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温泉旅行
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外からププッと音がしたので戸締りをし、慎二の乗ってきた車を見て驚く。
前に乗った車は後ろが荷台だったのに、ワゴンという車の中はたくさん人が乗れるようだ。
「おはよ。風は後ろに乗って。毛布敷いてあるから」
「このまま?おトイレシートだけ置かせてください」
準備をして風を乗せると、初めてだからか匂いをクンクンと嗅いでは体をすり付けるので、「ダメですよ」と注意をする。
「大丈夫。おじさんの車だから。ガソリン代も貰ったし、風はまだ小さいからそんなに抜け毛無さそうだし」
前に乗ってと言われて、荷物を後ろに積んでから向かった先はいつもの宇迦の神社。
「おじさんにお守り買ってきて欲しいって言われてるんだ」
風を残して、慎二について行くと、鳥居の前には興味津々の右近と左近が顔をのぞかせている。
一礼をして鳥居をくぐり、拝殿で二礼二拍手一礼をした後、社務所でお守りを買った慎二が、「ここの神社好きなんだ。子供の頃から知ってるからかな?それに、何だか守られてる気もするんだ。変な話だけど」と言うのでドキッとする。
「神社、好きなんですか?」
「うん。色々と神様のこととか調べると面白いよね」
ああ……
自分が月読命と知られてしまったらどう思われるのか……
宿は山の中にあり、二泊予定。
明日は鍾乳洞を見に行くと言うので、本で調べたが、とても綺麗な写真が載っていたので見に行くのが楽しみではあるが、犬は入れない。
慎二には悪いが少し術を掛けさせてもらうしかない。
「あ、あのさ。今から高速道路に乗るんだけど……」
「はい?」
「えっと、俺、免許取ってから高速乗るの初めてなんだよね……」
「あ、安全運転でお願いします……」
高速に乗って慣れるまで無言が続き、サービスエリアという所で止まって、風を少し外に出し水をあげる。
「あー、緊張したー!」
「大きなトラックが横にいると怖いですね」
「そうなんだよ。でも、少し慣れてきたかな。あと二時間くらいかかるけど、風は大丈夫そう?」
足元をクルクルと回ってご機嫌な風を見て、大丈夫と伝え、可愛そうではあるが留守番をしていてもらい、サービスエリア内の食堂でラーメンを食べる。
「美味い。でも結構味濃いかな」
「そうですね。でも、この唐揚げも柔らかくて美味しいです」
「俺も唐揚げセットにすればよかったかな。でもこのご飯に汁かけて食うのがまた上手くてやめれないんだよ」
まだ二十歳の慎二は細いながらもよく食べる。
大盛りご飯をペロッと食べたあと、アイスを食べると言うので目を丸くしてると、「月さんが少食なんだよ」と笑われてしまう。
慎二が大食いのような気しかしないのですが……
前に乗った車は後ろが荷台だったのに、ワゴンという車の中はたくさん人が乗れるようだ。
「おはよ。風は後ろに乗って。毛布敷いてあるから」
「このまま?おトイレシートだけ置かせてください」
準備をして風を乗せると、初めてだからか匂いをクンクンと嗅いでは体をすり付けるので、「ダメですよ」と注意をする。
「大丈夫。おじさんの車だから。ガソリン代も貰ったし、風はまだ小さいからそんなに抜け毛無さそうだし」
前に乗ってと言われて、荷物を後ろに積んでから向かった先はいつもの宇迦の神社。
「おじさんにお守り買ってきて欲しいって言われてるんだ」
風を残して、慎二について行くと、鳥居の前には興味津々の右近と左近が顔をのぞかせている。
一礼をして鳥居をくぐり、拝殿で二礼二拍手一礼をした後、社務所でお守りを買った慎二が、「ここの神社好きなんだ。子供の頃から知ってるからかな?それに、何だか守られてる気もするんだ。変な話だけど」と言うのでドキッとする。
「神社、好きなんですか?」
「うん。色々と神様のこととか調べると面白いよね」
ああ……
自分が月読命と知られてしまったらどう思われるのか……
宿は山の中にあり、二泊予定。
明日は鍾乳洞を見に行くと言うので、本で調べたが、とても綺麗な写真が載っていたので見に行くのが楽しみではあるが、犬は入れない。
慎二には悪いが少し術を掛けさせてもらうしかない。
「あ、あのさ。今から高速道路に乗るんだけど……」
「はい?」
「えっと、俺、免許取ってから高速乗るの初めてなんだよね……」
「あ、安全運転でお願いします……」
高速に乗って慣れるまで無言が続き、サービスエリアという所で止まって、風を少し外に出し水をあげる。
「あー、緊張したー!」
「大きなトラックが横にいると怖いですね」
「そうなんだよ。でも、少し慣れてきたかな。あと二時間くらいかかるけど、風は大丈夫そう?」
足元をクルクルと回ってご機嫌な風を見て、大丈夫と伝え、可愛そうではあるが留守番をしていてもらい、サービスエリア内の食堂でラーメンを食べる。
「美味い。でも結構味濃いかな」
「そうですね。でも、この唐揚げも柔らかくて美味しいです」
「俺も唐揚げセットにすればよかったかな。でもこのご飯に汁かけて食うのがまた上手くてやめれないんだよ」
まだ二十歳の慎二は細いながらもよく食べる。
大盛りご飯をペロッと食べたあと、アイスを食べると言うので目を丸くしてると、「月さんが少食なんだよ」と笑われてしまう。
慎二が大食いのような気しかしないのですが……
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