天満堂へようこそ

浅井 ことは

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洞窟

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「このお水は飲めるの?」

「止めておけ。まだ確かめてない」

「この床も芝生のようになっていますね。いったい誰が作ったのでしょう?」

「さぁな。ただ、ここにある本は多分だが、全て禁書だろうし、一度もどって持ってきてもらいたいものもあるんだ」

「わかりました。何を持ってくればいいんです?」

採取用の麻袋、食料に水、毛布。
その他言われたものは城で用意できる。

「この先の方にも行ってみたいしな」

「それは私が帰ってきてからにしてください」

「多分な。集中したいからムーもつれてってくれ」

「では、すぐに戻りますので」

入ってきた入り口に向かうのを確認してから、本棚にもたれ掛かる。

ガコン__

「え?」

「姫?」

本棚がいきなり回り、結月はそのまま反対側にいってしまった。
その後にはガシャンと音がし次に続く入り口も閉じてしまった。

「姫、聞こえますか?」と本棚を雑に叩く。

「あぁ、聞こえる」

「そこはどうなっています? 怪我はありませんか?」

「あぁ。だがこちらは出入り口が有るにはあるが、普通の部屋になっている。ベッドもキッチンも冷蔵庫もある。そっちから押しても開かないか?」

「無理なようです。兵を呼んできますので待っていてください。くれぐれも何かしようとは思わないでくださいね」

「わかったわかった。本でも読んでるよ」
走る音がしたので出ていったのだろう。
さて、どうするか。

本棚には本がある。
しかし、出入り口であろう扉が開けたくてしかたがない……が、情報も何もない。そう思い取り合えず本棚の本を読むことにした。

「ムーさんまだ走れますか?」

「うん、大丈夫だよ」

「私より早いでしょうから先に城へ。陛下に事情を話していただけませんか?」

「いいよ。ユーリさんはどうするの?」

「そのまま兵を集めます」

「わかったよ。じゃぁ僕先に行くね」

「あ、これをお持ちください。外の兵に見せればそのまま陛下のところまで行けます」と、時計のようなものを首に掛けられる。

「なぁにこれ?」

「私を証明するものといっておきます。これは普通のものでは持つものはいませんし、話せるムーさんならば大丈夫です」

「うん。じゃぁ借りるね」そう言ってムーは全力で走る。
来た道はまだ臭いが残っていたために迷わず最初の入り口まで着く。
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