74 / 146
春祭り
.
しおりを挟む
「爺ちゃん、これ消えてないんだけど」
「仕方ない……婆さん、扇子の風で追い払ってくれ。私の竹刀では何ともならないから」
「ほほ、任せてくださいな」
祖母が扇子をひと振りすると、また集まって塊だしていた黒いものが風のお陰で少しずつ消えてはいくものの、完全には消えない。
「あら、やっぱり練習不足なのかしらねぇ」
「十分! 翔平、残りは槍の部分で祓ってしまいなさい。私も近いものは片付ける」
祖父と何とか片をつけて見えた祠の中はちゃんと祀られており、そこに三人で手を合わせてからまた道に出て神社へと向かう。
「仕方ない……婆さん、扇子の風で追い払ってくれ。私の竹刀では何ともならないから」
「ほほ、任せてくださいな」
祖母が扇子をひと振りすると、また集まって塊だしていた黒いものが風のお陰で少しずつ消えてはいくものの、完全には消えない。
「あら、やっぱり練習不足なのかしらねぇ」
「十分! 翔平、残りは槍の部分で祓ってしまいなさい。私も近いものは片付ける」
祖父と何とか片をつけて見えた祠の中はちゃんと祀られており、そこに三人で手を合わせてからまた道に出て神社へと向かう。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
22
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる