18 / 146
平穏な日々
.
しおりを挟む
「お、おい。真ん中が燃えてるぞ!」
「だーかーらー、その網で焼くんだってば」
トングで恐る恐る肉を乗せる迦具土だが、やはり火自体は嫌いなようで、物凄く嫌な顔をしている。
「まだ怖いの?」
「まあ、コンロの火はそうでもなくなったが、神社の護摩焚きとかにはまだ慣れん」
「護摩って、そっちのがこの網の下より火がでかいけど」
「うるせぇ。とにかく焼けばいいんだろう?」
これでもかと言うくらいに綺麗に敷き詰められたお肉を、こいつはどう裏返すつもりなんだろう?
腹一杯になるまで食べ、それでも二時間食べ放題の店だったので、一人千九百八十円。
迦具土はもう二度と行かん! と言いながらも、まんざらでもない様子で、レジでしっかりと飴をもらっている。
しかも二つ!
お前は子供か! と突っ込みたかったが、人数分どうぞと書いてあったからと一つくれる。
それも祖母が教えたらしいのだが、今度は回転寿司に行きたいという。
「何で?」
「皿の上に乗った寿司がくるくると回ってるのだろう?」
「寿司が回るってより、流れていく感じかな?」
「とにかく、面白そうなものは行ってみたいんだが」
「いいけど、みんなで行く? その方が楽しいよ?」
実は回ってくる寿司に迦具土がどう反応するのかも楽しみでならない。
「分かった。家に着く前に、みりんを買ってきてくれと言われてるんだが、酒屋か?」
「そうだね、寄ってから帰ろっか」
こうしていると、本当に兄弟なのかもしれないと錯覚するほど今では人間くさい迦具土。
ただ、どことなくピリピリとしていると感じるのは俺だけだろうか?
「だーかーらー、その網で焼くんだってば」
トングで恐る恐る肉を乗せる迦具土だが、やはり火自体は嫌いなようで、物凄く嫌な顔をしている。
「まだ怖いの?」
「まあ、コンロの火はそうでもなくなったが、神社の護摩焚きとかにはまだ慣れん」
「護摩って、そっちのがこの網の下より火がでかいけど」
「うるせぇ。とにかく焼けばいいんだろう?」
これでもかと言うくらいに綺麗に敷き詰められたお肉を、こいつはどう裏返すつもりなんだろう?
腹一杯になるまで食べ、それでも二時間食べ放題の店だったので、一人千九百八十円。
迦具土はもう二度と行かん! と言いながらも、まんざらでもない様子で、レジでしっかりと飴をもらっている。
しかも二つ!
お前は子供か! と突っ込みたかったが、人数分どうぞと書いてあったからと一つくれる。
それも祖母が教えたらしいのだが、今度は回転寿司に行きたいという。
「何で?」
「皿の上に乗った寿司がくるくると回ってるのだろう?」
「寿司が回るってより、流れていく感じかな?」
「とにかく、面白そうなものは行ってみたいんだが」
「いいけど、みんなで行く? その方が楽しいよ?」
実は回ってくる寿司に迦具土がどう反応するのかも楽しみでならない。
「分かった。家に着く前に、みりんを買ってきてくれと言われてるんだが、酒屋か?」
「そうだね、寄ってから帰ろっか」
こうしていると、本当に兄弟なのかもしれないと錯覚するほど今では人間くさい迦具土。
ただ、どことなくピリピリとしていると感じるのは俺だけだろうか?
0
あなたにおすすめの小説
俺は陰キャだったはずなのに……なぜか学園内でモテ期が到来した件
こうたろ
青春
友人も恋人も居ないボッチ学生だった山田拓海が何故かモテだしてしまう。
・学園一の美人で、男女問わず憧れの的。
・陸上部のエースで、明るく活発なスポーツ女子。
・物静かで儚げな美術部員。
・アメリカから来た金髪碧眼でハイテンションな留学生。
・幼稚園から中学まで毎朝一緒に登校していた幼馴染。
拓海の生活はどうなるのか!?
少しの間、家から追い出されたら芸能界デビューしてハーレム作ってました。コスプレのせいで。
昼寝部
キャラ文芸
俺、日向真白は義妹と幼馴染の策略により、10月31日のハロウィンの日にコスプレをすることとなった。
その日、コスプレの格好をしたまま少しの間、家を追い出された俺は、仕方なく街を歩いていると読者モデルの出版社で働く人に声をかけられる。
とても困っているようだったので、俺の写真を一枚だけ『読者モデル』に掲載することを了承する。
まさか、その写真がキッカケで芸能界デビューすることになるとは思いもせず……。
これは真白が芸能活動をしながら、義妹や幼馴染、アイドル、女優etcからモテモテとなり、全国の女性たちを魅了するだけのお話し。
『婚約破棄された悪役令嬢ですが、嫁ぎ先で“連れ子三人”の母になりました ~三人の「ママ」が聞けるまで、私は絶対に逃げません~』
放浪人
恋愛
「母はいりません」と拒絶された悪役令嬢が、最強の“ママ”になるまでの物語。
「君のような可愛げのない女は、王妃にふさわしくない」
身に覚えのない罪で婚約破棄され、“悪役令嬢”の汚名を着せられたクラリス。 彼女が新たに嫁いだのは、北方の辺境を守る「氷の公爵」ことレオンハルト・フォン・グレイフだった。
冷え切った屋敷で彼女を待っていたのは、無表情な夫と、心に傷を負った三人の連れ子たち。 「僕たちに、母はいりません」 初対面で突きつけられた三つの拒絶。しかし、クラリスは諦めなかった。
「称号はいりません。私が欲しいのは――あなたたち三人の『ママ』になれる日だけです」
得意の生活魔法『灯(ともしび)』で凍えた部屋を温め、『鎮(しずめ)』の歌で夜泣きを癒やし、家政手腕で荒れた食卓を立て直す。 クラリスの献身的な愛情は、頑なだった子供たちの心を解きほぐし、やがて不器用な夫の氷の心さえも熱く溶かしていく。
これは、不遇な悪役令嬢が「最強の母」となり、家族を脅かす元婚約者や魔獣たちを華麗に撃退し、最愛の家族から「ママ」と呼ばれるその日までを綴った物語。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
男女比1:50の世界に転生したけど、前世の感覚で普通に接してたら幼馴染も姉妹もお嬢様もみんな沼にハマっていった件 ~ダンジョンにも潜ります〜
ベリーブルー
ファンタジー
男女比1:50――この世界で男は、守られ、大切にされ、穏やかに生きることを求められる存在。
だけど蓮は違った。
前世の記憶を持つ彼には、「男だから」という枷がない。女の子にも男の子にも同じように笑いかけ、距離を詰め、気負いなく手を差し伸べる。本人にとってはただの"普通"。でもこの世界では、その普通が劇薬だった。
幼馴染は気づけば目で追っていた。姉は守りたい感情の正体に戸惑い始めた。名家のお嬢様は、初めて「対等」に扱われたことが忘れられなくなった。
そして蓮はと言えば――。
「ダンジョン潜りてえなあ!」
誰も見たことのない深淵にロマンを見出し、周囲の心配をよそに、未知の世界へ飛び込もうとしている。
自覚なき最強のタラシが、命懸けの冒険と恋の沼を同時に生み出す、現代ダンジョンファンタジー。
カクヨムさんの方で先行公開しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる