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即位
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「え?ぼ、僕?」
「ムー、そこへ私たちを連れていけ」
「でもまた怖いことは嫌だよ僕」
「そうならないようにするためだ」
「結月、お前とユーリは王のところへ行け」
「だが……」
「遺体に何かあったらどうするんだ!お前の母はお前が守れ」
「ルーカス……。分かった、ユーリ行くぞ」
結月が走っていくのを見てから、ムーの後について奥へと進む。
少しジャングルのようになっている中に、小さな小屋があり、そこから鼻につく匂いがするのがわかる。
「ここ?」
「ここは結月のお気に入りの場所だ。よく木陰で本を読んでた……近くに小さな池があるんだ」
「あの中臭いの」
「うん、俺でもわかる」
「奏太にもわかるのか?」
「こんなに臭うのに?」
鼻と口を手で覆い、先に行くニコルとノアの後に続く。
ブランも匂いに耐えられなかったのか、ムーと木の陰に隠れてしまった。
そこにいろよ?と念を押して、ブランがブンブンと縦に首を振るのを見てから、先に進む。
誰も話さず、建物に近付いて中の様子を見る。
ルーカスが手で合図をし、ノアとニコルが戸を開けて中に入る。
「……遅かったですね」
「リアムさん?」
「ええ。本体ですよ?ずっとここに居ました。とても懐かしい場所です」
「俺も懐かしいんだけど?」とルーカスが挑発するように言う。
昔からの知り合いの二人にしかわからない事があるのだと思うが、本物だけどうしてここにいるのか気になる。
「ルーカス、あの時に死んでおけばよかったのにタフですね?」
「ふん、あんなもので死んでたまるか!」
「まぁ、あの魔法陣を解いたユーリを褒めるべきか、治療した姫を褒めるか……」
「俺の体力でも褒めておけ!」
見る見るうちにルーカスから角が生え、手や体は魔神と言うに相応しい形となっていく。長い爪に漆黒の翼。人型はしているが、長く伸びた髪から見える顔は怒りでしかない。
「奏太様、盾を!」
ニコルにいきなり言われたので、リアムから自分たちを庇うように、包み込む様にして盾を張る。
「ルーカスさん……」
「結月に連絡を取れ」
「うん」
頭の中で結月を呼び、リアムさん本体がいるから、とにかく来てくれとだけ言い、ルーカスとリアムの睨み合いを見る。
ニコルもノアも圧倒されそうな空気の中、剣を構えてピクリとも動かない。
どうしよう……そう思った時、2人が手を前に出した瞬間火花のようなものが散り、魔力同士のぶつかり合いが始まった。
リアムは光り輝くような白、ルーカスは反対に赤を纏った黒。
どちらも一歩も譲っていないと思っていたが、少しずつルーカスが近付いて行っている。
ガン!と音がすると同時に、手首から生えた剣のようなものでリアムの胴を薙に行ったルーカスの攻撃を、盾で封じるリアム。
この二人の戦いには手は出してはいけないような感じがして何も出来ないでいた。
「ムー、そこへ私たちを連れていけ」
「でもまた怖いことは嫌だよ僕」
「そうならないようにするためだ」
「結月、お前とユーリは王のところへ行け」
「だが……」
「遺体に何かあったらどうするんだ!お前の母はお前が守れ」
「ルーカス……。分かった、ユーリ行くぞ」
結月が走っていくのを見てから、ムーの後について奥へと進む。
少しジャングルのようになっている中に、小さな小屋があり、そこから鼻につく匂いがするのがわかる。
「ここ?」
「ここは結月のお気に入りの場所だ。よく木陰で本を読んでた……近くに小さな池があるんだ」
「あの中臭いの」
「うん、俺でもわかる」
「奏太にもわかるのか?」
「こんなに臭うのに?」
鼻と口を手で覆い、先に行くニコルとノアの後に続く。
ブランも匂いに耐えられなかったのか、ムーと木の陰に隠れてしまった。
そこにいろよ?と念を押して、ブランがブンブンと縦に首を振るのを見てから、先に進む。
誰も話さず、建物に近付いて中の様子を見る。
ルーカスが手で合図をし、ノアとニコルが戸を開けて中に入る。
「……遅かったですね」
「リアムさん?」
「ええ。本体ですよ?ずっとここに居ました。とても懐かしい場所です」
「俺も懐かしいんだけど?」とルーカスが挑発するように言う。
昔からの知り合いの二人にしかわからない事があるのだと思うが、本物だけどうしてここにいるのか気になる。
「ルーカス、あの時に死んでおけばよかったのにタフですね?」
「ふん、あんなもので死んでたまるか!」
「まぁ、あの魔法陣を解いたユーリを褒めるべきか、治療した姫を褒めるか……」
「俺の体力でも褒めておけ!」
見る見るうちにルーカスから角が生え、手や体は魔神と言うに相応しい形となっていく。長い爪に漆黒の翼。人型はしているが、長く伸びた髪から見える顔は怒りでしかない。
「奏太様、盾を!」
ニコルにいきなり言われたので、リアムから自分たちを庇うように、包み込む様にして盾を張る。
「ルーカスさん……」
「結月に連絡を取れ」
「うん」
頭の中で結月を呼び、リアムさん本体がいるから、とにかく来てくれとだけ言い、ルーカスとリアムの睨み合いを見る。
ニコルもノアも圧倒されそうな空気の中、剣を構えてピクリとも動かない。
どうしよう……そう思った時、2人が手を前に出した瞬間火花のようなものが散り、魔力同士のぶつかり合いが始まった。
リアムは光り輝くような白、ルーカスは反対に赤を纏った黒。
どちらも一歩も譲っていないと思っていたが、少しずつルーカスが近付いて行っている。
ガン!と音がすると同時に、手首から生えた剣のようなものでリアムの胴を薙に行ったルーカスの攻撃を、盾で封じるリアム。
この二人の戦いには手は出してはいけないような感じがして何も出来ないでいた。
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