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第5部『Resonant Fate(響命)』
第57話『Get Your Dreams(夢の先導)』 B Part
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フィスチノが使役する魔神ラウムVs英雄の座、扉の候補者ローダ・ファルムーン戦いの図式と云うより、最早ローダ自身に於ける候補者の品格を問われる局面に変わりつつある不可思議な争いの行方。
数多の人格に意識奪われ、気狂いしそうな局面を打開したのは、扉と鍵の女性が為した娘ヒビキの魂であった。
「──ちょ、ちょっとパパ、止めてよ」
意識だけなら16歳位を思わす娘ヒビキが、20歳の父ローダに抱かれ様々なる意味合い渦巻き、顔を朱色に染め抜いた辱め。
父の羽交い絞めから如何にか抜け出そうと躍起になった。
実娘として必然の返しであるが、4歳しか変わらぬ可愛い兄の様な男性に心抱かれ、何とも言い難き別の想いに飛び火した。
「ヒビキ……感謝する」
「へっ?」
やはり言葉少なき父からの『ありがとう』決して目を合わせず、ポツリと耳元で呟く。その行為、ヒビキ的に大層困まる。やはり可愛いのだ。
「俺は未熟──だが御陰で目が覚めた。あの魔神が俺に求めている事、漸く見えた気がした」
娘を男の固い胸元に抱き寄せたままの姿勢、これだけ伝えると抱擁をやっと解いた。されど未だ絡めた右手だけは、繋がりとして残した。
「済まない……もう少しだけ、未熟な俺に力を貸してくれるかヒビキ」
「う、うんっ…わ、判った」
父ローダは、手を繋いだままの娘を右脇に置いた状態で黒い瞳孔を静かに閉じた。大多数の意識が相変わらず巨大なうねりと為りて父娘を取り巻く。
ヒビキから伝わる緊張織り込んだ了解の相槌。
その声音の内側に愛傾けるルシアをみつけたローダ、心が思わず弾んだ。
候補者ローダは、そんな途方なき波風の中、何か──ただひとつだけを追い求める。それは、砂丘から砂金を探し当てるほど在り得ぬ作業に思えた。
然し余分は、ヒビキがすべからず引き受けるのだ。苦しそうな顔を時折みせるヒビキ、その都度父の固い男の手を強く握り気を紛らわす。すると何故か落ち着けた。
──見つけた!
ローダ、再び目を見開くと毒蛾の鱗粉しか見えぬ塊であった筈の中に、一粒の輝きを捜し当て拾い上げた。
途端──。
見える周囲の世界が現世、即ち本来のロッギオネの中心地、アディスティラ。夜の暗がりへと帰って来られた。
「やあ、どうやら見つかってしまったらしい」
現実に戻った処、魔神ラウム──穏やかな声がローダの耳を震わす。
人型の姿、さらに巨大な烏の形さえも消え失せていた。
金色の砂粒だけ、ローダの精神世界から舞い戻る形へ転じた。
「ラウム、何故こんな意味の判らない事を……俺を目覚めさせる為に?」
意識世界で大層削られたローダ。未だ酷い頭痛を抱えたまま、肩と共に強く回した。
「フフッ……まさか。僕は悪魔だ。──ただね、僕達は所詮神話。独善者が描いた物語の住民。だから見たくなったのかな、現世に宿った真実の英雄とやらを」
姿こそ見えぬが鼻で笑ったラウムの本音が見えた気のするローダである。
人間社会に興味など抱かぬ──。
そんな台詞を吐いた割、恐らくこの魔神。半ばわざとフィスチノの召喚に応じたのだと解釈した。
もし本気であるなら、とっくの昔に自分は悪魔の餌食と化していた。
何故そんな直感的洞察をローダが抱くに至ったか?
魔神ラウム、やたら人間臭い一面を匂わす存在なのだ。敵味方を和解させる──そんな一面が在ると兵学校の授業にて聞き及んでいた。
尤も当時は所詮伝承の類だとタカ括りしていた次第。なれど今回の一件、人類の英雄に興味が湧いた魔神。だから見定め出来たのだ。
「たった独りで地球上、全ての人類の受け皿に為る? そんな巫山戯た真似熟せるものか思ったさ。だけど、君等父娘のやり取りを聴き納得した……よ」
中途で台詞途切れたラウム、突如息切れし始めた。まるでこのまま命事切れる人間の様な荒い息遣いへ転じた。
「ら、ラウム?」
「クッ、どうやら遊べるのは此処迄らしい。一度だけ言う、我々を使役するには媒介が必須条件。それを……こ…わ…せ」
語尾を濁した砂金のラウム、漆黒の炎を燃やすと元の魔神姿へ返り咲いてしまった。
後ろへ跳ね一時後退したラウムが再び漆黒に燃ゆる両腕を伸ばし、ローダへ襲い掛かり始めたのだ。
ラウムの両眼、ローダへ穏やかに語り掛けてた面影──虚しくも完全に逸した。誇り高き悪魔の神の座を失い、ただの強大な化物に生まれ堕ちた。
◇◇
フィスチノが吐いた下僕に堕ち往く息に充てられた男共、相手取る偽の賢士ルオラ。
同じく横に並び立つ賢士、スオーラ・カルタネラ。
人の品格置き去りにしたゾンビが如き態度で迫り来る哀れな男の群れ。
さりとて元を辿れば同じ仲間、同類の人間達。
ルシア、スオーラの心持ちを案じる──。
元仲間等相手に殺伐とした空気を押し退け引き裂かねばならぬのだ。
同胞相手に殺し合いの覚悟、若きスオーラに任せるのは荷が重いと決めつけた。
「デエオ・ラーマ、戦之女神よ。我が心に潜む茨の刃よ。我は剣也、神の剣也、裂けよ全てを! ──『心之剣ッ』!」
意外過ぎたスオーラの凛々しき真実の詠唱術。
品格の塊と云うべき紫色の瞳、詠唱内容と重なる鋭利さ加減を覗かせた。
スオーラの両腕が三角錐状の矛先鋭角なる刃物へ転化果たした。
つい今しがた、砦内部で亜人共を蹴散らしたスオーラ手刀の正体がこれなのだ。
「ルオラ様、下賤な者共の相手は、この私が努めさせて頂きます。貴女様は、どうかあの化物を!」
スオーラ、ルオラ様の返事を待たず、心之剣を振り翳し、狂気の一陣目掛け地面を蹴って独り駆け始めた。
「え……す、スオー…ラ」
手を伸ばし制止しようと試みるが独り置いて往かれたルオラ様。
目配せしてきたスオーラ嬢の尖った視線に心射貫かれた想い、藍染のローブを展翅された蝶の如くルシアは動きを止めた。
語らずとも伝わるスオーラの思い。『フィエロは私が必ず止める、ルオラ様には譲れない』漲る決意が滲っていた。
ブンッ!
女同士──心の掛け合いなぞ知った事じゃないフィスチノが焔玉を両手に抱え、ひとつはルオラ、もうひとつは異臭放つ戦之女神本陣へ投げ入れる。
ルシアじみたルオラ様、不躾なる火炎、火の精霊達帯びた滾る拳を叩き込みいとも容易くこれを相殺。
ルッソ・グエディエル等に飛んだ炎、既に仕込み済みであった見えぬ風の障壁に当り消え失せ花火と化した。
ルシア・ロットレンとして敵を見下す眼をフィスチノへ向けた。
「て、手前ッ! 一体何者だッ!」
これはかなり見窄らしきフィスチノ、敗北背負った悪役の言い草。狼狽えた視線絡ませ、浸け合せだと決め込んでた女相手に凄んでみせた。
フィスチノ、ド派手なこの女は賢士に在らず。半ば見抜いていた。
だが寧ろ賢士ルオラの方がまだ殺れた気がする歯痒さ、鋭い犬歯で歯軋りした。
数多の人格に意識奪われ、気狂いしそうな局面を打開したのは、扉と鍵の女性が為した娘ヒビキの魂であった。
「──ちょ、ちょっとパパ、止めてよ」
意識だけなら16歳位を思わす娘ヒビキが、20歳の父ローダに抱かれ様々なる意味合い渦巻き、顔を朱色に染め抜いた辱め。
父の羽交い絞めから如何にか抜け出そうと躍起になった。
実娘として必然の返しであるが、4歳しか変わらぬ可愛い兄の様な男性に心抱かれ、何とも言い難き別の想いに飛び火した。
「ヒビキ……感謝する」
「へっ?」
やはり言葉少なき父からの『ありがとう』決して目を合わせず、ポツリと耳元で呟く。その行為、ヒビキ的に大層困まる。やはり可愛いのだ。
「俺は未熟──だが御陰で目が覚めた。あの魔神が俺に求めている事、漸く見えた気がした」
娘を男の固い胸元に抱き寄せたままの姿勢、これだけ伝えると抱擁をやっと解いた。されど未だ絡めた右手だけは、繋がりとして残した。
「済まない……もう少しだけ、未熟な俺に力を貸してくれるかヒビキ」
「う、うんっ…わ、判った」
父ローダは、手を繋いだままの娘を右脇に置いた状態で黒い瞳孔を静かに閉じた。大多数の意識が相変わらず巨大なうねりと為りて父娘を取り巻く。
ヒビキから伝わる緊張織り込んだ了解の相槌。
その声音の内側に愛傾けるルシアをみつけたローダ、心が思わず弾んだ。
候補者ローダは、そんな途方なき波風の中、何か──ただひとつだけを追い求める。それは、砂丘から砂金を探し当てるほど在り得ぬ作業に思えた。
然し余分は、ヒビキがすべからず引き受けるのだ。苦しそうな顔を時折みせるヒビキ、その都度父の固い男の手を強く握り気を紛らわす。すると何故か落ち着けた。
──見つけた!
