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洗脳される兄編
優しくない兄さん
[ノア視点]
今日は兄さんが帰ってくる日だ
…すごく寂しかったから、楽しみだ
…………けど、今回はなにかおかしかった。
ボクから兄さんにメッセージを送ることはあまりないが、
仕事で兄さんが遠くに行った時は、毎日向こうからなにかメッセージが来た
…でも今回は、最初の3日間しか来なかった。
まあいい。今日帰ってくるんだし
学校から帰ってきて、姉さんと2人で待っていると玄関の灯りがついた
「あ!お兄ちゃん!」
…!
ふたりで出迎えた
「お兄ちゃんおかえり!」
「…あぁ。」
…………え?
靴を脱いで、ボクたちの横を通り抜けていった
「お、お兄ちゃん?」
だって、いつもなら頭を撫でて、しかもこんなに合わなかったら抱きついてきてもおかしくない。
なのに………
「お兄ちゃん!夜ご飯食べてきたの?」
「食ってないけど。俺部屋で自分で食うから」
?????
いつもは、兄弟みんなでご飯を食べていた
「…お兄ちゃん、何かあったの?」
「別に」
「…もう!絶対おかしいよ…ノアくんっ」
姉さんが泣きそうな顔でボクを見る
「兄さん」
と、近づいたが。
……なんだ、このにおい?
率直に言って、くさい。
兄さんはもっと優しいにおいがするはずだ
「…!」
「絶対仕事中になにかあったでしょう?」
「なんもねぇって言ってるだろ…
あぁ、なんかお前見てると頭痛くなってくる…」
はぁ?
部屋に閉じこもろうとするので、腕を掴んで抱きついてみた
…やっぱり兄さんのにおいじゃない。
と思った瞬間、目の前が弾け気づくと倒れ込んでいた
…え?ボク、兄さんに…叩かれた?
「気持ち悪いからやめろ」
………
「…!お兄ちゃんひどい!」
そんな姉さんもボクも知らず、扉が閉まる音がした
「…ノアくん大丈夫…?お兄ちゃんと別れてないよね?」
「別れてないですよ…はぁ」
あれは絶対何かあった。ボクとしたことが…
兄さんのリュックに盗聴器を仕込んではおいたが、それで全てわかるとは限らない
とにかく、まず月代さんに聞くしかない
そう思い電話を取り出した時…
インターホンが鳴った
うちにやってきた月代さんにお茶を出し、ソファに座った
話題はもちろん兄の態度のことだ
今回のカレンダー撮影はたった3日で終わったが、その後企画の監督が兄さんを連れてどこかに行ってしまったと言う。
その後月代さんも兄さんと連絡が取れなかった。
………完全にその監督が怪しいだろ!!
「なんで兄さんを行かせたんだ!」
「…本当に済まない、俺の責任だ」
と話し合っていると、部屋のドアがあいた
渦中の人物が出かけようとしている
「アークくん、お邪魔してるよ。どこか行くのか?」
「…お前たちには関係ないだろ?」
…まるで反抗期である
行ってしまった
「とにかく俺も、彼があの監督に何をされたかは分からないんだ
尾行してみないか?」
3人でアーク兄さんの後を追う
…3人って目立ちそうだな……
駅前の人混みで見失わないように、気をつけて兄さんを見つめる
「…!……!」
ん?
兄さんは知らないオジサンに話しかける
………すごく嬉しそうだ。
「…!あの監督だ」
と、月代さんは眉をひそめる
「でも、お兄ちゃんすごく嬉しそう…」
2人はまたどこかに行くので、バレないようについていく
……
人気のない通りだ……
こうして見ると、兄さんの後ろ姿はとても綺麗だけど……
他の人と仲良さそうに並んで歩くなんて…
「…!」
姉さんが悲鳴をあげた
2人が手を繋いだんだ。
ボクの額には変な汗が浮かぶ
そして兄さんはオジサンの手を引き、路地裏へ…
「ノアくん、大丈夫…?」
「…ええ。真実を、知らなくちゃ………」
震える手で覗き込んだ。
…
1番見たくない光景だった
2人は唇を…………
吐きそうになり、うずくまる
そんなボクに、あの人の声が聞こえた
「監督、俺今日家帰ったんですけど…
俺の事兄呼ばわりしてくる同居人がいてどうしても思い出せないんですよね
俺に兄弟なんていましたっけ?」
「…………」
ひどすぎる。
ボクのものだって言ったじゃないか。
2人分の足音が遠ざかっていくが、追いかける気にはならなかった
「ノアくん…ノアくん……」
姉さんがボクの肩を抱いてくれた
どうやらボクは泣いていたようだ
「アークくん、よくあんなオジサンとイチャつけるな…」
と呟いた月代さんを、姉さんがにらむ
「好きでああなった訳ないでしょ!」
「ご、ごめん……」
ボクは涙をふいて立ち上がった
もう心の中に、悲しみの感情はなかった。
「姉さん、あのクソ兄はボクがなんとかします」
「…え?ノアくん?」
「おそらく拷問でもされたんでしょう
それならボクも同じことをすればいい話ですよ」
「の、ノア…くん?」
「月城さん、兄さんに3日休暇を貰ってもいいですか」
「うーん…彼は売れてるからなぁ」
「そんなこと言ってる場合じゃ…」
キレる姉さんを遮った
「では仕方ありませんね…じゃ、手伝ってくれますよね?監禁」
「「………え?」」
今日は兄さんが帰ってくる日だ
…すごく寂しかったから、楽しみだ
…………けど、今回はなにかおかしかった。
ボクから兄さんにメッセージを送ることはあまりないが、
仕事で兄さんが遠くに行った時は、毎日向こうからなにかメッセージが来た
…でも今回は、最初の3日間しか来なかった。
まあいい。今日帰ってくるんだし
学校から帰ってきて、姉さんと2人で待っていると玄関の灯りがついた
「あ!お兄ちゃん!」
…!
