六畳一間 月読命

浅井 ことは

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慎二と神様

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「ちょっと、頭を上げてよ!俺、おかしいなとは思ってたけど、本当に外国暮らしが長かったら、日本のこと分からないと思って、近所の八百屋とかスーパーとか教えただけだしっ」

「とても助かりました。料理はまだ本を読みながら勉強中ですが」

「じゃあ、月さんはまだまだこっちで人の暮らしみたいなのを勉強するってことでいいのかな?」

「はい。そうなります。なのでこれからも色々と教えてくださいね」

何故か照れているが、本当に頼ってばかりで情けない事ではあるものの、人間で頼れる者と言えば慎二しかいない。

だが、まだ学生の慎二に迷惑をかけることも出来ない。

「慎二は学校やアルバイトで忙しいと思うのです。なので、私も努力はしてみますが、困った時には助けてください」

「神様を? 神様って何でも知ってそうって思ってたから」

「そんなことは無いですよ?いい例が目の前にいるじゃないですか」

「確かに……」

「今後、宇迦や、眷属の右近と左近にはよく会うことになりますが、時折家に違う神が来ることもあるかもしれません」

「その時はどうしたらいい?」

「普通にしていてください」

「え?」

「私の神気に挨拶に来られる方が多いだけですので」

とは言っても、たまに人生相談のような、お悩み相談をすることもあるのですが……

「俺、普通にしていたらいいってことでいいの?」

「はい。風も神様が見えるみたいなので、大きくなったらどうなるか分かりませんが、今までと何も変わりません」

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