3 / 10
本編
03.能力を使いこなしつつある
しおりを挟む
朝起きた瞬間から上の空だったと思う。
昨夜判明したいろいろな事実が頭から離れない。
どうやら俺は間違いなく「時間停止」能力を手に入れたらしい。
トリガーは「タイム」と口に出すこと。
あのあと連続で三回、時間を止めてみた。特に問題なく止まった。
本当なら限界を見極めたりしたほうがいいんだろうけど、怖くて三回以上はできなかった。
それから、停止する残り時間はスマホのタイマーで表示される。
あとからよく見てみたら、あのタイマーはスマホに最初から入ってる時計アプリとは違った。時間が止まっていないときにあのタイマーを探してみたが、スマホ内になければ、似た見た目のアプリがストアに並んでるということもなかった。
時間停止中に再度「タイム」と唱えてみても、停止時間が延びることはなかった。
今わかっているのはこれくらいで……正直、謎は深まるばかりだ。
「エロいことにも使えないし、停止中に動かせるのはちっちゃいものだけだし……使い道ないんだよな~この能力」
一晩考えてみたが、使いどころとしてはテストのカンニングくらいだろうか。
だがこの使い道にも問題がある。
俺は、わりと勉強ができるほうなのだ。
少なくともカズとタケちんよりはできるので、カンニングしてまでテストの点数を上げなければならないほど切羽詰まってない。
受験生になって、入試となればカンニングの意味もあるかもしれないが……。
というわけで、本当に使い道が思い浮かばなかった。
「はぁ……走るか」
もやもやした気持ちは、走って吹き飛ばすに限る。
リュックを背負いなおし、俺は通学路を走った。駅前に出るまでは人通りが少ない住宅街の道路はとても走りやすい。
ふと、以前カズが「ササは走るフォームがきれいだね」と言ってくれたことを思い出した。
ぼふっと顔が熱くなる。
「あぁぁ、心頭滅却~!」
いろいろな雑念が湧き出そうとするのを押さえつけるように、強くアスファルトを踏みつけて走った。
そのおかげでいつもより早い電車に乗り、まださほど混雑していない通学電車に揺られて、人もまばらな学校に着いた。
俺が所属する陸上部は朝練があるが、それほどハードではない。
強豪校ってわけじゃないし、ガチというより楽しんでやってるやつのほうが多いからというのもあるだろう。
ゆるく挨拶しながら、眠そうに走る集団に混ざる。
「おはよ、ササ」
横につけてきたカズに一瞬どきりとしつつ、俺はつとめて眠そうな声を出して返事した。
「おはよ。バレー部今日はジョグだけ?」
「ん。最近はずっとそんな感じ」
「そーなんだ」
朝練は軽く流すようなジョギングだけで十分だろうと俺も思う。朝からがっつり練習すると授業中ずっと眠いし。
エンジョイ勢な陸上部と違って、男子バレーボール部はまぁまぁ強い。
カズをはじめ背の高い男子が揃ってるし、県大会常連、何度か優勝もしてる。今年は当たり年でもあるらしい。
まぁ俺のカズがいるもんな、と、鼻が高い。俺のじゃないけど。
だらだらとしゃべりながらのんびり走り、ちょうどコーナーを曲がるところだった。
「あ」
不意に、カズが一文字発してぐらついた。
おい、こんななにもないところでなぜ転びそうになっているんだおまえは。
その瞬間とっさに「タイム」と叫ぶことができたのは、昨夜の練習の成果が出た結果かもしれない。
「うおっ、とっとっと」
数歩前の部員仲間に追突しそうになって、慌てて勢いを押さえつける。
通り過ぎてしまったカズの元へ戻ると、やはり石像になっていた。今まさに前のめりに転びそうになっているが、姿勢からして顔面からスライディングするような大惨事にはならない。せいぜい後ろ足を強く突いて痛めるくらいのものだろう。
でも俺は、カズにちょこっとのケガすらしてほしくない。
「あと2分以上あるか……」
いきなり走るのをやめたので、ふくらはぎが不服を申し立てるかのように疼く。
軽く歩き回りながら足をなだめて、改めてカズと向き合った。
「……きれいだな」
走るフォームはカズのほうがよっぽどきれいだ。
まるでギリシャの彫刻のよう。転びそうなポーズが、円盤投げの彫刻に似てて芸術性を増している気がする。
