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カラーエブリデイ その2
50色 天海藍の観察日記1
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わたしの名前は天海藍。 どこにでもいる普通の学生だ。 学校での成績は平均点よりすこしだけ上でスポーツも比較的なんでもこなせるけど、別にエースになれる実力があるわけでもないし、サッカーでいうところの10番でもなければ、ゴールキーパーでもなく、かといってドリブルで見せ場を作れる程の実力を持っているわけでもない、本当に平凡な感じだ。 わたしの人生、特に可もなく不可もなく過ぎていった。
「わたしの人生って本当につまらないなー」
なんて独り言をいいながら、家の鍵を開けてというか開いているドアに手をかける。
「ただいまー」
ドアを開け姉の研究所を素通りしようとした時、わたしの耳にとある人たちの声が聞こえ立ち止まる。
「それでね、そこでホワイトがいったんだ。 『例え、世界が黒に染まったとしても俺のチカラで白に染め直してやる』ってね! カッコイイよね! 黒に染まっていく心をその一言で救い、世界をホワイトアウトにしたんだよ!」
「……ふーん」
あれはクウタくんとおにいちゃんだ。
クウタくん遊びにきてたんだね。 アニメの話をすごい楽しそうにおにいちゃんに話している姿は子供のようにかわいらしかった。
「相変わらずクウタくんはかわいいなー、それを聞くおにいちゃんもかっこいいよー」
わたしは入口のドアに隠れながら二人をみていた。
しかし、
「おもしろいねー! わたしもみてみたいよ!」
なんて吞気な声がした。
いや、いることは知っていたけどね。 視界にもしっかりと入っていたけどね。 わたしはもう一度入口から覗くとおにいちゃんとクウタくんと一緒に座る失礼だけどちょっとアホそうな女の子をみる。
「また、あの子もきてるんだね」
その女性。 色野灯さんは一年前ぐらいからよくここに遊びにきていた。 おにいちゃんとクウタくんと仲良さそうに。 しかも、おねえちゃんともかなり仲がいいみたいだ。
この前なんておねえちゃんとアカリさんにえーっと誰だったかな……? あ、そうそう、確か、リンゴさんって人と旅行に行ったみたいなんだ。 しかも、三人で行ったらしいんだけど、はじめの予定はおにいちゃんとクウタくんも同行する予定だったとか! なんて羨ましい!
「あの子、みんなと仲良過ぎるよね?」
なんて独り言をいっていると、クウタくんがこっちに気づいて笑顔で手を振ってくれた。
「グゥッハッ!!」
カワァイイイイィ!!
わたしはまた入口の前で隠れて床に膝と手を付き悶絶する。
「なにやってるの?」
そんなわたしにすこし引き気味の声で誰かが声をかけてきた。
「おねえちゃん」
顔をあげると、世間で天才と謳われ、尊敬する自慢の姉がお盆にコップと飲み物を乗せて、わたしの前に立っていた。
「聞いてよ! おねえちゃん!」
おねえちゃんの腰に抱きつき騒ぐ。
「ちょ、ちょっと! 危ないだろ!」
わたしに抱きつかれてお盆を落としそうになった姉を気にせずにいう。
「クウタくんがかわいくて、おにいちゃんがかっこいいの!」
「わかる!」
わたしの言葉におねえちゃんは即同意してくれた。
「まあ、それはおいておいて、なにやってるのさ? ラン」
おねえちゃんは咳ばらいをすると、聞いてくる。
「えーっとね、なんていうか、あの子またきてるんだと思って」
わたしは正直にいう。
まあ、別に隠すことではないしね。
「あの子ってアカリのこと?」
「うん、すこし前からおにいちゃんとクウタくんと仲がいいなと思って」
「ああ、そういうこと」
「え?」
わたしの言葉におねえちゃんはニヤニヤしながらいう。
「つまり、ラン、キミはさみしいんだね」
「え? さみしい?」
おねえちゃんの言葉に理解が出来なくて聞き返す。
