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狐の和み亭 シャルル視線 コメディ風?
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大衆食堂「狐の和み亭」では、恰幅の良い女将さんと、痩せすぎのご主人が明るく迎えてくれました。
狐の耳をした獣人さんで大きな茶色い尻尾が揺れていて、とても可愛いですわ♬
「いらっしゃい!何にします?」
女将さんの大きな声が、鼓膜にキ~ン!と響いて、皆で固まってしまいましたわ。とても新鮮な体験でした♪
メニューを見てもよくわからないので、とりあえず日替わり定食を頼みました。
店には数人の冒険者がいるだけで空いているので、ゆっくりしても構いませんわよね♬
4人座れるテーブルに案内され、サファーロ様の隣に座りました。向かい合って座るのは恥ずかしいし、近くに居たいし。サファーロ様の向かい側はもちろんモーリスさんです。私って、結構めんどくさい女ですわ。
「はい、お待ち~♪」
女将さんは、あっという間に全員の定食を持ってきてくれました。凄い早業ですわ!
「「「「いただきます!」」」」
焼きたてパンの香ばしい匂いがたまりません。やわらかくてふわふわでとても美味しいですわ。
シチューもお肉の旨味が濃厚で甘みのある根菜がよく煮込まれてしっかり味が浸み込んでいるし。
果物はミカンに似た形をしていて、甘くてとてもジューシーですわ。
サファーロ様は食べてる姿まで美しいのですね。目もお腹も満足です♪
あっという間に完食したモーリスさんは手持無沙汰のようですね。
「モーリスさん、私、お腹いっぱいなので、よかったらこれ、食べていただけませんか?」
エミリーは果物をモーリスさんに差し出しました。
「…いいんですか? 俺、エミリーさんのこと、好きかも」
「えっ♪」
果物1個でモーリスさんを虜にするとは…!
エミリーが凄く魅力的なのか、モーリスさんがチョロ過ぎるのか…。
なんにせよ、あっさりカップルが誕生してしまいましたわ。
早速、2人の間にはハートマークが飛び交っていますわ。1個飛んできてしまいましたので、食べておきました。甘いですわ♪
「女将さん!どれもこれも、とっても美味しかったです!」
食後の休憩をしつつ、モーリスさんが料理を褒めると、気を良くした女将さんは、
「そうかい!もっと美味しいおかずがあるんだよ。味見するかい?」と言って、中皿に持ったサイコロステーキを出してくれました。
ジュウジュウと香ばしいお肉とソースの匂いが食欲をそそります。
味見にしてはたくさん盛られていますわ。女将さん、太い腹ですわ! じゃなくて、太っ腹ですわ♪
ひと口分けていただけるのかと思ってましたら、モーリスさん一人で食べてしまいましたわ。
「うっ…うまい!この味付け最高!女将さん天才!すごい美人!」
「まぁ~♪ そんな本当のことを大きな声で~! もっと言って♪」
少しも謙遜されない女将さん、素敵ですわ! この際、言ったもの勝ちですわ!
でも、そんなに美味しいのでしたら、是非ともいただきたいですわ~!
「女将さん、これを3人分追加注文します!」
サファーロ様、さすが顔も心も男前ですわ! また惚れ直してしまいます!
「まいど!」
女将さんはご機嫌でスキップを踏みながらサイコロステーキを持ってきてくれました。
サイコロステーキが少々空中で舞っていますわ♪
お腹いっぱいとか言ってたエミリーも、お肉は別腹のようですね。
「お…おいしい!!」
「こ…これは、うますぎる!」
「感動ですわ!」
みんなで食べているから余計に美味しく感じるのかもしれませんね♪
サファーロ様は、お持ち帰り用の分まで注文してくれましたわ♪
どれだけ私を夢中にさせたら気が済むのでしょう♪
って、私もモーリスさんとあまり変わりませんわね♪
「また来てくださいね~♪」
「「「「は~~い♪」」」」
お腹いっぱいたべて、ゆっくり休憩して、満足しました~。
夜空には三日月が浮かんでいて、少しひんやりした夜風が頬に気持ちいいですわ♪
ゆっくりと歩き出すと、モーリスさんが思い出したようにつぶやきました。
「ところで、あの肉、何の肉だったんですか?」
皆の動きがピタッと止まります。
「そういえば…食べたことがない味だったな…」
「私も、初めての味でしたわ」
サファーロ様と私の言葉に不安になったエミリーは怒ってしまいました。
「モーリスさん! そんなこと言われたら気になっちゃうじゃない! もぉ~!」
「ごめんよ、エミリーさん。怒らないで♪」
「もう食べちゃった後だし、気にしないことにしようか」
あきらめた表情のサファーロ様。
「そっ、そうですわねっ…」
皆、何の肉だったか気にしてるみたいな顔してますけど、そういうことにしておきましょう!
でも、けっこうモヤモヤしますわ~。
しばらく歩くと、草原に辿りつきました。
「今夜はこの辺りで泊まりましょうか? 治安も悪くなさそうですし」
「そうですね」
私の同意を得ると、サファーロ様はアイテムボックスから大きな素敵なお屋敷を出してくれました。
「シャルル嬢とエミリーさんは2階を使ってください。僕とモーリスは1階を使います。2階にもお風呂がありますので、いつでも使ってくださいね」
まさかの2階建て、お風呂付き!
