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陰陽の守り神
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それでどうだ?と言われたが、実際階段を上る場所も少なく、あまり使わない機能かもしれないと素直に言うとやっぱりかと普通に返ってきた。
「面白そうだから借りてきたんだが、使わなくても普通に乗る分には前と同じらしい」
「ありがとうございます」
「でだ、ちょっと出れるか?」
カバンを取りに行き、那智と一緒なら安心だと栞にも言われたので付いていくと、いつもの気をねっている木の前についた。
「俺も何度か確認しに来たんだが、かなりこの部分……中に何かいて大きくなってないか?雪翔、何を作ってる?」
「あの、それは……」
古文書などを見て陰陽の式神を作ってるといい、かばんに入れておいた巻物を見せる。
「なるほどな……多分冬弥も気づいてるだろうが、これをどうしたい?」
「どうって?」
「使役できるほどの力がお前にはまだない。このまま出てきて暴走されたら敵わんと言ってる」
「そこまで考えてなかった……昴さん。天狐の昴さんにも言われたから、映画とか本見てしてたんだけど」
すぅっと珍しく銀が出てきて、「これは暴れない。雪の性格を反映してるから。でも強い、みんなより」
「銀だったな。普段はこれらはどうするんだ?」
「普段はまだ小さい。ほとんど何も出来ない。だから常に雪と遊んで過ごす。その間に雪とそいつらが信頼関係作る。そしたら何でも言うこと聞く」
「そういう事か。よく分かった……が、お前もう少し言葉を勉強しろ。たまに意味がわからん」
「大分話せるようになったのに……」
「ありがとう銀。すぐ覚えるよね?」
「お、覚える!」
そう言ってまた姿を消してしまった。
「珍しく金が出てこなかったな」
「そう言えばそうかも」
「雪翔……祭りのことは気にするな。お前はちゃんと言いたいことが言える人間だ」
「はい……」
その後すねてご飯が食べれなかったことを話、足のことや思っていること全て那智に話した。
何でも話せる不思議なところが那智にはある。それに、口も固く言うことは間違っていないから頼りにしている部分が大きい。
「向こうでもそんなことがあったのか。こちらの者達に関しては、雪翔に関して弱いものと決めつけているものが多いようだが……俺はお前はとても強いと思っている。見た目は弱々しいが、ちゃんと良いことと悪いことの分別もあるし、一人で立ち向かう勇気もある。だが、それと反対にとてももろい部分もある。それが部屋から出なかったり反抗的な態度に出てしまうだけだろうが、それでは冬弥も栞も困るだろう?」
「分かってるんだけど、どう言えばいいのかわからなくて」
「俺に話したみたいに話せばいい。俺がこんなことを言うのはものすごく嫌なんだが……その、冬弥は普段はふざけているが真面目な男だ。栞は心配しすぎだと思うが、芯の強い女だと思っている。あの二人ならちゃんと話を聞いてくれるし、一緒に解決策を見つけてくれるだろう」
「うん」
「だったら気に病むな」
「わかった。聞いてくれてありがとう」
「いや、いい。それより、これいつ出すんだ?」
「気を流すと、ドクンドクンて音が聞こえるんだ。勝手に産まれてこないのかな?」
「面白そうだから借りてきたんだが、使わなくても普通に乗る分には前と同じらしい」
「ありがとうございます」
「でだ、ちょっと出れるか?」
カバンを取りに行き、那智と一緒なら安心だと栞にも言われたので付いていくと、いつもの気をねっている木の前についた。
「俺も何度か確認しに来たんだが、かなりこの部分……中に何かいて大きくなってないか?雪翔、何を作ってる?」
「あの、それは……」
古文書などを見て陰陽の式神を作ってるといい、かばんに入れておいた巻物を見せる。
「なるほどな……多分冬弥も気づいてるだろうが、これをどうしたい?」
「どうって?」
「使役できるほどの力がお前にはまだない。このまま出てきて暴走されたら敵わんと言ってる」
「そこまで考えてなかった……昴さん。天狐の昴さんにも言われたから、映画とか本見てしてたんだけど」
すぅっと珍しく銀が出てきて、「これは暴れない。雪の性格を反映してるから。でも強い、みんなより」
「銀だったな。普段はこれらはどうするんだ?」
「普段はまだ小さい。ほとんど何も出来ない。だから常に雪と遊んで過ごす。その間に雪とそいつらが信頼関係作る。そしたら何でも言うこと聞く」
「そういう事か。よく分かった……が、お前もう少し言葉を勉強しろ。たまに意味がわからん」
「大分話せるようになったのに……」
「ありがとう銀。すぐ覚えるよね?」
「お、覚える!」
そう言ってまた姿を消してしまった。
「珍しく金が出てこなかったな」
「そう言えばそうかも」
「雪翔……祭りのことは気にするな。お前はちゃんと言いたいことが言える人間だ」
「はい……」
その後すねてご飯が食べれなかったことを話、足のことや思っていること全て那智に話した。
何でも話せる不思議なところが那智にはある。それに、口も固く言うことは間違っていないから頼りにしている部分が大きい。
「向こうでもそんなことがあったのか。こちらの者達に関しては、雪翔に関して弱いものと決めつけているものが多いようだが……俺はお前はとても強いと思っている。見た目は弱々しいが、ちゃんと良いことと悪いことの分別もあるし、一人で立ち向かう勇気もある。だが、それと反対にとてももろい部分もある。それが部屋から出なかったり反抗的な態度に出てしまうだけだろうが、それでは冬弥も栞も困るだろう?」
「分かってるんだけど、どう言えばいいのかわからなくて」
「俺に話したみたいに話せばいい。俺がこんなことを言うのはものすごく嫌なんだが……その、冬弥は普段はふざけているが真面目な男だ。栞は心配しすぎだと思うが、芯の強い女だと思っている。あの二人ならちゃんと話を聞いてくれるし、一緒に解決策を見つけてくれるだろう」
「うん」
「だったら気に病むな」
「わかった。聞いてくれてありがとう」
「いや、いい。それより、これいつ出すんだ?」
「気を流すと、ドクンドクンて音が聞こえるんだ。勝手に産まれてこないのかな?」
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