「大好きなミズキとクウタくんをアカリという女の子に捕られて、さみしくもあり、嫉妬しているんだよ」
おねえちゃんは指をピシッと立てながらいう。
「そうか……だから、最近、おにいちゃんとクウタくんのマンガの執筆が進まないんだね」
おねえちゃんの言葉にわたしはハッと気づく。
「そんなことしてたんだね。 今度読ませてもらうとして、多分そうだと思うよ」
「そうなのかな?」
わたしは腕組みをして考える。
「それと、クウタくんをみてなにか気づくことはないかな?」
「クウタくんをみて?」
おねえちゃんの言葉の意味がわからなくて、わたしは入口にからこっそりとクウタくんをみる。
「特に変わったところはないと思うけど……強いていうなら、かわいい」
「そうだけど違うね」
「わかんないよー」
「もうちょっとがんばりなよ」
おねえちゃんは呆れた感じで返すけど「まあ、いいか」と言葉を続ける。
「クウタくん『笑う』ようになったよね」
「え?」
わたしはもう一度クウタくんをみる。
「クウタくんって昔っからよく笑ってたよ」
「ラン、キミは気がつかなかった?」
おねえちゃんは真剣な顔でわたしに聞く。
「それってどういうこと?」
「すこし前までのクウタくんって『無理やり笑ってた』んだよ」
「え?」
おねえちゃんの言葉にわたしは驚く。
「その時のクウタくんはすごく淋しいそうで哀しい眼をしていたんだよ」
「……!?」
わたしはもう一度しっかりとクウタくんをみる。
「……本当だ」
わたしは『思い出した』。
あの時のクウタくんは、どこか『孤独な眼』をしている気がした。 だけど、わたしたちと話す時はいつも『笑っていた』から、それは気のせいだと思っていたのだ。
「ラン、キミも気づいたみたいだね」
「うん、おねえちゃんはあの時も気づいてたの!?」
わたしはすこし取り乱しながら、おねえちゃんに聞く。
「うん、だけど、わたしじゃ『救えなかった』けどね」
おねえちゃんはすこしさみしそうな顔でいう。
「昔っからクウタくんのことをみていたけど、すこしずつ『孤独になっていく』クウタくんをわたしは救えなかった。 だけど、今は違う。 ほらみて」
もう一度クウタくんをみると、すごい楽しそうに話していた。
「もしかして、アカリさんってこと」
わたしはクウタくんとおにいちゃんの目線の先にアカリさんがいることに気がつく。
「うん、アカリがクウタくんの心を救ったんだよ」
確かに二人はアカリさんのことを信頼しきっている感じがした。
「つまり、クウタくんは心を救ってくれたアカリさんのことが『好き』ってこと?」
「いや、どうだろうね」
「え?」
てっきりそうなんだろうと思っていたわたしは驚く。
「好きって感じではないと思うな」
「どういう感じなの?」
おねえちゃんはすこし考え教えてくれる。
「どっちかというと『尊敬』かな」
「尊敬?」
「うん、クウタくんはアカリのことを心の底から尊敬しているんだよ」
「でも、失礼なのはわかってるけど、ちょっとドジっぽいコだよね」
わたしがそういうと、おねえちゃんはクスリと笑うながらいう。
「まあ、そうみえるかもしれないけど、ランも話せばわかると思うよ」
「ふーん」
「あ、そういえば、みんなに飲み物持っていく途中だったんだ」
おねえちゃんはハッとして行こうとしたけど、わたしに振り返る。
「ランもくる?」
「いや、今回はやめておくよ」
わたしがそう返すと、おねえちゃんは「そう」と一言だけいって、おにいちゃん達の元へ行った。
「ごめん、またせたね」
「いえ、大丈夫です 。むしろわざわざありがとうございます」
「わーい! シーニの紅茶だー!」
そんな声を聞きながら、わたしは鞄をもって研究所の部屋を後にした。
