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四社巡り
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「雪翔、お前子供いたのか?」
「那智さん……僕まだ子供だけど」
「やけに詳しいな」
「弟が……居たから」
頭をポンポンと叩かれ、これで会計しようという事になり、かなりの大きな袋に一杯。四つの袋が出来上がってしまった。
流石に戻ってきた冬弥も、ベビーカーまでは無理だといい、今度送るからと約束させられ、そのままご飯を食べに行く。
「幸さんの食べたことの無いものにしましょうか」とピザの美味しいと評判の店に入る。
入ってすぐの横の窯でピザを焼いているのを見て、家でもできないかと言っていたので、冬弥が今度試すから絶対にいじるなと釘をさしていた。
「僕、何にしよう……パスタがあるのはわかるけど、なんでステーキまであるの?」
「さぁ……幸さん決まりました?」
「この海鮮のものだったら……」
「みんなで分け合えばいいので、それも含めて頼みますね」
パスタに三人分ある大きなステーキ。
海鮮とモッツァレラチーズとトマトのバジルピザ。
サラダにスープ……
食べれないかもと思いながらも、6人いたのですべて食べ、コーラを飲みながら、いつ南に行くのかを聞く。
「お前、四社回ってないだろ?」
「うん。回ってから行く」
「何かあるんですか?」
「いや?特には。まずはもう少し痛みが引いてからだな。向こうでの治療は凛しか出来んから。それと診察が終わって薬貰ってから」
「分かった。どうやって行くの?」
「那智の社と南の那智の屋敷の社を繋ぎます。伯父さんに会わせるんですか?」
「分からん。気づけば呼んでくるだろ?それまでは船に乗ろうと思ってるが」
「船?」
「あぁ、少し先に島があるんだが、そこの環境がいいと思ってな」
「あそこ何かありましたっけ?」
「面白い老人がいるだけだ」
「あぁ、まだ住んでたんですね」
「雪翔、もし那智のお父さんにあったら……」
「会ったら?」
「逃げなさい!」
「なんで?」
いいから逃げろという冬弥に、ムスッとしている那智。笑っている祖母と幸。わけがわからないまま家に帰り、栞は早速翡翠の寸法を図っている。
金と銀も一部サイズを図られ、栞は夕飯は温めるだけだからと呑気に裁断している。
冬弥は二人を送っていっていたので、足を伸ばしてテレビを見る。
「あ、明日は雨だって。最近よく降るよね」
「洗濯物乾かないから嫌だわ。それに、乾燥機って静電気が痛くってあまり好きじゃないの」
「あれ痛いよね。たまに扉とかパチってくると、ビクってなっちゃうもん」
「ねえ、雪翔君は冬弥様と那智様似てると思う?」
「言われると似てるよね?那智さんが髪伸ばしたら冬弥さんに似るのかな?」
「言われてじっくり見ないとわからないわよね。あまり見るのも失礼だし。でも幸さん幸せそうでよかった。お腹も大きくなってきてたし、もう安心ね」
「生まれたら抱っこしたいな」
「会いに行きましょうね」
「うん!」
「那智さん……僕まだ子供だけど」
「やけに詳しいな」
「弟が……居たから」
頭をポンポンと叩かれ、これで会計しようという事になり、かなりの大きな袋に一杯。四つの袋が出来上がってしまった。
流石に戻ってきた冬弥も、ベビーカーまでは無理だといい、今度送るからと約束させられ、そのままご飯を食べに行く。
「幸さんの食べたことの無いものにしましょうか」とピザの美味しいと評判の店に入る。
入ってすぐの横の窯でピザを焼いているのを見て、家でもできないかと言っていたので、冬弥が今度試すから絶対にいじるなと釘をさしていた。
「僕、何にしよう……パスタがあるのはわかるけど、なんでステーキまであるの?」
「さぁ……幸さん決まりました?」
「この海鮮のものだったら……」
「みんなで分け合えばいいので、それも含めて頼みますね」
パスタに三人分ある大きなステーキ。
海鮮とモッツァレラチーズとトマトのバジルピザ。
サラダにスープ……
食べれないかもと思いながらも、6人いたのですべて食べ、コーラを飲みながら、いつ南に行くのかを聞く。
「お前、四社回ってないだろ?」
「うん。回ってから行く」
「何かあるんですか?」
「いや?特には。まずはもう少し痛みが引いてからだな。向こうでの治療は凛しか出来んから。それと診察が終わって薬貰ってから」
「分かった。どうやって行くの?」
「那智の社と南の那智の屋敷の社を繋ぎます。伯父さんに会わせるんですか?」
「分からん。気づけば呼んでくるだろ?それまでは船に乗ろうと思ってるが」
「船?」
「あぁ、少し先に島があるんだが、そこの環境がいいと思ってな」
「あそこ何かありましたっけ?」
「面白い老人がいるだけだ」
「あぁ、まだ住んでたんですね」
「雪翔、もし那智のお父さんにあったら……」
「会ったら?」
「逃げなさい!」
「なんで?」
いいから逃げろという冬弥に、ムスッとしている那智。笑っている祖母と幸。わけがわからないまま家に帰り、栞は早速翡翠の寸法を図っている。
金と銀も一部サイズを図られ、栞は夕飯は温めるだけだからと呑気に裁断している。
冬弥は二人を送っていっていたので、足を伸ばしてテレビを見る。
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「あれ痛いよね。たまに扉とかパチってくると、ビクってなっちゃうもん」
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「言われると似てるよね?那智さんが髪伸ばしたら冬弥さんに似るのかな?」
「言われてじっくり見ないとわからないわよね。あまり見るのも失礼だし。でも幸さん幸せそうでよかった。お腹も大きくなってきてたし、もう安心ね」
「生まれたら抱っこしたいな」
「会いに行きましょうね」
「うん!」
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