8 / 109
仕事探し
.
しおりを挟む
夜、たまに下界を覗くと、キラキラした星空のような地に、スーツと言うものを淫らに着た若い男と、肌の露出の多い女子《おなご》が腕を組んだりしているのを見た事があり、日本の将来の心配をしたものだが、この慎二という青年はとても良い気が出ている。
しかもとても澄んだ目をしていて、いつか見たあの下界の男女がまやかしのようにさえ思えてくる。
「月さーん、休憩先にどうぞ。はい、これは俺の奢りね」
冷たいペットボトルというものを渡され、文字を見るとお茶と書いてあり、飲んだことのあるものだと受け取って、奥の事務所の床に座る。
はぁ、やはり暗い所での正座か一番落ち着く。
『₳₦₣₡₠¤₮₱₱』
『落ち着けよ、照』
『落ち着いてなどおれるかぁー!月読命、なぜ椅子に座らぬ!そこは床じゃ。慎二という青年に見られたらそなたどう言い訳をするのじゃー』
そうだった!
い、椅子!
パイプ椅子に座るとペンダントからはため息とともに高御産巣日様からのお叱りの声。
『月読命……もう月でいいか。長いし!いいか?人には神とはバレまい。だが、感の良い者もいる。お前は書物でしか知らんだろうが、そちらにはそちらのルールがある。それだけは守らねばならんぞ?』
「はい。あの、高御産巣日様。私はこの地で勉強をしてこいと姉上に言われてまいりましたが、未だ何をすれば良いのやら……」
『んー、わからんか?ま、その青年が教えてくれるだろ。じゃあな』
プツンとペンダントからは音声が途切れ、カラッと扉を開ける音。
「ごめん、ちょっと喉乾いて。月さんも仕事中に水分補給は何時でもしていいからね」
しかもとても澄んだ目をしていて、いつか見たあの下界の男女がまやかしのようにさえ思えてくる。
「月さーん、休憩先にどうぞ。はい、これは俺の奢りね」
冷たいペットボトルというものを渡され、文字を見るとお茶と書いてあり、飲んだことのあるものだと受け取って、奥の事務所の床に座る。
はぁ、やはり暗い所での正座か一番落ち着く。
『₳₦₣₡₠¤₮₱₱』
『落ち着けよ、照』
『落ち着いてなどおれるかぁー!月読命、なぜ椅子に座らぬ!そこは床じゃ。慎二という青年に見られたらそなたどう言い訳をするのじゃー』
そうだった!
い、椅子!
パイプ椅子に座るとペンダントからはため息とともに高御産巣日様からのお叱りの声。
『月読命……もう月でいいか。長いし!いいか?人には神とはバレまい。だが、感の良い者もいる。お前は書物でしか知らんだろうが、そちらにはそちらのルールがある。それだけは守らねばならんぞ?』
「はい。あの、高御産巣日様。私はこの地で勉強をしてこいと姉上に言われてまいりましたが、未だ何をすれば良いのやら……」
『んー、わからんか?ま、その青年が教えてくれるだろ。じゃあな』
プツンとペンダントからは音声が途切れ、カラッと扉を開ける音。
「ごめん、ちょっと喉乾いて。月さんも仕事中に水分補給は何時でもしていいからね」
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
黄泉津役所
浅井 ことは
キャラ文芸
高校入学を機にアルバイトを始めようと面接に行った井筒丈史。
だが行った先は普通の役所のようで普通ではない役所。
一度はアルバイトを断るものの、結局働くことに。
ただの役所でそうではなさそうなお役所バイト。
一体何をさせられるのか……
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる