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仕事復帰
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「狼男?狼人間?」
「同じですが、幻界の狼人間は知能も高く、温厚です。兵になる者もいるくらいで、普段は森に村を作って住んでいますが、害のあるものには凶暴です」
「普段は大丈夫なんだよね?」
「はい。あの2人は元城の兵だったと思うのですが、顔があちらと違うので……」
「お待たせしました。今からこの機械で早送りで流しますので、止める時は言ってください」
「分かった!」
最初の方は三倍の速さで回してもらい、自分たちが出た後から普通に戻してもらう。
「誰も通らないね?」
「影に事務員や清掃員はいますが……」
「あ、ニコルさんだ……でも、ポスターあるよね?」
「ありますね……あ!」
「何?」
「私達が出るところまで戻してください」
また同じ所から再生されるが何も変わらないように見える。
「止めて!奏太様ここを見てください」
ノアが指を指した所はガラスケースの下。
少しだけぼやけて見えているが、なにか小さい者が居るように見えないことも無い。
「ゆっくり進めてください。奏太様見ていてください。多分、ポスターだけ一瞬消えます」
言われた通り見ていると、ニコルが見ている間だけポスターは消えている。
そしてニコルが帰った後はまた元に戻っている。
その後、俺が確認した時にも同じ現象が起きていた。
「何これ?だったら、いつ無くなったんだろう?」
「ルーカスさんを呼びます」
内線を借りてバーにいるであろうルーカスを呼ぶ。五分もかからずに来て映像を見ると、眉間にシワを寄せて何やら考え込んでいる。
「どうしたの?」
「ノアの思ってる通り、こいつは魔界の生き物だ。奏太、幻界の庭小人見たことあるか?」
「うん」
「それと同じ様なもので、魔小人とも呼ばれている。普段はどこかの屋敷や家の隅で暮らしていて、害はない。だが、よく間違われるのがインプだ」
「インプ?」
「魔小人より少し大きくて蝙蝠のような羽があるんだ」
「俺の知ってるのより大きいってこと?」
「見た目はな。ただ悪戯好きなんだ。それにいついてる家のものや、変な魔術で呼び出されて使われることもある面倒臭い奴なんだよ」
「捕まえれないの?」
「すばしっこいから、餌がいる」
「お菓子とか?」
「あいつが狙ったのはガラスケースに入ったお前のポスターだろ?まだあるか?」
「食堂にあったのを下げさせたけど」
「夜でなくても良いんだ。人気の無いところにそれを置いておけばすぐに来る」
「なんか嫌だなぁ」
「ですがそれしか方法がないのであれば……」
「ノア、奏太の部屋にそれを置くのが良いと思うんだ。俺が退治してやる」
警備員にお礼を言って、下げさせたポスターが置いてある倉庫に行き持って副社長室に行く。
「同じですが、幻界の狼人間は知能も高く、温厚です。兵になる者もいるくらいで、普段は森に村を作って住んでいますが、害のあるものには凶暴です」
「普段は大丈夫なんだよね?」
「はい。あの2人は元城の兵だったと思うのですが、顔があちらと違うので……」
「お待たせしました。今からこの機械で早送りで流しますので、止める時は言ってください」
「分かった!」
最初の方は三倍の速さで回してもらい、自分たちが出た後から普通に戻してもらう。
「誰も通らないね?」
「影に事務員や清掃員はいますが……」
「あ、ニコルさんだ……でも、ポスターあるよね?」
「ありますね……あ!」
「何?」
「私達が出るところまで戻してください」
また同じ所から再生されるが何も変わらないように見える。
「止めて!奏太様ここを見てください」
ノアが指を指した所はガラスケースの下。
少しだけぼやけて見えているが、なにか小さい者が居るように見えないことも無い。
「ゆっくり進めてください。奏太様見ていてください。多分、ポスターだけ一瞬消えます」
言われた通り見ていると、ニコルが見ている間だけポスターは消えている。
そしてニコルが帰った後はまた元に戻っている。
その後、俺が確認した時にも同じ現象が起きていた。
「何これ?だったら、いつ無くなったんだろう?」
「ルーカスさんを呼びます」
内線を借りてバーにいるであろうルーカスを呼ぶ。五分もかからずに来て映像を見ると、眉間にシワを寄せて何やら考え込んでいる。
「どうしたの?」
「ノアの思ってる通り、こいつは魔界の生き物だ。奏太、幻界の庭小人見たことあるか?」
「うん」
「それと同じ様なもので、魔小人とも呼ばれている。普段はどこかの屋敷や家の隅で暮らしていて、害はない。だが、よく間違われるのがインプだ」
「インプ?」
「魔小人より少し大きくて蝙蝠のような羽があるんだ」
「俺の知ってるのより大きいってこと?」
「見た目はな。ただ悪戯好きなんだ。それにいついてる家のものや、変な魔術で呼び出されて使われることもある面倒臭い奴なんだよ」
「捕まえれないの?」
「すばしっこいから、餌がいる」
「お菓子とか?」
「あいつが狙ったのはガラスケースに入ったお前のポスターだろ?まだあるか?」
「食堂にあったのを下げさせたけど」
「夜でなくても良いんだ。人気の無いところにそれを置いておけばすぐに来る」
「なんか嫌だなぁ」
「ですがそれしか方法がないのであれば……」
「ノア、奏太の部屋にそれを置くのが良いと思うんだ。俺が退治してやる」
警備員にお礼を言って、下げさせたポスターが置いてある倉庫に行き持って副社長室に行く。
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