17 / 59
第二章 生徒会長
第17話 お魚の煮つけ
しおりを挟む
すっかり遅くなってしまった。吉本君との打ち合わせに夢中になってて、時間のこと忘れてたからなぁ。もう玲央さん帰ってるだろうな。お腹減らして待ってるかな。……あたしをじゃなくて夕飯をっていうところが残念だけど。
そういえば玲央さんのクラス聞くの忘れてた。玲央さんだって同じ学校なんだから文化祭ではクラスの出し物がある筈だし。その関係で遅くなることもあるだろう。玲央さんの方があたしより遅かったらいいんだけど。
そんなことを考えながら玄関ドアを開けると、中から灯りが漏れてきた。ああ、やっぱり玲央さんが先に帰ってた。
「ただいま……遅くなってごめんなさい」
急いで靴を脱ぐと、いつものようにパソコンとにらめっこしていた彼がこちらに顔を向けた。
「おかえりなさい」
え? あ? うそ!
おかえりなさいって言われた!
何これ、すっごく嬉しい!
「たっ……ただいまっ! ただいまです! あの、あの、玲央さん」
「はい」
「あのっ『おかえりなさい』って言われるの、凄く嬉しいですね! あたし鍵っ子だったから、なんか、なんかとっても嬉しいです」
何言ってんだ、あたし。もーやだ恥ずかしい。
だけど玲央さんは優しい目をして笑ってくれた。
「実は、僕も昨日嬉しかったんです。菫さんに『おかえりなさい』って言われて衝撃的でした。だから今日は僕が言おうと思って、それで急いで帰って来たんです。菫さんより先に帰っていないと言えませんから」
え? そのためにわざわざ急いで?
「あ、あの、ありがとうございます。嬉しいです。すぐお風呂入れます」
なんだか嬉しくて恥ずかしくて訳わかんなくなっちゃって、しどろもどろになってる。
「入れておきました。押すだけですし。菫さんが朝のうちに洗っておいてくれるので助かります」
「すいませんっ、玲央さんにそんなことさせて。すぐご飯作ります」
「待って」
慌ててベッドルームに着替えに行こうとすると、玲央さんに強い口調で引き留められた。
「僕たちは確かに雇い主と家政婦です。ですが、一緒に住んでるんですから、僕が勝手にやったことまで菫さんが負い目に感じることはありません。菫さんはちゃんとやってくださってますから」
あたしには「ありがとうございます」って返すのが精一杯だった。
***
「お魚の煮つけ、二年ぶりです。最後に食べたのは母が亡くなる一週間前だったと思います」
玲央さんは鯖の味噌煮を目の前に、感慨深げにそう言った。
「これと同じだったんですか」
「いえ、金目鯛の煮つけでした。僕が魚の煮つけが好きなもので、母がよく作ってくれたんです」
遠い目をしながらぽつりぽつり語る玲央さんが、何故かとても幼く見えた。口調はいつも通りなのに何故だろう、彼がその頃に戻っているんだろうか。
「僕は肉よりは魚の方が好きで、母もそれを知っていたものですから、魚が食卓に上がることが多かったんです。僕が中学に上がるまでは一緒に住んでいたので、よく祖母の作った根菜の煮物と一緒に夕食に並んだものです」
「お母さんとお婆ちゃん、仲良しだったんですね」
「ええ、そうですね。祖父の家は大きな家だったので、使用人もいましたし……外の人間が絶えず出入りしていたので、母の気が休まらないだろうからと父が家を建てようと計画したらしいんです。その時母は、年齢層の幅の広い人たちと一緒に生活する方が僕のためにいいと言って、祖父母と一緒に住むことを優先したそうです」
お魚のせいだろうか、今日の玲央さんはなんだか饒舌だ。鯖をつつきながらもずっとお喋りしてる。
「それでお婆ちゃん子になったんですか?」
「そうですね、自他共に認めるお婆ちゃん子です。両親が亡くなった時も祖父母がいたおかげで、思ったより落ち着いていられました。その後すぐに祖母が骨折して、病院併設のグループホームに入ったんですが、そこで祖母の担当になったのが菫さんのお母さんでした。本当に柚木さんにはお世話になりました」
「玲央さんのお婆ちゃんの縁で、あたし今でも高校生やってられるんですね……っていうかちょっと待ってください。なんで今、お爺ちゃんと一緒に住んでないんですか?」
そこ、すっごい不自然じゃないですか!
