妖古書堂のグルメな店主

浅井 ことは

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#10 死神界と人間界と天の世界

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「しばらく借りる。ありがとう」と首から下げると、「早く覚えろよ? お前、ペンダント無くても俺達の言葉分かるみてーだし」と意味の分からないことを言われてしまう。

「え?」

 テオに言われてもピンとこないが、よく考えてみるとバッジをつけていないのにみんなの言葉が分かる。いや、分かっていた。でもそれはみんなが日本語を話していると思っていたので気にしたことはなかった。いったいどういう事なんだ?

「気になることはリヒトさんに聞くといい。あの人なら何かわかると思うし」

「俺、ずっとお前たちが日本語を話してると思ってたんだけど」

「殆どはそうだ。でも、補助要員になる前でのリヒトさんとの会話はこちらの……死神界の言葉で話していた。でも、お前は何事もなかったかのように返事していたからおかしいとは思っていたんだ」

「そうなのか? 言われるまで考えたこともなかった」

 ポイっと本を投げられ、「それ、一番分かり易い本。読んでおけよ」と渡すと、テオは部屋を出て行ったので窓際の椅子に座ってページを捲る。

「あれ? 地図?」

 挟んであった二枚の地図と広げると丸い地図に×印が書かれていて、東西南北と書かれていたので、この世界の地図だろう。

 もう一枚も同じように書かれていたが、地図には自分の住んでいる空戸町の文字。

「何だこれ……」

 地図と地図を重ねて窓ガラスに当てながら日の光に当てると、死神界の中心の王宮と自分の自宅が中心になって重なる。

 コンコンと扉が叩かれたので慌てて地図をしまうと、今から一度自宅に帰るという伝言がされたので、荷物を持って付いて行くとテオとアギルが大きな扉の前に居た。

「この扉と僕の店が今繋がっています。明日からの事は一度お店に帰ってから話をしましょう」
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