天満堂へようこそ 6

浅井 ことは

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破壊

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小さな天幕だけ出し、あとは座れるように下のシートだけ敷いて、各班で昼食をとる。

「なんだか懐かしくなってきた」

「もう近いですからね。皆さん元気でしょうか」

「また挨拶に行かないとね。もうここからも少し城が見えてる。骨組みはできたって感じかな?」

「もう少し出来ていそうですけど、なぜ水の街にされたのですか?」

「川も綺麗で水も多かったからかな?外も1周水って言うか川で囲んで貰ったら、魔物も入りにくいんじゃないかと思って街まで伸ばしたんだ」

「出来上がりが楽しみです。草原の民は店は出さないんでしょうか」

「出してもらうように言うけど。あんなに美味しいんだもん。街の人も喜んでくるると思うんだけどな」

「この後はどうしましょう。草原の民の居住地の先が目的地ですが」

「夕方までにつけるかな?」

「急げば大丈夫でしょう。ただ、どれだけの人が来ているのかが問題ですね」

「何で?」

「こちらは連絡待ちとはいえ、しばらく滞在することになります。もちろん天幕の前に警備を置きますし、王族がいるとわかるように旗も立てますが、必ず外で街ができるのを待っているものが押し寄せてきます。それが商いのことなのか、難民なのかわかりませんが」

「商いって言っても、既に地区わけと場所ごとのお金はもらってるんでしょ?街の部分にもう大工さん入ってるんじゃない?」

「確か、こちらで用意した建物は八方の目安にともう建っているはずです。そこから先のことは王に任せましたし、こちらにも大臣が来ているはずなんですが……」

「あ、あの街の大臣の事言わなきゃ。誰か調査に行ってもらわないと……」

「水晶から連絡できたはずです」

ご飯を食べて水晶で連絡を取り、わかる範囲で王に話、スフィが調べたことと、麻薬のことはノアが説明してくれた。

「ちょ、ちょっと待て。あの街の大臣は細くて髭が生えた奴じゃなかったか?」

「え?ふてぶてしくて、出っぷりしてて、挨拶もしてこない人だったよ?」

「そんな分けない。奏太の街と儂の城の城下町との間の大事な街になると思って、ちゃんとこちらの大臣たちとも話し合って決めたのじゃ。元からあったあの建物も壊すと言っておったが……」

「そこに案内されたんだよ。スフィが匂いで当てられちゃって、人間界で言うと薬を売ってお金にし、大元はぼろ儲けって事だったんだけど。それと一家族、良くしてくれたからこっちの街に呼んだんだ。小さい子もいるから……」

「それなら王宮から出るし、建売の宿屋もまだ空いておる。羽三つにしてもいいが」

「本当?ご飯も美味しいし、人を雇えばやっていけるよね?」

「そんなに気に入ったのか。奏太の見る目は疑っておらん、好きな場所を選ばせてあげなさい」

「ありがとう」

「天王様、あちらの街ですが……」

「今からすぐ、調査に入らせる。また連絡するから待っておれ」
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