色野灯さん。 わたしからしたらまだどんな人かわからないけど、すこしずつ観察していくことにした。 正直、楽しみが増えた気がしてうれしかった。 それと、おねえちゃんの言葉の意味が気になった『《好き》じゃなくて《尊敬》している』言葉の意味はわかるけど、感情として一体なにが違うのか、今のわたしにはわからない。 おねえちゃんに答えを聞けば簡単かもしれないけど自分で答えをみつけたい。 そして、このノートが埋まるまでには何故みんな『彼女に魅かれる』のかわかるようになりたい。
「わたしの人生って本当につまらないなー」
なんて独り言をいいながら、家の鍵を開けてというか開いているドアに手をかける。
「ただいまー」
ドアを開け姉の研究所を素通りしようとした時、わたしの耳にとある人たちの声が聞こえ立ち止まる。
「それでね、そこでホワイトがいったんだ。 『例え、世界が黒に染まったとしても俺のチカラで白に染め直してやる』ってね! カッコイイよね! 黒に染まっていく心をその一言で救い、世界をホワイトアウトにしたんだよ!」
「……ふーん」
あれはクウタくんとおにいちゃんだ。
クウタくん遊びにきてたんだね。 アニメの話をすごい楽しそうにおにいちゃんに話している姿は子供のようにかわいらしかった。
「相変わらずクウタくんはかわいいなー、それを聞くおにいちゃんもかっこいいよー」
わたしは入口のドアに隠れながら二人をみていた。
しかし、
「おもしろいねー! わたしもみてみたいよ!」
なんて吞気な声がした。
いや、いることは知っていたけどね。 視界にもしっかりと入っていたけどね。 わたしはもう一度入口から覗くとおにいちゃんとクウタくんと一緒に座る失礼だけどちょっとアホそうな女の子をみる。
「また、あの子もきてるんだね」
その女性。 色野灯さんは一年前ぐらいからよくここに遊びにきていた。 おにいちゃんとクウタくんと仲良さそうに。 しかも、おねえちゃんともかなり仲がいいみたいだ。
この前なんておねえちゃんとアカリさんにえーっと誰だったかな……? あ、そうそう、確か、リンゴさんって人と旅行に行ったみたいなんだ。 しかも、三人で行ったらしいんだけど、はじめの予定はおにいちゃんとクウタくんも同行する予定だったとか! なんて羨ましい!
「あの子、みんなと仲良過ぎるよね?」
なんて独り言をいっていると、クウタくんがこっちに気づいて笑顔で手を振ってくれた。
「グゥッハッ!!」
カワァイイイイィ!!
わたしはまた入口の前で隠れて床に膝と手を付き悶絶する。
「なにやってるの?」
そんなわたしにすこし引き気味の声で誰かが声をかけてきた。
「おねえちゃん」
顔をあげると、世間で天才と謳われ、尊敬する自慢の姉がお盆にコップと飲み物を乗せて、わたしの前に立っていた。
「聞いてよ! おねえちゃん!」
おねえちゃんの腰に抱きつき騒ぐ。
「ちょ、ちょっと! 危ないだろ!」
わたしに抱きつかれてお盆を落としそうになった姉を気にせずにいう。
「クウタくんがかわいくて、おにいちゃんがかっこいいの!」
「わかる!」
わたしの言葉におねえちゃんは即同意してくれた。
「まあ、それはおいておいて、なにやってるのさ? ラン」
おねえちゃんは咳ばらいをすると、聞いてくる。
「えーっとね、なんていうか、あの子またきてるんだと思って」
わたしは正直にいう。
まあ、別に隠すことではないしね。
「あの子ってアカリのこと?」
「うん、すこし前からおにいちゃんとクウタくんと仲がいいなと思って」
「ああ、そういうこと」
「え?」
わたしの言葉におねえちゃんはニヤニヤしながらいう。
「つまり、ラン、キミはさみしいんだね」
「え? さみしい?」
おねえちゃんの言葉に理解が出来なくて聞き返す。
「大好きなミズキとクウタくんをアカリという女の子に捕られて、さみしくもあり、嫉妬しているんだよ」
おねえちゃんは指をピシッと立てながらいう。
「そうか……だから、最近、おにいちゃんとクウタくんのマンガの執筆が進まないんだね」
おねえちゃんの言葉にわたしはハッと気づく。
「そんなことしてたんだね。 今度読ませてもらうとして、多分そうだと思うよ」
「そうなのかな?」
わたしは腕組みをして考える。
「それと、クウタくんをみてなにか気づくことはないかな?」
「クウタくんをみて?」
おねえちゃんの言葉の意味がわからなくて、わたしは入口にからこっそりとクウタくんをみる。
「特に変わったところはないと思うけど……強いていうなら、かわいい」
「そうだけど違うね」
「わかんないよー」
「もうちょっとがんばりなよ」
おねえちゃんは呆れた感じで返すけど「まあ、いいか」と言葉を続ける。
「クウタくん『笑う』ようになったよね」
「え?」
わたしはもう一度クウタくんをみる。
「クウタくんって昔っからよく笑ってたよ」
「ラン、キミは気がつかなかった?」
おねえちゃんは真剣な顔でわたしに聞く。
「それってどういうこと?」
「すこし前までのクウタくんって『無理やり笑ってた』んだよ」
「え?」
おねえちゃんの言葉にわたしは驚く。
「その時のクウタくんはすごく淋しいそうで哀しい眼をしていたんだよ」
「……!?」
わたしはもう一度しっかりとクウタくんをみる。
「……本当だ」
わたしは『思い出した』。
あの時のクウタくんは、どこか『孤独な眼』をしている気がした。 だけど、わたしたちと話す時はいつも『笑っていた』から、それは気のせいだと思っていたのだ。
「ラン、キミも気づいたみたいだね」
「うん、おねえちゃんはあの時も気づいてたの!?」
わたしはすこし取り乱しながら、おねえちゃんに聞く。
「うん、だけど、わたしじゃ『救えなかった』けどね」
おねえちゃんはすこしさみしそうな顔でいう。
「昔っからクウタくんのことをみていたけど、すこしずつ『孤独になっていく』クウタくんをわたしは救えなかった。 だけど、今は違う。 ほらみて」
もう一度クウタくんをみると、すごい楽しそうに話していた。
「もしかして、アカリさんってこと」
わたしはクウタくんとおにいちゃんの目線の先にアカリさんがいることに気がつく。
「うん、アカリがクウタくんの心を救ったんだよ」
確かに二人はアカリさんのことを信頼しきっている感じがした。
「つまり、クウタくんは心を救ってくれたアカリさんのことが『好き』ってこと?」
「いや、どうだろうね」
「え?」
てっきりそうなんだろうと思っていたわたしは驚く。
「好きって感じではないと思うな」
「どういう感じなの?」
おねえちゃんはすこし考え教えてくれる。
「どっちかというと『尊敬』かな」
「尊敬?」
「うん、クウタくんはアカリのことを心の底から尊敬しているんだよ」
「でも、失礼なのはわかってるけど、ちょっとドジっぽいコだよね」
わたしがそういうと、おねえちゃんはクスリと笑うながらいう。
「まあ、そうみえるかもしれないけど、ランも話せばわかると思うよ」
「ふーん」
「あ、そういえば、みんなに飲み物持っていく途中だったんだ」
おねえちゃんはハッとして行こうとしたけど、わたしに振り返る。
「ランもくる?」
「いや、今回はやめておくよ」
わたしがそう返すと、おねえちゃんは「そう」と一言だけいって、おにいちゃん達の元へ行った。
「ごめん、またせたね」
「いえ、大丈夫です 。むしろわざわざありがとうございます」
「わーい! シーニの紅茶だー!」
そんな声を聞きながら、わたしは鞄をもって研究所の部屋を後にした。
色野灯さん。 わたしからしたらまだどんな人かわからないけど、すこしずつ観察していくことにした。 正直、楽しみが増えた気がしてうれしかった。 それと、おねえちゃんの言葉の意味が気になった『《好き》じゃなくて《尊敬》している』言葉の意味はわかるけど、感情として一体なにが違うのか、今のわたしにはわからない。 おねえちゃんに答えを聞けば簡単かもしれないけど自分で答えをみつけたい。 そして、このノートが埋まるまでには何故みんな『彼女に魅かれる』のかわかるようになりたい。
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