39 / 63
引越し
.
しおりを挟む
「色々事情がある。お前に迷惑はかけていないが? にしても、近くまでこれた事は褒めてやっていい。まだ通信用の電話も出してなかったのに良く来れたものだ」
「ふざけんな! 俺がどんだけ心配したと……」
「そこまで! リアムも来たようだ」
するっと、扉からムーが入ってくる。
「リアムさん来ましたよ?」
「噛んだか?」
「お店の前だったので……」
「残念」
「ルーカスさんは噛みました!」
「よし!」とどこから出したのか、骨付きガムをムーに渡している。
扉を開け中に通す。こっちは金髪長身超美形だ。
お茶を入れ出しに行くが、この2人睨み合ったままで、金髪……リアムさんも同じ事を姫さんに言っている。
「奏太、私の事は下では店長と呼べ。普段は結月でかまわん」
「姫! 人間にそのような……」
「黙らんか! 二人して同じことをグチグチと。私が決めたんだから良いだろう? それに、ルーカス。リアムは店の前までついたようだが?」
「天使と一緒にすんな!」
「そこだけは同感です。」
「で、何しに来た」
「材料持ってきました。後、綻びも解消しましたので報告に」
「そうか、なら丁度いい。奏太、ムー、あとは頼んだ」とビラとエプロンを渡される。
二人にエプロンをつけてもらい、再び駅前へ。
「なんで俺がこんなこと……」
カプッ……
「分かったよやればいいんだろ!」
そう言って無言でビラを渡し始めるが、通りすがりの奥様はふた手に別れキャーキャー言っている。
ビラ自体はあっという間に無くなったのだが、芸能人にでもあったかのような騒ぎ様だったので、ムーに促され先に店に戻り報告する。
暫くして大量のおばさんを引き連れたふたりが戻ってきて、店は満員電車状態。二人が2列にと言うと、運動会のようにきっちりと整列……殆どが化粧品を買い、ストックが無くなると、トイレットペーパーやティッシュ。いるかどうか分からない薬まで飛ぶように売れ、午前だけで店は空っぽ状態。
「ある意味半年分位売れたな……」
「在庫ももうないんですけど……」
「そうだな……紙にこう書いてくれ」と事務員に紙とペンを渡す。
「本日午後3時より薬局再開いたします。
処方せんは受け付けておりますので、受付までお越しください」
それをみてヨシ! と言い入口に貼る。
「ルーカス、リアム、ここへ商品を取りに行ってくれ」
「なんで俺達なんだよ!」
「そうです。さっきからずっと……」
「夕食を一緒にと思ったんだが……嫌なら」
「紙をよこせ!」
「裏の倉庫に置けばよろしいのですね?」
「頼んだ。残りのものは棚の整理と、まだある薬などの陳列。私は化粧品を仕入れてくる」
「雑貨は?どうするんですか?」と事務員が聞くと、「一緒に仕入れてくるから問題は無い。はい! 急いでくれ」と手を叩く。
「ふざけんな! 俺がどんだけ心配したと……」
「そこまで! リアムも来たようだ」
するっと、扉からムーが入ってくる。
「リアムさん来ましたよ?」
「噛んだか?」
「お店の前だったので……」
「残念」
「ルーカスさんは噛みました!」
「よし!」とどこから出したのか、骨付きガムをムーに渡している。
扉を開け中に通す。こっちは金髪長身超美形だ。
お茶を入れ出しに行くが、この2人睨み合ったままで、金髪……リアムさんも同じ事を姫さんに言っている。
「奏太、私の事は下では店長と呼べ。普段は結月でかまわん」
「姫! 人間にそのような……」
「黙らんか! 二人して同じことをグチグチと。私が決めたんだから良いだろう? それに、ルーカス。リアムは店の前までついたようだが?」
「天使と一緒にすんな!」
「そこだけは同感です。」
「で、何しに来た」
「材料持ってきました。後、綻びも解消しましたので報告に」
「そうか、なら丁度いい。奏太、ムー、あとは頼んだ」とビラとエプロンを渡される。
二人にエプロンをつけてもらい、再び駅前へ。
「なんで俺がこんなこと……」
カプッ……
「分かったよやればいいんだろ!」
そう言って無言でビラを渡し始めるが、通りすがりの奥様はふた手に別れキャーキャー言っている。
ビラ自体はあっという間に無くなったのだが、芸能人にでもあったかのような騒ぎ様だったので、ムーに促され先に店に戻り報告する。
暫くして大量のおばさんを引き連れたふたりが戻ってきて、店は満員電車状態。二人が2列にと言うと、運動会のようにきっちりと整列……殆どが化粧品を買い、ストックが無くなると、トイレットペーパーやティッシュ。いるかどうか分からない薬まで飛ぶように売れ、午前だけで店は空っぽ状態。
「ある意味半年分位売れたな……」
「在庫ももうないんですけど……」
「そうだな……紙にこう書いてくれ」と事務員に紙とペンを渡す。
「本日午後3時より薬局再開いたします。
処方せんは受け付けておりますので、受付までお越しください」
それをみてヨシ! と言い入口に貼る。
「ルーカス、リアム、ここへ商品を取りに行ってくれ」
「なんで俺達なんだよ!」
「そうです。さっきからずっと……」
「夕食を一緒にと思ったんだが……嫌なら」
「紙をよこせ!」
「裏の倉庫に置けばよろしいのですね?」
「頼んだ。残りのものは棚の整理と、まだある薬などの陳列。私は化粧品を仕入れてくる」
「雑貨は?どうするんですか?」と事務員が聞くと、「一緒に仕入れてくるから問題は無い。はい! 急いでくれ」と手を叩く。
0
あなたにおすすめの小説
大絶滅 2億年後 -原付でエルフの村にやって来た勇者たち-
半道海豚
SF
200万年後の姉妹編です。2億年後への移住は、誰もが思いもよらない結果になってしまいました。推定2億人の移住者は、1年2カ月の間に2億年後へと旅立ちました。移住者2億人は11万6666年という長い期間にばらまかれてしまいます。結果、移住者個々が独自に生き残りを目指さなくてはならなくなります。本稿は、移住最終期に2億年後へと旅だった5人の少年少女の奮闘を描きます。彼らはなんと、2億年後の移動手段に原付を選びます。
日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー
黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた!
あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。
さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。
この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。
さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。
織田信長 -尾州払暁-
藪から犬
歴史・時代
織田信長は、戦国の世における天下統一の先駆者として一般に強くイメージされますが、当然ながら、生まれついてそうであるわけはありません。
守護代・織田大和守家の家来(傍流)である弾正忠家の家督を継承してから、およそ14年間を尾張(現・愛知県西部)の平定に費やしています。そして、そのほとんどが一族間での骨肉の争いであり、一歩踏み外せば死に直結するような、四面楚歌の道のりでした。
織田信長という人間を考えるとき、この彼の青春時代というのは非常に色濃く映ります。
そこで、本作では、天文16年(1547年)~永禄3年(1560年)までの13年間の織田信長の足跡を小説としてじっくりとなぞってみようと思いたった次第です。
毎週の月曜日00:00に次話公開を目指しています。
スローペースの拙稿ではありますが、お付き合いいただければ嬉しいです。
(2022.04.04)
※信長公記を下地としていますが諸出来事の年次比定を含め随所に著者の創作および定説ではない解釈等がありますのでご承知置きください。
※アルファポリスの仕様上、「HOTランキング用ジャンル選択」欄を「男性向け」に設定していますが、区別する意図はとくにありません。
滝川家の人びと
卯花月影
歴史・時代
勝利のために走るのではない。
生きるために走る者は、
傷を負いながらも、歩みを止めない。
戦国という時代の只中で、
彼らは何を失い、
走り続けたのか。
滝川一益と、その郎党。
これは、勝者の物語ではない。
生き延びた者たちの記録である。
日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-
ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。
1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。
わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。
だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。
これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。
希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。
※アルファポリス限定投稿
王命って何ですか? 虐げられ才女は理不尽な我慢をやめることにした
まるまる⭐️
恋愛
【第18回恋愛小説大賞において優秀賞を頂戴致しました。応援頂いた読者の皆様に心よりの感謝を申し上げます。本当にありがとうございました】
その日、貴族裁判所前には多くの貴族達が傍聴券を求め、所狭しと行列を作っていた。
貴族達にとって注目すべき裁判が開かれるからだ。
現国王の妹王女の嫁ぎ先である建国以来の名門侯爵家が、新興貴族である伯爵家から訴えを起こされたこの裁判。
人々の関心を集めないはずがない。
裁判の冒頭、証言台に立った伯爵家長女は涙ながらに訴えた。
「私には婚約者がいました…。
彼を愛していました。でも、私とその方の婚約は破棄され、私は意に沿わぬ男性の元へと嫁ぎ、侯爵夫人となったのです。
そう…。誰も覆す事の出来ない王命と言う理不尽な制度によって…。
ですが、理不尽な制度には理不尽な扱いが待っていました…」
裁判開始早々、王命を理不尽だと公衆の面前で公言した彼女。裁判での証言でなければ不敬罪に問われても可笑しくはない発言だ。
だが、彼女はそんな事は全て承知の上であえてこの言葉を発した。
彼女はこれより少し前、嫁ぎ先の侯爵家から彼女の有責で離縁されている。原因は彼女の不貞行為だ。彼女はそれを否定し、この裁判に於いて自身の無実を証明しようとしているのだ。
次々に積み重ねられていく証言に次第に追い込まれていく侯爵家。明らかになっていく真実を傍聴席の貴族達は息を飲んで見守る。
裁判の最後、彼女は傍聴席に向かって訴えかけた。
「王命って何ですか?」と。
✳︎不定期更新、設定ゆるゆるです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる