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手術
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冬弥に結界を張ってもらって、みんなにも人が来たら姿を消すことを条件に自由にさせる。これは前にも名前をつけた時に約束したので守るだろうと、冬弥が帰った後もそのまま遊ばせていた。
いつの間に寝たのか、もう夕方と言われて薬を飲んで痛み止めを点滴に入れてもらい、またウトウトとする。
「ゆきー、ねる?ねる?」
「ダメですよ?起こしたらメッされますよ?」
「ひーたんもねんね」
「隅っこですー。ゆっきーは足が痛いので乗ったらダメですよ?」
そんな会話を聞きながらもまた朝までぐっすりと寝てしまう。
真っ暗な闇の中で、紫狐がみんなと丸まって寝ているのが見え、あまりにも殺風景だなと勝手に部屋のイメージを作る。畳の部屋に炬燵。みんなが寝られるようにふかふかの布団。こたつの上にはおやつのミカンやお煎餅の器を置いて、みんなが寛ぎやすいようにする。
布団にみんなを入れてぐっすり眠っているのを見てから目が覚める。
「おはよう」
そう言っても誰もおらず、朝ごはんを食べて薬を飲んでから回診の先生が来るのを待って、昼まで暇なので本を読む。
「ゆっきーおはようなのですー」
「おはようってもう言ってる間にお昼だよ?」
「えへへ、紫狐たちはお布団がもらえて気持ちよかったのです」
「ん?僕もそんな夢見たよ?」
「それは夢じゃないのです。冬弥様の所に帰っても同じようにお部屋があるのです」
分からないでいると、金や銀もいつもより元気でニコニコしている。
「お布団ありがとう!」
「ありがとう」
「あれ、夢じゃなかったんだ。僕、真っ暗な中にみんなを見つけて、殺風景だなって思って……部屋と布団があればいいのにと思って……」
「雪の力だよ?」
「僕の?あ、白と黒は?」
「それが……起きたらこれがお布団に」と白と黒の龍のキーホルダーが二つ渡され、金と銀によるとこれが白と黒の普段の形だと言われる。
「必ず身につけていたら、何かあっても外にいる白と黒が守ってくれる」
「銀、でもどうやって使うの?もう会えないの?」
「会えるけど、命令しないと人形にはもうならない。元々守護として出てきたから」
「なんか……寂しいね」
「大丈夫。いつも一緒だから」
「金と銀もこうなるの?」
「雪が望めばなるけど、元々僕らは狐の形で生まれたから白たちのようにはならない」
「そっか……」
手のひらの上に小さなキーホルダー二つを乗せて見ていると、そばになくても呼べば来ると教えられた。
コンコン
「はい」
「雪翔君、今から心療内科の先生の診察あるけど大丈夫?」
「え?でも僕動けないよ?」
「それは大丈夫。ここに来てくれるから。扉には診察中って札もかかるからね」
「分かりました」
先生の診察はいつも日常会話や、好きなテレビや本などの話もしてくれて面白い。
部屋に入ってきた先生が、すぐに本を見て「また難しそうな本だね」と見ている。
いつの間に寝たのか、もう夕方と言われて薬を飲んで痛み止めを点滴に入れてもらい、またウトウトとする。
「ゆきー、ねる?ねる?」
「ダメですよ?起こしたらメッされますよ?」
「ひーたんもねんね」
「隅っこですー。ゆっきーは足が痛いので乗ったらダメですよ?」
そんな会話を聞きながらもまた朝までぐっすりと寝てしまう。
真っ暗な闇の中で、紫狐がみんなと丸まって寝ているのが見え、あまりにも殺風景だなと勝手に部屋のイメージを作る。畳の部屋に炬燵。みんなが寝られるようにふかふかの布団。こたつの上にはおやつのミカンやお煎餅の器を置いて、みんなが寛ぎやすいようにする。
布団にみんなを入れてぐっすり眠っているのを見てから目が覚める。
「おはよう」
そう言っても誰もおらず、朝ごはんを食べて薬を飲んでから回診の先生が来るのを待って、昼まで暇なので本を読む。
「ゆっきーおはようなのですー」
「おはようってもう言ってる間にお昼だよ?」
「えへへ、紫狐たちはお布団がもらえて気持ちよかったのです」
「ん?僕もそんな夢見たよ?」
「それは夢じゃないのです。冬弥様の所に帰っても同じようにお部屋があるのです」
分からないでいると、金や銀もいつもより元気でニコニコしている。
「お布団ありがとう!」
「ありがとう」
「あれ、夢じゃなかったんだ。僕、真っ暗な中にみんなを見つけて、殺風景だなって思って……部屋と布団があればいいのにと思って……」
「雪の力だよ?」
「僕の?あ、白と黒は?」
「それが……起きたらこれがお布団に」と白と黒の龍のキーホルダーが二つ渡され、金と銀によるとこれが白と黒の普段の形だと言われる。
「必ず身につけていたら、何かあっても外にいる白と黒が守ってくれる」
「銀、でもどうやって使うの?もう会えないの?」
「会えるけど、命令しないと人形にはもうならない。元々守護として出てきたから」
「なんか……寂しいね」
「大丈夫。いつも一緒だから」
「金と銀もこうなるの?」
「雪が望めばなるけど、元々僕らは狐の形で生まれたから白たちのようにはならない」
「そっか……」
手のひらの上に小さなキーホルダー二つを乗せて見ていると、そばになくても呼べば来ると教えられた。
コンコン
「はい」
「雪翔君、今から心療内科の先生の診察あるけど大丈夫?」
「え?でも僕動けないよ?」
「それは大丈夫。ここに来てくれるから。扉には診察中って札もかかるからね」
「分かりました」
先生の診察はいつも日常会話や、好きなテレビや本などの話もしてくれて面白い。
部屋に入ってきた先生が、すぐに本を見て「また難しそうな本だね」と見ている。
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