天満堂へようこそ 6

浅井 ことは

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決断

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スープも具沢山でそれだけでお腹が一杯になりそうだったが、焼けたお肉の香りには食欲が負ける。
食べたら次は着替えをと、正装させられるが、前の式典よりは緩やかで赤、青と金の縁取りのスカーフでいいと言われてほっとする。

ノアは銀の縁取り。
ムーとブランのスカーフには紋章が入っているが、前と少し違うので見せてもらう。

「どうしたのこれ?」

「新しいのくれたの。まおー様が。ブランも同じだよ?」

よく見るとメインは天界のマークが入っているが、左右に小さく魔界特有のメダルマーク、幻界でよく見かけた鍋マークが入っていた。

「ブランのも同じだもんな?」

「えっと、これを巻いていればどこに行っても苛められないそうです」

「魔王様からもらったの?」

「はい、みんなから食べられないからって……」

「ノア……言い方が明らかに唐揚げにならないようにって聞こえるのは俺だけかな?」

「私にもそう聞こえますが……」


「まぁいっか、みんなと仲良く出来る印だよ」

「あと、これは普通の人では外せないって言われました」

「ん?誰に?」

「王様達!」

きっと魔法でもかかっているのだろうと思い、部屋を出る。

椅子が沢山並んでおり、天王がここだと手招きするので隣に座る。

「奏太、よく思いついたの?」

「え?ああ……あれは本を沢山読んで……賛成してくれるの?」

「魔王は最初反対してたが、みんなが同意見じゃったから折れてくれたよ。この式が終わり次第執り行う」

「魔力を取り上げたとして、その魔力はどうなるの?」

「消えてなくなるのじゃ。見たらわかると思うが、霧のようになくなる……後はあやつの研究施設だけ見つけられればいいんじゃが」

「一つも見当つかないの?」

「もしかしてと思うところはある。一つずつ兵に確認させて破壊していくしかないが」

「そっか……」

「それよりも、奏太の城なんじゃが……周りは見たであろう?」

「飛んでる時に」

「どんな街にしたいか決めたのかね?」

大分と前に書いておいた紙をポケットに入れておいたので、それを見せると「うーん」と何やら考えている様子だったので、ダメかな?と思いながらも紙を見る。

「奏太よ。城の周りが水で囲まれているのはわかるが、そこから街と街の間に川はいらんじゃろう?」

「川があったし、街と街は橋で繋げばいいかなって。放牧の土地を荒らしたくなくて考えてたら、八分割になっちゃった……二つで一つの街って感じかな?」

「ならばこの様に作ろう。街はすぐに人が集まるものではないから、会社の休みに帰ってきて見るようにしてくれんか?最初が肝心じゃからの」

「金曜の夜に天界に行くようにすればいいの?」

「無理はしなくていいが」

「行くようにするよ。沢山人が来てくれたらいいんだけど」

「そうじゃな。金曜の夜に来て日曜の夜に帰るようにすればいいが、天界と繋ぐゲートを持たせるわけにも行かんから、魔法陣を渡しておこう。ノアがそのへんは得意じゃろうて」
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