29 / 103
BAR TENMAN
.
しおりを挟む
「まぁ、そんなに心配するな!ノアも優秀だからすぐに覚える。魔法的には攻撃に特化してるが、防御も使えないことは無い。ノア、守りは任せたぞ?」
「はい。しかし、あまり防御は……」
「経験もある。ユーリはその分攻撃は無理だから、両方出来るお前は器用だと思うぞ?」
「ありがとうございます。今日はここでのお仕事ですが明日以降はいかが致しましょう?」
「考えてない!」
「は?」
「ユーリに朝伝えるか、朝食で伝えるようにする」
「分かりました」
その後ノアとユーリさんについていき、必要最低限のことを聞く。
ノアは基本真面目なのだろう。幾つか質問をしているが、俺はムーが心配でずっと上の空だった。
「奏太、ムーは大丈夫だ。今から客が来る。まずはそこの隅でノアと見学でもしてろ。ルーカス、護衛頼んだ」
「護衛って?」
「いいからそこら辺で見てろ」
チリンチリンと音が鳴り、ニコルの声が聞こえる。
「お客様です」
ユーリが扉を開けると、恰幅の良い中年の男性が立っていた。
「ここが新しい天満堂かね?」
「そうだ。店主の結月だ。ソファにでも掛けてくれ」
「では失礼」
そう言ってソファに腰を下ろしてすぐに、記入用紙を男に渡す。
「主の名前を先に、来店者のところに自分の名前を。ここのシステムはわかってるな?」
「嘘を書けば追放又は……」ドカンだろ?とジェスチャーする。
「何より王子がいる前で嘘はつけまい」
「下に症状を記入してユーリに返してくれ」
男が書いている間にユーリがコーヒーを出し、デスクまで下がる。
書いたものをユーリに渡した男は呑気にコーヒーを飲んでいる。
「男爵の薬か?」
「そうだ。薬師のものでは効かずここに来た」
「ただの風邪だろ?万能薬でいいか?」
「それでいい。それとは別に骨折もあるが万能薬で治るか?」
「速効性が欲しいなら、骨の形成の薬があるが」
「それも頼む」
「ユーリ出してやれ」
目で合図されノアと一緒に薬置き場に行く。
「万能薬はここ、後はこのノートに薬の位置が書いてありますので、ラベルを必ず見てください。取り分け用の小瓶はここ。1回分がこの測りで3メモリです」
天秤のような秤と、置型の秤があるが、見たことのないメモリだったのでこちらのものとは違うとすぐにわかった。
「万能薬はこの秤に乗せ下の矢印が3になるまで入れてください。骨の方は奏太さんの持っているノートに配分が書いてあるので、天秤の秤で図ってください」
「ノア……」
「まず骨の薬を混ぜれば良いのでしょう。ここにH2とあります」
棚に貼ってあるシールを見ながら探すと、骨と書いてある。
「混ぜなくてもいいみたいだね?後は小鍋から……」
「あ、即効性のものは万能薬がベースです。ノア書き足しておいてください。この万能薬と骨の薬を書いてある通りに計り、瓶に詰めてよく振ってください」
「はい。しかし、あまり防御は……」
「経験もある。ユーリはその分攻撃は無理だから、両方出来るお前は器用だと思うぞ?」
「ありがとうございます。今日はここでのお仕事ですが明日以降はいかが致しましょう?」
「考えてない!」
「は?」
「ユーリに朝伝えるか、朝食で伝えるようにする」
「分かりました」
その後ノアとユーリさんについていき、必要最低限のことを聞く。
ノアは基本真面目なのだろう。幾つか質問をしているが、俺はムーが心配でずっと上の空だった。
「奏太、ムーは大丈夫だ。今から客が来る。まずはそこの隅でノアと見学でもしてろ。ルーカス、護衛頼んだ」
「護衛って?」
「いいからそこら辺で見てろ」
チリンチリンと音が鳴り、ニコルの声が聞こえる。
「お客様です」
ユーリが扉を開けると、恰幅の良い中年の男性が立っていた。
「ここが新しい天満堂かね?」
「そうだ。店主の結月だ。ソファにでも掛けてくれ」
「では失礼」
そう言ってソファに腰を下ろしてすぐに、記入用紙を男に渡す。
「主の名前を先に、来店者のところに自分の名前を。ここのシステムはわかってるな?」
「嘘を書けば追放又は……」ドカンだろ?とジェスチャーする。
「何より王子がいる前で嘘はつけまい」
「下に症状を記入してユーリに返してくれ」
男が書いている間にユーリがコーヒーを出し、デスクまで下がる。
書いたものをユーリに渡した男は呑気にコーヒーを飲んでいる。
「男爵の薬か?」
「そうだ。薬師のものでは効かずここに来た」
「ただの風邪だろ?万能薬でいいか?」
「それでいい。それとは別に骨折もあるが万能薬で治るか?」
「速効性が欲しいなら、骨の形成の薬があるが」
「それも頼む」
「ユーリ出してやれ」
目で合図されノアと一緒に薬置き場に行く。
「万能薬はここ、後はこのノートに薬の位置が書いてありますので、ラベルを必ず見てください。取り分け用の小瓶はここ。1回分がこの測りで3メモリです」
天秤のような秤と、置型の秤があるが、見たことのないメモリだったのでこちらのものとは違うとすぐにわかった。
「万能薬はこの秤に乗せ下の矢印が3になるまで入れてください。骨の方は奏太さんの持っているノートに配分が書いてあるので、天秤の秤で図ってください」
「ノア……」
「まず骨の薬を混ぜれば良いのでしょう。ここにH2とあります」
棚に貼ってあるシールを見ながら探すと、骨と書いてある。
「混ぜなくてもいいみたいだね?後は小鍋から……」
「あ、即効性のものは万能薬がベースです。ノア書き足しておいてください。この万能薬と骨の薬を書いてある通りに計り、瓶に詰めてよく振ってください」
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あやかし警察おとり捜査課
紫音みけ🐾書籍発売中
キャラ文芸
※第7回キャラ文芸大賞にて奨励賞を受賞しました。応援してくださった皆様、ありがとうございました。
【あらすじ】
二十三歳にして童顔・低身長で小中学生に見間違われる青年・栗丘みつきは、出世の見込みのない落ちこぼれ警察官。
しかしその小さな身に秘められた身体能力と、この世ならざるもの(=あやかし)を認知する霊視能力を買われた彼は、あやかし退治を主とする部署・特例災害対策室に任命され、あやかしを誘き寄せるための囮捜査に挑む。
反りが合わない年下エリートの相棒と、狐面を被った怪しい上司と共に繰り広げる退魔ファンタジー。
私の守護霊さん
Masa&G
キャラ文芸
大学生活を送る彩音には、誰にも言えない秘密がある。
彼女のそばには、他人には姿の見えない“守護霊さん”がずっと寄り添っていた。
これは——二人で過ごした最後の一年を描く、かけがえのない物語。
大正ロマン恋物語 ~将校様とサトリな私のお試し婚~
菱沼あゆ
キャラ文芸
華族の三条家の跡取り息子、三条行正と見合い結婚することになった咲子。
だが、軍人の行正は、整いすぎた美形な上に、あまりしゃべらない。
蝋人形みたいだ……と見合いの席で怯える咲子だったが。
実は、咲子には、人の心を読めるチカラがあって――。
後宮の手かざし皇后〜盲目のお飾り皇后が持つ波動の力〜
二位関りをん
キャラ文芸
龍の国の若き皇帝・浩明に5大名家の娘である美華が皇后として嫁いできた。しかし美華は病により目が見えなくなっていた。
そんな美華を冷たくあしらう浩明。婚儀の夜、美華の目の前で彼女付きの女官が心臓発作に倒れてしまう。
その時。美華は慌てること無く駆け寄り、女官に手をかざすと女官は元気になる。
どうも美華には不思議な力があるようで…?
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる