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即位
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目の前を結月が通り過ぎる時に、ニヤッと笑われたが、その後に続いてついて行かなくてはならなかった為、天王について行く。
「奏太、この後パレードじゃ。馬車でのパレードじゃが、お前は儂とノアと乗る。二台目じゃぞ?」
分かったと頷き、後について馬車を見ると、前の結月が乗る馬車は薄いグリーン。その後に各界の色として、赤、黒と続き、両側には兵もちゃんと付いてきている。
「ねえ、サムさんは?」
「各界から護衛として来ていますからその中に」
「奏太、ちゃんとサムと呼ばねばの。威厳というものもある」
「慣れるまで待って……」
「良い良い。このパレードが終わったら本来場所を変え、四ブロックの一部を回るのじゃが、今回はここだけだと言っておった。葬儀もあるから、派手にはせんらしい」
「あのヴェールの話だけど」
「あ、はい。民は姫様が即位されたので、王がお亡くなりになったことは分かっているはずです。あのヴェールは前王の意思を継ぐとの意思の表れかと。普通は新たに作りますので」
「結月は昔から頑固なところがあるがこんな形で出してくるとはの」
「まだ、よく分からないんだけど、そんなに重要なの?」
「各界との関係もあるからの」
「前王の様にみんなと仲良くしていくって事かな?」
「簡単に言うとそういう事じゃな」
馬車が止まり、城の周りを1周したのだと分かり、言われるままに降りてついて行く。
ムーたちもどうしていいか分からなかったのか、大人しくついてくるので、問題は無いが、これから何をするのだろうと、中に入る。
「奏太」
「何?」
「今からは王の間だ。この列を抜けて軽装に着替えに逃げるぞ!」
「分かった」
「お供します」とノアとニコルに言われ、転移で部屋へと移動し、ひらひらした服を脱ぎ、スカーフへと変える。
アクセサリーも取り、楽になったところで、また転移して王の間の前で待つ。
結月たちが歩いてきたので、柱の陰に隠れ途中で列に戻り素知らぬ顔をして戻る。
「バレてるな」
「普通ばれるでしょ?後で絶対怒られちゃうよ」
「でもヒラヒラは嫌だったろ?」
「まぁね。俺だけなら転移できないから助かったよ」
中に入り、そのまま貴賓で来ていた人からの祝辞を聞いてから、平常通りの話しに戻る。
「今日即位したばかりだが、此度の件では各界騒がせたこと、天界の王子の御披露目式が台無しになってしまったこと、心よりお詫び申し上げる」
と話が進む中、ルーカスが「王になっても相変わらず話し方は変わらないよな。まさか親父の事マー坊とか呼んだら流石に不味いと思うんだけどな」
クキョォー?
「え?ブラン?」
「どうしたんだよ。今話の最中だぞ?」
羽をバタつかせ何かを訴えようとしているが、話せばいいのに話さない。
隣にいるムーを見るも、ずーっと奥の扉から目を話そうとしないでいる。
「ブラン話して?」
「クキョッ!クキョキョキョ……」
「奏太、この後パレードじゃ。馬車でのパレードじゃが、お前は儂とノアと乗る。二台目じゃぞ?」
分かったと頷き、後について馬車を見ると、前の結月が乗る馬車は薄いグリーン。その後に各界の色として、赤、黒と続き、両側には兵もちゃんと付いてきている。
「ねえ、サムさんは?」
「各界から護衛として来ていますからその中に」
「奏太、ちゃんとサムと呼ばねばの。威厳というものもある」
「慣れるまで待って……」
「良い良い。このパレードが終わったら本来場所を変え、四ブロックの一部を回るのじゃが、今回はここだけだと言っておった。葬儀もあるから、派手にはせんらしい」
「あのヴェールの話だけど」
「あ、はい。民は姫様が即位されたので、王がお亡くなりになったことは分かっているはずです。あのヴェールは前王の意思を継ぐとの意思の表れかと。普通は新たに作りますので」
「結月は昔から頑固なところがあるがこんな形で出してくるとはの」
「まだ、よく分からないんだけど、そんなに重要なの?」
「各界との関係もあるからの」
「前王の様にみんなと仲良くしていくって事かな?」
「簡単に言うとそういう事じゃな」
馬車が止まり、城の周りを1周したのだと分かり、言われるままに降りてついて行く。
ムーたちもどうしていいか分からなかったのか、大人しくついてくるので、問題は無いが、これから何をするのだろうと、中に入る。
「奏太」
「何?」
「今からは王の間だ。この列を抜けて軽装に着替えに逃げるぞ!」
「分かった」
「お供します」とノアとニコルに言われ、転移で部屋へと移動し、ひらひらした服を脱ぎ、スカーフへと変える。
アクセサリーも取り、楽になったところで、また転移して王の間の前で待つ。
結月たちが歩いてきたので、柱の陰に隠れ途中で列に戻り素知らぬ顔をして戻る。
「バレてるな」
「普通ばれるでしょ?後で絶対怒られちゃうよ」
「でもヒラヒラは嫌だったろ?」
「まぁね。俺だけなら転移できないから助かったよ」
中に入り、そのまま貴賓で来ていた人からの祝辞を聞いてから、平常通りの話しに戻る。
「今日即位したばかりだが、此度の件では各界騒がせたこと、天界の王子の御披露目式が台無しになってしまったこと、心よりお詫び申し上げる」
と話が進む中、ルーカスが「王になっても相変わらず話し方は変わらないよな。まさか親父の事マー坊とか呼んだら流石に不味いと思うんだけどな」
クキョォー?
「え?ブラン?」
「どうしたんだよ。今話の最中だぞ?」
羽をバタつかせ何かを訴えようとしているが、話せばいいのに話さない。
隣にいるムーを見るも、ずーっと奥の扉から目を話そうとしないでいる。
「ブラン話して?」
「クキョッ!クキョキョキョ……」
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