天満堂へようこそ 6

浅井 ことは

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人間界1

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半日寝て焼け尽くした木の中を確認して、言われていた髪の毛や爪など何も無いことを確認してから、さらに粉々にしてしまう。

「クレーターみたいになってるけど、水はちゃんと出るのかな?」

「出る。匂いがするし、元は湧き水から出来たものだ。少し時間は掛かるだろうが、元に戻る。これで森に住むものも安心して暮らせる」

「なら良かった。早速だけど、背中に乗せてくれる?二人は無理かな?」

「大丈夫だ。空を飛べばいいのだろう?」

「うん」

背に乗って空から地上を見て中心点を決める。川を挟みたかったので、草原の民の住むところと森の反対側に決めて、地上に戻り、雨も少ないことから荷物を片付けて少しずつ戻ることにした。

「晴れてないけど大丈夫だよね?」

「そろそろ上がりそうですけど」

「なら城に戻ろう」

ゆっくりと進み、晴れてからもぬかるんでいると危ないのでとあまりスピードは出さずに城まで戻ることにして、たまの野営では残りの兵と一緒に食事も取り、かなり仲良くなれた。

城に戻ってすぐ、怪我した兵の所へと行って状態を見る。

医師がいたので状態を聞き、酷かったけが人も最初の処置がよかったから普通に動けるまでになると言われたが、戦闘は無理だろうと言うことだった。

そのまま王の間へと行き、怪我した兵も今までと変わらず働けるようお願いをし、荷物を詰める。

「奏太様、こちらに置いていくものは?」

「置いていってもいいけど、また買いに行かないといけないよね……」

「ですが、週末戻られるのでしたら必要にはなりますよ?」

「だよね……全部置いていこっか!」

「私の荷物も置いていきます」

全部置いていくことに決まり、使用人に申し訳ないが荷解きをしてしまっておいてほしいと頼み、天王の元へともう一度行く。

「もう行ってしまうのか……」

「うん、でも人間界の時間で週末は天界に来るから」

「そうじゃったな。もし何かあれば連絡を入れることにしよう。城の方もすぐに着工に取り掛かるでの。来た時に見に行くといい」

「うん、後さ、あの変なクローンが言ってた、魔界の城の奥とかってやつなんだけど」

「魔界の王へは伝えたから調査が始まるじゃろう。奏太と入れ替わりで、ルーカスが行くと思うが」

「向こうでも聞いてみる」

こっちに来なさいと言われて前へと行くと、ギュッと抱きしめられた。

「無理はするでないぞ?いつでもこちらに戻ってくるのじゃ。ここも奏太の家じゃからの?それと……」

「もう、そんなに心配しないでよ。子供じゃないんだから」

「いーや!まだまだ子供じゃ!お主はすぐに無茶をするではないか」

「ククク……我が側づきである故、無理はさせぬし、ノア様も居られるで大丈夫であろう」

「そうじゃが……」とチラリとノアを見る。

「スフィロスよ、ノアは奏太を甘やかすから、ちゃんと見張っておいてくれよ?」

「御意」

「分かったってば!約束するから!」

「ならばその人間界へのゲートの前で、行きたいところを強く思うのじゃ。あちらから来る時も同じじゃ」

「うん」

ノアとスフィと立ち鏡に触れて家の庭を思い出すと、吸い込まれるように中に入り、目を開けると見慣れた家の中庭だった。
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