アイテムボックスって便利ですわ~♪
狐の耳をした獣人さんで大きな茶色い尻尾が揺れていて、とても可愛いですわ♬
「いらっしゃい!何にします?」
女将さんの大きな声が、鼓膜にキ~ン!と響いて、皆で固まってしまいましたわ。とても新鮮な体験でした♪
メニューを見てもよくわからないので、とりあえず日替わり定食を頼みました。
店には数人の冒険者がいるだけで空いているので、ゆっくりしても構いませんわよね♬
4人座れるテーブルに案内され、サファーロ様の隣に座りました。向かい合って座るのは恥ずかしいし、近くに居たいし。サファーロ様の向かい側はもちろんモーリスさんです。私って、結構めんどくさい女ですわ。
「はい、お待ち~♪」
女将さんは、あっという間に全員の定食を持ってきてくれました。凄い早業ですわ!
「「「「いただきます!」」」」
焼きたてパンの香ばしい匂いがたまりません。やわらかくてふわふわでとても美味しいですわ。
シチューもお肉の旨味が濃厚で甘みのある根菜がよく煮込まれてしっかり味が浸み込んでいるし。
果物はミカンに似た形をしていて、甘くてとてもジューシーですわ。
サファーロ様は食べてる姿まで美しいのですね。目もお腹も満足です♪
あっという間に完食したモーリスさんは手持無沙汰のようですね。
「モーリスさん、私、お腹いっぱいなので、よかったらこれ、食べていただけませんか?」
エミリーは果物をモーリスさんに差し出しました。
「…いいんですか? 俺、エミリーさんのこと、好きかも」
「えっ♪」
果物1個でモーリスさんを虜にするとは…!
エミリーが凄く魅力的なのか、モーリスさんがチョロ過ぎるのか…。
なんにせよ、あっさりカップルが誕生してしまいましたわ。
早速、2人の間にはハートマークが飛び交っていますわ。1個飛んできてしまいましたので、食べておきました。甘いですわ♪
「女将さん!どれもこれも、とっても美味しかったです!」
食後の休憩をしつつ、モーリスさんが料理を褒めると、気を良くした女将さんは、
「そうかい!もっと美味しいおかずがあるんだよ。味見するかい?」と言って、中皿に持ったサイコロステーキを出してくれました。
ジュウジュウと香ばしいお肉とソースの匂いが食欲をそそります。
味見にしてはたくさん盛られていますわ。女将さん、太い腹ですわ! じゃなくて、太っ腹ですわ♪
ひと口分けていただけるのかと思ってましたら、モーリスさん一人で食べてしまいましたわ。
「うっ…うまい!この味付け最高!女将さん天才!すごい美人!」
「まぁ~♪ そんな本当のことを大きな声で~! もっと言って♪」
少しも謙遜されない女将さん、素敵ですわ! この際、言ったもの勝ちですわ!
でも、そんなに美味しいのでしたら、是非ともいただきたいですわ~!
「女将さん、これを3人分追加注文します!」
サファーロ様、さすが顔も心も男前ですわ! また惚れ直してしまいます!
「まいど!」
女将さんはご機嫌でスキップを踏みながらサイコロステーキを持ってきてくれました。
サイコロステーキが少々空中で舞っていますわ♪
お腹いっぱいとか言ってたエミリーも、お肉は別腹のようですね。
「お…おいしい!!」
「こ…これは、うますぎる!」
「感動ですわ!」
みんなで食べているから余計に美味しく感じるのかもしれませんね♪
サファーロ様は、お持ち帰り用の分まで注文してくれましたわ♪
どれだけ私を夢中にさせたら気が済むのでしょう♪
って、私もモーリスさんとあまり変わりませんわね♪
「また来てくださいね~♪」
「「「「は~~い♪」」」」
お腹いっぱいたべて、ゆっくり休憩して、満足しました~。
夜空には三日月が浮かんでいて、少しひんやりした夜風が頬に気持ちいいですわ♪
ゆっくりと歩き出すと、モーリスさんが思い出したようにつぶやきました。
「ところで、あの肉、何の肉だったんですか?」
皆の動きがピタッと止まります。
「そういえば…食べたことがない味だったな…」
「私も、初めての味でしたわ」
サファーロ様と私の言葉に不安になったエミリーは怒ってしまいました。
「モーリスさん! そんなこと言われたら気になっちゃうじゃない! もぉ~!」
「ごめんよ、エミリーさん。怒らないで♪」
「もう食べちゃった後だし、気にしないことにしようか」
あきらめた表情のサファーロ様。
「そっ、そうですわねっ…」
皆、何の肉だったか気にしてるみたいな顔してますけど、そういうことにしておきましょう!
でも、けっこうモヤモヤしますわ~。
しばらく歩くと、草原に辿りつきました。
「今夜はこの辺りで泊まりましょうか? 治安も悪くなさそうですし」
「そうですね」
私の同意を得ると、サファーロ様はアイテムボックスから大きな素敵なお屋敷を出してくれました。
「シャルル嬢とエミリーさんは2階を使ってください。僕とモーリスは1階を使います。2階にもお風呂がありますので、いつでも使ってくださいね」
まさかの2階建て、お風呂付き!
アイテムボックスって便利ですわ~♪
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