「ああ、それですが。先ほども言いましたが、祖父の家には使用人がいまして。僕は何かと『坊ちゃま、坊ちゃま』と甘やかされて育ちました。このままじゃ一人では何もできない人間になってしまうと思いまして、中学に上がる時に両親に『核家族を体験したい』と我儘を。それでここの最上階に住んでいたんです。一昨年まで」
「お父さんとお母さんが亡くなった時、お爺ちゃん、玲央さんに戻って来いって言ったんじゃないですか?」
玲央さんが当時を思い出したようにフフッと笑った。
「祖父母もそうですが、家政婦さんが大騒ぎで。それを見て、ああ、この家に戻ったら僕は成長できない。独り立ちしなきゃって思ったんですよ。絶対に祖父には頼りたくなかった。理由は違えど、状況は今の菫さんと同じですかね」
そういう事だったんだ。頼ろうと思えばいつでも頼れるお爺ちゃんがいるのに、この人は頼らないんだ。自分の力だけで生きて行こうとしてるんだ。それをあたしの年齢で決めたんだ。
あたしが一人感激していたら、いきなり玲央さんが話題を変えた。
「そういえば菫さん、文化委員でしたね?」
「あ、はい。え、なんで知ってるんですか?」
「今日、委員名簿を見たら菫さんの名前があったので」
「玲央さん、3組ですよね」
「いえ、1組です」
…………?
「え? 理系?」
「はい」
すました顔で鯖をつついてるけど、さりげなくとんでもないこと言ってない?
「だって、古文得意そうだったし、それに経済とかって文系じゃないんですか?」
「古文も得意ですが、一番得意なのは数学、次が物理ですね」
そうだった。この人、凛々子の情報では校内一優秀だったんだ。
「じゃあ、あたし3年1組行きますね。うちのクラス、コスプレ写真館やるんです。玲央さんも来てくださいね」
「コスプレですか。やったことはありませんが……楽しそうですね。行きます。ですが学校では手代木と呼んでください」
やった! 玲央さんが来てくれる。頑張らなきゃ!
「文化委員ならこれから忙しいでしょう。僕のことは気にせず、学校の仕事を優先してください。夕食は少しくらい遅くなっても平気ですから」
「すいません、なるべく早く帰るようにします」
って言いながらも、頭の中はもう文化祭の事でいっぱいになっていた。
そういえば玲央さんのクラス聞くの忘れてた。玲央さんだって同じ学校なんだから文化祭ではクラスの出し物がある筈だし。その関係で遅くなることもあるだろう。玲央さんの方があたしより遅かったらいいんだけど。
そんなことを考えながら玄関ドアを開けると、中から灯りが漏れてきた。ああ、やっぱり玲央さんが先に帰ってた。
「ただいま……遅くなってごめんなさい」
急いで靴を脱ぐと、いつものようにパソコンとにらめっこしていた彼がこちらに顔を向けた。
「おかえりなさい」
え? あ? うそ!
おかえりなさいって言われた!
何これ、すっごく嬉しい!
「たっ……ただいまっ! ただいまです! あの、あの、玲央さん」
「はい」
「あのっ『おかえりなさい』って言われるの、凄く嬉しいですね! あたし鍵っ子だったから、なんか、なんかとっても嬉しいです」
何言ってんだ、あたし。もーやだ恥ずかしい。
だけど玲央さんは優しい目をして笑ってくれた。
「実は、僕も昨日嬉しかったんです。菫さんに『おかえりなさい』って言われて衝撃的でした。だから今日は僕が言おうと思って、それで急いで帰って来たんです。菫さんより先に帰っていないと言えませんから」
え? そのためにわざわざ急いで?
「あ、あの、ありがとうございます。嬉しいです。すぐお風呂入れます」
なんだか嬉しくて恥ずかしくて訳わかんなくなっちゃって、しどろもどろになってる。
「入れておきました。押すだけですし。菫さんが朝のうちに洗っておいてくれるので助かります」
「すいませんっ、玲央さんにそんなことさせて。すぐご飯作ります」
「待って」
慌ててベッドルームに着替えに行こうとすると、玲央さんに強い口調で引き留められた。
「僕たちは確かに雇い主と家政婦です。ですが、一緒に住んでるんですから、僕が勝手にやったことまで菫さんが負い目に感じることはありません。菫さんはちゃんとやってくださってますから」
あたしには「ありがとうございます」って返すのが精一杯だった。
***
「お魚の煮つけ、二年ぶりです。最後に食べたのは母が亡くなる一週間前だったと思います」
玲央さんは鯖の味噌煮を目の前に、感慨深げにそう言った。
「これと同じだったんですか」
「いえ、金目鯛の煮つけでした。僕が魚の煮つけが好きなもので、母がよく作ってくれたんです」
遠い目をしながらぽつりぽつり語る玲央さんが、何故かとても幼く見えた。口調はいつも通りなのに何故だろう、彼がその頃に戻っているんだろうか。
「僕は肉よりは魚の方が好きで、母もそれを知っていたものですから、魚が食卓に上がることが多かったんです。僕が中学に上がるまでは一緒に住んでいたので、よく祖母の作った根菜の煮物と一緒に夕食に並んだものです」
「お母さんとお婆ちゃん、仲良しだったんですね」
「ええ、そうですね。祖父の家は大きな家だったので、使用人もいましたし……外の人間が絶えず出入りしていたので、母の気が休まらないだろうからと父が家を建てようと計画したらしいんです。その時母は、年齢層の幅の広い人たちと一緒に生活する方が僕のためにいいと言って、祖父母と一緒に住むことを優先したそうです」
お魚のせいだろうか、今日の玲央さんはなんだか饒舌だ。鯖をつつきながらもずっとお喋りしてる。
「それでお婆ちゃん子になったんですか?」
「そうですね、自他共に認めるお婆ちゃん子です。両親が亡くなった時も祖父母がいたおかげで、思ったより落ち着いていられました。その後すぐに祖母が骨折して、病院併設のグループホームに入ったんですが、そこで祖母の担当になったのが菫さんのお母さんでした。本当に柚木さんにはお世話になりました」
「玲央さんのお婆ちゃんの縁で、あたし今でも高校生やってられるんですね……っていうかちょっと待ってください。なんで今、お爺ちゃんと一緒に住んでないんですか?」
そこ、すっごい不自然じゃないですか!
「ああ、それですが。先ほども言いましたが、祖父の家には使用人がいまして。僕は何かと『坊ちゃま、坊ちゃま』と甘やかされて育ちました。このままじゃ一人では何もできない人間になってしまうと思いまして、中学に上がる時に両親に『核家族を体験したい』と我儘を。それでここの最上階に住んでいたんです。一昨年まで」
「お父さんとお母さんが亡くなった時、お爺ちゃん、玲央さんに戻って来いって言ったんじゃないですか?」
玲央さんが当時を思い出したようにフフッと笑った。
「祖父母もそうですが、家政婦さんが大騒ぎで。それを見て、ああ、この家に戻ったら僕は成長できない。独り立ちしなきゃって思ったんですよ。絶対に祖父には頼りたくなかった。理由は違えど、状況は今の菫さんと同じですかね」
そういう事だったんだ。頼ろうと思えばいつでも頼れるお爺ちゃんがいるのに、この人は頼らないんだ。自分の力だけで生きて行こうとしてるんだ。それをあたしの年齢で決めたんだ。
あたしが一人感激していたら、いきなり玲央さんが話題を変えた。
「そういえば菫さん、文化委員でしたね?」
「あ、はい。え、なんで知ってるんですか?」
「今日、委員名簿を見たら菫さんの名前があったので」
「玲央さん、3組ですよね」
「いえ、1組です」
…………?
「え? 理系?」
「はい」
すました顔で鯖をつついてるけど、さりげなくとんでもないこと言ってない?
「だって、古文得意そうだったし、それに経済とかって文系じゃないんですか?」
「古文も得意ですが、一番得意なのは数学、次が物理ですね」
そうだった。この人、凛々子の情報では校内一優秀だったんだ。
「じゃあ、あたし3年1組行きますね。うちのクラス、コスプレ写真館やるんです。玲央さんも来てくださいね」
「コスプレですか。やったことはありませんが……楽しそうですね。行きます。ですが学校では手代木と呼んでください」
やった! 玲央さんが来てくれる。頑張らなきゃ!
「文化委員ならこれから忙しいでしょう。僕のことは気にせず、学校の仕事を優先してください。夕食は少しくらい遅くなっても平気ですから」
「すいません、なるべく早く帰るようにします」
って言いながらも、頭の中はもう文化祭の事でいっぱいになっていた。
7
あなたにおすすめの小説
【完結済】25億で極道に売られた女。姐になります!
satomi
恋愛
昼夜問わずに働く18才の主人公南ユキ。
働けども働けどもその収入は両親に搾取されるだけ…。睡眠時間だって2時間程度しかないのに、それでもまだ働き口を増やせと言う両親。
早朝のバイトで頭は朦朧としていたけれど、そんな時にうちにやってきたのは白虎商事CEOの白川大雄さん。ポーンっと25億で私を買っていった。
そんな大雄さん、白虎商事のCEOとは別に白虎組組長の顔を持っていて、私に『姐』になれとのこと。
大丈夫なのかなぁ?
『冷徹社長の秘書をしていたら、いつの間にか専属の妻に選ばれました』
鍛高譚
恋愛
秘書課に異動してきた相沢結衣は、
仕事一筋で冷徹と噂される社長・西園寺蓮の専属秘書を務めることになる。
厳しい指示、膨大な業務、容赦のない会議――
最初はただ必死に食らいつくだけの日々だった。
だが、誰よりも真剣に仕事と向き合う蓮の姿に触れるうち、
結衣は秘書としての誇りを胸に、確かな成長を遂げていく。
そして、蓮もまた陰で彼女を支える姿勢と誠実な仕事ぶりに心を動かされ、
次第に結衣は“ただの秘書”ではなく、唯一無二の存在になっていく。
同期の嫉妬による妨害、ライバル会社の不正、社内の疑惑。
数々の試練が二人を襲うが――
蓮は揺るがない意志で結衣を守り抜き、
結衣もまた社長としてではなく、一人の男性として蓮を信じ続けた。
そしてある夜、蓮がようやく口にした言葉は、
秘書と社長の関係を静かに越えていく。
「これからの人生も、そばで支えてほしい。」
それは、彼が初めて見せた弱さであり、
結衣だけに向けた真剣な想いだった。
秘書として。
一人の女性として。
結衣は蓮の差し伸べた未来を、涙と共に受け取る――。
仕事も恋も全力で駆け抜ける、
“冷徹社長×秘書”のじれ甘オフィスラブストーリー、ここに完結。
敏腕SEの優しすぎる独占愛
春咲さゆ
恋愛
仕事も恋愛も、兎に角どん底の毎日だった。
あの日、あの雨の夜、貴方に出逢うまでは。
「終わらせてくれたら良かったのに」
人生のどん底にいた、26歳OL。
木崎 茉莉 ~kisaki matsuri~
×
「泣いたらいいよ。傍にいるから」
雨の日に現れた、30歳システムエンジニア。
藤堂 柊真 ~Todo Syuma~
雨の夜の出会いがもたらした
最高の溺愛ストーリー。
あなたがいなくなった後 〜シングルマザーになった途端、義弟から愛され始めました〜
瀬崎由美
恋愛
石橋優香は夫大輝との子供を出産したばかりの二十七歳の専業主婦。三歳歳上の大輝とは大学時代のサークルの先輩後輩で、卒業後に再会したのがキッカケで付き合い始めて結婚した。
まだ生後一か月の息子を手探りで育てて、寝不足の日々。朝、いつもと同じように仕事へと送り出した夫は職場での事故で帰らぬ人となる。乳児を抱えシングルマザーとなってしまった優香のことを支えてくれたのは、夫の弟である宏樹だった。二歳年上で公認会計士である宏樹は優香に変わって葬儀やその他を取り仕切ってくれ、事あるごとに家の様子を見にきて、二人のことを気に掛けてくれていた。
息子の為にと自立を考えた優香は、働きに出ることを考える。それを知った宏樹は自分の経営する会計事務所に勤めることを勧めてくれる。陽太が保育園に入れることができる月齢になって義弟のオフィスで働き始めてしばらく、宏樹の不在時に彼の元カノだと名乗る女性が訪れて来、宏樹へと復縁を迫ってくる。宏樹から断られて逆切れした元カノによって、彼が優香のことをずっと想い続けていたことを暴露されてしまう。
あっさりと認めた宏樹は、「今は兄貴の代役でもいい」そういって、優香の傍にいたいと願った。
夫とは真逆のタイプの宏樹だったが、優しく支えてくれるところは同じで……
夫のことを想い続けるも、義弟のことも完全には拒絶することができない優香。
俺様上司に今宵も激しく求められる。
美凪ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
【完結】育てた後輩を送り出したらハイスペになって戻ってきました
藤浪保
恋愛
大手IT会社に勤める早苗は会社の歓迎会でかつての後輩の桜木と再会した。酔っ払った桜木を家に送った早苗は押し倒され、キスに翻弄されてそのまま関係を持ってしまう。
次の朝目覚めた早苗は前夜の記憶をなくし、関係を持った事しか覚えていなかった。
距離感ゼロ〜副社長と私の恋の攻防戦〜
葉月 まい
恋愛
「どうするつもりだ?」
そう言ってグッと肩を抱いてくる
「人肌が心地良くてよく眠れた」
いやいや、私は抱き枕ですか!?
近い、とにかく近いんですって!
グイグイ迫ってくる副社長と
仕事一筋の秘書の
恋の攻防戦、スタート!
✼••┈•• ♡ 登場人物 ♡••┈••✼
里見 芹奈(27歳) …神蔵不動産 社長秘書
神蔵 翔(32歳) …神蔵不動産 副社長
社長秘書の芹奈は、パーティーで社長をかばい
ドレスにワインをかけられる。
それに気づいた副社長の翔は
芹奈の肩を抱き寄せてホテルの部屋へ。
海外から帰国したばかりの翔は
何をするにもとにかく近い!
仕事一筋の芹奈は
そんな翔に戸惑うばかりで……
10年引きこもりの私が外に出たら、御曹司の妻になりました
専業プウタ
恋愛
25歳の桜田未来は中学生から10年以上引きこもりだったが、2人暮らしの母親の死により外に出なくてはならなくなる。城ヶ崎冬馬は女遊びの激しい大手アパレルブランドの副社長。彼をストーカーから身を張って助けた事で未来は一時的に記憶喪失に陥る。冬馬はちょっとした興味から、未来は自分の恋人だったと偽る。冬馬は未来の純粋さと直向きさに惹かれていき、嘘が明らかになる日を恐れながらも未来の為に自分を変えていく。そして、未来は恐れもなくし、愛する人の胸に飛び込み夢を叶える扉を自ら開くのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる