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破壊
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「一気にカタをつけます。奏太様、火の粉が飛ばないように盾を」
「わかった」
剣に炎を纏わせ、飛び上がると同時に下から上へと切りつける。
キシャァ───
不気味な声に兵も気づいたのか、こちらに駆け寄ってくるので、ノアの邪魔にならないように盾を伸ばし、行く手を阻む。
「王子!ノア様が」
「良いからそこで見てて」
一回では倒せず、二回目に天辺に駆け上がったノアは、剣を頭頂部に突き刺して魔法をかける。
ボッと燃えたかと思うと、だんだんと小さくなっていくのでノアもそれに合わせて飛び降りる。
「でかいミミズみたい……手足ついてるよ?」
「あれは小さい時には地の中にもぐり、成虫となると田畑をあらす程度の魔物だったはずです」
兵がそう言うので、サムにこんなに大きくなるのかと聞くと、見た事がないと言う。
「アレの影響もある。と、我は思うが……大きいものでも木の半分の大きさだったかと」
「あれデカすぎでしょ?」
「我も行くか?」
「ノアがいいって言ってるから任せよう。下に倒れたものだけ後で焼くか、薬の材料になるなら取っておかないと結月さんに怒られそう」
二匹目は横に薙ぎ払った剣で半分に分かれたが、すぐに再生してしまうので、氷魔法で断面を凍らせて再生出来ないようにし、残り一匹も炎で焼き切る。
それまで、流れるような無駄のない動きに兵が見惚れてしまっているので、水晶から結月に連絡を取り魔獣を見せる。
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「おお、またよく育ったな!そいつの粘液。口みたいなのから出るから、そこから取って瓶に詰めておいてくれ。軟膏になるんだ。後は食べれもしないから焼けばいい」
「はいはい。でもこんなに大きいのは見たことないって。前の場所から結構離れてるんだけど」
「その時には地中にでもいたんだろう。私もその大きさは初めてだ。木になっていたから楽に倒せたが、地中なら厄介な奴だから、ランクBって所だな」
「格付けはいいからさ、そっちどうなってるの?」
「馬鹿が話さんもんだから、困ってる!おおよその場所にはついたが、まだ見つからん。ルーカスの方もだ」
「俺たちこのまま行くと三日くらいで着くけど」
「何とか見つけれるようにする。もし向日葵のような花が咲いてたら、種をとってきてくれ」
「わかった……連絡してよかったよ。持って帰らなかったら文句言われるし」
「当たり前だ!せっかくそっちに行ってるんだからいつものも頼むぞ?ルーカスにもちゃんと頼んであるから心配するな!」
討伐だけじゃないんだとは言えず、通信を切って粘膜を瓶に詰めてから炎で燃やして焼き、天幕に戻って食事をとってから横になり、城の設計図を見る。
「奏太様、今各部隊見張りの位置につきました」
「うん。こんな所にまで魔物が来てるって驚いたよ」
「天界でこれですから、幻界はもっと酷いかも知れません」
「どういう事?」
「城は界の中心にあります。そこから四方八方に討伐隊を送り倒すのが主ですが、姫や王子の城と言うのは王都から離れた位置にあります。その城も娯楽の城ではなく、王都の城から来にくい場所に建つようになっています」
「王都の補佐みたいな感じ?」
「はい。幻界はそれが一つなくなり、もう一つもあまり機能してません。天界よりも負傷者や難民が多いので、兵も中々動けず、更には負傷兵もいるので今までのようには……」
「そうだよね……王都の城を建て直すとしても、時間も人も足りてないって事だよね……」
「そうなります。なので今までより幻魔獣もかなり出ていると兄から聞きました」
「俺聞いてないよ……」
「陛下の代わりに人間界で頑張っている奏太様にこれ以上話して心配させるなと言われてましたので」
「ルーカスさんの所は?」
「あちらはいつもと変わらないようです」
「わかった」
剣に炎を纏わせ、飛び上がると同時に下から上へと切りつける。
キシャァ───
不気味な声に兵も気づいたのか、こちらに駆け寄ってくるので、ノアの邪魔にならないように盾を伸ばし、行く手を阻む。
「王子!ノア様が」
「良いからそこで見てて」
一回では倒せず、二回目に天辺に駆け上がったノアは、剣を頭頂部に突き刺して魔法をかける。
ボッと燃えたかと思うと、だんだんと小さくなっていくのでノアもそれに合わせて飛び降りる。
「でかいミミズみたい……手足ついてるよ?」
「あれは小さい時には地の中にもぐり、成虫となると田畑をあらす程度の魔物だったはずです」
兵がそう言うので、サムにこんなに大きくなるのかと聞くと、見た事がないと言う。
「アレの影響もある。と、我は思うが……大きいものでも木の半分の大きさだったかと」
「あれデカすぎでしょ?」
「我も行くか?」
「ノアがいいって言ってるから任せよう。下に倒れたものだけ後で焼くか、薬の材料になるなら取っておかないと結月さんに怒られそう」
二匹目は横に薙ぎ払った剣で半分に分かれたが、すぐに再生してしまうので、氷魔法で断面を凍らせて再生出来ないようにし、残り一匹も炎で焼き切る。
それまで、流れるような無駄のない動きに兵が見惚れてしまっているので、水晶から結月に連絡を取り魔獣を見せる。
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「おお、またよく育ったな!そいつの粘液。口みたいなのから出るから、そこから取って瓶に詰めておいてくれ。軟膏になるんだ。後は食べれもしないから焼けばいい」
「はいはい。でもこんなに大きいのは見たことないって。前の場所から結構離れてるんだけど」
「その時には地中にでもいたんだろう。私もその大きさは初めてだ。木になっていたから楽に倒せたが、地中なら厄介な奴だから、ランクBって所だな」
「格付けはいいからさ、そっちどうなってるの?」
「馬鹿が話さんもんだから、困ってる!おおよその場所にはついたが、まだ見つからん。ルーカスの方もだ」
「俺たちこのまま行くと三日くらいで着くけど」
「何とか見つけれるようにする。もし向日葵のような花が咲いてたら、種をとってきてくれ」
「わかった……連絡してよかったよ。持って帰らなかったら文句言われるし」
「当たり前だ!せっかくそっちに行ってるんだからいつものも頼むぞ?ルーカスにもちゃんと頼んであるから心配するな!」
討伐だけじゃないんだとは言えず、通信を切って粘膜を瓶に詰めてから炎で燃やして焼き、天幕に戻って食事をとってから横になり、城の設計図を見る。
「奏太様、今各部隊見張りの位置につきました」
「うん。こんな所にまで魔物が来てるって驚いたよ」
「天界でこれですから、幻界はもっと酷いかも知れません」
「どういう事?」
「城は界の中心にあります。そこから四方八方に討伐隊を送り倒すのが主ですが、姫や王子の城と言うのは王都から離れた位置にあります。その城も娯楽の城ではなく、王都の城から来にくい場所に建つようになっています」
「王都の補佐みたいな感じ?」
「はい。幻界はそれが一つなくなり、もう一つもあまり機能してません。天界よりも負傷者や難民が多いので、兵も中々動けず、更には負傷兵もいるので今までのようには……」
「そうだよね……王都の城を建て直すとしても、時間も人も足りてないって事だよね……」
「そうなります。なので今までより幻魔獣もかなり出ていると兄から聞きました」
「俺聞いてないよ……」
「陛下の代わりに人間界で頑張っている奏太様にこれ以上話して心配させるなと言われてましたので」
「ルーカスさんの所は?」
「あちらはいつもと変わらないようです」
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