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学校
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「本なんて読んでたら下がる熱も下がらないぞ?」
「秋彪さん、玲さん!」
「人間の服は久しぶりだが、どうだこれ?」と玲が言ってくる。
ジーンズに半袖のTシャツ、パーカー。秋彪は七分袖のTシャツに、踝丈の黒のパンツ。
「二人共似合ってます」
「昨日、那智の使いが来て話は聞いた。来るのが遅くなってすまんな」
「いえ、僕がずっと黙ってたのが悪いので……」
「でもさ、普通これだけ毎日怪我してたら、俺達気付くはずなんだよな。血の匂いとかには特に敏感だから……よく隠してたな」
「それは何故だか分からないけど」
「それより、これ買ってきたんだけど使い方がわからなくてさ。電話番号ってやつ入れてくれないか?」
メールの仕方も教えてくれと言われ、必要な人の分の電話番号を登録し、ラインをダウンロードして使い方を教える。
「このボタン押せばいいんだな?」
「そう。そしたらこうやって文章が出るから、ここに返事を打つんだよ」
成る程と三人で練習がてらLINEの練習をし、ある程度使えるようになった所で、那智もオシャレな携帯を買っていたと聞く。
「使い方わかるのかな?」
「頑固だから今頃イライラしてるんじゃないか?」
「俺、使えないに一票」
「だったら掛けにならないだろ?冬弥は持ってるのか?」
「持ってます。栞さんも最近……前の入院のときに必要だとか言って買って、このラインで連絡を取り合ってました。下宿のみんなとも取れるので便利だと言ってましたけど」
「先越されたな」
ガラッと開く時は大体那智なので、おはようございますと挨拶すると、「お前達も来たのか」と秋彪たちを見る。
「この電話にラインと番号登録してくれ。こいつらのもついでに」
言われた通りみんなの番号とラインを送り登録まですると、ポケットにしまってしまった。
「使い方は……」
「もう覚えた」
ピコン!
しまった携帯を見て、サッと文字を打ち返す。
「早っ!それに何?馬鹿って入ってきたし!」
「テストと入れてきたのはお前だ。雪翔、今から警察の人が来る。熱は?」
「38℃まで下がりました」
「話せるか?」
「はい」
「昼には弁護士が来る。それも詳しく聞かれるが、二件ともまだ無理はさせれないと医者が言ったから、途中で中断してもいい」
「大丈夫です」
「那智、その警察動かしたのお前だろ?」
「そうだ」
「そこまでする必要あったのか?取り憑いてやれば簡単だったのに」
「雪翔が嫌がったからな。こちらには診断書があるし、多数の目撃者もいる。ちゃんと調べはつけてあるから、警察も裏付けする程度だろう?」
物騒な話をしている間に警察の人が来たので、秋彪達はまた来ると言って帰っていった。
警察手帳を見せられ少しビクッとしたが、那智が怖がることはないと言ってくれる。
「聞きたいのは幾つかあるから、ゆっくりでいいから教えてくれるかい?」
もうすぐ定年だろう刑事さんと、まだ若い刑事さんが、ドラマで見るような手帳に書き込み、若い刑事さんは調書とか言う紙に記入していっている。
わかることを全て答え、最後に名前を書く。那智が診断書を渡したら、刑事さんがまた来ます。と名刺をくれた。
「ふぅー」
「もう昼飯だが、食べれないのならゼリーとかでも良いそうだ」
「なら栞さんが来るって言ってたので、買ってきてもらいます」と携帯を出すと、待てと止められる。
何だろうと思ってみると、その買い物リストを自分の携帯に送れとの事らしく、携帯を出してトントンとしているので、欲しいものを打って送る。
そのまま売店に行くために部屋から出ていくと、紫狐がひょこっと出てきて、「那智様も初めてだから使いたいのかも知れませんね」とクスクス笑う。
「秋彪さん、玲さん!」
「人間の服は久しぶりだが、どうだこれ?」と玲が言ってくる。
ジーンズに半袖のTシャツ、パーカー。秋彪は七分袖のTシャツに、踝丈の黒のパンツ。
「二人共似合ってます」
「昨日、那智の使いが来て話は聞いた。来るのが遅くなってすまんな」
「いえ、僕がずっと黙ってたのが悪いので……」
「でもさ、普通これだけ毎日怪我してたら、俺達気付くはずなんだよな。血の匂いとかには特に敏感だから……よく隠してたな」
「それは何故だか分からないけど」
「それより、これ買ってきたんだけど使い方がわからなくてさ。電話番号ってやつ入れてくれないか?」
メールの仕方も教えてくれと言われ、必要な人の分の電話番号を登録し、ラインをダウンロードして使い方を教える。
「このボタン押せばいいんだな?」
「そう。そしたらこうやって文章が出るから、ここに返事を打つんだよ」
成る程と三人で練習がてらLINEの練習をし、ある程度使えるようになった所で、那智もオシャレな携帯を買っていたと聞く。
「使い方わかるのかな?」
「頑固だから今頃イライラしてるんじゃないか?」
「俺、使えないに一票」
「だったら掛けにならないだろ?冬弥は持ってるのか?」
「持ってます。栞さんも最近……前の入院のときに必要だとか言って買って、このラインで連絡を取り合ってました。下宿のみんなとも取れるので便利だと言ってましたけど」
「先越されたな」
ガラッと開く時は大体那智なので、おはようございますと挨拶すると、「お前達も来たのか」と秋彪たちを見る。
「この電話にラインと番号登録してくれ。こいつらのもついでに」
言われた通りみんなの番号とラインを送り登録まですると、ポケットにしまってしまった。
「使い方は……」
「もう覚えた」
ピコン!
しまった携帯を見て、サッと文字を打ち返す。
「早っ!それに何?馬鹿って入ってきたし!」
「テストと入れてきたのはお前だ。雪翔、今から警察の人が来る。熱は?」
「38℃まで下がりました」
「話せるか?」
「はい」
「昼には弁護士が来る。それも詳しく聞かれるが、二件ともまだ無理はさせれないと医者が言ったから、途中で中断してもいい」
「大丈夫です」
「那智、その警察動かしたのお前だろ?」
「そうだ」
「そこまでする必要あったのか?取り憑いてやれば簡単だったのに」
「雪翔が嫌がったからな。こちらには診断書があるし、多数の目撃者もいる。ちゃんと調べはつけてあるから、警察も裏付けする程度だろう?」
物騒な話をしている間に警察の人が来たので、秋彪達はまた来ると言って帰っていった。
警察手帳を見せられ少しビクッとしたが、那智が怖がることはないと言ってくれる。
「聞きたいのは幾つかあるから、ゆっくりでいいから教えてくれるかい?」
もうすぐ定年だろう刑事さんと、まだ若い刑事さんが、ドラマで見るような手帳に書き込み、若い刑事さんは調書とか言う紙に記入していっている。
わかることを全て答え、最後に名前を書く。那智が診断書を渡したら、刑事さんがまた来ます。と名刺をくれた。
「ふぅー」
「もう昼飯だが、食べれないのならゼリーとかでも良いそうだ」
「なら栞さんが来るって言ってたので、買ってきてもらいます」と携帯を出すと、待てと止められる。
何だろうと思ってみると、その買い物リストを自分の携帯に送れとの事らしく、携帯を出してトントンとしているので、欲しいものを打って送る。
そのまま売店に行くために部屋から出ていくと、紫狐がひょこっと出てきて、「那智様も初めてだから使いたいのかも知れませんね」とクスクス笑う。
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