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本編
13.接触
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会議室に入ったモノベは、流れるようにマオをドア横の壁に押し付けた。
そのまま自身も壁にくっついて、ドアノブをしっかりと握っている。
廊下を伺う目は鋭く、掴まれた腕から緊張が伝わってくる。
数人の足音が通過した頃、モノベの手が離れた。
「撒けた。やっと離れられた……」
「おつかれさまです。『転移』の顧客のせいで申し訳ない」
「まったくだ。しかし本部長すら退かせられない神だからな、アンタたちだけのせいとは言えない」
「それは私も驚いています。まさかこんなに強情な方だったとは……」
応接室で対応したときのことを思い返しても、ここまでの事態は想定できなかった。
どこか偏執的なものは感じたが、あれほどなりふり構わず居座るほどの厄介な性質の神だったとは。
頭を下げるマオを制し、モノベはどっかりと椅子に座った。
些細な所作から疲れが滲み出ている。
「しばらく戻ってこないだろう。やっと休憩だ。アンタも座れ」
「はい」
「ほら、手」
「えっ」
当然のように差し出された手のひらを見つめる。
固まるマオを、モノベは訝しげに見た。
「ここのところ、あの女に付きまとわれて会えなかっただろう。今のうちに魔力渡せ」
「あの女って……そうですけど、その」
「まさかアンタ、また本部長に頼んでるんじゃないだろうな……?」
「いえいえ。元々本部長に魔力を吸ってもらうのは半年に一度くらいだったので」
「半年に一度? 道理で顔色悪いわけだ」
キヌガワは、人間だらけのこの世界でとてもめずらしい異世界存在だが、魔力を扱う力はそれほど強くないそうで、吸い取ってもらえる魔力はごくわずか。それも消化するのに数ヶ月かかることから、忘れた頃に吸ってもらうような関係だった。
モノベのほうが異常なのだ。
転生者とはいえ肉体はただの人間のはずなのに、魔力を扱い、魔術を発現させ、あまつさえ他者の魔力を吸収して我がものとできるなんて。
差し出された手のひらに大人しく手を重ねると、モノベは満足そうに鼻を鳴らして指を握り込んだ。
「そうだ、ひとつ試したいことがあったんだ。アンタ、多めに魔力分けてくれないか」
「それは構いませんが、試したいこととは?」
「魔術。うまくいけばあの女を元の世界へ送還できる」
モノベは驚異的な魔力取り扱い能力を持っているが、魔力を生み出すことはできないらしく、魔術を行使する際はマオから吸った魔力を使っている。
つまり、肉体強化などの初歩的な魔術ではなく、もっと魔力を多く使う魔術を試すつもりなのだろう。
「モノベさん、彼女に傷をつけるのはナシですよ」
「わかってる。傷つけるつもりはない」
「穏便に済む方法ですか?」
「あぁ、うまくいけばな。もっとも発動できなければ何も起きないが」
「……わかりました。魔力はお渡しします、けど今まで以上にお渡しするには時間が……」
マオは手のひらから魔力を放出するため手を合わせる方法を用いているが、魔素のないこの世界では伝導率が下がるのか、短時間で多くをやりとりすることはできない。
「あまり時間がかかるとあの女に見つかるかもしれん。もっと効率よく渡せないのか?」
「えぇと……接触面積を増やす、とかですかね……?」
「そうか」
頷いたモノベはおもむろに手を強く引っ張った。
マオは引っ張られ、顔からぽすんと着地する。
モノベのワイシャツが目の前に広がっている。マオのものより良い生地だ。
片手は握ったまま、もう片方の腕はマオの体に回されている。
────抱きしめられてる。いや、ハグか?
あの女神だけでなく誰に見られても大騒ぎされそうな格好だが、大丈夫だろうか。
それにしてもこの男、見た目以上にがっしりしている。マオがぶつかっても体を揺らしもしなかった。転生係だって激務なのにいつ体を鍛える時間があるのだろう。羨ましいとは思わないが、やはり同じ男としてやや劣等感を刺激される。
「……考えてみたら、衣服越しだと魔力うまく渡せないですね」
「なるほど。じゃあ脱ぐか」
「ちょ、ダメですよ何言ってるんですか」
「だがこのままでは埒が明かない。そろそろあの女が戻ってきそうな気がする」
元勇者の勘だ。あながち的外れでもないだろう。
焦ったマオは、深く考えず対処法を告げた。
「表面積を広げる以外の方法なら、粘膜接触とか……」
言ってしまって一瞬あとに、マオは口を開いた。
でも現実的じゃないですから、と言って、繋ぐのを両手にしてみようとか、新たな提案をしようと思った。
モノベが躊躇なくマオに口づけをしてくるなんて想像もしていなかった。
「んっ、ん!? ぅ、……ふぁ、あっ」
目を見開いて固まっているマオに、モノベは容赦なかった。
半開きだった口腔へ舌をねじ込まれる。魔力をこそぎとろうとでもしているのか、口内を舐められる生々しい感覚。
同時に引き抜かれるような勢いの魔力吸収に、防御反応的にじわりと体液が流れ出しはじめた。魔力の多く溶け込んだ唾液、それから涙。
あまりのことに、脳がシャットダウンしたかもしれない。
次に気付いたとき、マオは会議室の椅子に脱力してもたれかかっていた。
モノベの接触はなくなっている。
彼は自分の手のひらを見つめて、魔力の流れを見ていたようだ。
「気がついたか。アンタ、目開けたまま気絶してたぞ」
魔力を多量に吸われすぎて気絶したのかも、魔王だと思って遠慮するのを忘れた、などと言っておざなりに謝罪するモノベは、悪いことをしたと思ってなさそうだった。
「……よく男相手にできますね……」
「緊急事態だからな。目をつぶっていれば女と変わらん」
そういえば彼は前世で既婚者なのだった、と思い出す。
魔王城にやってきた数人の冒険者。勇者を筆頭に女が二人、男が三人。
そのうちのどちらかと結婚して王位についたのだったか。たしか子も生まれたのではなかったか。
そうでなくともモノベは、色恋に疎いマオの耳にも届くくらいモテる男なのだった。
数多の経験の中では、男と一瞬キスするくらいなんでもないのだろう。
モノベが立ち上がったのでマオも習う。
一瞬足がフラついたが、全身に魔力を行き渡らせるよう意識すれば倒れるほどではなかった。やや歩行が覚束ないが、よろめいている場合ではない。
「女神になにをするつもりですか?」
「精神感応の一種だ。成功すればすぐに『転移』に引き渡す。待機していてくれ」
「わかりました」
穏便に済むという彼の言葉を信じて、マオは転生係の入口すぐ近くに身を縮めて待機した。
後輩はおらず、あのとき足止めしていた転生係の職員たちもいなかった。いつのまにか昼休憩の時間に入っていたらしい。
閑散とした室内に、異様な気配を持つ者がいる。
モノベの行為を監視しなければならない。マオはなるべく気配を消して中を覗き込んだ。
「モノベさん! 探しましたわよ、いったいどこに行っていたのです?」
「創造神。アンタはそろそろ元の世界へ帰るべきだ」
「またそれですの? お断りします。理想の勇者であるあなたの魂を持ち帰るまで、わたくしは絶対に帰りませんわ」
「意志は変わってないんだな」
「えぇ、もちろん!」
女神の主張は一貫して変化がない。
モノベの魂を欲しがっている。それがどれほど傲慢な考え方なのかと葛藤する気配すらない。
マオが見守る中、モノベは女神の頬に手を伸ばした。
モノベの方から触れたことで女神は驚いたようだが、好意的に捉えたらしい。微笑んで顔を上げ、なぜか少しつま先立ちしている。
ふたりの顔が近づき、目をそらしたほうがいいような気がした次の瞬間、モノベの手は触れるだけのものから、女神の顔を掴むものへと性質を変えた。
「異界の神よ、聞け。アンタは【勇者の魂を諦める】。そうだな?」
「え────」
「そして【元の世界へ一刻も早く帰りたい】。なぜなら【アンタの世界は、勇者なんて存在がいなくてもすばらしい】ものだからだ」
「ぁ……」
異様な光景だった。しかし咎めるものはいない。
女神はふらりとモノベから離れ、そのまま部屋を出ていこうとする。
すかさずマオが付き添って「転移門はこちらです」と案内を買って出た。
女神は微かに頷いて、マオの後ろをついてくる。ぼうっとしてはいるが、足取りは確かだった。
去り際、ちらりと見たモノベはいつもどおりの無表情で、それ以上のことを窺い知ることはできそうになかった。
そのまま自身も壁にくっついて、ドアノブをしっかりと握っている。
廊下を伺う目は鋭く、掴まれた腕から緊張が伝わってくる。
数人の足音が通過した頃、モノベの手が離れた。
「撒けた。やっと離れられた……」
「おつかれさまです。『転移』の顧客のせいで申し訳ない」
「まったくだ。しかし本部長すら退かせられない神だからな、アンタたちだけのせいとは言えない」
「それは私も驚いています。まさかこんなに強情な方だったとは……」
応接室で対応したときのことを思い返しても、ここまでの事態は想定できなかった。
どこか偏執的なものは感じたが、あれほどなりふり構わず居座るほどの厄介な性質の神だったとは。
頭を下げるマオを制し、モノベはどっかりと椅子に座った。
些細な所作から疲れが滲み出ている。
「しばらく戻ってこないだろう。やっと休憩だ。アンタも座れ」
「はい」
「ほら、手」
「えっ」
当然のように差し出された手のひらを見つめる。
固まるマオを、モノベは訝しげに見た。
「ここのところ、あの女に付きまとわれて会えなかっただろう。今のうちに魔力渡せ」
「あの女って……そうですけど、その」
「まさかアンタ、また本部長に頼んでるんじゃないだろうな……?」
「いえいえ。元々本部長に魔力を吸ってもらうのは半年に一度くらいだったので」
「半年に一度? 道理で顔色悪いわけだ」
キヌガワは、人間だらけのこの世界でとてもめずらしい異世界存在だが、魔力を扱う力はそれほど強くないそうで、吸い取ってもらえる魔力はごくわずか。それも消化するのに数ヶ月かかることから、忘れた頃に吸ってもらうような関係だった。
モノベのほうが異常なのだ。
転生者とはいえ肉体はただの人間のはずなのに、魔力を扱い、魔術を発現させ、あまつさえ他者の魔力を吸収して我がものとできるなんて。
差し出された手のひらに大人しく手を重ねると、モノベは満足そうに鼻を鳴らして指を握り込んだ。
「そうだ、ひとつ試したいことがあったんだ。アンタ、多めに魔力分けてくれないか」
「それは構いませんが、試したいこととは?」
「魔術。うまくいけばあの女を元の世界へ送還できる」
モノベは驚異的な魔力取り扱い能力を持っているが、魔力を生み出すことはできないらしく、魔術を行使する際はマオから吸った魔力を使っている。
つまり、肉体強化などの初歩的な魔術ではなく、もっと魔力を多く使う魔術を試すつもりなのだろう。
「モノベさん、彼女に傷をつけるのはナシですよ」
「わかってる。傷つけるつもりはない」
「穏便に済む方法ですか?」
「あぁ、うまくいけばな。もっとも発動できなければ何も起きないが」
「……わかりました。魔力はお渡しします、けど今まで以上にお渡しするには時間が……」
マオは手のひらから魔力を放出するため手を合わせる方法を用いているが、魔素のないこの世界では伝導率が下がるのか、短時間で多くをやりとりすることはできない。
「あまり時間がかかるとあの女に見つかるかもしれん。もっと効率よく渡せないのか?」
「えぇと……接触面積を増やす、とかですかね……?」
「そうか」
頷いたモノベはおもむろに手を強く引っ張った。
マオは引っ張られ、顔からぽすんと着地する。
モノベのワイシャツが目の前に広がっている。マオのものより良い生地だ。
片手は握ったまま、もう片方の腕はマオの体に回されている。
────抱きしめられてる。いや、ハグか?
あの女神だけでなく誰に見られても大騒ぎされそうな格好だが、大丈夫だろうか。
それにしてもこの男、見た目以上にがっしりしている。マオがぶつかっても体を揺らしもしなかった。転生係だって激務なのにいつ体を鍛える時間があるのだろう。羨ましいとは思わないが、やはり同じ男としてやや劣等感を刺激される。
「……考えてみたら、衣服越しだと魔力うまく渡せないですね」
「なるほど。じゃあ脱ぐか」
「ちょ、ダメですよ何言ってるんですか」
「だがこのままでは埒が明かない。そろそろあの女が戻ってきそうな気がする」
元勇者の勘だ。あながち的外れでもないだろう。
焦ったマオは、深く考えず対処法を告げた。
「表面積を広げる以外の方法なら、粘膜接触とか……」
言ってしまって一瞬あとに、マオは口を開いた。
でも現実的じゃないですから、と言って、繋ぐのを両手にしてみようとか、新たな提案をしようと思った。
モノベが躊躇なくマオに口づけをしてくるなんて想像もしていなかった。
「んっ、ん!? ぅ、……ふぁ、あっ」
目を見開いて固まっているマオに、モノベは容赦なかった。
半開きだった口腔へ舌をねじ込まれる。魔力をこそぎとろうとでもしているのか、口内を舐められる生々しい感覚。
同時に引き抜かれるような勢いの魔力吸収に、防御反応的にじわりと体液が流れ出しはじめた。魔力の多く溶け込んだ唾液、それから涙。
あまりのことに、脳がシャットダウンしたかもしれない。
次に気付いたとき、マオは会議室の椅子に脱力してもたれかかっていた。
モノベの接触はなくなっている。
彼は自分の手のひらを見つめて、魔力の流れを見ていたようだ。
「気がついたか。アンタ、目開けたまま気絶してたぞ」
魔力を多量に吸われすぎて気絶したのかも、魔王だと思って遠慮するのを忘れた、などと言っておざなりに謝罪するモノベは、悪いことをしたと思ってなさそうだった。
「……よく男相手にできますね……」
「緊急事態だからな。目をつぶっていれば女と変わらん」
そういえば彼は前世で既婚者なのだった、と思い出す。
魔王城にやってきた数人の冒険者。勇者を筆頭に女が二人、男が三人。
そのうちのどちらかと結婚して王位についたのだったか。たしか子も生まれたのではなかったか。
そうでなくともモノベは、色恋に疎いマオの耳にも届くくらいモテる男なのだった。
数多の経験の中では、男と一瞬キスするくらいなんでもないのだろう。
モノベが立ち上がったのでマオも習う。
一瞬足がフラついたが、全身に魔力を行き渡らせるよう意識すれば倒れるほどではなかった。やや歩行が覚束ないが、よろめいている場合ではない。
「女神になにをするつもりですか?」
「精神感応の一種だ。成功すればすぐに『転移』に引き渡す。待機していてくれ」
「わかりました」
穏便に済むという彼の言葉を信じて、マオは転生係の入口すぐ近くに身を縮めて待機した。
後輩はおらず、あのとき足止めしていた転生係の職員たちもいなかった。いつのまにか昼休憩の時間に入っていたらしい。
閑散とした室内に、異様な気配を持つ者がいる。
モノベの行為を監視しなければならない。マオはなるべく気配を消して中を覗き込んだ。
「モノベさん! 探しましたわよ、いったいどこに行っていたのです?」
「創造神。アンタはそろそろ元の世界へ帰るべきだ」
「またそれですの? お断りします。理想の勇者であるあなたの魂を持ち帰るまで、わたくしは絶対に帰りませんわ」
「意志は変わってないんだな」
「えぇ、もちろん!」
女神の主張は一貫して変化がない。
モノベの魂を欲しがっている。それがどれほど傲慢な考え方なのかと葛藤する気配すらない。
マオが見守る中、モノベは女神の頬に手を伸ばした。
モノベの方から触れたことで女神は驚いたようだが、好意的に捉えたらしい。微笑んで顔を上げ、なぜか少しつま先立ちしている。
ふたりの顔が近づき、目をそらしたほうがいいような気がした次の瞬間、モノベの手は触れるだけのものから、女神の顔を掴むものへと性質を変えた。
「異界の神よ、聞け。アンタは【勇者の魂を諦める】。そうだな?」
「え────」
「そして【元の世界へ一刻も早く帰りたい】。なぜなら【アンタの世界は、勇者なんて存在がいなくてもすばらしい】ものだからだ」
「ぁ……」
異様な光景だった。しかし咎めるものはいない。
女神はふらりとモノベから離れ、そのまま部屋を出ていこうとする。
すかさずマオが付き添って「転移門はこちらです」と案内を買って出た。
女神は微かに頷いて、マオの後ろをついてくる。ぼうっとしてはいるが、足取りは確かだった。
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