でも、ロキオは光の力を持っていないから、あえて言わなかったの」
きっと教えてもらっていたら、期待をかけて脱出を試みただろう。彼女なりに、下手な期待を持たせまいとしていたわけだ。
ミステリアスでアンニュイ、そのうえもともとの表情が薄い彼女は、接する回数が増えるほど見た目からは分からなかった優しさや温かみが伝わってくる。
……何だか、ティアがヘルル様に会いに来ていた気持ちが分かるような気がした。
しかし建前とはいえ、ヘルル様は皆が来たくない場所で独りぼっちにされている。
そう思うと、どうにも彼女が不憫に思えてならなかった。
「ヘルル様……」
「……?」
「自ら望んで、この冥界にいるのですか?」
望んでいないと答えられても何もできないくせに、つい訊ねてしまった。すると、彼女は表情を崩すことなく言葉を紡いだ。
「ええ……そうね」
意外な答えだった。
「そうなんですか?」
「ええ、私が天界にいたら、私の持つ能力のせいで神たちの欲望を悪戯に増幅させてしまう。だったら、冥界で穏やかに過ごしたいの」
「能力……?」
神たちの欲望を増幅させてしまうような能力なんて、いったいどのようなものなのだろうか。
心から湧き出た純粋な疑問が口を衝いて出た直後、ヘルル様は極めて穏やかな表情で口を開いた。
「私は人を生き返らせることができるの。まあ……今はできないんだけどね」
そう言うと、彼女はおもむろに自身の足に視線を移した。思わずつられて、彼女の足に目を向けてしまう。
「気になるわよね」
「あっ! ごめんなさいっ……」
「謝らないで」
彼女はそういうと、不躾な視線を向けた私の頭を、まるで幼子をなだめるかのように一撫でして続けた。
「私は半身が死んでいて、そのせいで能力が半減してしまったのよ。だから車いすなの」
その言葉を聞いた瞬間、さっきロキオから聞いた言葉が脳内で再生された。
『主神の妹を庇って、歩けなくなった上ほかに、何か神の力の一部を失ったらしい』
悪い予感が脳裏を過ぎる。
「もしかして、そうなった理由は主神の妹を庇ったからですか……?」
おずおずと訊ねると、途端にヘルル様が柳眉をしかめた。
「まさか、あの露出狂から聞いたの?」
「は、はいっ……」
儚げな見目に反し、低く真のある声を出したヘルル様に、思わず畏まるように背筋を正す。
そんな私に、ヘルル様はふっと息を吐いて続けた。
「まあ、違うとは言えないわね。彼女がここに遊びに来たとき、こっそり悪魔がついて来ていたの。その悪魔を倒した時にちょっとね……」
そこまで告げた彼女は、喋りながら再び自身の足に落としていた視線を、私の顔に向けた。
輝きを失わぬ女神の視線が、私の瞳と交わった。
「オーロラ。私にとってこの傷は名誉ある傷よ。たった一人の大切な友を、私の半身一つで守り抜いたんだもの」
ヘルル様はそう告げると、フッと目を細めて再び目の前に広がる薔薇園を眺めた。極めて穏やかな表情をしている。
だがその一方で、彼女があえて口にしなかった情報を察した私は、表情を繕うことすらできず心を酷く揺さぶられていた。
――私の母は、主神の妹ということ……?
◇◇◇
天界では、ルニー、ベリー、アールの三者が、ロキオの根城にヴァルドを連れてやってきたところだった。
オーロラの無事を確認するため、慌ててやってきたヴァルド。しかし、彼に待ち受けたのは思いもよらぬ状況だった。
「オーロラさんはまだ帰って来てないのです?」
「いや、帰ってきた。それで、シドを助けるためには鍵の在り処を調べなければならないと言っていた」
帰ってくるなりアールが投げかけた問いに、フェンリーがすかさず答える。
だが、居ると言ったオーロラの姿はどこにも見当たらない。この状況に、ヴァルドの顔色は曇った。
「ヨル、フェンリー。オーロラはどこにいるんだい?」
柔らかい口調ではあるが、どこかピリついた物言いに場は静まる。その直後、ヨルとフェンリーがひれ伏したかと思えば、息を揃えて叫ぶように告げた。
「「ヴァルド様! 大変申し訳ございません!」」
謝罪にしても大袈裟すぎる聖獣たちの様子に、ヴァルドは不審を覚えた。
「……もしや、ロキオがオーロラに何かしたのか?」
ロキオの性格を熟知しているヴァルドはまさかと思いながらも、ひれ伏す聖獣たちを見据えながら訊ねる。
すると、二人は委縮した様子で互いに顔を見合わせた。
――嘘だろう。
その光景を見ただけで、ヴァルドは自身の嫌な予感が的中したことを悟った。
しかし、ヨルが次に告げた言葉は、ヴァルドの想定よりもずっと最悪なものだった。
「実は、ロキオ様がその井戸からオーロラを巻き込んで落ちたのです」
「何だと!? 行先はどこだ?」
たおやかで優しいイメージしかないヴァルドが露わにした怒りに対面し、ヨルは思わず全身をビクンと跳ねさせる。
すると、その様子に気付いたフェンリーが代わりに口を開いた。
「どこかは、我々にも分からないのです。大変申し訳ございません」
頭を下げるフェンリーを横目に、ヴァルドは井戸に視線を向けた。
どこに行くかも分からぬ井戸から、胡散臭い男神とともに落ちたオーロラ。探しに行くという選択肢以外、ありえなかった。
「分かった。私は今から二人を追う。その間、ここに残る者はシドを助ける鍵の在り処を探っていなさい」
ヴァルドはそう告げると、周りを見向きもせず井戸に向かった。
「ヴァルド様、私もお供しますわ!」
「ぼくも一緒に行くです!」
「ボクもオーロラを助けに行きます!」
ヴァルドの後を、聖獣のルニー、そしてアールとベリーが追いかける。そしてヴァルドを筆頭に、四者は躊躇う様子もなく井戸の中へと飛び込んだ。
その様子を、ヨルとフェンリーは茫然と見つめていた。しかしハッと我に返り、自身の主の失態を挽回すべく、彼らは鍵の捜索に乗り出したのだった。
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「暁と輝き?」
「そうよ。その力を司る彼女は、すべてを見通す力を持っていた。だから、一人ここに居る私に気付いて、よく遊びに来てくれていたの」
そこまで言うと、途端に彼女の顔色が曇った。まるで、悲しみと諦めを滲ませたかのような表情だった。
「だけど、彼女は来なくなった。それからしばらくして、主神からの便りが届いたことで、彼女が不死性を失って亡くなったと知ったの」
「そんなっ! 母は私を産む前、ヘルル様に何もお伝えしなかったのですか?」
「あなたにだけ教えると、好きな人がいる話を聞かせてもらった。それが彼女と会った最後だったわ」
懐かしむようにどこか遠くを見つめるヘルル様が、そっと私に視線を戻した。
「あなたは私の大切な友、ティアの子よ。好きなだけここに居ると良いわ。あなたが思うままに過ごしてね」
「っ……ありがとうございます」
儚げに微笑を湛える彼女の表情を見て、なぜか感傷的な気持ちになる。しかし、ふとあることに気付き、私は気持ちを切り替えた。
「ところで、ヘルル様。一つ質問してもよろしいでしょうか?」
「ええ、どうしたの?」
「母はどこからこの冥界にやって来ていたのですか?」
「天界からよ」
さらりと告げられた言葉に、私は違和感を覚えた。
――よく来てくれたってことは、行き来していたってことよね?
ということは、確実に冥界から出られる方法はあるっ!
ロキオという神でさえも不可能だという無謀な脱出に、一筋の光が見えたような気がした。
逸る気持ちでヘルル様に訊ねる。
「天界からということは、母は冥界に出入りできたということですよね? どうやって帰っていたんですか?」
「彼女は自身の輝きの力を使って、冥界の曇天を貫き行き来していたわ。でも、ロキオは光の力を持っていないから、あえて言わなかったの」
きっと教えてもらっていたら、期待をかけて脱出を試みただろう。彼女なりに、下手な期待を持たせまいとしていたわけだ。
ミステリアスでアンニュイ、そのうえもともとの表情が薄い彼女は、接する回数が増えるほど見た目からは分からなかった優しさや温かみが伝わってくる。
……何だか、ティアがヘルル様に会いに来ていた気持ちが分かるような気がした。
しかし建前とはいえ、ヘルル様は皆が来たくない場所で独りぼっちにされている。
そう思うと、どうにも彼女が不憫に思えてならなかった。
「ヘルル様……」
「……?」
「自ら望んで、この冥界にいるのですか?」
望んでいないと答えられても何もできないくせに、つい訊ねてしまった。すると、彼女は表情を崩すことなく言葉を紡いだ。
「ええ……そうね」
意外な答えだった。
「そうなんですか?」
「ええ、私が天界にいたら、私の持つ能力のせいで神たちの欲望を悪戯に増幅させてしまう。だったら、冥界で穏やかに過ごしたいの」
「能力……?」
神たちの欲望を増幅させてしまうような能力なんて、いったいどのようなものなのだろうか。
心から湧き出た純粋な疑問が口を衝いて出た直後、ヘルル様は極めて穏やかな表情で口を開いた。
「私は人を生き返らせることができるの。まあ……今はできないんだけどね」
そう言うと、彼女はおもむろに自身の足に視線を移した。思わずつられて、彼女の足に目を向けてしまう。
「気になるわよね」
「あっ! ごめんなさいっ……」
「謝らないで」
彼女はそういうと、不躾な視線を向けた私の頭を、まるで幼子をなだめるかのように一撫でして続けた。
「私は半身が死んでいて、そのせいで能力が半減してしまったのよ。だから車いすなの」
その言葉を聞いた瞬間、さっきロキオから聞いた言葉が脳内で再生された。
『主神の妹を庇って、歩けなくなった上ほかに、何か神の力の一部を失ったらしい』
悪い予感が脳裏を過ぎる。
「もしかして、そうなった理由は主神の妹を庇ったからですか……?」
おずおずと訊ねると、途端にヘルル様が柳眉をしかめた。
「まさか、あの露出狂から聞いたの?」
「は、はいっ……」
儚げな見目に反し、低く真のある声を出したヘルル様に、思わず畏まるように背筋を正す。
そんな私に、ヘルル様はふっと息を吐いて続けた。
「まあ、違うとは言えないわね。彼女がここに遊びに来たとき、こっそり悪魔がついて来ていたの。その悪魔を倒した時にちょっとね……」
そこまで告げた彼女は、喋りながら再び自身の足に落としていた視線を、私の顔に向けた。
輝きを失わぬ女神の視線が、私の瞳と交わった。
「オーロラ。私にとってこの傷は名誉ある傷よ。たった一人の大切な友を、私の半身一つで守り抜いたんだもの」
ヘルル様はそう告げると、フッと目を細めて再び目の前に広がる薔薇園を眺めた。極めて穏やかな表情をしている。
だがその一方で、彼女があえて口にしなかった情報を察した私は、表情を繕うことすらできず心を酷く揺さぶられていた。
――私の母は、主神の妹ということ……?
◇◇◇
天界では、ルニー、ベリー、アールの三者が、ロキオの根城にヴァルドを連れてやってきたところだった。
オーロラの無事を確認するため、慌ててやってきたヴァルド。しかし、彼に待ち受けたのは思いもよらぬ状況だった。
「オーロラさんはまだ帰って来てないのです?」
「いや、帰ってきた。それで、シドを助けるためには鍵の在り処を調べなければならないと言っていた」
帰ってくるなりアールが投げかけた問いに、フェンリーがすかさず答える。
だが、居ると言ったオーロラの姿はどこにも見当たらない。この状況に、ヴァルドの顔色は曇った。
「ヨル、フェンリー。オーロラはどこにいるんだい?」
柔らかい口調ではあるが、どこかピリついた物言いに場は静まる。その直後、ヨルとフェンリーがひれ伏したかと思えば、息を揃えて叫ぶように告げた。
「「ヴァルド様! 大変申し訳ございません!」」
謝罪にしても大袈裟すぎる聖獣たちの様子に、ヴァルドは不審を覚えた。
「……もしや、ロキオがオーロラに何かしたのか?」
ロキオの性格を熟知しているヴァルドはまさかと思いながらも、ひれ伏す聖獣たちを見据えながら訊ねる。
すると、二人は委縮した様子で互いに顔を見合わせた。
――嘘だろう。
その光景を見ただけで、ヴァルドは自身の嫌な予感が的中したことを悟った。
しかし、ヨルが次に告げた言葉は、ヴァルドの想定よりもずっと最悪なものだった。
「実は、ロキオ様がその井戸からオーロラを巻き込んで落ちたのです」
「何だと!? 行先はどこだ?」
たおやかで優しいイメージしかないヴァルドが露わにした怒りに対面し、ヨルは思わず全身をビクンと跳ねさせる。
すると、その様子に気付いたフェンリーが代わりに口を開いた。
「どこかは、我々にも分からないのです。大変申し訳ございません」
頭を下げるフェンリーを横目に、ヴァルドは井戸に視線を向けた。
どこに行くかも分からぬ井戸から、胡散臭い男神とともに落ちたオーロラ。探しに行くという選択肢以外、ありえなかった。
「分かった。私は今から二人を追う。その間、ここに残る者はシドを助ける鍵の在り処を探っていなさい」
ヴァルドはそう告げると、周りを見向きもせず井戸に向かった。
「ヴァルド様、私もお供しますわ!」
「ぼくも一緒に行くです!」
「ボクもオーロラを助けに行きます!」
ヴァルドの後を、聖獣のルニー、そしてアールとベリーが追いかける。そしてヴァルドを筆頭に、四者は躊躇う様子もなく井戸の中へと飛び込んだ。
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