130 / 158
#10 死神界と人間界と天の世界
.
しおりを挟む
「おっかえりなさーーーい。今夜はですねぇ……」
「餃子?」
「匂いがするからって先に言わないでくださいよぉ」
拗ねるアギルに、持って帰って来たやり直しの書類を渡すと、嫌そうな顔をしながらため息をつき、「テオくーん、書類が……」「自分で直してください!」
二階から降りてきたテオは、今日は何をやらされたのか分かるほど不機嫌。
しかもエプロンにお玉を持って。
「焼くのはアギルさんがしてくださいよ。他はもう盛り付けましたから」
手洗いうがいをしたら来てくれと言われたので、顔も洗ってお茶を入れ、ダイニングで今日の学校での出来事を話す。
「でさ、指パッチンで全部消えたんだよ。アギルも出来る?」
「出来ますけど、相当リヒトさん怒ってたんでしょうねぇ。僕なら無視しますけど。学校の人形程度でしたら、校庭にぎっしりイモ洗い状態で人形が詰まっていても、リヒトさんなら一睨みで霧散するでしょうねぇ。一種の気を指を鳴らすことで強化した……と言えば分かり易いですか?」
「わかんねぇ」
「俺は分かる」
「まぁまぁ、運動もしたんですからたーんと食べてください。今日はエビチリに炒飯、餃子ですぅ。餃子は三種類で、野菜餃子・キムチ餃子・チーズ餃子で……」
説明を途中で遮り、チーズ餃子を一口。
「美味い。しかも肉汁も凄くてチーズが合う。デリシャスだぁぁぁ」
「そ、それ、僕のセリフ」
しょんぼりするアギルをよそに、夕食をペロッと食べて、麦茶を飲んでソファに寝そべった瞬間眠ってしまう。
「疲れたでしょうねぇ、初めての戦闘訓練は」
気づいたら部屋で寝ていて、テオかアギルが送ってくれたんだろうと思い、三日目の準備をして家を出る。
今日は何をするんだろう?
「餃子?」
「匂いがするからって先に言わないでくださいよぉ」
拗ねるアギルに、持って帰って来たやり直しの書類を渡すと、嫌そうな顔をしながらため息をつき、「テオくーん、書類が……」「自分で直してください!」
二階から降りてきたテオは、今日は何をやらされたのか分かるほど不機嫌。
しかもエプロンにお玉を持って。
「焼くのはアギルさんがしてくださいよ。他はもう盛り付けましたから」
手洗いうがいをしたら来てくれと言われたので、顔も洗ってお茶を入れ、ダイニングで今日の学校での出来事を話す。
「でさ、指パッチンで全部消えたんだよ。アギルも出来る?」
「出来ますけど、相当リヒトさん怒ってたんでしょうねぇ。僕なら無視しますけど。学校の人形程度でしたら、校庭にぎっしりイモ洗い状態で人形が詰まっていても、リヒトさんなら一睨みで霧散するでしょうねぇ。一種の気を指を鳴らすことで強化した……と言えば分かり易いですか?」
「わかんねぇ」
「俺は分かる」
「まぁまぁ、運動もしたんですからたーんと食べてください。今日はエビチリに炒飯、餃子ですぅ。餃子は三種類で、野菜餃子・キムチ餃子・チーズ餃子で……」
説明を途中で遮り、チーズ餃子を一口。
「美味い。しかも肉汁も凄くてチーズが合う。デリシャスだぁぁぁ」
「そ、それ、僕のセリフ」
しょんぼりするアギルをよそに、夕食をペロッと食べて、麦茶を飲んでソファに寝そべった瞬間眠ってしまう。
「疲れたでしょうねぇ、初めての戦闘訓練は」
気づいたら部屋で寝ていて、テオかアギルが送ってくれたんだろうと思い、三日目の準備をして家を出る。
今日は何をするんだろう?
0
あなたにおすすめの小説
私と子供より、夫は幼馴染とその子供のほうが大切でした。
小野 まい
恋愛
結婚記念日のディナーに夫のオスカーは現れない。
「マリアが熱を出したらしい」
駆けつけた先で、オスカーがマリアと息子カイルと楽しげに食事をする姿を妻のエリザが目撃する。
「また裏切られた……」
いつも幼馴染を優先するオスカーに、エリザの不満は限界に達していた。
「あなたは家族よりも幼馴染のほうが大事なのね」
離婚する気持ちが固まっていく。
白苑後宮の薬膳女官
絹乃
キャラ文芸
白苑(はくえん)後宮には、先代の薬膳女官が侍女に毒を盛ったという疑惑が今も残っていた。先代は瑞雪(ルイシュエ)の叔母である。叔母の濡れ衣を晴らすため、瑞雪は偽名を使い新たな薬膳女官として働いていた。
ある日、幼帝は瑞雪に勅命を下した。「病弱な皇后候補の少女を薬膳で救え」と。瑞雪の相棒となるのは、幼帝の護衛である寡黙な武官、星宇(シンユィ)。だが、元気を取り戻しはじめた少女が毒に倒れる。再び薬膳女官への疑いが向けられる中、瑞雪は星宇の揺るぎない信頼を支えに、後宮に渦巻く陰謀へ踏み込んでいく。
薬膳と毒が導く真相、叔母にかけられた冤罪の影。
静かに心を近づける薬膳女官と武官が紡ぐ、後宮ミステリー。
あまりさんののっぴきならない事情
菱沼あゆ
キャラ文芸
強引に見合い結婚させられそうになって家出し、憧れのカフェでバイトを始めた、あまり。
充実した日々を送っていた彼女の前に、驚くような美形の客、犬塚海里《いぬづか かいり》が現れた。
「何故、こんなところに居る? 南条あまり」
「……嫌な人と結婚させられそうになって、家を出たからです」
「それ、俺だろ」
そーですね……。
カフェ店員となったお嬢様、あまりと常連客となった元見合い相手、海里の日常。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
火輪の花嫁 ~男装姫は孤高の王の夢をみる~
秦朱音|はたあかね
キャラ文芸
王を中心に五家が支配する、綺羅ノ国。
五家に覡(かんなぎ)として仕える十六夜家の娘、久遠(くおん)は、幼い頃から男として育てられてきた。
都では陽を司る日紫喜家の王が崩御し、素行の悪さで有名な新王・燦(さん)が即位する。燦の后選びに戦々恐々とする五家だったが、燦は十六夜家の才である「夢見」を聞いて后を選ぶと言い始めた。そして、その夢見を行う覡に、燦は男装した久遠を指名する。
見習いの僕がこの国の后を選ぶなんて、荷が重すぎる――!
久遠の苦悩を知ってか知らずか、燦は強引に久遠を寝室に呼んで夢見を命じる。しかし、初めて出会ったはずの久遠と燦の夢には、とある共通点があって――?
謎に包まれた過去を持ち身分を隠す男装姫と、孤独な王の恋と因縁を描く、和風王宮ファンタジー。
※カクヨムにも先行で投稿しています
後宮薬師は名を持たない
由香
キャラ文芸
後宮で怪異を診る薬師・玉玲は、母が禁薬により処刑された過去を持つ。
帝と皇子に迫る“鬼”の気配、母の遺した禁薬、鬼神の青年・玄曜との出会い。
救いと犠牲の狭間で、玉玲は母が選ばなかった選択を重ねていく。
後宮が燃え、名を失ってもなお――
彼女は薬師として、人として、生きる道を選ぶ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる