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弟記憶喪失編
唐突なガソリンスタンド
「おにいちゃん……」
フォトンが申し訳なさそうに俺を見る
「姉貴も僕たちとしよーぜ♡」
!?
「ちょ、やめろ!
フォトン、ノアのことは心配しなくていいから…
ノア、セックスしに行くぞ」
我ながら身も蓋もねえな…
「お、外でやんのが好きなの?兄貴
ヘンタイじゃん♡」
…。
「ちがうっ!家はフォトンがいるからホテル行くんだよ」
妹は顔を真っ赤にして俯いていた。
「ふーん、兄貴なかなかいい車乗ってんじゃん」
「あ、ガソリンねえから入れてくぞ」
とガソスタに入る
………
カードで払って、ハイオク入れて、給油口閉めて、、
て、あれ?弟は?
…ラパンに乗った女子大生らしき人に声掛けてた。
「ねーちゃん綺麗だね、僕とセック「こらーー!!!」
弟を車に引きずり込んだ
や、ヤバい…コイツとんでもないスケベになってる!
「なんだよ、せっかくエロい女見つけたのに」
「……俺は?」
「んー…アンタの方がエロいかも♡
早くしよーぜ♡」
う、うぅ……こんなに性に貪欲な弟………
いつもは恥ずかしい事だと思っているのか、俺から誘わないとしないのに。
「アークさん?」
…!
「あ、天宮…!!」
うわ…なんてタイミング…。
「わ!アークさんアウディ乗ってるんすか!?カッコイイっす!」
「ま、まあな………じゃ」
「待ってくださいよ!
あ、あの俺………実はアークさんに…惚れてしまって」
………はい?
「はいはい、俺の演技に惚れたってことだろ?ありがとうございますー」
「違いますよ…!そ、その…男として貴方を守りたくて」
えぇ………………………
と思っていると、横から弟が来た
「おいクソ兄貴」
わーーーっ!!!
「え?弟さんっすか?」
「そうだ!かわいいだろ?俺たちこれからお出かけだから!じゃーな!!」ぴゅーー
危なかった………
テキトーなホテルに来た…
「兄貴っ」
「ん?」
と助手席を向くと、顔を掴まれキスをされた
「んぅっ…♡」
あ…舌まで求めてきて…♡
ん…んっ…
……がりっ
「ん”っ…!?!?」
舌を噛まれて、驚いた俺は慌てて口を離した
い、痛い………
「兄貴、さっきチャラそうな男誘ってただろ」
「…は?何の話だよ」
「だからっ!ガソスタで男に口説かれてただろ!」
あ、コイツ俺が天宮に告られてるの見てヤキモチやいてんの?かわいい…♡
「…ん、そうかもしんないな♡」
なんて言うと、弟はいつもの可愛い顔で俺を睨んだ。なんて可愛いんだろう
「…じゃアンタ、そいつと付き合うのかよっ」
かわいい……!!!
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『アークさん、さっきは突然すみませんでした
でも俺…あの気持ちは本当っすから
アークさんの相手としてふさわしい男になれるように努力しますから…どうか俺を選んでください』
わ…
俺、これまでストーカーや枕営業オジサンからの気持ち悪い好意ばかり浴びてきた。
もちろん、ファンからの純粋な好意も受け取ってきたが………
こんなにまっすぐな恋心は、ぶつけられたこと無いかもしれない。
ど、どう断るのが良いんだろう…
って、あれ?ノアがいなくなってる…
車を降りて、弟を探す
い、いない……
…………駐車場を探したが、いなかった。
………。
近くの雑木林に足を踏み入れる
「ノアー」
なんて呼んでみるが…
い、いない…………
どうしよう………!
うずくまり、頭を抱える
俺がスマホなんて見てなければ…!!
今のノアは記憶喪失状態だから、家の場所も分からないだろう
……。
頭が混乱して、涙が出てくる。
ノア…ノア…ノア……!!
…………
…ふと、背後に少年の気配がした
「兄貴ったら、こんな所まで迷い込んで…」
可愛い弟の声だ。………しかし何故だろう。
どうしてこんなにゾッとするんだ…?
俺、今からコイツに………犯される。
そんな気がした。
ぱき、と枝を踏み折る音が聞こえる
「兄貴、そんな所でうずくまってないでこっち向けよ」
…。その声に従い、弟の方を向いた
………可愛い顔だ。
「ノア…探したんだぞ!」
「ん、そーかよ♡」
と、満足気に笑っている。
……我慢ならなくて、抱きしめた。
「…!?お、おいっ」
あぁ……このしっとりとした髪、華奢な肩、やっぱりノアだ。
俺…ノアが不良になったって好きだ。
「のあっ………頼むから、俺の前からいなくならないでくれっ……ずっと一緒にいてくれよ…!」
「は!?重っ………」
だよな………前の弟なら受け入れてくれたかもしれんが、今のノアは違う。むしろ重いと思う方が正常だろう
……あれ?今のノア、記憶喪失なら、、俺の事も別に好きじゃないってこと?
ど、どうしよ…………
「あ、兄貴っ……くるしいんだけど…!」
「!わ、悪い……」
と腕を緩める
「兄貴は、僕にどっか行って欲しくないわけ?」
「あ、当たり前だろ…!俺お前がいないと、ほんと無理…」
「ふーん……」
……??「」
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