ふたりで出迎えた
「お兄ちゃんおかえり!」
「…あぁ。」
…………え?
靴を脱いで、ボクたちの横を通り抜けていった
「お、お兄ちゃん?」
だって、いつもなら頭を撫でて、しかもこんなに合わなかったら抱きついてきてもおかしくない。
なのに………
「お兄ちゃん!夜ご飯食べてきたの?」
「食ってないけど。俺部屋で自分で食うから」
?????
いつもは、兄弟みんなでご飯を食べていた
「…お兄ちゃん、何かあったの?」
「別に」
「…もう!絶対おかしいよ…ノアくんっ」
姉さんが泣きそうな顔でボクを見る
「兄さん」
と、近づいたが。
……なんだ、このにおい?
率直に言って、くさい。
兄さんはもっと優しいにおいがするはずだ
「…!」
「絶対仕事中になにかあったでしょう?」
「なんもねぇって言ってるだろ…
あぁ、なんかお前見てると頭痛くなってくる…」
はぁ?
部屋に閉じこもろうとするので、腕を掴んで抱きついてみた
…やっぱり兄さんのにおいじゃない。
と思った瞬間、目の前が弾け気づくと倒れ込んでいた
…え?ボク、兄さんに…叩かれた?
「気持ち悪いからやめろ」
………
「…!お兄ちゃんひどい!」
そんな姉さんもボクも知らず、扉が閉まる音がした
「…ノアくん大丈夫…?お兄ちゃんと別れてないよね?」
「別れてないですよ…はぁ」
あれは絶対何かあった。ボクとしたことが…
兄さんのリュックに盗聴器を仕込んではおいたが、それで全てわかるとは限らない
とにかく、まず月代さんに聞くしかない
そう思い電話を取り出した時…
インターホンが鳴った
うちにやってきた月代さんにお茶を出し、ソファに座った
話題はもちろん兄の態度のことだ
今回のカレンダー撮影はたった3日で終わったが、その後企画の監督が兄さんを連れてどこかに行ってしまったと言う。
その後月代さんも兄さんと連絡が取れなかった。
………完全にその監督が怪しいだろ!!
「なんで兄さんを行かせたんだ!」
「…本当に済まない、俺の責任だ」
と話し合っていると、部屋のドアがあいた
渦中の人物が出かけようとしている
「アークくん、お邪魔してるよ。どこか行くのか?」
「…お前たちには関係ないだろ?」
…まるで反抗期である
行ってしまった
「とにかく俺も、彼があの監督に何をされたかは分からないんだ
尾行してみないか?」
3人でアーク兄さんの後を追う
…3人って目立ちそうだな……
駅前の人混みで見失わないように、気をつけて兄さんを見つめる
「…!……!」
ん?
兄さんは知らないオジサンに話しかける
………すごく嬉しそうだ。
「…!あの監督だ」
と、月代さんは眉をひそめる
「でも、お兄ちゃんすごく嬉しそう…」
2人はまたどこかに行くので、バレないようについていく
……
人気のない通りだ……
こうして見ると、兄さんの後ろ姿はとても綺麗だけど……
他の人と仲良さそうに並んで歩くなんて…
「…!」
姉さんが悲鳴をあげた
2人が手を繋いだんだ。
ボクの額には変な汗が浮かぶ
そして兄さんはオジサンの手を引き、路地裏へ…
「ノアくん、大丈夫…?」
「…ええ。真実を、知らなくちゃ………」
震える手で覗き込んだ。
…
1番見たくない光景だった
2人は唇を…………
吐きそうになり、うずくまる
そんなボクに、あの人の声が聞こえた
「監督、俺今日家帰ったんですけど…
俺の事兄呼ばわりしてくる同居人がいてどうしても思い出せないんですよね
俺に兄弟なんていましたっけ?」
「…………」
ひどすぎる。
ボクのものだって言ったじゃないか。
2人分の足音が遠ざかっていくが、追いかける気にはならなかった
「ノアくん…ノアくん……」
姉さんがボクの肩を抱いてくれた
どうやらボクは泣いていたようだ
「アークくん、よくあんなオジサンとイチャつけるな…」
と呟いた月代さんを、姉さんがにらむ
「好きでああなった訳ないでしょ!」
「ご、ごめん……」
ボクは涙をふいて立ち上がった
もう心の中に、悲しみの感情はなかった。
「姉さん、あのクソ兄はボクがなんとかします」
「…え?ノアくん?」
「おそらく拷問でもされたんでしょう
それならボクも同じことをすればいい話ですよ」
「の、ノア…くん?」
「月城さん、兄さんに3日休暇を貰ってもいいですか」
「うーん…彼は売れてるからなぁ」
「そんなこと言ってる場合じゃ…」
キレる姉さんを遮った
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「「………え?」」
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