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兄女装編
デート2
しおりを挟む「はぁっ、はぁ……ん、ここは観覧車…?」
そう、以前より兄さんと一緒に来たいと思っていた夜行観覧車だ
「そうですよ……って、、ごめんなさい兄さんっ」
長く美しい髪が乱れてしまっている
それに汗かいたからお化粧も…!
「ん?俺はノアと昔みたいに走ったから楽しかったぞ」
と髪を整える仕草が、もう女性のそれだった
うぅ…
美しすぎる…
「な…並びましょうか」
と観覧車の順番待ちに並んだが、皆が綺麗な兄さんを見てくる…
不安そうな顔をした彼女…いや彼がボクに小声で呟く
「な、なぁ…バレてないよな…?
それとも俺、ショタコンお姉さんと思われてる?」
「…思われてるでしょうね」
「…まぁバレるよりマシか…」
ショタコンは事実だから受け入れるらしい。
と話しているうちに、観覧車の順番が来た
…
「わぁ…!景色が綺麗ですね」
観覧車なんて乗るのは久しぶりだった
ボクが幼い時、両親も含めた家族と乗ったことがあるらしいがよく覚えていない
「夜なのに、街はこんなに明るいんですね、にいさ……………」
振り向いて、思わず息を飲んだ。
兄さんのほうがずっと綺麗だ
「ふふっ、ノア楽しそうだな」
…っ
彼の隣に座り、抱きついた
「!……よしよし」
うぅ……すごく好きだ………
あぁ…ボクが誕生日にあげた香水の香りがする。
この美しい人が、ボクのものになった気がしてすごく嬉しい
……っ
そのまま顔を上げ、キスをした
「ん……っ」
触れた髪が長くて、ドキドキする
ああ、本当に女の人になってしまったのかと錯覚してしまいそうだ
……兄さん…………
……………………孕ませたい……
…このままだと理性が効かなくなりそうだから、唇を離した
「ノアっ…♡かっこいいぞ…♡
でも俺ちんぽ立っちゃうから……」
スカートの裾から覗く脚を眺めた
……ボクも立ちそうだから、兄さんから離れて普通に座った
「っでも!ノアとイチャイチャはしたい…」
彼は薄いハンカチを取り出し、ボクの唇を拭いてきた
………????
「リップついてたから」
………!!!!!!
お、女の人とキスすると、こんな感じになるんだ…!
何故か顔が赤くなる
普段の兄さんも、俳優のお仕事の時にお化粧をする事はよくあるが…
プライベートではすっぴんなので気にしたことはなかった。
「なぁ、ノアはいつから俺の事好きなの?」
「……それが、分からないんです……
ボク今まで兄さん以外の人を好きになったことがなくて」
「っ…………!!!(それ初恋も俺ってことだよな…!?ヤバい立つ♡)
そっか♡俺は中学の時からお前に犯されたいと思ってたぞ♡」
!?
「な、何言って…!てか、その時ボク小学生では!?」
うわぁ…筋金入りのショタコン…………
兄さんって、初めての相手は誰だったんだろう
……その人のこと、好きだったのかな。
「………」
「ん、そろそろ終わるみたいだな
足元気をつけろよ?」
「観覧車楽しかったな
ノア、俺とデートしたい場所とか考えてくれてたんだな♡嬉しいよ」
と頭を撫でてくれるから、照れくさくて兄さんをちゃんと見れなくなる
「い、いえ…これくらい当然ですから」
この観覧車の近くに広めの公園があり、そこを通って帰る必要があった
……林が多いから、暗いな……
「明かりが少ないな…怖くないか?」
「…何歳だと思ってるんですか……」
「あっ!人気(ひとけ)も少ないから、ノアみたいなかわいい少年がいたら変態に狙われるかも!」
…何言ってんだ…?この人……
「今の状況なら兄さんの方が狙われるのでは…?
あと兄さんボクのこと心配しすぎですよ」
「ナニイッテンダ!!お前はまだ15歳だぞ!」
………。
「はぁ…早く大人になりたい」
「??今のノアだってかわいいぞ?」
ちがう…。
ボクが子供だと、かっこよくて綺麗な兄さんと釣り合わないように見えるから嫌だ。
それに収入もないし、……おちんちんだって兄さんのアレほど大きくはない。
それに、エッチも下手だし…それに…。
・・・。
たぶん兄さんはショタコンではなく単なるブラコンだから、ボクがショタじゃなくなっても変わらず愛してくれるだろう
「…なあ、ちょっとトイレ行ってきていい?」
ええ、と返事をすると向こうのトイレに去っていった…
…ん?すぐ帰ってきた
「なぁっ…俺どっちのトイレ入ればいいの!?」
………はぁ?
「男子トイレに決まってるでしょう」
「ダメだ!どっちに入っても途中で人が来たら困る!」
…………。
「じゃ兄さん、多目的トイレか家まで我慢するしかないですね」
「うぅ……しょんべんもれる……っ」
どっちトイレに行こうが、人気(ひとけ)もないんだしさっさと済ましてくればいい話じゃないか……?
…あ、いいこと思いついた。
ボクは漏らしそうになっている可愛い兄さんの手を引き、雑木林に踏み込んだ
「…え?ノア……?」
「ここでしなさい」
「…………!?」
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