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浅井 ことは

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天界へ

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「それでも解読は無理だろう。魔界には魔界語、幻界には幻界語があって、それなりの知識があっても読むのは難しいはずだ」

「それを読める姫がすごいと思いますが?」

「まぁな。で、どこにある? 地図も全部だしてほしいんだが」

「全部ですか?」

「あぁ。お前達が知らないだけでかなり綻びも出てる。修正しといてやる」

「どこからそんな情報が……」

「薬屋だからな」

図書のものにも手伝ってもらい全部そろった量は六人掛けテーブル6つ分。

6人掛けテーブル2つ分を作業台のように置き、最初に地図に書き込んでいく。

「これほど増えているとは」

「だから、ばぁさんでも魔界のものと遭遇するんだよ。警備か何か立たせとけ。幻界に影響があっても困る。こっちとは幻界は構造自体が違うからな」

「思ったのですが……姫は魔界・天界・幻界のすべてに行けますよね。本来はどこで育ち暮らしても良い身のはず。未だになぜ人間界などに……」

「黙れ! それはお前には関係ない。お前は、ここしか知らないだろう? もっと視野を広めろ。
天界と魔界での戦争を思い出せ。そうすれば少しは私の気持ちもわかるだろう」

「はい。努力いたします」

「でだ、ここに出した本の中から、天界と幻界の境目についてかかれているものを探してくれ」

「ムーは、リアムがサボったら噛め。噛んで起こせ」

「またですかぁ? ぼくきらわれちゃいますよぉ……」

「ムー君大丈夫です。私はあなたを嫌ったりなんてしませんから」

「王子ー!」

「かぁー! お前はそれで女にモテると思ってたけど、動物にまで……このたらしが!」

「その様なことはけっして……」

「慈愛とかいうやつだろ。まぁいいさっさとしてくれ。ばぁさんの警護は?」

「すでにしてあります」

「宣伝は?」

「特に女性陣に」

「なら大丈夫だな……ってなんで女なんだよ!」

確かにあの紅茶は女性の方が受けはいいだろうが、問題は場所だ。

早く境目の歪みをなんとかしないと、魔界からいつでも侵入可能になってしまう。
そうすると幻界にまで影響があるかもしれない。

元々天界と魔界を上下ととらえるのなら、その左右に人間界と幻界がある4つの丸が集まったようなものだ。私はどこへでも行けるが、幻界から魔界・天界へは行けるものの、魔界や天界からは幻界にはいけない。行くためには正規のゲートを通り、尚且つ通行証までいる。

だが意外にも天界と魔界は綻びに気づかすに無意識で入ってしまうものもいる。
正規の通行証がない限り長くはいられないが、本来なら大問題だ。

なのに呑気に……

「姫、これでしょうか?」

「あ? あぁ、でもこれはいらない」と数冊返す。

考えながらもそれをわからないように手紙に書き王へとそっと送る。進言と言うやつだ。

それをしながら地図に丸をつけ終わり、リアムに渡し、本をパラパラと捲りながら噂の洞窟に関して何か載っていないか探す。
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