天満堂へようこそ 6

浅井 ことは

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人間界1

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通信を切って作業場へと行くと、シーソーや小さいアスレチックのある所でムーが遊んでいた。

「ムー!」

「なぁにー?」

「ブランは?」

「あそこ!木の上だよ?」

ムーの目線の先にある木の上に何故か小さな座布団が置いてあり、そこでブランが日向ぼっこをしている。

「なんであんな所なの?」

「たまに寝てるよ?スフィ君は池の方に行ったけど。最近お魚さんがいるんだ」

「魚って……鯉か!ノア行こ」

案の定、魚を狙っているスフィを止め、食べたらダメだと釘をさす。

その後万能薬のストックの入った瓶を鞄にしまい、ノートを探す。

「散らかりすぎてどれか分かんないじゃん!」

「中を見ていくしかないですね……」

ノアと積み上げられたノートの中を確認していくと、トカゲの尻尾(粉末)スプーン1杯など書かれていたり、毒グモの糸・天草・魔草・魔兎の心臓等と書かれていたり、何の薬を作っているのかさっぱりわからず、とにかく捲って目次を見て探し、やっと見つけた時には気分が悪くなっていた。

「あれ混ぜながら奇声あげてたと思うと恐ろしいよ」

「蛇の皮なんてのもありましたけど、ムーさんの項目もありましたよ?」

「何それ」

「主に傷薬でしたが、兎や鳥になる薬などもあったので、また遊ぶつもりだったのでしょうか」

「かもね。でも材料が気持ち悪いよ。いつも飲んでる丸薬にも入ってると思ったら飲みたくなくなる……」

「ですが、効果は間違いないですよね」

「そうなんだよ……材料集めの時も何でいるの?って思うの多かったし。それより、作れるかな?」

「ちょっと細かい作業になりそうですが、測りで計算していくので大丈夫だと思います」

「熊さんてどんな人なんだろうね」

「興味はありますが、いつ作ります?」

「開店前かなぁ?」

「では会場から直接バーに行きましょうか」

「そうだね。じゃあ夕飯は外かな」

「たまにはいいと思いますが」

「時間が余ったら出かけようか」

ちょうど昼にルーカスが迎えに来たので、3人で会場へ行くと、ホテルの大広間を貸し切っているということだった。

「立食パーティになるからな」

「そうなんだ。結月さんパーティの時だけ戻ってくるって」

「挨拶があるからな」

中に入ると既に準備は出来ており、壇上の上には『天満社第1回クリスマスパーティ』と書かれていた。

第1回という事は毎年するのだろうか?会社になってしまったのだから仕方ないのかな……等と思っていたら、席に案内され座らされる。

「何皿か1度に出して欲しいとは言っておいたんだが……」

「どんな人が来るのかな?」

「役員共は家族で来るみたいだ。何でも孫が奏太より少し年下で会わせたがってたな……。後は提携してる会社とかだろ?」

「人数は?」

「500はいると思うが、呼んだのはその半分だから、夫婦とかで来るんじゃないか?」

お待たせしましたとテーブルにいくつか皿が載せられていき、チェックボードも渡される。
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