妖古書堂のグルメな店主

浅井 ことは

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#10 死神界と人間界と天の世界

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「学校の場所はバレててもいいんですか?」

「ええ。ですが、見えている更に奥の方にありますから、教師や生徒の他に日用品や寮の食料などの配達業者も厳重なチェックの後にしか入れないようになっています」

 校舎も見た目は真っ白ではあるが、中は自分の通っている学校とそう変わりはない。

 長い廊下を歩き、一つの教室の前で止まる。

「この教室にしましょう」

 クラスなどはどこにも書かれていないが、教室内には自分と同じ年頃の生徒が三十人程。自分の学校と変わらない人数だなと思っていると、「失礼いたします」と後ろのドアから入るリヒト。

「これはこれは。どうかなさいましたか?」先生であろう初老の男性が手を擦り合わせてこちらに来るので、リヒトの事を知っているのだろう。一言二言言葉を交わした後に後ろの開いている席に座らせられ、「今は午前授業の途中です。このままお昼前まで続きますが、トイレなどは自由に席を立っても構いません。昼食に迎えに来ますので、この教授の授業を聞いておいてください」

「一人で?」

「はい。私はその間、理事長室で用を済ませてきますので」


 そう言って出て行ったので、目の合った教授に頭を下げて話を聞く。

 黒板に貼られた地図は前にも見たことがある。地図の横には年表。指輪をペンダントにしてあるので見聞きする事には困らないが、最初の一時間はテオやアギル、リヒトに教えてもらった事が殆どだったので困ることはなく、一旦地図と年表が張り替えられ受けた授業の内容は死神の心構え、鎮魂の仕方、それに伴うチーム編成などの話。

 聞いていると今まで聞いていたのは表面的な事だと分かるくらい内容的には濃い話ばかり。しかも生徒は全員無言でテキストに話の途中に無言で書きこんでいくほど真面目。

「さて、基本はここまで。誰か質問のある者はいるかね?」

 しばらく待って誰も手を挙げなかったので、「では次に進むとしよう。次はこの歴史表に照らし合わせてスライドを見てもらう。窓側の者たちはカーテンを閉めてくれるかな」
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