長い手足を存分に生かしてゆったりと走るカズは、俺と並走して走るほうが不便なはずだ。俺とカズでは歩幅がまったく違うのだから。
でもカズは横に来てくれて、歩く時も走る時も並んでおいて行かれることがない。
そういう「ともだち」の枠に居続けられることが俺はなにより幸福だ。
「うーん、後ろから引っ張っておくか、それとも前から支えるか?」
残り1分ほどになったので、カズがこけないように支えることにした。
もし周りから見ている人間がいたとしたら、俺は目にもとまらぬ速さでカズを支えたように見えるかもしれない。
だが朝練は自主トレみたいなもので、顧問は終わり頃にしか顔を出さないし、周りもだらだら走っているだけで誰も俺たちを注視してはいないだろう。たぶん。
石像カズの腕を掴んで、後ろに体重をかけてみる。
びくともしないが、これだと勢い余って二人でひっくり返る可能性が過った。
「前からにしとくか」
やや前のめりになっているカズの前へ回り込み、体を支えるようにした。
倒れかけた柱を肩と手で支えるような姿勢。
つまり、上半身にみっちりとカズの体がのしかかっている。
「…………いや、やめよう。ほかの姿勢でなんとかしよう」
今でこそ冷たく硬い感触だが、時間が動き出せばカズのあたたかい体が俺にもたれかかってくるだろう。
そんなことになれば俺はたぶん膝から崩れ落ちる。喜びと欲望が爆発しかねない。
残り十数秒ではじき出した最適解は……さりげなく片腕を出す。これだ。
「おっと」
時間が動き始め、カズはよろけ、俺はそんなカズの腕から胸にかけてを片腕で支えた。
結果として、二人してよろけることになってしまったが、カズは転びも捻挫もせず、俺もなんともなかった。ジョギングのルートから外れ、互いの体を確認する。
「大丈夫か? 足がもつれたとか?」
「うーん、そうかも。ありがとねササ」
「いいってことよ。走るのはこのへんにして戻ろうぜ」
「そうだね」
よろけたカズのことは少し心配だが、俺は今それどころではなかった。
ほんのわずか触れたカズの胸筋は、ボリュームはないものの密度が高く、弾力があって、広かった。
朝のほんの1秒ないくらいの接触が、その日一日俺の脳内を占めてしまって。
帰宅後、妄想のスパイスになってしまったのは……俺くらいの年齢の男子なら自然なことだと思う。
「カズ……カズっ……」
服越しに触れた筋肉の固さと、ほんの少しだけ嗅ぎ取った肌の香りだけで股間は反応を示す。
一心に、それだけを思い出しながら、ゆるく立ち上がったものを扱いた。
「……っ」
ティッシュで受け止めて、もう一二枚取って力をなくした息子を拭って……自己嫌悪で崩れ落ちる。
「あぁもう……カズは友だち、友だち……」
わかってるんだ、こんなこと自分に言い聞かせてる時点で友だち失格だってことは。友だちで抜くやつがあるか。
でもじゃあ、どうすればいいんだ。
俺が友だち以上の好意をちらつかせて、カズが嫌そうな顔をするところを想像する。
いや、温厚なカズのことだから、嫌な顔はしないだろう。困ったように眉を下げて、ごめんとでも言われるかもしれない。
想像の産物に胸を刺し貫かれて、このまま消えてしまいたいくらいへこんだ。
しかしこうしておかないと、俺はきっと勘違いしてしまう。
優しいカズが、友だちとして特別に接してくれるのを、恋愛に発展させても許されるんじゃないかって勘違いしてしまう。
「カズは、友だち」
どんなに苦しくても、悲しくても、この関係を変えないと決めた。
体を丸めて夜が過ぎ去るのを待つ。
暗い時間は暗い気持ちを呼び起こす。早く、俺にだけ微笑んでくれるカズが出てくるかもしれない夢の世界へ逃げ込みたかった。
昨夜判明したいろいろな事実が頭から離れない。
どうやら俺は間違いなく「時間停止」能力を手に入れたらしい。
トリガーは「タイム」と口に出すこと。
あのあと連続で三回、時間を止めてみた。特に問題なく止まった。
本当なら限界を見極めたりしたほうがいいんだろうけど、怖くて三回以上はできなかった。
それから、停止する残り時間はスマホのタイマーで表示される。
あとからよく見てみたら、あのタイマーはスマホに最初から入ってる時計アプリとは違った。時間が止まっていないときにあのタイマーを探してみたが、スマホ内になければ、似た見た目のアプリがストアに並んでるということもなかった。
時間停止中に再度「タイム」と唱えてみても、停止時間が延びることはなかった。
今わかっているのはこれくらいで……正直、謎は深まるばかりだ。
「エロいことにも使えないし、停止中に動かせるのはちっちゃいものだけだし……使い道ないんだよな~この能力」
一晩考えてみたが、使いどころとしてはテストのカンニングくらいだろうか。
だがこの使い道にも問題がある。
俺は、わりと勉強ができるほうなのだ。
少なくともカズとタケちんよりはできるので、カンニングしてまでテストの点数を上げなければならないほど切羽詰まってない。
受験生になって、入試となればカンニングの意味もあるかもしれないが……。
というわけで、本当に使い道が思い浮かばなかった。
「はぁ……走るか」
もやもやした気持ちは、走って吹き飛ばすに限る。
リュックを背負いなおし、俺は通学路を走った。駅前に出るまでは人通りが少ない住宅街の道路はとても走りやすい。
ふと、以前カズが「ササは走るフォームがきれいだね」と言ってくれたことを思い出した。
ぼふっと顔が熱くなる。
「あぁぁ、心頭滅却~!」
いろいろな雑念が湧き出そうとするのを押さえつけるように、強くアスファルトを踏みつけて走った。
そのおかげでいつもより早い電車に乗り、まださほど混雑していない通学電車に揺られて、人もまばらな学校に着いた。
俺が所属する陸上部は朝練があるが、それほどハードではない。
強豪校ってわけじゃないし、ガチというより楽しんでやってるやつのほうが多いからというのもあるだろう。
ゆるく挨拶しながら、眠そうに走る集団に混ざる。
「おはよ、ササ」
横につけてきたカズに一瞬どきりとしつつ、俺はつとめて眠そうな声を出して返事した。
「おはよ。バレー部今日はジョグだけ?」
「ん。最近はずっとそんな感じ」
「そーなんだ」
朝練は軽く流すようなジョギングだけで十分だろうと俺も思う。朝からがっつり練習すると授業中ずっと眠いし。
エンジョイ勢な陸上部と違って、男子バレーボール部はまぁまぁ強い。
カズをはじめ背の高い男子が揃ってるし、県大会常連、何度か優勝もしてる。今年は当たり年でもあるらしい。
まぁ俺のカズがいるもんな、と、鼻が高い。俺のじゃないけど。
だらだらとしゃべりながらのんびり走り、ちょうどコーナーを曲がるところだった。
「あ」
不意に、カズが一文字発してぐらついた。
おい、こんななにもないところでなぜ転びそうになっているんだおまえは。
その瞬間とっさに「タイム」と叫ぶことができたのは、昨夜の練習の成果が出た結果かもしれない。
「うおっ、とっとっと」
数歩前の部員仲間に追突しそうになって、慌てて勢いを押さえつける。
通り過ぎてしまったカズの元へ戻ると、やはり石像になっていた。今まさに前のめりに転びそうになっているが、姿勢からして顔面からスライディングするような大惨事にはならない。せいぜい後ろ足を強く突いて痛めるくらいのものだろう。
でも俺は、カズにちょこっとのケガすらしてほしくない。
「あと2分以上あるか……」
いきなり走るのをやめたので、ふくらはぎが不服を申し立てるかのように疼く。
軽く歩き回りながら足をなだめて、改めてカズと向き合った。
「……きれいだな」
走るフォームはカズのほうがよっぽどきれいだ。
まるでギリシャの彫刻のよう。転びそうなポーズが、円盤投げの彫刻に似てて芸術性を増している気がする。
長い手足を存分に生かしてゆったりと走るカズは、俺と並走して走るほうが不便なはずだ。俺とカズでは歩幅がまったく違うのだから。
でもカズは横に来てくれて、歩く時も走る時も並んでおいて行かれることがない。
そういう「ともだち」の枠に居続けられることが俺はなにより幸福だ。
「うーん、後ろから引っ張っておくか、それとも前から支えるか?」
残り1分ほどになったので、カズがこけないように支えることにした。
もし周りから見ている人間がいたとしたら、俺は目にもとまらぬ速さでカズを支えたように見えるかもしれない。
だが朝練は自主トレみたいなもので、顧問は終わり頃にしか顔を出さないし、周りもだらだら走っているだけで誰も俺たちを注視してはいないだろう。たぶん。
石像カズの腕を掴んで、後ろに体重をかけてみる。
びくともしないが、これだと勢い余って二人でひっくり返る可能性が過った。
「前からにしとくか」
やや前のめりになっているカズの前へ回り込み、体を支えるようにした。
倒れかけた柱を肩と手で支えるような姿勢。
つまり、上半身にみっちりとカズの体がのしかかっている。
「…………いや、やめよう。ほかの姿勢でなんとかしよう」
今でこそ冷たく硬い感触だが、時間が動き出せばカズのあたたかい体が俺にもたれかかってくるだろう。
そんなことになれば俺はたぶん膝から崩れ落ちる。喜びと欲望が爆発しかねない。
残り十数秒ではじき出した最適解は……さりげなく片腕を出す。これだ。
「おっと」
時間が動き始め、カズはよろけ、俺はそんなカズの腕から胸にかけてを片腕で支えた。
結果として、二人してよろけることになってしまったが、カズは転びも捻挫もせず、俺もなんともなかった。ジョギングのルートから外れ、互いの体を確認する。
「大丈夫か? 足がもつれたとか?」
「うーん、そうかも。ありがとねササ」
「いいってことよ。走るのはこのへんにして戻ろうぜ」
「そうだね」
よろけたカズのことは少し心配だが、俺は今それどころではなかった。
ほんのわずか触れたカズの胸筋は、ボリュームはないものの密度が高く、弾力があって、広かった。
朝のほんの1秒ないくらいの接触が、その日一日俺の脳内を占めてしまって。
帰宅後、妄想のスパイスになってしまったのは……俺くらいの年齢の男子なら自然なことだと思う。
「カズ……カズっ……」
服越しに触れた筋肉の固さと、ほんの少しだけ嗅ぎ取った肌の香りだけで股間は反応を示す。
一心に、それだけを思い出しながら、ゆるく立ち上がったものを扱いた。
「……っ」
ティッシュで受け止めて、もう一二枚取って力をなくした息子を拭って……自己嫌悪で崩れ落ちる。
「あぁもう……カズは友だち、友だち……」
わかってるんだ、こんなこと自分に言い聞かせてる時点で友だち失格だってことは。友だちで抜くやつがあるか。
でもじゃあ、どうすればいいんだ。
俺が友だち以上の好意をちらつかせて、カズが嫌そうな顔をするところを想像する。
いや、温厚なカズのことだから、嫌な顔はしないだろう。困ったように眉を下げて、ごめんとでも言われるかもしれない。
想像の産物に胸を刺し貫かれて、このまま消えてしまいたいくらいへこんだ。
しかしこうしておかないと、俺はきっと勘違いしてしまう。
優しいカズが、友だちとして特別に接してくれるのを、恋愛に発展させても許されるんじゃないかって勘違いしてしまう。
「カズは、友だち」
どんなに苦しくても、悲しくても、この関係を変えないと決めた。
体を丸めて夜が過ぎ去るのを待つ。
暗い時間は暗い気持ちを呼び起こす。早く、俺にだけ微笑んでくれるカズが出てくるかもしれない夢の世界へ逃げ込みたかった。
48
あなたにおすすめの小説
陰キャ系腐男子はキラキラ王子様とイケメン幼馴染に溺愛されています!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
まったり書いていきます。
2024.05.14
閲覧ありがとうございます。
午後4時に更新します。
よろしくお願いします。
栞、お気に入り嬉しいです。
いつもありがとうございます。
2024.05.29
閲覧ありがとうございます。
m(_ _)m
明日のおまけで完結します。
反応ありがとうございます。
とても嬉しいです。
明後日より新作が始まります。
良かったら覗いてみてください。
(^O^)
天使から美形へと成長した幼馴染から、放課後の美術室に呼ばれたら
たけむら
BL
美形で天才肌の幼馴染✕ちょっと鈍感な高校生
海野想は、保育園の頃からの幼馴染である、朝川唯斗と同じ高校に進学した。かつて天使のような可愛さを持っていた唯斗は、立派な美形へと変貌し、今は絵の勉強を進めている。
そんなある日、数学の補習を終えた想が唯斗を美術室へと迎えに行くと、唯斗はひどく驚いた顔をしていて…?
