東京ラビリンス

瑞原唯子

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55. 最後の賭け

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「おかえり」
 澪と遥が旅客船を下りてターミナルに入ると、悠人が優しい微笑を浮かべて出迎えてくれた。仕事を抜けてきたのかスーツにネクタイという格好だ。彼の声を聞くのは怪盗ファントムの件で電話をして以来である。澪は思わず弾かれるように駆けていった。
「……ただいま」
 少しの逡巡のあと、無難な言葉を返して控えめにはにかんだ。遥もゆっくり歩いてきて「ただいま」と言う。そんな二人を見て、悠人はほっとしたように小さく息をついた。
「小笠原は楽しかった?」
「はい! 海がエメラルドグリーンですごく澄んでいて、景色が絵に描いたみたいにきれいで、ごはんも地魚とかとてもおいしかったですし……あと、ホエールウォッチングでクジラも見てきたんです。思ったより近くて迫力があって感動しました」
 澪は興奮ぎみに話すと、持っていた手提げの紙袋を悠人に差し出した。
「これ師匠へのお土産です」
 中身はごくありきたりな地名入りのお菓子だが、土産を買ってくるとは思わなかったらしく、彼は驚いたように目を大きくした。ありがとう、と礼を言いながら柔らかい表情になって受け取る。
「じゃあ、家に帰るけどいいかな?」
「……はい」
 そう答えた澪に、隣の遥がちらりと気遣わしげな視線を送ってきたが、橘の家へ行くことはあらかじめ聞いていたので、それなりに心の準備はできているつもりである。ただやはり幾何かの緊張は避けられず、わずかに顔をこわばらせてしまったことは自覚していた。

 ターミナル近くに駐めてあった悠人の車で、橘の家へ向かう。
 澪は姿勢正しく後部座席に座ったまま、運転席の悠人に目を向けた。怪盗ファントムのこと、大地のこと、美咲の絵のこと――本当は今すぐにでも教えてほしいと思っている。しかし、橘の家に帰るということは剛三から話があるはずで、今ここで悠人に尋ねても何も答えてはくれないだろう。
 隣では、遥がゆったりとシートに身を預けながら、窓の外に目を向けていた。何を考えているのかまではよくわからないが、とりあえず彼も悠人に尋ねるつもりはないようだ。そもそも、早く聞きたいとはあまり思っていないのかもしれない。
 車中は重い沈黙に包まれ、静かで単調な走行音だけが聞こえていた。

「二人とも、あまり勝手をするでないぞ」
「申し訳ありませんでした」
 書斎に入るなり剛三から小言をくらい、澪と遥は執務机の前でそろって頭を下げた。もっとも剛三に怒っている様子はなく、家族として義務的に注意しただけのようだ。二人の謝罪を見て頷くと、意味ありげに口もとを上げて横目を流す。
「悠人は意外と心配性だからな」
「剛三さんはもっと心配してください」
 後方に控えていた悠人は、澪たちの前で揶揄されてきまり悪そうに反論した。
 そのやりとりだけで、悠人が必要以上に心配している様子も、剛三が清々しいほど心配しない様子も、まるで見てきたかのように脳裏に浮かび、澪は口もとに手を添えてクスッと笑う。隣の遥もめずらしく表情を緩めていた。
 今、書斎にいるのはこの四人だけのようだ。
 あらためて見回してみても大地の姿はどこにも見当たらない。彼と対峙することを覚悟していただけに拍子抜けである。もしかしたら悠人が気を遣ったのかもしれないが、澪としては過度に配慮されることなど望んでいない。逃げてばかりいては何の解決にもならないのだから。
「あの……お父さまは……?」
「大地はもうここにはおらん」
「えっ?」
 それがどういう意味なのかすぐには理解できなかった。困惑まじりの怪訝な面持ちで剛三を見つめると、彼は真顔で付言する。
「海外勤務で、今はドイツだ」
「…………」
 思考が追いつかずに固まっていた澪に、さらに悠人が追い打ちをかける。
「十年は日本に帰ってこないよ」
 仕事のことも会社のことも詳しくない澪には、その人事が左遷にあたるかどうかはよくわからない。けれど、後継者としての道が閉ざされたことだけはわかる。大地自身はそもそも乗り気でなかったようだが、橘としては大きな痛手ではないだろうか。
「私を守るため、に……?」
「もちろんおまえのことも理由の一つではあるが、それだけではない。メルローズを引き取るためにもそうする必要があった。そして、大地がこれまで行ってきたことに対する私なりの罰でもある」
 剛三は深みのある低い声で、丁寧に言葉を紡ぐ。
「だからって、こんな突然……」
「おまえも会いたくはなかろう」
「そんなことは……」
 澪の声はかすかに震えていた。もちろん積極的に会いたいわけではないが、会わないままでいいとも思っていない。大地と向き合おうと思ってここへ来たのに、いない間に勝手に片付けられてしまい、覚悟を決めた気持ちが宙ぶらりんである。しかしながら、自分のためだけではないと言われてしまえば、これ以上不満を口にすることもできない。
「怪盗ファントムを終わらせることは、大地の意思だ」
 澪の双眸に、威厳を増した剛三の顔が映る。
「大地が日本を去るにあたって願ったことはふたつ。ひとつは美咲の絵を自分だけのものにすること、もうひとつは怪盗ファントムを完全に終わらせること。怪盗ファントムについては、私もそろそろ潮時だと思っておったのでな。願いを叶えてやることにしたのだよ」
「私たちのために……?」
「置き土産のつもりだろうな」
 怪盗ファントム引退の話を聞いたとき、自分たちのためかもしれないとは思ったが、それを言い出したのが大地だとは考えもしなかった。自分の子供ではないと冷たく突き放しておきながら、なぜこんな置き土産をしてくれたのかわからない。せめてもの罪滅ぼしということだろうか――。
「それと、これをおまえたちにと預かった」
 そう言いながら、剛三は引き出しから古びた大学ノートを取り出した。
「美咲の日記で、書かれているのは主におまえたちに関することだ。先日、これを含めたいくつかが押収先の公安から返却されてな。大地に渡したら、これは澪と遥が受け取るべきだと預けていったのだよ。二人で見るといい」
 無造作に差し出された大学ノートを遥が受け取った。澪はそわそわと横目を送るが、どうやらここで開くつもりはないようだ。大学ノートを掴んだ手はすでに下ろされている。
 剛三は、執務机の上で両手を組み合わせた。
「研究所は、暫定的に悠人を所長にして存続することになった。まもなく石川医師も釈放される。彼はこれまでどおり副所長を引き受けてくれるそうだ。他の研究員もほとんどが戻ってくれると聞いている。美咲の研究も問題なく継続できるだろう。もちろん、後ろ暗いところのない正しい方法でな」
 話を聞くうちに、澪の表情は次第に硬くなっていく。
「……おじいさま」
「何だ?」
「私に、お母さまの研究を継がせてください」
 この話を切り出すのなら今しかないと考え、唐突だとは思いながらも真摯に訴えた。しかし、彼は身じろぎひとつせず冷ややかに受け流す。
「感傷的になっているだけならやめておくのだな」
「違います。あの研究をなかったことにしたくないんです」
「だから研究は継続すると言っておるだろう」
 剛三は溜息をついた。
「必要とあらば優秀な研究者を引き抜いてくるつもりだ。何もおまえがやることはない。そもそもおまえは研究者には向いておらんよ。頭脳ではなく性格がな。何事に関しても突き詰めて考えようとはせんだろう」
「うっ……」
 澪は痛いところを突かれて言葉に詰まった。それでも反論をあきらめない。
「性格だけで不向きだと決めつけられても納得できません。私がやる必要がないということはわかりますが、やりたいんです。やらせてください。動機や情熱は他の誰よりもあります。私が生まれてきたことに意味があったと思いたいの」
 最後は蛇足だが、感情が高ぶるあまりつい口をついてしまった。結局のところそれが本心なのかもしれない。この研究を継続しようという使命感も嘘ではないが、それよりむしろ利己的な気持ちの方が大きいように思う。
「甘い世界ではないのだぞ」
「努力します」
 剛三は探るように澪の瞳を見つめたあと、重々しく頷いた。
「よかろう。どこまでやれるか気の済むまでやってみるが良い。ただし、美咲の娘だからといって特別扱いはせんからな。最低でも大学卒業までに必要な知識は身につけておけ。実力がなければ研究所には入れさせんし、入れても使えないとわかればクビにする」
「ありがとうございます」
 そう答えて一礼すると、隣の遥と目を見合わせてほっと安堵の息をついた。これで約束を果たすための一歩を踏み出したことになる。しかし、研究者としてはまだスタートラインにすら立てていない。そこにたどり着けるかどうかはこれからの努力次第なのだ。
「まあ、ものにならずとも勉強するのは悪いことではないからな」
 剛三はフッと笑い、まるきり信じてなさそうな口ぶりでつぶやいた。澪はさすがにムッとして眉をひそめたものの、ここで言い返したところでどうにもならない。いつか結果を出すことで見返すのだと心に決める。
「で、一つ相談があるのだが……」
「何でしょうか?」
 真顔になった剛三にどこか遠慮がちに切り出され、澪は不機嫌なまま先を促した。彼はひじをついて口もとで両手を組み合わせると、穴の空きそうなほどじっと澪を見つめて言う。
「おまえ、悠人と結婚してくれないか」
「……はぁっ?!!」
 暫しの間のあと、澪はほとんど悲鳴のような素っ頓狂な声を上げた。
「剛三さん、何を言い出すんですか?!」
「おまえは黙っておれ」
 悠人もひどく焦った様子で後ろから身を乗り出したが、剛三に片手で制されて元の位置に戻る。しかし、その顔には不安と動揺が色濃くにじんでいた。彼もおそらく何も聞かされていなかったのだろう。
 剛三はあらためて澪に向き直り、口を開く。
「大地がこうなってしまった以上、悠人を後継者にしようと思っているが、やはり反発は避けられないからな。なるべく揉め事を起こさず認めさせるには、おまえと結婚させるのがもっとも有効なのだ。わかるだろう?」
 その話はもうなくなったものと認識していたのに、今になって蒸し返されるとは思いもしなかった。社会や組織のことはあまりよくわからないが、剛三自らが正面切って澪に頼むなど、よほど切羽詰まった事態になっているのかもしれない。だからといって――。
「どうして私ばっかり、こんな……」
「遥とは結婚させられないのだから仕方あるまい。それに、遥は橘のために後を継いでくれることになっておる。おまえには好きなことをさせてやろうというのだから、そのくらいは協力してくれても良いと思うがな」
 それを言われると心苦しい。同時にずるい説得だとも思う。
「あの……私、南野誠一さんと付き合っています」
「それは承知しておる。彼と結婚するつもりか?」
「……いずれは」
「彼の方も同じ考えなのか?」
「……おそらく」
「ふん、随分と曖昧だな」
 まるで話にならないとばかりに言い捨てられる。澪はうつむき、体の横でぐっと静かにこぶしを握りしめた。言い返したい気持ちはあるものの考えがまとまらない。奥歯を食いしばる力が無意識に強くなっていく。対する剛三も気難しい顔のまま口を開こうとしない。
 しかし、その沈黙に遥が割り込んだ。
「無理に師匠を後継者にしなくてもいいんじゃない?」
「今のところ他に後継者にしたい奴はおらん。人間的に信用ならないか、能力的に劣るかのどちらかだ。もちろんおまえのことは後継者として考えておるが、まだ若すぎるからな。一人前になるまでは待てん。私も高齢ゆえ先は長くないし、いつぽっくり死ぬともわからんのだよ」
 剛三はいつになく気弱な発言をすると、澪に視線を移す。
「どうだ? 橘を救うために決断してくれないか」
「……他に、何か方法があるはずです」
「これがすべてを丸く収める最良の方法だ」
 先は長くないだのと悲観的なことを言い出したのは、澪の同情を引く作戦なのだろう。その思惑通りにぐらりと気持ちが揺らぎかけたが、さすがにこれしきで絆されていいほど簡単な問題ではない。
「でも、こんなの間違ってると思います」
「ではこうしよう」
 剛三はゆったりと目を伏せ、一呼吸おいてから再び澪を見つめる。
「一月後までに南野君との婚姻届を出して夫婦になれ。それができなければ悠人と結婚してもらう。二人の気持ちが一致していれば難しいことではあるまい」
 澪は小さく息をのみ、ゆっくりとうつむいて考え込む。
 隣から遥が「ダメだよ」とこっそり囁きかけてきたが、剛三に強く睨まれて口をつぐんだ。それでも警告するように険しい視線をこちらに送っている。
 しかし、澪としてはまたとないチャンスではないかと思った。誠一と結婚してしまえば二度と蒸し返されることはない。つい先日、素敵ではないからと彼の求婚を断ったばかりなのに、素敵さのかけらもない理由で逆に求婚しようなど、さすがに図々しすぎて気が咎めるものの、それでも断られはしないと確信している。剛三の挑発に乗るのは癪だが、冷静に考えたうえでそれが最善だと判断した。
「その勝負、受けます」
「互いに撤回はなしだ」
「わかっています」
 幾何かの緊張を感じつつもしっかりと頷く。その様子を見ながら、悠人は物言いたげな複雑で曖昧な表情をし、遥は呆れたように大きく溜息をついた。二人とも澪の決断に不満を感じているのだろうが、心配することなど何もない。
「私、絶対に負けませんから」
 ここ数ヶ月で何度も出てきたこの話に、今度こそ決着をつける――澪は強い決意を胸に、挑むようなまなざしで剛三を見つめる。そのとき思わせぶりに彼の口もとが上がり、背筋がぞくりと震えたが、それでも負けじと目だけはそらさなかった。

「なんか、すごく久しぶりって感じ」
 書斎を退出したあと、澪はそのまま遥を誘って自分の部屋にやってきた。美咲の日記を読むためである。しばらくぶりの自室を懐かしむのもそこそこに、さっそく二人で椅子を並べて学習机に向かう。
 遥が大学ノートを机の上に置いた。
 表紙はもともとの印刷だけで何も書かれていなかった。ただ、その色褪せやかすれに長い年月が感じられる。パラパラと中をめくってみるとほとんどが白紙で、読むべきところは最初の数ページしかないようだ。ひとまず順に目を通していくことにする。

1979年12月1日
16歳の誕生日である今日、大地と結婚して夫婦になった。
これで正式に例の実験を始動することになるだろう。
私自身が了承したのだから今さら泣き言は口にできない。

1979年12月9日
実験体の父親となるべき人物を選ぶように言われた。
若い男なら誰でもいいとのことで、見た目のいい人を選ぶ。
検査の結果、適合と判断され彼が父親となることが決まった。

1980年7月11日
かなりおなかが大きくなってきて学校に行くのも一苦労。
石川さんによれば双子なので通常よりも大きいらしい。
瑞穂お母さまが嬉しそうにしているのを見ると心が痛む。

1980年9月17日
無事に男の子と女の子の双子が生まれた。
ここまでやってしまったのだから、もう引き返せない。
これは実験体なのだと自分の心に何度も言い聞かせる。

1980年9月20日
女の子を澪、男の子を遥、と大地が名付けてくれた。
名前をつけることに罪悪感を覚えるが、誰にも言えない。
お母さまやお父さまの前では母親の顔をしなければ。

1981年10月10日
いつのまにか二人とも随分歩けるようになっていた。
少しずつ言葉を発するようにもなってきている。
実験体だとはわかっていても可愛いと思ってしまう。

1981年12月24日
瑞穂お母さまに言われて久しぶりに一日休暇を取った。
両親、大地、子供たちと一緒にクリスマスのお祝いをする。
まるで、どこにでもある幸せな家族のように。

1982年9月17日
ついに素子の注入実験が決まった。
よりによって二人の誕生日にこんな話を聞きたくなかった。
それでも嫌だなんて言えるはずはなく、言う資格もない。

1982年9月25日
できるだけ実験以外であの子たちと関わりたくない。
実験がつらくなるから。

1988年2月8日
大地には苦悩していたことを気付かれていたようだ。
二人に実験をするのが嫌ならやめてもいいと言われた。
その代わりに提案されたことは――。

1988年2月11日
私は悪魔に魂を売ってしまったのかもしれない。
いや、もうとっくに売っていたのだろう。

 そこで日記は終わっているようだ。念のため残りのページも一枚ずつめくってみたが、やはりすべて白紙で何も書かれていない。澪は丁寧な手つきで大学ノートを閉じると、小さく溜息を落とした。
「お母さま、あまり幸せじゃなかったのかな」
「さあ、ここにあることがすべてじゃないから」
「それは、そうだけど……」
 少なくとも澪たちのことで苦悩していたのは間違いない。美咲はいつも迷いなく前を見据えている女性だと思っていたが、この日記からは密かに悩み傷つく繊細な一面が垣間見えた。もしかすると、本質は遥より澪に似ていたのかもしれない。決して強くはなかったのだ。
 大地との結婚も、彼女が本心で望んだことなのかわからなくなってきた。
 思えば、大地と出会い目をつけられた時点で、美咲に選択の余地などなかったのだろう。彼はどんな手を使っても本懐を遂げたはずだ。存外に残忍な本性、美咲への異常な執着――身をもって知った今なら、彼の言う「赤い糸」がどれほど危険なものだったかわかる。
「私は、自分で幸せを掴み取るからね」
 そうつぶやくと、机の引き出しからピンクダイヤのペンダントを取り出した。しばらく置きっぱなしにしていたため目にするのも久しぶりだ。これからはずっと身につけておこうと思いながら首にかけ、その小さな石を両手で握り込む。
「澪、わかってる?」
「何が?」
 澪はきょとんとして振り向いた。眉をひそめる彼を見て、そこはかとない不安が湧き上がる。
「さっき、じいさん婚姻届を出せって言ってたよね?」
「うん……でも、ひと月あるから大丈夫だと思うよ」
「澪は未成年だから、確か、親の署名がいるはずだよ」
「……えっ?」
 当然ながら、親というのは戸籍上の父親である大地のことだ。彼がドイツに赴任したことは聞いているが、住所までは聞いておらず、電話番号すらもわからず、そもそもパスポートは悠人に預けられている――。
 澪は硬直し、すうっと全身から血の気が引いていくのを感じた。
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