ローダ、再び目を見開くと毒蛾の鱗粉しか見えぬ塊であった筈の中に、一粒の輝きを捜し当て拾い上げた。
途端──。
見える周囲の世界が現世、即ち本来のロッギオネの中心地、アディスティラ。夜の暗がりへと帰って来られた。
「やあ、どうやら見つかってしまったらしい」
現実に戻った処、魔神ラウム──穏やかな声がローダの耳を震わす。
人型の姿、さらに巨大な烏の形さえも消え失せていた。
金色の砂粒だけ、ローダの精神世界から舞い戻る形へ転じた。
「ラウム、何故こんな意味の判らない事を……俺を目覚めさせる為に?」
意識世界で大層削られたローダ。未だ酷い頭痛を抱えたまま、肩と共に強く回した。
「フフッ……まさか。僕は悪魔だ。──ただね、僕達は所詮神話。独善者が描いた物語の住民。だから見たくなったのかな、現世に宿った真実の英雄とやらを」
姿こそ見えぬが鼻で笑ったラウムの本音が見えた気のするローダである。
人間社会に興味など抱かぬ──。
そんな台詞を吐いた割、恐らくこの魔神。半ばわざとフィスチノの召喚に応じたのだと解釈した。
もし本気であるなら、とっくの昔に自分は悪魔の餌食と化していた。
何故そんな直感的洞察をローダが抱くに至ったか?
魔神ラウム、やたら人間臭い一面を匂わす存在なのだ。敵味方を和解させる──そんな一面が在ると兵学校の授業にて聞き及んでいた。
尤も当時は所詮伝承の類だとタカ括りしていた次第。なれど今回の一件、人類の英雄に興味が湧いた魔神。だから見定め出来たのだ。
「たった独りで地球上、全ての人類の受け皿に為る? そんな巫山戯た真似熟せるものか思ったさ。だけど、君等父娘のやり取りを聴き納得した……よ」
中途で台詞途切れたラウム、突如息切れし始めた。まるでこのまま命事切れる人間の様な荒い息遣いへ転じた。
「ら、ラウム?」
「クッ、どうやら遊べるのは此処迄らしい。一度だけ言う、我々を使役するには媒介が必須条件。それを……こ…わ…せ」
語尾を濁した砂金のラウム、漆黒の炎を燃やすと元の魔神姿へ返り咲いてしまった。
後ろへ跳ね一時後退したラウムが再び漆黒に燃ゆる両腕を伸ばし、ローダへ襲い掛かり始めたのだ。
ラウムの両眼、ローダへ穏やかに語り掛けてた面影──虚しくも完全に逸した。誇り高き悪魔の神の座を失い、ただの強大な化物に生まれ堕ちた。
◇◇
フィスチノが吐いた下僕に堕ち往く息に充てられた男共、相手取る偽の賢士ルオラ。
同じく横に並び立つ賢士、スオーラ・カルタネラ。
人の品格置き去りにしたゾンビが如き態度で迫り来る哀れな男の群れ。
さりとて元を辿れば同じ仲間、同類の人間達。
ルシア、スオーラの心持ちを案じる──。
元仲間等相手に殺伐とした空気を押し退け引き裂かねばならぬのだ。
同胞相手に殺し合いの覚悟、若きスオーラに任せるのは荷が重いと決めつけた。
「デエオ・ラーマ、戦之女神よ。我が心に潜む茨の刃よ。我は剣也、神の剣也、裂けよ全てを! ──『心之剣ッ』!」
意外過ぎたスオーラの凛々しき真実の詠唱術。
品格の塊と云うべき紫色の瞳、詠唱内容と重なる鋭利さ加減を覗かせた。
スオーラの両腕が三角錐状の矛先鋭角なる刃物へ転化果たした。
つい今しがた、砦内部で亜人共を蹴散らしたスオーラ手刀の正体がこれなのだ。
「ルオラ様、下賤な者共の相手は、この私が努めさせて頂きます。貴女様は、どうかあの化物を!」
スオーラ、ルオラ様の返事を待たず、心之剣を振り翳し、狂気の一陣目掛け地面を蹴って独り駆け始めた。
「え……す、スオー…ラ」
手を伸ばし制止しようと試みるが独り置いて往かれたルオラ様。
目配せしてきたスオーラ嬢の尖った視線に心射貫かれた想い、藍染のローブを展翅された蝶の如くルシアは動きを止めた。
語らずとも伝わるスオーラの思い。『フィエロは私が必ず止める、ルオラ様には譲れない』漲る決意が滲っていた。
ブンッ!
女同士──心の掛け合いなぞ知った事じゃないフィスチノが焔玉を両手に抱え、ひとつはルオラ、もうひとつは異臭放つ戦之女神本陣へ投げ入れる。
ルシアじみたルオラ様、不躾なる火炎、火の精霊達帯びた滾る拳を叩き込みいとも容易くこれを相殺。
ルッソ・グエディエル等に飛んだ炎、既に仕込み済みであった見えぬ風の障壁に当り消え失せ花火と化した。
ルシア・ロットレンとして敵を見下す眼をフィスチノへ向けた。
「て、手前ッ! 一体何者だッ!」
これはかなり見窄らしきフィスチノ、敗北背負った悪役の言い草。狼狽えた視線絡ませ、浸け合せだと決め込んでた女相手に凄んでみせた。
フィスチノ、ド派手なこの女は賢士に在らず。半ば見抜いていた。
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