※1話から4話までは別タイトルでpixivに掲載しております。続きも書きたくなったので、ゆっくりではありますが更新していきますね。
※第4話の冒頭が消えておりましたので直しました。
アイドルくん、俺の前では生活能力ゼロの甘えん坊でした。~俺の住み込みバイト先は後輩の高校生アイドルくんでした。
天音ねる(旧:えんとっぷ)
BL
家計を助けるため、住み込み家政婦バイトを始めた高校生・桜井智也。豪邸の家主は、寝癖頭によれよれTシャツの青年…と思いきや、その正体は学校の後輩でキラキラ王子様アイドル・橘圭吾だった!?
学校では完璧、家では生活能力ゼロ。そんな圭吾のギャップに振り回されながらも、世話を焼く日々にやりがいを感じる智也。
ステージの上では完璧な王子様なのに、家ではカップ麺すら作れない究極のポンコツ男子。
智也の作る温かい手料理に胃袋を掴まれた圭吾は、次第に心を許し、子犬のように懐いてくる。
「先輩、お腹すいた」「どこにも行かないで」
無防備な素顔と時折見せる寂しげな表情に、智也の心は絆されていく。
住む世界が違うはずの二人。秘密の契約から始まる、甘くて美味しい青春ラブストーリー!
平凡な男子高校生が、素敵な、ある意味必然的な運命をつかむお話。
しゅ
BL
平凡な男子高校生が、非凡な男子高校生にベタベタで甘々に可愛がられて、ただただ幸せになる話です。
基本主人公目線で進行しますが、1部友人達の目線になることがあります。
一部ファンタジー。基本ありきたりな話です。
それでも宜しければどうぞ。
俺の好きな男は、幸せを運ぶ天使でした
たっこ
BL
【加筆修正済】
7話完結の短編です。
中学からの親友で、半年だけ恋人だった琢磨。
二度と合わないつもりで別れたのに、突然六年ぶりに会いに来た。
「優、迎えに来たぞ」
でも俺は、お前の手を取ることは出来ないんだ。絶対に。
思い出して欲しい二人
春色悠
BL
喫茶店でアルバイトをしている鷹木翠(たかぎ みどり)。ある日、喫茶店に初恋の人、白河朱鳥(しらかわ あすか)が女性を伴って入ってきた。しかも朱鳥は翠の事を覚えていない様で、幼い頃の約束をずっと覚えていた翠はショックを受ける。
そして恋心を忘れようと努力するが、昔と変わったのに変わっていない朱鳥に寧ろ、どんどん惚れてしまう。
一方朱鳥は、バッチリと翠の事を覚えていた。まさか取引先との昼食を食べに行った先で、再会すると思わず、緩む頬を引き締めて翠にかっこいい所を見せようと頑張ったが、翠は朱鳥の事を覚えていない様。それでも全く愛が冷めず、今度は本当に結婚するために翠を落としにかかる。
そんな二人の、もだもだ、じれったい、さっさとくっつけ!と、言いたくなるようなラブロマンス。
今日もBL営業カフェで働いています!?
卵丸
BL
ブラック企業の会社に嫌気がさして、退職した沢良宜 篤は給料が高い、男だけのカフェに面接を受けるが「腐男子ですか?」と聞かれて「腐男子ではない」と答えてしまい。改めて、説明文の「BLカフェ」と見てなかったので不採用と思っていたが次の日に採用通知が届き疑心暗鬼で初日バイトに向かうと、店長とBL営業をして腐女子のお客様を喜ばせて!?ノンケBL初心者のバイトと同性愛者の店長のノンケから始まるBLコメディ
※ 不定期更新です。
ストーカー後輩を放置できなくて矯正してたら、なぜか付き合うことになった
ささい
BL
教育学部の後輩・真白蓮は、俺にとって「流せる範囲の変な奴」だった。
目が合うと妙に嬉しそうで、困ったタイミングでやたら近くにいる。
偶然にしては出来すぎている。でも、追及するほどの根拠もない。
——図書館でノートを拾うまでは。
『日向先輩動向ログ』
時間、場所、席の位置。俺の一日が几帳面に記録されていた。
普通なら距離を置く。けど真白の目に悪意はなかった。
あるのは、壊れそうなほど真っ直ぐな執着。
放っておいたら関係なく壊れる。だから俺が見ることにした。
「書くな。連絡しろ」
日向×真白(先輩×後輩)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる